黒子「なんて便利な能力なんですの」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/14(日) 20:10:28.03 ID:ASG0SIleO

黒子「ひい…ふう…みい……。はぁ、何度数えても三百六十円しかありませんの」ジャラジャラ

黒子「少し調子に乗り過ぎてしまいましたわね……これでは今月の携帯料金は元より家賃すら払えませんわ」

フラフラ

寮監「ん?どうした白井、なに悩み事があるなら私で良ければ相談に乗るぞ」

黒子「寮監……、そうですわよね寮監も鬼ではありません。ちゃんと謝れば少しくらい」

寮監「なんだブツブツと、遠慮をするな何でも話すと良い」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 20:21:24.77 ID:ASG0SIleO

黒子「あのぉー…実はですね、わたくし」

ダッダッダッ

生徒A「寮監、あの少しお話が…」

寮監「なんだ、いま取り込み中なのだが」

生徒「今月の家賃なんですが少し待ってもらえませんか!」

寮監「……なんだと」ピクッ

生徒A「実家の父親がリストラをされてしまい仕送りが」

ガシッ

黒子「(なっ、あれはヘッドロックの体勢ですわ!)」

寮監「寮則第二十一条、家賃滞納ヲ不許。忘れたわけではあるまいな」ギリギリ

生徒A「ギャガィャァァァァァ!」

黒子「……………」ガタガタ


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 20:31:39.08 ID:ASG0SIleO

生徒B「また出てらしいよ滞納者が」

生徒C「なんでも地下にある指導室に連れて行かれるらしいって」

生徒E「しかも誰も戻ってきた所を見た事無いらしいわよ、怖いわねぇ」
ザワザワ

寮監「すまない、それで何だったかな白井」クルッ

黒子「い、いえ何でもありませんのよぉー…、わたくし急用を思い出してしまいましたので、失礼いたしますわ」

スタスタ

寮監「そうだ白井、さっきの話だが」

黒子「…はい?」

寮監「私は鬼ではない。生徒の間では鬼神と呼ばれているらしいぞ」

黒子「えぇ、大変良く存じ上げていますわ……アデュー」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 20:42:49.92 ID:ASG0SIleO

御坂「んー、疲れたわねぇ。何で私が補習なんか」

ザワザワ

学生F「おい、あの歩道橋の上のヤツ。あれヤバイんじゃないの」

黒子「お姉さま…黒子の先立つ不幸をお許し下さいませ」バッ

学生G「本当に飛び降りたわ!」

御坂「あんたちょっとそのコイン貸して!」ブォン

バシュッーー

黒子「ぴぎぃ!」

ドッガッーン!

御坂「ふぅ、危なかったわね」

黒子「お、お姉さまが一番危ないん……ですわ」ピクピク


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 20:48:57.25 ID:ASG0SIleO

御坂「ほら、コーヒーで良かったかしら」サッ

黒子「お姉様に買ってきて頂いたものなら、黒子は何でも宜しいですわ」

御坂「何よ、そんな暗い顔して。あんたらしく無いわよ、私に相談してみなさいよ」

黒子「しかし……お姉様にご迷惑をお掛けする訳には」

御坂「あんたと私の中じゃない、何水臭いこと言ってるの」

黒子「お…お姉様、わたくし感激ですわ」グスグス


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 20:52:51.18 ID:ASG0SIleO

御坂「ほら、このハンカチで顔拭いて。で、なんなの?」

黒子「あのぉ、大変言いにくい事なのですけど、…少々おか」

御坂「金なら貸さないわよ」クワッ


黒子「……わかって…まふわよ」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:00:46.35 ID:ASG0SIleO

御坂「家賃が払えない?なんでよ、あんたそんな無駄遣いしてたっけ」

黒子「じ、実はですね……」

………
……


佐天『あ、今週Perfumeの新曲の発売日だ』

初春『佐天さん楽しみにしてましたもんね、CDショップ寄りましょうか』

佐天『いゃあ、それが今月厳しくてさ。仕方ない諦めるわ』

黒子『あら…下々の者は大変でございますわね。その程度ならわたくしが買って差し上げますわ』


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:10:02.64 ID:ASG0SIleO

佐天『いや、いいって。またお小遣い溜まったら買うから』

黒子『そう遠慮なさらずに、佐天さん達にはお姉様がいつもご迷惑をお掛けしていますもの』バッ

佐天『ゆ、諭吉さんが沢山…』

初春『さすが常盤台のお嬢様は違いますねー。私実はヴィトンのバックが欲しくて』

黒子『構いませんわよ、なにせわたくしはお嬢様でございまから!』

初春『このブーツもオシャレで良いですねぇ』

黒子『おーほっほっ、構いませんわよ。構いませんわよ!』

初春『あっ、このデニムも…』

佐天『……………』


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:19:32.96 ID:ASG0SIleO

黒子「……と、言う訳で気が付けばスカンピンでございま」

ベキィン!

御坂「アホかぁぁアンタは!いくら私でも怒るわよ!」

ドサッ

黒子「も、もう怒っていますわよ、落ち着いて下さいましお姉様」

御坂「あれだけお小遣いは計画的に使う様にって言ってたでしょうが」

黒子「し、仕方なかったんですのよ」

御坂「しょうがないわねぇ。こうなったら佐天さん達にこの事を」

バッ

黒子「それだけは、…それだけは許して下さいまし、わたくしの今まで築き上げたお嬢としてのイメージが!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:30:49.71 ID:ASG0SIleO

御坂「お嬢のイメージなんか最初っから崩壊してるでしょうが。でも今さら佐天さん達から使った額を請求するのは少し酷か……」

黒子「そうですわよ、そんな非常識極まり無い事黒子は思いもしませんでしたわ」

御坂「うっさいわね!あんたの為に知恵絞ってあげてるんでしょうが」

黒子「もうどうしようも無いんですわ、黒子はここで試合終了なんですの…」

御坂「家賃を支払うまで、まだ日はあるわ。ここは初心に戻って」バッ

黒子「なんですの、その冊子は?」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:35:39.05 ID:ASG0SIleO

=コンビニエンスストア=

店長「白井黒子さんね…、高校生にしては随分小柄だね」

黒子「あ、あらわたくしその事は少し気にしていますのよ」ダラダラ

店長「ゴメン、ゴメン。それじゃこのマニュアルの通りやれば大丈夫だから、頼んだよ」

バタン

黒子「ふぅ……、なんでわたくしがこの様な所でアルバイトなどを」ブツブツ


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:46:07.28 ID:ASG0SIleO

ペラペラ

黒子「ん、なかなか面白いですわね、この新連載は。要チェックですわ」

ウィィィン

客I「私アイスが食べたいよ」

客T「この時期にアイスなんて腹壊すぞ」

ペラペラ

黒子「あら、この漫画また作画が手抜きですわ。早く打ち切りにならないですかね…」

グツグツ

黒子「あら、そろそろオデンが煮えましたかしら」サッ


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 21:55:13.06 ID:ASG0SIleO

客T「すいませんお願いします」サッ

黒子「はら、はひをおねはいすふのへふか?(あら、何をお願いするのですか?)」モグモグ

客T「何がって、会計だけど…。てかその咥えてるのって売り物じゃ」

ゴクンッ

黒子「売り物じゃありませんわ。これはチクワといいますのよ、全くこれですから庶民は」

客I「いらっしゃいませも言わないし、本当に駄目店員だよね」

黒子「何ですって!?見てご覧なさいませ。レジ打ちくらい黒子にとっては朝飯前でございますわよ」サッ


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:04:35.63 ID:ASG0SIleO

サササッ、シュッ

客I「おおおぉ!凄いスピードで袋に詰められていくよ」

黒子「ふふっ、これくらいジャッジメントのお仕事に比べれば…。見直しましたかしら?」

客I「うん!駄目店員だなんて言ってゴメンね」

ドンッ

黒子「分かればよろしいんですのよ。さぁ、しめて千五十円でございますわよ!早く払って下さいまし」

客T「いや……悪いけど弁当は暖めて欲しいんだけど」

黒子「……な、なんですって」

客I「やっぱり駄目駄目店員だったよ」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:14:46.54 ID:ASG0SIleO

黒子「はぁ、面倒臭いですわね。それなら最初に言って下さいまし」ブン

ピッ

客T「ちょっと、何で袋ごと温めてるんだよ!普通は弁当だけだろ」

黒子「あら、御免あそばせ。わたくし電磁レンジなど余り縁がないもので」ガチャリ

ドン

客I「アイスが溶けて……凄く悲惨だよ」

黒子「はい、しめて千五百円ですわよ。早く払って下さいまし」

客T「ちょっと待て!何でさり気なく値段上がってるんだよ」

黒子「サービス料でございますわよ。わたくしの家賃の為にご協力感謝しますわ」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:23:38.30 ID:ASG0SIleO

客T「協力できるか、そんなベタベタの弁当突き付けられて!」

黒子「殿方たるもの、細かい事でゴチャゴチャ言うのでありませんのよ」

客T「知るか、えぇい帰るぞインデックス!」

客I「え!待ってよ当麻ー、アイスゥー」

ウィィィン…バタン

黒子「なんですの全く…、これはきっと営業妨害ですわね。いい度胸ですわ、この風紀委員、白井黒子の目から逃げれませんわよ!」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:30:23.66 ID:ASG0SIleO

ガチャリ

店長「どうしたの白井さん、大きな声出して」

黒子「聞いて下さいまし店長!実はですの……」

………
……


御坂「…で、クビになったと?」

黒子「は、はい…世間の風は冷たいんですのね。所詮わたくしの様な箱入り娘が金銭を稼ぐなどと」

ベキィィン!!

御坂「アホかぁぁアンタは!いくら私でもぶち怒るわよ!」

ドサッ

黒子「も、もうぶち怒っていますわよ、落ち着いて下さいましお姉様!」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:42:29.90 ID:ASG0SIleO

御坂「折角アルバイト見つけてあげたっていうのに、初日でクビなんて」

黒子「そう落ち込まないで下さいませ。きっと何か方法はありますわよ」

グイグイ

御坂「だぁれのせいよ、誰の!なんで他人事なのよアンタは」

黒子「は、はなひへくらはいまひ!」

御坂「でもどうするのよ、他に方法なんて…」

プルルルルル

黒子「はっ、こんな時にお仕事ですわ!お姉様、この話はまた後で」ダッ

御坂「ちょっと、黒子!」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:54:42.29 ID:ASG0SIleO

黒子「通報があったのは、エリアWの96…この辺りのはずですわね」チラッ

ダッダッダッ

不良N「待てぇオラァ!」

不良P「俺達から逃げられると思ってんのかぁ!」

客T「だから金なんか持って無いったら!」

客I「そんなに走ったらアイスが落ちちゃうよぉ」

客T「あぁ、コンビニじゃ変な店員に当たるし、不良に絡まれるし…なんで不幸なんだ!」

ダッダッダッ

黒子「ただのカツアゲですか、チョロい仕事でございますわね」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:02:08.57 ID:ASG0SIleO

不良N「くそっ、チョロチョロと逃げ回りやがって!」

シュンッ

黒子「でぃやぁぁっ!」ブン

バギィッ!

不良P「な、なんだコイツどっから沸いてきたんだ」

黒子「さぁ、早く今の内にお逃げ下さいまし」

客T「お、お前は、変な店員!?」

黒子「なんですの、志村けんみたいな呼び方は止めて下さいませ」

客I「早く行こうよ、アイスが溶けちゃう!」

客T「お、おい引っ張るなよ!」

ダッダッダッ


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:13:37.76 ID:ASG0SIleO

黒子「さて、さっさと片付けますわよ」

不良P「くそ、舐めるなよガギの分際でぇ!」シュ

ブォン

黒子「お姉様が言っていましたわ…能力者相手に打撃系など花拳繍腿だと」

不良P「ど、どこに消えやがった!?」

ブォォン!

黒子「ジャッジメントですわぁぁ!」

バギィィィッ!!

不良P「げぼぅ………」ドサッ

黒子「全く、口ほどにもないですわね、このようなカツアゲ犯など。ん、………カツアゲ…ですの」チラッ


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:20:20.56 ID:ASG0SIleO

黒子「応援が来るまでまだ少し時間はありますわね……」

どうせこのようなやからのお金など、人には言えない手段で集めたに決まっていますわ……無くなっても文句は言えないはず。

それならばわたくしが持っていた方が有意義というもの……。幾度なくジャッジメントを繰り返してきたんですもの、一度くらいならば…。

御坂「様子がおかしかったから付いて来たものの…、何やってんのよあの子は」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:28:18.95 ID:ASG0SIleO
ゆっくり、そして確実にわたくしの手は目の前に倒れた人物のサイフに…。

わたくしは悪くありませんの……、そう自分に言い聞かせる。わたくしは能力者…わたくしは選ばれた人間、だから目の前の犯罪者に何をしてもよろしいんですのよ。

御坂「本当に何をやってるのよ…嘘でしょう黒子。私に……私に撃たせないで!」

黒子「………くっ」サッ

ブォォォォン

その刹那、人気の無い路地裏に激しい衝撃音が響き渡った。


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:34:56.62 ID:ASG0SIleO

御坂「(なっ、あの子自分の頭を自分で殴って……!?)」

ダラダラ

黒子「危ない所でしたわ、わたくしはもう少しで取り返しのつかない事を」

御坂「(く…黒子……あんた、良く堪えたわね)」

黒子「お、お姉様が…言っていましたわ……、武士は食わねど高楊枝…と」


御坂「(ゴメン……言ってないわそんな事)」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:43:44.56 ID:ASG0SIleO

=公園=

ダッダッダッ

黒子「お姉様ーお待たせ致しましたわ!」

御坂「ふふっ、はいお疲れ様。コーヒーだけど良いわよね」ブン

パシッ

黒子「だからわたくしは、お姉様が選んだ物なら何でも満足でしてよ」

御坂「そうだったわね、私が選んだ黒子だもの。間違いは無いわね」

黒子「なんですの、その意味深な含み笑いは…。それよりも、頭の包帯は気にならないんでございましょうか」

御坂「あ、あら本当!アンタにしては苦戦したみたいねぇ」

黒子「何だかわざとらしいんですのよ」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:53:43.31 ID:ASG0SIleO

黒子「さぁて、それでは帰りましょうか。門限の時間が過ぎてしまいますわよ!」

御坂「え、でもアンタお金が…」

黒子「いいんですのよ、その事は。どうなろうとも構いません、正直に寮監に報告致しますわ」

御坂「あんた、本当にいいのね……」

黒子「覚悟は出来ています……、いえ目が覚めたと言った方が正しいでしょうね」

ダッダッダッ

佐天「ちょーっと待ってぇぇ、白井さん!」

黒子「……あら、なんですの一体?」

御坂「あれは、佐天さんと初春さんかしら」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 23:58:30.67 ID:ASG0SIleO

佐天「御免ね私達、白井さんが困ってるなんて知らなくて!」

黒子「な、何故その事を知っているんですの!」

初春「昨日、御坂さんから聞きました…黙っていてくれって言われていたんですが」

御坂「あっ、ちょっ!」

佐天「だから、これ受け取って、白井さん!」バッ

黒子「……諭吉さんが」

御坂「……沢山いるわね」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:05:53.67 ID:1/5fGFxZO

黒子「どこから集めたのか知りませんが受け取れませんわ。この事が知られてしまったうえに、これ以上お嬢のイメージを」

初春「白井さんのバカっ」ブン

ペチン

御坂「初春さん、何を!?」

佐天「お嬢とかそんなの関係ないよ、私達が白井さんと一緒にいるのはお嬢様だとか能力者だからとかじゃない……。友達だからだよ!」

黒子「さ、佐天さん……。でもですから余計受け取れませんわ、お友達からこのような大金を…」

佐天「それなら心配なく、私の能力を使ったからねぇ」

御坂「佐天さんの能力…?それって一体」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:18:55.53 ID:1/5fGFxZO

佐天「名付けて『クーリングオフ』!こんな事もあろうかと初春の買って貰った物をクーリングオフしておいたのよっ」

黒子「クーリングオフ……始めて聞く能力名ですのよ!」

御坂「アンタね…。クーリングオフっていうのは、一定期間、無条件で申込みの撤回または契約を解除できる法制度のことよ」

黒子「なんて便利な能力なんですの!」

佐天「だから能力じゃ……ってまぁいっか」

黒子「やりましたわ!わたくし寮監の魔の手から見事生き延びることに成功しましたのよぉ!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:26:22.22 ID:1/5fGFxZO

>>52
マジですか。今度チェックしてみる事にしよう



=翌日=

黒子「ふん、ふん、ふーん♪あぁ、今日も青空が眩いですわ。生きてるって素晴らしいことですのよ」

スタスタ

寮監「お、いたいた。白井少し良いか?」

黒子「あら何ですの、今のわたくしは鬼に金棒、お姉様にコインでございましてよ」

寮監「何をわけのわからん事を言っている…」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:32:42.82 ID:1/5fGFxZO

黒子「それで御用件はなんでございますの?家賃ならば」

スッ

寮監「実はな、白井……」ガッ

黒子「あ、あらぁ…何ですの、何故ヘッドロックの体勢ぉ?」ガクガク

寮監「コンビニでお前が働いていたという報告が入っているのだが」

黒子「は、はふんっ!?こ、これには深い訳がありまして」

寮監「いや、私も生活費の為に労働に勤しんでいたのならば目を瞑ろう」

黒子「り、寮監……。分かって下さいましたのね」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:41:12.44 ID:1/5fGFxZO

寮監「だかなぁ、白井。報告書には散々迷惑を掛けてクビになったと記されていたのだよ」

黒子「はふんっ!?」

寮監「寮則第十三条、勝手二金策致不可、相背候者切腹申付ベク候也。何か反論は…?」

黒子「あ、ありませんのよ…一思いにやって下さいまし……」ガクッ

スタスタ

御坂「少し待って下さい、寮監!」

黒子「お、お姉様ぁ!まさかわたくしを助けに来て下さいましたのね」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:51:15.33 ID:1/5fGFxZO

御坂「ねぇ黒子、あんた>>15くらいでさり気なく私の悪口言って無かった?」

黒子「な、なんですのその数字は!?言ったような言ってないような…しかし、今はそんな場合では」

スタスタ

御坂「打撃系など花拳繍腿……」ガシッ

黒子「ちょっ、何ですの!なぜわたくしの脚で四の字固め体勢を」

寮監「関節技こそ……」

黒子「ま、待つんですのよ!話せば分かるんですの、対話を忘れた人類は…」

御坂・寮監「王者の技よぉぉぉぉっ!!」

ベギィバキィボキィ!!

黒子「ぎぃやぁぁぁぁぁぁっですのぉぉっ!!!」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/15(月) 00:56:13.25 ID:1/5fGFxZO

=おしまい=

黒子「なんかもう、バットエンドでしたわよ!」 はてなブックマーク - 黒子「なんて便利な能力なんですの」

神裂「な、なぜこれがここに!?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:20:50.66 ID:4WpFy6GfO [1/58]

上条「さて、学校も終わったし買い物だ」

神裂「……」テクテクテク

上条「ん? あれは神裂」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:24:00.25 ID:4WpFy6GfO [2/58]

上条「よう、神裂」

神裂「こんにちは、上条当麻」

神裂「学校帰りですか?」

上条「ああ、これからデパートで買い物するんだよ」

神裂「そうですか」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:30:47.80 ID:4WpFy6GfO [3/58]

上条「それじゃあまたな」テクテク

神裂「……」

神裂(いつも上条当麻にはインデックスや事件の事で迷惑をかけてばかり)

神裂(彼の負担を出来るだけ軽くしてあげたい)

神裂「か、上条当麻」

上条「ん?」

神裂「私も買い物手伝います」

上条「ホントか。 助かるよ」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:37:32.62 ID:4WpFy6GfO

歩道橋

コツコツコツ(階段を上る音)

上条「いやあ、助かったよ神裂。おかげでいつもよりも多く買えたよ」

神裂「助けになれて良かったです」

上条「なあ神裂、買った物重くないか? 刀も持ってるしさ。少し俺に持たせてくれ」

神裂「だ、大丈夫ですこのくらい。それにあなただって両手がふさがっているのですし」

上条「そうか。悪いな、神裂」

神裂「き、気にしないでください。上条当麻」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:42:12.82 ID:4WpFy6GfO

神裂(そうです。このくらいの事はやらないと彼の負担は取れません)

神裂(……ですが、こうやって二人で買い物など……まるで同棲中のカップルみたいで……!)

神裂(な、何を考えてるんですか私は! 別に上条当麻と私はそういう関係ではありませんし、私はただ彼の助けになりたいだけです!)アセアセ


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:48:39.41 ID:4WpFy6GfO

ズルッ

神裂「!?」

神裂(しまった! 変な事を考えてましたから階段を踏み外してしまいました!)

ズテン!

神裂「痛ッ!」

ドン

上条「うおっ!?」フラッ

神裂「!!(私の足が上条当麻に当たって!)」

上条「うおおおおおおお!?」

ゴロゴロゴロ、ドシャーン!


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:53:27.38 ID:4WpFy6GfO

神裂「!? 上条当麻!!」

上条「がっ……」ピクピク

神裂「大丈夫ですか? 上条当麻! 上条当麻!!」

上条「ふ、不幸だ……」ピクピク


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:55:26.17 ID:4WpFy6GfO

ここはとある病院

カエル医者「頭の傷はたいしたことはないね。右足と左腕は骨折、右腕の骨には軽いヒビ」

カエル医者「よくこれだけで済んだね。打ち所が悪ければ死んでたよ」

カエル医者「君は運が良いのか悪いのか」

上条「基本悪いです」

カエル医者「しばらく入院だね」

上条「はい」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 19:59:54.60 ID:4WpFy6GfO

神裂「……」ズーン

上条「そんなに落ち込まないでくれよ、神裂」

神裂「申し訳ありません上条当麻! 私のせいでこんな目に」バッ

上条「お、おい!? 土下座しないでくれよ。俺はもう大丈夫だからさ」

神裂「ですが……」

上条「大事には至らなかったんだ。だから顔を上げてくれ」

神裂「……はい」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:05:28.23 ID:4WpFy6GfO

病院を出た神裂

神裂「……ハア」トボトボ

神裂「せっかく彼の助けになろうと思ったのに逆に彼をひどい目に合わせてしまうなんて……」

神裂「何をやってるんでしょうか私は」

土御門「ねーちん!」

神裂「土御門……」

土御門「どうしたんだにゃー?浮かない顔して」

神裂「別に何でもありません」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:08:31.31 ID:4WpFy6GfO

土御門「……上やんの事で何かあったな?」

神裂「ギクッ!」

土御門「やっぱり」

土御門「ねーちん、何があったか言ってみろ」

神裂「……はい」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:11:16.19 ID:4WpFy6GfO

土御門「……上やん事故ったのか」

神裂「わ、私のせいで上条当麻はあんなボロボロに……」

神裂「少しでも上条当麻の助けになりたかったのにそれが裏目に出てしまいました」

神裂「私は彼に何もしてやれないのでしょうか?」

土御門「……ねーちんよ、上やんの助けになりたいか?」

神裂「えっ? も、もちろんです」

土御門「ではねーちん、お前にこれをやろう」ガサゴソ、スッ

土御門「テレレテッテレー! 堕天使エロメイドだにゃー!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:15:35.89 ID:4WpFy6GfO

神裂「……は、はああああああああ!?」

土御門「これで上やんの心を癒すぜよ」

神裂「な、なぜこれがここに!?」

神裂「これは封印してあるはずです!」

土御門「よく見ろ。これは別バージョンだ。前のとは色が微妙に違うぜよ。羽も堕天使らしく黒いぜよ」

土御門「今日ねーちんに別バージョンも渡そうと思ってたからこれはちょうど良い機会だにゃー」

神裂「これを着ろと?」

土御門「そうだにゃー」

チャキン

土御門「ま、待て、そもそも今回のはねーちんに原因がある」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:19:33.52 ID:4WpFy6GfO

神裂「うっ……」ピタッ

土御門「ねーちんの不注意が上やんをあんな目に合わせたんだぜい」

神裂「そ、それは……」

土御門「ねーちんよ、上やんの助けになりたいならこれを着るぜよ」

神裂「で、ですがあの時だって、私も上条当麻もあれはショックが大きすぎて互いに消したい過去なんです」

土御門「ねーちんはともかく上やんの場合は免疫がないだけぜよ。別に消したい記憶じゃあないぜよ」

神裂「そうなんですか?」

土御門「そんなもんぜよ」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:23:50.59 ID:4WpFy6GfO

神裂「で、ですが、やっぱり駄目です! もっと他に良い方法はないんですか?」

土御門「ねーちんよ、わがままは言っちゃ駄目だにゃー」

土御門「ねーちん、お前には上やんに負い目がある」

土御門「インデックスの事、上やんを事件に巻き込んでしまってる事。借りがいっぱいある」

神裂「ううう……」

土御門「さらに今回の件はねーちん自らが引き起こした」

神裂「……はい」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:27:49.07 ID:4WpFy6GfO

土御門「いつまたインデックスが危険な目にあうかわからないのに上やんは必要のないケガをしてしまったぜよ」

土御門「これじゃあ上やんの心は不安でいっぱいぜよ」

神裂「……責任は取ります」

土御門「ならねーちん、体の傷は癒やせなくても、せめて心の傷は癒すんだにゃー」

土御門「だからこの堕天使エロメイドを着るんだにゃー」

神裂「……わかりました」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:30:28.72 ID:4WpFy6GfO

土御門「よし、それじゃあ明日からだ」

神裂「!? き、今日じゃないんですか? 」

土御門「そりゃあ今から病院に戻っても、もうすぐ面会時間も終わるし、ちょっとだけじゃ物足りないぜよ」

土御門「だから、明日はじっくり上やんにねーちんの堕天使エロメイド姿を見てもらう」

神裂「今日じゃ駄目ですか?」

土御門「駄目」

神裂「ううう……」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:33:02.90 ID:4WpFy6GfO

翌日

神裂「今日が来てしまいました……」

土御門「それじゃあねーちん、見舞いに行ってこい」

神裂「……はい」

土御門「さあねーちんよ、その罪を償うために堕天使エロメイドで上やんの心を癒すんだにゃーーーーー!!!」

神裂「ハア……」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:37:57.25 ID:4WpFy6GfO

病院のトイレ

神裂「……やはりこれは派手ですね」

神裂「しかも前のより胸の締め付けがキツイ気がします」

神裂「ううう、恥ずかしい」

神裂「ですがこれも上条当麻のためです」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:39:18.68 ID:4WpFy6GfO

キョロキョロ

神裂「……誰もいませんね」

神裂「今の私はまるで不審者みたいですね」

神裂「出るなら今のうち」シュタタタ



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:42:45.92 ID:4WpFy6GfO

上条「あっー、何もする事がないな」

コンコン

上条「ん?」

神裂「上条当麻、いますか?」

上条「(神裂?)はーい、上条さんならいますよー」

神裂「入ります」

上条「……」

上条(何故だろう。これからデジャブな事が起きそうな気がする)

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:47:23.37 ID:4WpFy6GfO

上条「いや、まさかな」

神裂「お、おはようございます。上条当麻」ガララ

上条「!!!!!!!?」

ドン! ムチムチ

上条「な……な……」パクパク

神裂「今日は、この姿であなたの傍にいます」カアア

上条「んぱああああああああ!!!」

神裂「!? 上条当麻?」

上条「て、天使が再び舞い降りたー!」

神裂「大丈夫ですか? 上条当麻」

上条「ふぬおおお! む、胸が近い!」

神裂「えっ? あっ!」バッ

上条「デジャヴデジャヴデジャヴ……」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:50:39.31 ID:4WpFy6GfO

上条「……えっーと、神裂さんはどうしてそんな格好をしているのかな?(目をつぶっている)」

神裂「そ、それは、私のせいで上条当麻は怪我をしてしまいました」

上条「はい」

神裂「ですから、そのお詫びとしてこの姿になってるんです」

上条「はい」

神裂「私にはあなたの体を癒す事はできません。ですが、せめて心だけでも満たせるのならばと」

上条「そうなんですか」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:53:10.13 ID:4WpFy6GfO

神裂「上条当麻、目をつぶらないでください。わ、わわわ私を見てください」

上条「見ろって……」チラッ

上条(!! な、なんてけしからんバディーをしてるんですかこの人はー!)

上条(あ、あの時もそうだったけどこれはやはりトラウマ級ですぞ!)

神裂「か、上条当麻?」

上条(い、いや、神裂も俺の為にこんな恥ずかしい姿になってるんだ。これでは神裂が報われん)


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:56:24.74 ID:4WpFy6GfO

上条(い、行くぞ!)チラッ

上条「……」ジッー

神裂(か、上条当麻に見られてる。は、恥ずかしい)カアア

上条(ぬおおおお! 刺激が強すぎる!)

上条(というか、これは何と言う視姦プレイですかー!)

上条(こ、このままじゃ俺の小さな上条さんが大きな上条さんになってしまう)

上条(お、落ち着け! 俺の幻想息子-イマジンジュニア-!)


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 20:59:13.07 ID:4WpFy6GfO

神裂「な、何故黙ってるのですか? 上条当麻」

上条「あ、ああ、すっごくエロいから……じゃなくて魅力的だったからつい見とれちゃって」

神裂「そ、そんなに見ないで下さい」

上条「わ、悪い」

神裂「あっ、すみません。今のは言葉のあやd」

カミジョウサーン

上条・神裂「!?」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:01:47.08 ID:4WpFy6GfO

看護婦「上条さん、体温計取りに来ましたたー。朝の体温は何度でしたか?」

上条「36.5の平熱でーす」

看護婦「ハーイ。何かあったらナースコール押して下さいね」

上条「ハーイ」

ガララ、テクテクテク……


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:04:51.85 ID:4WpFy6GfO

上条「……神裂、もう大丈夫だぞ」

神裂「は、はい」ヒョコ

神裂「ふう、とっさにベッドの下に隠れましたので助かりました」

上条「危なかったな」

神裂「ええ、ハラハラしましたよ」

上条「……」

神裂「? どうしたんです? 上条当麻」

上条「いや、顔つきがいつも通りに戻ったなあって思っただけさ」

神裂「えっ?」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:06:35.82 ID:4WpFy6GfO

上条「昨日から顔がすごい暗かったからさ、戻って安心したよ」

上条「暗い顔はお前には似合わないよ」

神裂「へ、変な事言わないで下さい」

上条「悪い悪い」

神裂「……ですが、ありがとうございます」

上条「おう」

上条・神裂(……それにしても)

上条(目のやり場に困るな)

神裂(やはり見られるのは恥ずかしい)


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:09:32.44 ID:4WpFy6GfO

上条「ハハハ、何か暇だな」

上条(いかん。やはり刺激が強すぎてまた緊張してきた)

神裂「そ、そうですね」

神裂(こう見られてると私の心が持ちません……そうだ!)

神裂「か、上条当麻、マッサージをしてあげます!」

上条「えっ?」

神裂「足も折っているのですし、余り動けないでしょうから身体の筋肉をほぐしてあげます!」

上条「い、いいのか?」

神裂「構いません」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:12:24.16 ID:4WpFy6GfO

神裂「上条当麻、左足を出して下さい」

神裂「満足に動けないと足の筋肉が固まってしまうかもしれません」

上条「わ、わかった」スッ

神裂「……我流ではありますが、マッサージしますね」ニギッ

ギュッ、ギュッ、モミモミ

神裂「気持ち良いですか?」

上条「ああ、気持ち良いよ」

上条(エロメイド姿でマッサージだなんて刺激が強すぎるじゃないか! 視線は出来るだけそらさないと)


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:15:06.82 ID:4WpFy6GfO

神裂「太股に移動します」スッ

モミモミ

神裂「あの、痛くないですか?」

上条「全然。ここも気持ち良いよ」

上条「神裂って、結構マッサージ上手いんだな」

神裂「そ、そんな事ありません」

上条「そんな事あるさ。将来お前に旦那さんが出来たらきっとその人喜ぶよ」

神裂「!?」ギュー

上条「痛たたたた!?」

神裂「!! す、すいません!」

神裂(変な事言うから力んだじゃないですか!!)カアア


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:17:40.98 ID:4WpFy6GfO

神裂(マッサージに集中集中)

神裂「肩に行きますよ」

上条「ああ」

モミモミ

上条「ああ〜、そこそこ。気持ち良い」

神裂「結構こってますね」グイ、グイ

上条「でも神裂のお陰で楽になるよ。ありがとう」

神裂「い、いえ///」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:20:01.73 ID:4WpFy6GfO

上条「……ありがとう神裂。もういいよ」

神裂「はい」

上条・神裂「……」

上条・神裂(この後の事が思いつかない……)


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:22:14.99 ID:4WpFy6GfO

二時間後

上条・神裂「……」

上条(あれから沈黙が続いてる)

神裂(恥ずかしさのせいであれから何も会話してない)

上条(だがさすがの上条さんでも少しは免疫が付いたぞ)

神裂(ですが少しは慣れてきました)

上条(そろそろ会話しても良いかな)

神裂(そろそろ会話しても良いですね)


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:25:00.94 ID:4WpFy6GfO

上条・神裂「あの(さ)」

上条・神裂「あっ」

上条「さ、先に話してもいいぜ」

神裂「い、いえ、上条当麻からどうぞ」

上条「いやいや、神裂から」

ガラガラガラ

上条「! まずい」

神裂「えっ?」

上条「昼食を届けに看護婦がやって来る。隠れろ、神裂」

神裂「は、はい」アセアセ


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:27:16.92 ID:4WpFy6GfO

看護婦「上条さーん、昼食の時間でーす」

上条「どうもー」

テクテクテク……

上条「神裂、もう大丈夫だぞ」

神裂「はい」ヒョコ

神裂「昼食が来ましたね」

上条「ああ」

上条「悪いな神裂。昼飯まだ食べてないだろ? 俺だけ先に食べてさ」

神裂「私は大丈夫です。どうぞ食べてください」

上条「それじゃあそうさせてもらうよ」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:29:37.79 ID:4WpFy6GfO

ズキン

上条「痛ッ!」

神裂「! 大丈夫ですか?」

上条「ああ、ちょっと右腕が痛くなっただけだ」

神裂「ご飯食べるの大変なのでは……」

上条「大丈夫。朝だってこの右腕を使って食べてたんだし問題ないさ」

神裂「だ、駄目です! 無理をしたら余計右腕が痛みます!」

上条「心配しなくてもいいよ神裂」

神裂「わ、私が代わりに食べさせてあげます!」

上条「えっ?」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:32:31.55 ID:4WpFy6GfO

神裂「……では上条当麻、まずはお米から」

上条「オ、オウ」

神裂「く、口を開けて下さい」

上条「わかった」チラッ

上条「!!」

神裂「どうしたんですか?」

上条「いや……胸が近くて食べるのに集中出来なくてさ」

神裂「あっ、その」バッ(胸を隠す)

神裂「か、上条当麻!」

上条「わ、悪い」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:36:00.29 ID:4WpFy6GfO

神裂「な、なら目をつぶって下さい!」

上条「えっ?」

神裂「それなら気が散ることもありません」

上条「わ、わかった」ギュッ

神裂「ではお口に入れますよ」ソッー

上条「ああ」パク、モグモグ

神裂「美味しいですか?」

上条「ああ」モグモグ、ゴクン


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:40:27.87 ID:4WpFy6GfO

上条「飲み込んだぞ」

神裂「次は何を食べますか?」

上条「焼き魚を頼む」

神裂「はい」

上条「……」

上条「…………」

上条「神裂、どうした?」

神裂「す、すみません上条当麻。あなたの喉に魚の骨が引っ掛からないように骨の無い部分を探してるんです」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:42:57.16 ID:4WpFy6GfO

上条「ハハハ、大丈夫だよ神裂。最近の病院食の魚は骨無しのがほとんどだからさ」

神裂「そ、そうなんですか?」

上条「だからそのまま出してくれ」

神裂「は、はい。では口を開けて下さい」

上条「ああ」アーン、パクッ、モグモグ

神裂「美味しいですか?」

上条「美味しいよ」モグモグ

上条(しかしこれは何て言う目隠しプレイですか?)


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:46:01.52 ID:4WpFy6GfO

神裂「次は何にしますか?」

上条「あっー、それじゃあみそ汁頼めるか?」

神裂「みそ汁ですね」カチャ

神裂「上条当麻、みそ汁が熱いので今冷ましますね」フッー、フッー

上条「ありがとう」

神裂「く、口に茶碗を付けますよ」

ソッー……、ピトッ

神裂「少しずつ、口に流し込みますね」ツツツ
ゴクゴクゴク

神裂(良かった。少しでも彼の助けになれて……って)

神裂(私の本来の目的はこの姿を見せる為に見舞いに来たんじゃないですか!)


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:49:10.89 ID:4WpFy6GfO

神裂「上条当麻!」

上条「ん?」ゴクゴク

神裂「や、やっぱり目を開けて下さい! 私を見て下さい!」

上条(見ろって……)チラッ

ドン!(胸を見てしまった上条)

上条「ブッー!」ブシャアアア

神裂「!?」

上条「ゲホッ、ゲホッ、す、すまん神裂……神裂?」

神裂「あっ……」ピチャピチャ


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:52:23.23 ID:4WpFy6GfO

上条「おわああああ! すまん神裂、すぐに拭いてやるからな」バッ(ティッシュを取る)

神裂「だ、大丈夫です」

上条「何言ってんだよ! こんなに汚れてるじゃないか」フキフキ

神裂「あっ……」

神裂(ふ、拭かれてる。上条当麻に///)

上条「あっ……」ピタッ

神裂(そ、そこは胸の部分)

上条「あっ、えっーと、その……」

神裂「あ、後は私がやります」

上条「わ、わかった」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 21:56:53.84 ID:4WpFy6GfO

フキフキ

上条「……神裂」

神裂「何でしょうか?」

上条「その、ゴメンな。汚しちゃって」

神裂「気にしないで下さい。私にも原因がありますから」フキフキ

神裂「……大体の所は拭きました」

神裂「上条当麻、食事の続きを」

上条「わかった」

神裂「それと」

上条「?」

神裂「つ、次はちゃんと目を開けて食べて下さい」

上条「あ、ああ」ドキドキ


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:00:08.66 ID:4WpFy6GfO

――

上条「ごちそうさま」

神裂「お粗末様です」

神裂「……上条当麻」

上条「ん?」

神裂「あの子は……インデックスは元気にやってますか?」

上条「ああ。上条さんが振り回されるくらい元気だよ」

神裂「良かった。そういえば怪我の事はインデックスは知っているのですか?」

上条「ああ。だから今は小萌先生の所に泊まってるよ」

神裂「そうですか。すみません、私のせいで」

上条「だから気にするなって」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:04:12.84 ID:4WpFy6GfO

神裂「……」チラッ

神裂(左腕に右足……痛々しい)

神裂「上条当麻」スッ

上条「はい?(な、何だ? 左腕を触ってきたぞ)」

神裂「もし、あなたがまたインデックスを守らなければいけない時が来たら、その時は私も……その時は私があなたの左腕と右足になります!」

上条「あ、ありがとう神裂」ドキドキ

神裂(ハッ! これではまるで上条当麻に告白してるみたいじゃn)

カミジョウサーン

上条・神裂「!?」


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:07:34.67 ID:4WpFy6GfO

看護婦「上条さん、昼食終わりましたか?」

上条「はい」ダラダラ

神裂「……」

神裂(私は今上条当麻の布団の中に隠れてる)ドキドキ

上条(や、柔らかいのが小さな上条さんに当たってるー!)

上条(やばい! 幻想息子‐イマジンジュニア‐が、幻想息子‐イマジンジュニア‐が暴走する!)


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:10:13.20 ID:4WpFy6GfO

看護婦「(何か布団がふくらんでる?)それじゃあ持って行きますね」

上条「ハーイ」ダラダラ

テクテクテク……

上条「……神裂!」

神裂「ぶはあ!」ガバァ

神裂「ハア、ハア、危なかったです。……!?」

上条「? どうした……!!!」

上条(お、大きな上条さんになったー!)


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:13:15.58 ID:4WpFy6GfO

神裂「なっ……」カアア

上条「ち、違うんだ神裂」

神裂「せええええええい!!」ビシッ

上条「ギャアアアアアアア!! もう一人の上条さんがあああああ!!」

神裂「ハッ! だ、大丈夫ですか? 上条当麻!」

上条「」ピクピク


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:15:36.57 ID:4WpFy6GfO

上条「……ハア」

神裂「すみません」

上条「いや、もういいんだ。俺も悪かったし忘れてくれ」

神裂「はい……」チラッ

神裂(……時間も時間ですしもう着替えても良いかもしれませんね)

神裂「上条当麻」

上条「ん?」

神裂「そろそろ着替えてもよろしいでしょうか?」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:17:49.55 ID:4WpFy6GfO

上条「あ、ああ。……神裂」

神裂「はい」

上条「今日はありがとな。その、こんな格好までしてくれてさ」

神裂「き、気にしないで下さい」

神裂「ト、トイレまでこの格好で行くのは恥ずかしいのでここで着替えさせてください」

上条「わ、わかった」

神裂「う、後ろ向いてて下さい」ヌギヌギ

上条「オ、オウ」クルッ


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:20:18.86 ID:4WpFy6GfO

ヌギヌギ

上条(い、今後ろで神裂が着替えてるんだよな)ドキドキ

神裂(う、後ろには上条当麻がいるんですよね)ドキドキ

上条・神裂(緊張する)ドキドキ

禁書「とうま―、お見舞いに来たよー」ガラッ

上条・神裂「!!」

禁書「あっ」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:23:38.43 ID:4WpFy6GfO

禁書「……二人とも何をしてるのかな?」

上条「ち、違うんだ。これは誤解だ」

神裂「あっ……」

神裂「ひ、ひああああああ!!」シュタタタタ

上条「神裂!」

上条(脱ぎかけで行っちまったよアイツ)

禁書「とうま、どういう事なの?」

上条「待ってくれ!話せばわかる」

禁書「とうまのバカーーーー!!」ガブッ

上条「不幸だーーーーーー!!」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:25:24.35 ID:4WpFy6GfO

翌日

神裂「ハア、昨日は散々でした」

土御門「ねーちん!」

神裂「土御門……」

土御門「昨日、上やんとどこまでいったんだにゃー?」

神裂「何がです?」

土御門「二人っきりだったんだろ? 堕天使エロメイド姿で上やんとあんなことこんなことしたんじゃないかにゃー?」

神裂「フン!」ドゴォ

土御門「グオオオ……すみませんでした」

神裂「全く……」

神裂「……」



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/21(火) 22:35:59.09 ID:4WpFy6GfO

病院

上条「相変わらず暇だな……」

ガララ

神裂「こんにちは、上条当麻」

上条「か、神裂? どうしたんだよ?」

上条(まさかまたあのエロメイドで……)

神裂「き、昨日、勝手に帰ったお詫びと言いますか……その…」ガサッ

上条「?」

神裂「お見舞い用のリンゴを買ったんです」

神裂「ま、まだ右腕の痛みは消えてないと思いますからまた私が代わりに食べさせてあげます」



終わり
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黒子「Suicaですの!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:20:42.16 ID:vFU3J50EO [1/17]
初春「私達が乗るのは二番線ですね」

黒子「待ちなさいましよ初春、まだ切符買ってませんのよ!」

初春「大丈夫ですよ、私Suica持ってますから」サッ

黒子「すいか…?果物の物々交換でもするつもりですの」

初春「違いますよ。これを使えば切符が要らないんですよ」

黒子「な…なんですと…!」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:31:26.81 ID:vFU3J50EO [2/17]
黒子「なぜ初春がその様な能力を…!」

初春「ほら、白井さん早くしないと」

黒子「くっ、テレポートですの!」シュン

スタッ

初春「ちょっと!何やってるんですか。改札通らないとダメですよ」

黒子「ふっ、わたくしにかかれば簡単な事ですのよ」

初春「簡単じゃないですよ!キセルは犯罪ですよ」

黒子「初春も能力を悪用してますのよ」

初春「Suicaは能力じゃなくて…」

黒子「いいから早くしないと遅れますわ」ガッ

初春「あ、待って下さいよ!」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 21:37:38.59 ID:vFU3J50EO
ガタンゴトン

黒子「わたくしにかかればこんな物ですの。初春の能力なぞ羨ましくも何ともですのよ」

初春「違うって言ってるじゃないですか」

黒子「負け惜しみはよろしいんですのよ」

初春「もしジャッジメントがキセルしてるなんてバレたら大変な事になりますよ」

黒子「どうしてバレますの、わたくしのテレポートは完璧ですわ」

初春「だといいんですけどね…」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:00:01.31 ID:vFU3J50EO
黒子「佐天さんも一緒にこればよろしかったのに」

初春「補習じゃ仕方ないですよ」

黒子「楽しみですわねー。どこから回りましょうか」

初春「少し気がはやいですよ」

黒子「こういうのは先に決めておいた方が効率良く回れますのよ」

初春「そういうもんですか?」

プシュー

黒子「おや着きましたのね」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:06:14.25 ID:vFU3J50EO
ガヤガヤ

黒子「凄い混んでますのね。他に行く所は無いんでしょうか、これだから庶民は」

初春「うーん、それにしても全然進まないですね」

「ねぇーまだなの?朝からずっと待ってるんだよ!」

「仕方ねぇだろ。ジャッジメントの言う事は逆らえないし」

黒子「聞きましたの初春?朝からこの調子ですのかしら」

初春「それよりもジャッジメントって言うのも気になりますね」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:13:28.51 ID:vFU3J50EO
ガヤガヤ

固法「はいはい、並んで列を乱さないで下さいねー」

初春「あれ?固法先輩ですね」

黒子「どうしたんでしょう?固法先輩もデズニーランドですの?」

固法「あれ、あなた達も召集されてたの?」

初春「どういう事ですか?何かあったんですか」

固法「早朝にこの駅で、列車テロがあったのよ」

初春「テロ!?規模は、怪我人はどの程度なんですか!」

固法「ブリーフィングで言って無かった?テロは未遂で終わったのよ」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:26:15.48 ID:vFU3J50EO
黒子「だったからよろしいではありませんの。早く通して下さいの」

固法「それは出来ないわ。ここに犯人がいるかもしれないのに」

初春「ここに?」

固法「監視カメラが捉えてたのよ。犯人が深夜に侵入して爆弾を仕掛けるまでを」

黒子「はぁ?それとこれの何が関係ありますの」

初春「つまりまだ犯人が駅の中にいるって事ですね」

固法「そう。犯人は改札が機能する前に侵入した。だったら駅の中にいて切符を持ってない人物が犯人よ」

初春「なるほど、それで駅を封鎖してチェックを」

黒子「切符を……チェック…ですの……」ダラダラ


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:32:58.26 ID:vFU3J50EO
初春「分かりました!私も手伝います」

固法「手伝う?あなた達ジャッジメントで召集されたんじゃないの」

初春「だって私達はデズニーランドに…」

グイッ

黒子「初春…、ちょっとトイレですの…」ダラダラ

初春「別に私もよおして無いですよ?一人で行ってきて下さいよ」

黒子「シャーラップ!早く来なさいまし!」ダラダラ

固法「大丈夫白井さん?顔真っ青だし、油汗だらけじゃない」

黒子「だいじょーぶですのよぉー、トイレに言ったら治りますの」ダラダラ


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:41:09.35 ID:vFU3J50EO
ガヤガヤ

「ンだよ、厠も満員じゃねェか。どうなってやがンだ」

「もう我慢出来ないよってミサカはミサカは排水の陣!」ブルブル

「仕方ねェだろ、男子便所の方使うしかねェか」

「そんなのレディには不可能だよってミサカはミサカは異義を唱える!このペットボトルに…」ゴソゴソ

初春「大変ですね。トイレ満員みたいですよ、ペットボトル買ってきましょうか」

黒子「構いませんわよ。別にわたくし、もよおしてませんの」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 22:54:32.48 ID:vFU3J50EO
「ダメだよー漏れちゃうんだよー」

「仕方ねぇだろ、混んでるんだからさ。このペットボトルにでもするか?」

「私はレディなんだよ、そんなの言語道断だよ!」

「だったら、ほら。柵乗り越えてあそこのコンビニ行ってこいよ」

「ダメだよー、そんなのキセルになっちゃうよ」

黒子「…………!」ビクッ

「キセル?なんだそれ」

「そんなのも知らないのかな?キセルっていうのはパイプのキセルの作りを洒落た言葉なんだよ。元は学生の隠語だったんだけど、明治以降、一般でも広く使われるようになったんだよ。詳しくは上図を見るんだよ」

「へー、そうなのか」

「そうなんだよ!トイレ漏れるんだよ!」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:00:59.10 ID:vFU3J50EO
初春「皆さん困ってますね。早く切符を持ってない人物が見つかればいいのに」

黒子「めったな事は言わないで下さいまし!!」

初春「ちょっと、大きい声出さないでくださいよ」

黒子「まずいですわねー…本当にまずいですのよぉ」ウロウロ

初春「デズニーランドが気になるのは分かりますけど、仕方なくですよ」

黒子「わたくしが気になるのは、そちらではありますの!」

初春「違うんですか?」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:10:00.07 ID:vFU3J50EO
黒子「初春は覚えてませんの?わたくし達がどうやって改札を通ったかを…」

初春「どうやってって……。あ、あーぁぁぁぁぁぁ!!」ビクッ

黒子「今頃気付きましたの?わたくし達はとんでもない事をしてしまいましたの!」

初春「もし固法先輩にでもキセルがばれたら…」

黒子「今度こそ始末書ではすみませんのよ!」

初春「だから私は言ったじゃないですか!始末書どころか逆ジャッジメントですよ!」

黒子「こうなったら隠し通すしか無いですわ…」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:19:59.06 ID:vFU3J50EO
初春「隠すってどうやって?改札意外から抜け出しても監視カメラで御用ですよ」

黒子「ここに止まっていても、どの道ボディチェックでアウトですわ」

初春「完全にチェックメイトじゃないですか」

黒子「しかし、私達は運がいいですの。私達の立場を利用しますわよ」

初春「ジャッジメントですか?」

黒子「捜査される側からする側に回りますの」

初春「なるほど、それならバレないですね」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:26:21.78 ID:vFU3J50EO
黒子「すいません、お待たせしましたの」

固法「え?もう終わったの」

黒子「そうですけど?それが何か」

固法「あぁ、…そうか。でも仕方ないわね」

初春「なんですか?」

固法「でも、ちゃんとペットボトルは処分したのよの」

黒子「訳が分かりませんのよ。とにかく、捜査に配置されたからには必ず見つけますのよ」

固法「なんだ、やっぱり召集されてたんじゃないのアナタ達」

初春「は、はい…、そうだったんですよぅ」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:34:35.79 ID:vFU3J50EO
黒子「ふふふ、このジャッジメントの腕章さえあれば黒子は安泰ですわ」キュッ

初春「これで後は犯人が捕まれば万事O.K.ですね」キュッ

ガヤガヤ

黒子「とはいえ、この数では大変ですのね」

初春「休日ですもんね、仕方ないですよ」

黒子「片っ端からやっていくしかありませんのね」

初春「じゃあ、私は向こうの方からあたりますね」

黒子「了解ですのよ」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:41:54.82 ID:vFU3J50EO
「もうダメなんだよー。この行列をぶち壊して欲しいんだよー…!」ガクガク

「そんなの事したら上条さんに非難ごうごうだろ。皆に我慢してるんだから」

「そんな事綺麗ごと言ってられないんだよ!」ガクガク

スタスタ

黒子「はいはいー、そちらの方。ジャッジメントチェックさせてもらいますわよー」

「ん?白井か。ちょうど良かったぜ」

黒子「あら、アナタは類人猿ではありますの?」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/11(月) 23:57:58.95 ID:vFU3J50EO
インデックス「違うよー、そんな大ざっぱなカテゴリじゃなくて当麻っていう名ま……はぅ!」ガバッ

黒子「どうしましたの?お連れの方の顔色が優れませんの」

上条「その事なんだがテレポートしてくれないか?」

黒子「なにをですのよ?」

上条「コイツの身体から、アレをペットボトルにテレポートして欲しいんだ」サッ

インデックス「だから、レディはペットボトルなんか使わないんだよぉ…」ガクガク

黒子「お小水をそのペットボトルに?」

上条「頼む、このままじゃ俺の身体がアンモニアまみれになっちまうぜ」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 00:34:38.46 ID:QVm02sHOO [1/49]
黒子「無理ですわよ、わたくしは触ってる物しかテレポート出来ませんのよ」

上条「そ、そんなぁ!じゃあコイツの尿意はどうするんだ」

インデックス「だ…大丈夫なんだよ、心頭滅却すれば…」ガクガク

黒子「良く分かりませんがチェックさせてもらいますわよー」サッ

上条「チェック?」

ポンポン

インデックス「はびゅるはぁぁぁあ!!」ビクッビクッ

黒子「ほら、切符はどこですの?」

ポンポン

上条「馬鹿!お前なにやってんだ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 00:46:43.29 ID:QVm02sHOO [2/49]
黒子「何って切符の確認ですのよ。おとなしく従いまし」サッ

ゴソゴソ

インデックス「ふびゅぅぅうぅぅぅぅあぁぁ…!」ガクガク

黒子「何を震えてますの?ますます怪しいですわ」

上条「止めろ白井ぃぃぃい!インデックスはもう!」

インデックス「わ、私の事はいいんだよ…。当麻……今までありが…」ガクガク

上条「馬鹿野郎!俺がお前を見捨てるわけねぇだろ」

黒子「さっきから何を言ってますのよ、周りのお客様に迷惑ですのよ」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 00:56:04.79 ID:QVm02sHOO [3/49]
上条「白井、テレポートだ!俺とインデックスをあの柱の陰に転移してくれ!」

黒子「何故わたくしがそんな事を…」

上条「早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!」

黒子「仕方ないですのねぇ…。その距離なら逃げられないでしょうし」

上条「恩に着るぜ!」

黒子「いきますわよ」サッ

シュン

上条「よし!今すぐこのペットボトルに…」

インデックス「ありがとう当麻。………でも、もういいんだよ」プルプル…

上条「……………え?な、何。この手のひらから伝わる温かいのは…」

インデックス「…………さぁ?」ニコッ

上条「さぁ?じゃねぇだろ!なんだ、そのスッキリした表情は!」

黒子「なにをやってますのよ…。やかましいですのね」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 01:06:37.19 ID:QVm02sHOO [4/49]
「ふ、不幸だぁぁぁぁぁ!」

ピラピラ…

黒子「……ん?これは先程、上条さんをテレポートした時に」サッ

ガヤガヤ

一方通行「誰かと思ったら、やっぱり三下のやつらかよ」

打ち止め「あの子お漏らししちゃってるよってミサカはミサカは指をさす!」

一方通行「テメェも人の事言えねェだろ。さっさと男便所行ってこい」

打ち止め「問題ないよ。いざとなればネットワークで他の妹達に尿意を送るから、ってミサカはミサカは一蓮托生!」

一方通行「いや、止めてやれよ。迷惑極まりねェだろ」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 01:25:06.01 ID:QVm02sHOO [5/49]
佐天「んでっ!んでっ!んでっ!にゃ〜んでっ!かまって、かまって、欲しいのー♪」

御坂「にゃ…にゃーんで……」

佐天「ちょっと御坂さん!また気持ちがこもってないですよ!」

御坂「だって…。この歌何回目なのよ…?」

佐天「御坂さんこういうの嫌いですか?」

御坂「いや、そういう問題じゃ無くてね…」

佐天「同じ補習で置いてかれた仲間じゃないですか!この歌で傷を癒してはっぴぃになりましょうよ!」ガシッ

御坂「ハッピーにねぇ…」

佐天「イイ子じゃない時のワタシー♪カワイイとかってありえないー♪」

御坂「ソ、…ソレソレソレ…」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 01:36:02.67 ID:QVm02sHOO [6/49]
佐天「ぐずぐずしないー拾えばいーじゃん♪」

御坂「にゃ…、にゃーん」

ジャジャン

佐天「92点か…一応記録更新したね」

御坂「じゃあもう良いかしら?次は別の曲を」

佐天「待って下さい!まだ全国で12位なんですよ」

御坂「えぇー…。まだ歌うの?」

佐天「まだまだですよ!私の怒りはそんなもんじゃないです!」

御坂「そんなに行きたかったの?」

佐天「御坂さんは行きたく無いんですか?デズニーですよ」

御坂「いやぁ、あんまり興味が無いかな」

佐天「そっかー…。夜のパレードとか評判いいんだけど」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 01:47:30.13 ID:QVm02sHOO [7/49]
御坂「パレード?」

佐天「ほら、こんな感じで凄いキレイでしょ」サッ

御坂「こ、…これは」

佐天「どうしたんですか?」

御坂「ココよ、ココ!何でゲコ太がこんな所にいるの!」

佐天「この端っこのカエルですか?良く見つけましたね」

御坂「今日のパレードにも出るのかな!」

佐天「恐らくは…。でもそんなのよりメインのミッキキさんの方が」

ガシッ!

御坂「私達も行くわよ佐天さん!」

佐天「へ…?どこに」

御坂「デズニーランドよ!早くしないと夜のパレードに間に合わないわ!」ダッ

佐天「待って下さいよ、まだカラオケが…。引っ張っちゃダメー!」

ズルズルズルズル


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 01:58:43.49 ID:QVm02sHOO [8/49]
初春「うーん、こう人数が多くちゃキリがないよ…」スタスタ

固法「あ、初春さん。調子はどうかしら?」

初春「すいません。こちらはまだ進展は無いですね」

固法「こればっかりは仕方ないわよ。そろそろお昼にしましょうか?」

初春「え?もうそんな時間なんだ」

固法「ジャッジメントの方で人数分用意してくれたみたいよ。白井さんも呼んで食べましょうか」

初春「ホントですか!?分かりました!」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 02:06:42.37 ID:QVm02sHOO [9/49]
初春「わぁ、オカズが一杯だ!役得ですね白井さん」モグモグ

黒子「落ち着きなさいな、意地汚いですのよ初春。常盤台のランチに比べればまだまだですのよ」モグモグ

固法「そう言わないでよ、これでも本部なりに頑張ってるみたいだから」

ガヤガヤ

初春「何か騒がしいですね」モグモグ

黒子「何ですのよ。ご飯くらいゆっくり食べさせて下さいの」モグモグ

固法「ちょっと様子を見てくるわ」スタッ


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 02:12:15.04 ID:QVm02sHOO [10/49]
黒子「どうでしたの固法先輩?何か問題でも」

固法「いえ、どうやら用意したお弁当が足りないみたいなのよ」

初春「良かった、そんなこ……」ピタッ

黒子「やれやれですのね。どうせ一人で二つ食べた意地汚い方がいるんですわよ」モグモグ

初春「し……白井さん…。白井…さん…」ガクガク

黒子「なんですのよ初春。青い顔して、トイレですの」

固法「大丈夫?上に報告して休ませてもらおっか?」

初春「いえいえいえ!結構です、凄い元気ですから…!」ガクガク


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 17:16:21.97 ID:QVm02sHOO [11/49]
固法「そう?ならいいけど」

グイッ

初春「白井さん…ちょっとこっち来て下さい…」ダラダラ

黒子「結局トイレですの?わたくしはいいですわよ、初春一人で行ってきて下さいまし」

初春「シャーラップですの!早く来て下さいよ」ダッ

黒子「ちょっと!引っ張らないで下さいましよ」
ズルズル


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 17:24:46.89 ID:QVm02sHOO [12/49]
黒子「なんですの、お嬢のわたくしが何故こんな物陰でコソコソと」モグモグ

初春「まだ気付いて無いんですか!このままじゃヤバいですよ」

黒子「はっはーん…。そういう事ですの」

初春「もう。やっと気付いたんですか!」

黒子「初春も意地汚いですわねぇ、勝手に二人分も食べたのですね」

初春「違いますよ!私達が正規の派遣されたジャッジメントじゃないからお弁当の数が合わなくなったんですよ」

黒子「………………ぁ」ピクッ


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 17:32:04.52 ID:QVm02sHOO [13/49]
上条「うぅ…。シャワーでも浴びたいけど、この寿司詰め状態じゃなぁ」

インデックス「ゴメンね、当麻。わざわざ私だけを柱の裏にテレポートさせてもらったのに」

上条「あぁ。上条さんは右腕云々で異能の力は効かないからな」

インデックス「当麻の右腕云々がなければ、ペットボトルが間に合ったかもしれないのに」

上条「仕方ないだろ。あれだけ走って間に合わなかったんだから」

インデックス「ほら、この歩く教会で拭いてあげるから我慢するんだよ」ゴシゴシ

上条「ちょ!その服が原因なんだってばよ」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 17:46:46.62 ID:QVm02sHOO [14/49]
打ち止め「もう!なんで皆尿意を送り返してくるの、ってミサカはミサカは着信拒否!」ソワソワ

一方通行「ンな百害あって一利無しなも他人の尿意、誰が受け取るか」

打ち止め「他人じゃないよーってミサカはミサカはクローンの逆襲!」ソワソワ

一方通行「あー!ッたく、面倒くせェな。さっさとしねェと上条ンとこみてェになるだろ」

打ち止め「だから困ってるんだよー、ってミサカはミサカは笑止千万」ソワソワ

「うーん、なんだか超化粧のノリが悪いなぁ」ゴソゴソ

一方通行「あァ…?アイツらトイレで何グズグズしてやがンですかァ」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:07:26.92 ID:QVm02sHOO [15/49]
一方通行「テメェら何やってンだよ。用が終わったらさっさと厠から出やがれ」サッ

絹旗「何ですかアナタ!ここは超女子トイレですよ!」

一方通行「男だとか女だとか、ンな事関係ねェよ」ガッ

絹旗「ちょっと、止めて下さいよー」

フレンダ「結局ただの変質者でしょ、ジャッジメント呼んだら?」

絹旗「そうですよね!超そうですよね!」

一方通行「うるせェよ。スキルアウトに取っ捕まンのはテメェらだ。風紀を…、マナーを破ってンじゃねェ!」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:17:30.32 ID:QVm02sHOO [16/49]
一方通行「じゃねェや…。ジャッジメントに捕まンのはテメェらだ!」

絹旗「うわ…、カッコつけといて言い間違えですよ。超ダサいです」

一方通行「いいからさっさと出て行きやがれ!」

麦野「出て行くのはアンタよ。頭おかしいんじゃないの?」

一方通行「ゴキブリみてェに、ワラワラと出てきやがって…通りで空かねェわけだぜ。厠はン事する場所じゃねェだろ!」

麦野「……ぷっ。あっはっはっは!」

一方通行「な、何が可笑しい!」

麦野「だって厠って、アンタいつの時代よ」

絹旗「そうですよー、今はなんて言うか超知らないんですか」

一方通行「…あァ?」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:31:11.88 ID:QVm02sHOO [17/49]
麦野「化粧室っていうのよ、覚えときなさい!」ビッ

絹旗「だから私達がしてる事に問題超無いんですよーだ」

一方通行「ふ…ふざけんなァ…!厠だろうが…。いくら言い方を変えようが、用を足してェヤツがいンなら…、ここは厠だろゥが!」

麦野「やれやれ。折角の休日なのに、こんなとこで足止めされてイライラしてたのよね」

絹旗「そうですよ、お腹もペコペコだし」

フレンダ「結局、デズニーランドで遊び時間も減るって訳よ」

麦野「…って事で悪いけどストレス発散さして貰おうかしら?」ベキベキ

一方通行「どいつもコイツもデズニーランドだァ……」

滝壺「…ん?」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:41:22.76 ID:QVm02sHOO [18/49]
一方通行「上等じゃねェか…。こっちもガキのお守りやらで我慢の原因が来てンだよ!」サッ

麦野「オーケイ。ならば戦争よ!」

タッタッタッ

上条「おい一方通行!お前こんなとこで何してんだよ」ガッ

一方通行「あァ?なんでテメェがここに居ンだよ」

上条「打ち止めから聞いたんだよ、お前を止めて欲しいって」

一方通行「うるせェ、コイツらを追い出さなきゃ一緒だろうが」

上条「いや。他に方法が見つかったから心配するなって言ってたぞ」

一方通行「方法だァ…?」

麦野「お話し中に悪いけど、ぶっ飛ばされせてもらっていいかしらぁ?オニイサン達」ベキベキ

上条「は、…はい…?」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 18:53:27.86 ID:QVm02sHOO [19/49]
一方通行「そういうこったァ。もう互いに振り上げた拳は叩き付けるしかねェンだよ…」

麦野「いっくわよぉぉお!」ダッ

一方通行「ざッけンなぁぁぁぁあぁ!」ダッ

フレンダ「馬鹿なヤツね。麦野に勝てる訳ないのに」

絹旗「ですよねぇ。そこら辺のスキルアウトなんか、超余裕ですよ」

上条「くっ…。この大馬鹿野郎供が!」ダッ

絹旗「ちょっと!何するつもりですか、超危ないですよ」

サッ

麦野「何よアンタ!邪魔すんなら先に片付けてやるわよ!」ブォン

一方通行「三下だァ…!?クソッ…」ブォン

上条「うおぉぉぉぉおぉッ!」バッ

ドガァーーーン!


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:03:10.19 ID:QVm02sHOO [20/49]
シュー…

絹旗「あわわ…。超どうしましょ、私達ここまでやるつもりは…」

フレンダ「あーぁ…。こりゃミンチより酷いかもね」

シューー…

上条「だ、誰がミンチだって……」グッ

麦野「な…、私の攻撃を右手だけで受け止めただって」

絹旗「超危ないじゃないですか!勝手な事したら麦野が手加減出来ないですよ」

上条「テメェらが振り上げた拳を持て余してんなら、俺がいくらでも受け止めてやるよ…。だが違ぇだろ」

麦野「…な、何がよ!」


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:16:09.22 ID:QVm02sHOO [21/49]
上条「一方通行とお前達が闘う理由がどこにあんだよ!?違ぇだろ!お前達は全員この監獄と言うなの駅に閉じ込められた被害者じゃねぇのかよ!!」

絹旗「そ、それは……」

上条「それでも互いを傷付けあいたいってんなら、俺が何度だって受け止めてやるよ!」

麦野「もういい…。もういいわよ」

一方通行「…なンだと?」

麦野「興が削がれたわ。止めよ、止め」

絹旗「そ、そうですよね!いやー私も超ちょっとやり過ぎかなぁって思ってたんですよ」アセアセ

フレンダ「結局、ジャッジメントのお世話になるのは嫌って訳よ」


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:29:40.62 ID:QVm02sHOO [22/49]
麦野「それに、そっちの坊やのお陰で他にやる事が出来たしね」

滝壺「やる事…?」

一方通行「決まってンだろ、このふざけた事しでかした犯人をとっ捕まえンだよ」

フレンダ「ソイツに全部のストレスを発散させてもらうって訳よ」ベキベキ

上条「は、はは…。まぁやり過ぎ無い様にな……」

絹旗「でも、どうしましょうか?駅に居る人数は超一杯だし…」

滝壺「問題ないよきぬはた」

絹旗「どういう事です?」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:41:01.35 ID:QVm02sHOO [23/49]
滝壺「さっきジャッジメントの立ち話を聞いた。犯人は切符が無いらしい」

麦野「あーぁ、そういや深夜忍び込んだ云々言ってたっけ」

上条「切符か…。白井がインデックスの身体をまさぐってたのはそういう訳だったのか」

フレンダ「無いよりはマシな情報って訳ね。この切符か…」サッ

麦野「こんな切符が決め手になるなんてねぇ。犯人も馬鹿やらかしてるわ」サッ

絹旗「えっと…切符ってこの切符ですよね。超上条さん?」サッ

上条「あぁ、そうだぜ」

絹旗「なるほど、なるほどー。超了解です」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 19:50:50.14 ID:QVm02sHOO [24/49]
麦野「実はアンタとかじゃないの?悪そうな顔してるしさ」

一方通行「テメェも人の事言えねェだろ。いくら金が無くても切符くらい買うに決まってンだろ」サッ

麦野「ふふっ。冗談よ、冗談」

上条「そう言ってやるなよ。こう見えても意外と良いヤ……」ゴソゴソ

絹旗「ん?どうしたんですか、超上条さん。身体痒いんですか」

上条「あ、アレ…。おかしいな……、んなはずねぇんだけど」ゴソゴソ

麦野「何よアンタ?顔真っ青だけど、ビビッてんの」

絹旗「それなら大丈夫ですよ!私が超上条さんを守ってあげますから」

一方通行「上条が守られる様な相手に、テメェが勝てる訳ねェだろ」

絹旗「えー、そんな事無いですよ!私結構強いんですから」

上条「いや…そういう事じゃなくてさ……。ま、まさか、また不幸が…」ダラダラダラ…

麦野「なーに一人でブツブツ言ってんのよ。早く切符出しなさい」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:19:02.21 ID:QVm02sHOO [25/49]
黒子「…確かに、それならば二人分のお弁当が無くなっているはず」

初春「どうしましょうか!」

黒子「お、落ち着きなさいましよ。…このお弁当を元に戻せば」サッ

初春「そんなに食べたらばれるに決まってますよー!」

黒子「だ、大丈夫ですわよ…」アセアセ

初春「ダメですよ!白井さんが意地汚いからぁ」

黒子「初春に言われたく無いんですのよ!お腹が減ってましたもの」

初春「これじゃどうしようも無いよ…」

黒子「落ち着いて下さいましよ初春。冷静に考えますのよ」

初春「…はい?」


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:26:07.83 ID:QVm02sHOO [26/49]
黒子「ここは、私達がそれぞれ二人分を余計に食べた事にしますの」

初春「でも、それじゃぁ…」

黒子「だから落ち着くんですの。お弁当を余計に食べるの等、キセルがばれる事に比べれば何でも無いですわ!」

初春「な、なるほど」

黒子「いやしんぼの烙印を押されるのは、黒子としては不本意ですが…」

初春「それはホントの事ですけどね」ボソッ

黒子「何か言いましたの?」

ガヤガヤ

初春「あれ?なんだかまた騒がしくなってますね」

黒子「今度は何ですのよ?」


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:31:19.07 ID:QVm02sHOO [27/49]
「何、犯人の目星がついた!?それは本当なのか固法!」

固法「はい、私の考えが間違っていなければ」

初春「聞きました?固法先輩、犯人が分かったみたいですよ!」

黒子「やれやれ…。これで一安心ですのね」

「それで、誰が犯人なんだ!」

固法「落ち着いて下さい先輩…。犯人は」サッ

「は、犯人は…?」

固法「犯人は、この中に居るッ!」ビッ

黒子「………!?」ビックゥ!!


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:37:35.99 ID:QVm02sHOO [28/49]
「それはどういう事なのかね、固法!?」

固法「木を隠すなら森の中ですよ。犯人は最初から私達、ジャッジメントの中にいたんです」

黒子「ジャ…ジャッジメントに…」ガクガク

「物騒な事を言わんでくれ?俺たちの仲間がそんな事する訳ないだろう!」

固法「正確にはジャッジメントを装っていると言う事です」

「装っているだと?何故そんな事が分かるんだね」

固法「本部から支給された弁当ですよ。もうお忘れですか先輩?」

「弁当…?そうか!」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:43:12.68 ID:QVm02sHOO [29/49]
固法「紛れ込んだ犯人も、まさか弁当が人数キッチリ支給されるとは夢にも思って無かったでしょう」

「そういう事か…。多数の支部から集めらたが故に、ジャッジメント同士が面識の無い事を利用されるとは」

「えっ!?違いますよ。私達そんな事してません!」

「そうですよ!信じて下さい固法先輩!」

固法「安心して、私はあなた達が犯人だと思ってないわ」

黒子「…………!?」ビクッビックゥ!


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:48:18.31 ID:QVm02sHOO [30/49]
「どういう事かね?」

固法「逆に考えて下さい、先輩が犯人だったとしたらわざわざ最後まで弁当を取らずに立ちすくんでますか?」

「いや、取り敢えず弁当を手に取りどこかに紛れるな」

固法「そうです。出来る限り目立たない様にするはず」

「ならば、どこに犯人が紛れたか分からないでは無いか」

固法「落ち着いて下さい。私達が今日何をチェックしているかお忘れですか?」

黒子「ま、…まさか…まさか」ガクガク


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 20:54:42.11 ID:QVm02sHOO [31/49]
固法「そう!この場で切符の無いジャッジメントが、この連続爆発テロの犯人です!」ビッ

「お手柄だ固法くん!早くココのジャッジメントの切符を確認するんだ!」

ガヤガヤ

初春「や、ヤバいですよ白井さん…!このままじゃキセルどころか犯人扱いに」

黒子「お、お、落ち着きますのよ…落ち着きますのよ…。まだ何か手が」ガクガク

初春「な、何があるって言うんですか…?」ガクガク


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 21:01:28.50 ID:QVm02sHOO [32/49]
固法「そういう事だから、面倒かと思うけど協力して頂戴ね」

黒子「い、いーえー…。身の潔白を明らかにするのはジャッジメントの務めですものねぇ…」ガクガク

初春「そんな事言って何か策があるんですか?」ボソボソ

黒子「あるわけ無いではありませんの…!」ガクガク

固法「それじゃちょっと両手あげてね、白井さん」サッ

初春「も、もうダメだぁ…。おしまいですよ…」ガクッ

黒子「お姉様…、最後にお姉様に一目会いたかったですの…」

スクッ

固法「はい、白井さんは切符OKね。ま、当たり前だけど」ピラッ

黒子「……………はい?」


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 21:10:25.02 ID:QVm02sHOO [33/49]
黒子「切符…?黒子の切符がありますの!?」ガバッ

固法「え?…えぇ、そうだけど…」ペラッ

初春「な、なんですか!?私は白井さんがテレポートするとこ確かに見てたのに!」

固法「な、何の事よ?どうして二人とも驚いてるのかしら?」

黒子「いえいぇー。なんでもありませんの。こっちの話ですわぁ…」

初春「…どういう事ですか?最初から買ってたんですか」

黒子「そんなはずは。……………ぁ」ピタッ

初春「どうしたんですか?心当たりでもあるんですか?」


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 21:18:41.53 ID:QVm02sHOO [34/49]
『ふ、不幸だぁぁぁぁぁ!』

ピラピラ…

黒子『……ん?これは先程、上条さんをテレポートした時に』サッ

……………………
………………
…………


黒子「そうですわ…。あの時拾った紙キレは、切符の裏側だったんですのね」

初春「何の事ですか?」

黒子「いえ…。安心なさいまし初春。心配をかけましたが、もう安心ですのよ」スクッ

初春「本当ですか?良かったぁ…」

黒子「きっとこれは神の思し召しなんですわ…。有り難う神様…有り難うお姉さ」

ドガァーーーァァン!!!

固法「な、何!?まさか爆弾が!」


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 21:33:51.08 ID:QVm02sHOO [35/49]
上条「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁあぁ!!人の話聞けよお前らッ!」ダッダッダッ

麦野「問題無用ってんだろぅが三下ぁぁぁあ!いけしゃぁしゃぁと私達を騙しやがって!二回死ねぇぇえッ!」ブォン

ドガァーーーン!!

一方通行「上条は俺の獲物だァ!邪魔すンじゃねェ、三下ァァアァ!!」ブン

ドガァーーーン!!

麦野「あぁ!?三下かどうかテメェで試してやろうかぁ!!」

絹旗「喧嘩はダメですよ!ほら、超上条さんも止まって話し合いましょうよ」

上条「馬鹿言うんじゃねぇよ!?こんなバケモン共相手に捕まったら、いくらスーパー上条さんでも、今度こそミンチだっての!」

滝壺「違う。きぬはたは、『すーぱー』じゃなくて『ちょう』って言ってる」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 21:48:34.48 ID:QVm02sHOO [36/49]
一方通行「おッりァァァァァアァ!!」ブォン

ゴゥゥゥゥゥウゥ!!

上条「あっぶ……ねぇっての!!」バッ

ドガァーーァァーン!

麦野「チッ…!209系でもダメか。絹旗ぁ、次はE231系持ってきなッ!」

絹旗「そんな型番で言われても超分からないですよ」キョロキョロ

滝壺「区間快速なら強いかもね」

上条「ったく、ここでドンパチやりゃ周りに被害が…!インデックスがいるかもしんねぇのに…」ダッ

ダッダッダッ

固法「ちょっとー!あなた達何してるのよ!」

黒子「そこまでですわ!ジャッジメントですの!」


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:00:23.77 ID:QVm02sHOO [37/49]
麦野「うっせぇよ、私達はアンタらジャッジメントを手伝ってやってんだァ。雑魚は引っ込んでろ!」

固法「手伝って何をよ?」

滝壺「実は、彼が切符を持ってい無かった」

固法「切符を?それは本当なのかしら!」

絹旗「私は超上条さんが可哀相だから、話し合えば良いって言ってるんですけど。……よいしょっと!」ドスンッ

上条「だったら何食わぬ顔して列車持ってくんじゃねぇよ!?」ダッダッダッダッ

フレンダ「結局、犯人に人権は無いって訳ね」

麦野「うし、次はE231系だ。東京メトロの底力見せてやんだよ!」

黒子「き、切符を……?それではこの騒ぎの原因は…」ガクガク


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:11:41.78 ID:QVm02sHOO [38/49]
ドッギャァアァァーン!

上条「ぐっ!とにかく、被害を押さえる為に、向こうの無人ホームまで行かねぇと」ダッダッダッ

麦野「クソが…!どうなってんだ、まったく堪えて無いじゃねぇか!」

一方通行「だから言ってんだろうが、テメェらの勝てる相手じゃねェんだよ」

麦野「ざけんじゃねぇよ!だったら私の原子崩しでミンチにしてやんよッ」バッ

ギュァァアァァン!

バチンッ

麦野「ん………?」

ドッギャァアァアアアーン!!


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:21:08.82 ID:QVm02sHOO [39/49]
上条「な、なんだよこの炎は!?」バッ

麦野「あれ…?アンタの能力ってパイロキネシスなの?」

一方通行「違ェよ。テメェも見てただろうが、ベクトル操作で列車ぶっ飛ばすのを」

固法「パイロキネシスじゃないわよ!列車に仕掛けられた爆弾が誘爆したのよ!」

麦野「……………げ」

上条「うわっちぃぃいぃ!?ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁ」ダッ

絹旗「大変ですよ、向こうのホームに凄い超勢いで火が回ってますよ!」

滝壺「早く彼を助けないと、ミンチじゃなくてハンバーグね」

黒子「冷静に分析してる場合じゃありませんのよ!ここは私が」シュン

フレンダ「あら…消えた?」


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:29:04.30 ID:QVm02sHOO [40/49]
黒子「ほら!早く掴まって下さいまし!」サッ

上条「し、白井!?」

黒子「火の勢いが弱い所を通って、戻りますわよ!」ダッ

上条「悪ぃな助かる。案内してくれ!」

ダッダッダッ

固法「これで彼は大丈夫ね…。後は皆を避難させて、向こうのホームを消化しないと」

絹旗「そんな落ち着いてないで、向こうのホームを消化しないと超逃げ遅れた人が!」

固法「それなら心配ないわ、あのホームは無人だからね」

フレンダ「そういう訳?でも早く避難しないとここも危ないわね」


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:37:09.56 ID:QVm02sHOO [41/49]
ドサッ

上条「ふぅ…、焼け死ぬかと思ったぜ…」

黒子「右手云々がなければチャチャッとテレポート出来んですけど」

上条「わりぃな、白井まで危険な目に合わして」

黒子「別によろしいのよ。わたくしもあなたには謝らなければなりませんし」

上条「謝る?何をだよ」

麦野「ったく、運の良い男ね…」

一方通行「こンだけやれば気が済ンだだろ?もう止めとけ」

麦野「……アンタ本気でやって無かったでしょ?」

一方通行「さァ?なンの事だかな」

固法「あなた方も後で事情を聞かせてもらうけど、今は避難して頂戴!」


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:45:10.49 ID:QVm02sHOO [42/49]
絹旗「超了解です!さっ、滝壺も早く行きましょう」グイッ

滝壺「きぬはた…、あそこを見て。向こうのホーム」ピッ

絹旗「ホームですか?あっちはジャッジメントの人が無人って。………あぁぁぁぁぁあっ!!」ビクッ

麦野「な、何よ?耳元で大きい声出さないで頂戴」

絹旗「あそこですっ!あの無人ホームに子供が超取り残されてますよ!」

麦野「馬鹿言わないでよ。どこよ、どこ?」キョロキョロ

一方通行「アァ…?おい、待て冗談だろ…。なんでアイツがあんな所に…」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 22:59:50.14 ID:QVm02sHOO [43/49]
打ち止め「こ、これはシャレにならないかも、ってまな板の鯉!」キョロキョロ

ゴゥゥゥゥゥゥゥゥウー…

麦野「何であんな所に居るのよ!有り得ないじゃないの」


固法「この状況から推理するに…。恐らくは無人ホームのトイレを利用しようとしたのね」ビッ

滝壺「なるほど、見事な名推理…」

一方通行「おい上条!テメェ何であの時、クソガキを止めなかったんだよ!?」

上条「無茶言うなよ!そんな方法だなんて夢にも思わないだろうが!」

バッ

麦野「待ちなさいよ、今喧嘩してる場合!?アンタも自分で言ったでしょ」

上条「な、何をだよ…?」


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 23:09:11.30 ID:QVm02sHOO [44/49]
麦野「ここで、アンタら二人が啀み合う理由があんの!?違うでしょ?私達は被害者なんでしょ。だったら今は、同じ被害者のあの子を救う事だけを考えなさい!!」

上条「あ、アンタ…」

一方通行「へェ…?まさかテメェに説教垂れられるとはな…」

麦野「当然でしょ。学園都市第四位を甘く見ない事ね」

滝壺「むぎのも張本人の一人なのに」

フレンダ「様は厚顔無恥って訳よ」

麦野「じゃぁーしぃ!アンタらは黙ってなさい!」ビッ

黒子「しかし、一体どうやってこの火の海を渡りますの!?」


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 23:19:40.15 ID:QVm02sHOO [45/49]
絹旗「心配ご無用ですよ!超一方通行さんの能力なら、ちょちょいのチョイですよ」

麦野「って事よ、アンタのベクトル操作ならココを渡るのも訳ないんでしょ」

一方通行「あったり前だァ。テメェら誰に口を聞いてやがんだ…。この学園都市一位のアクセラ…」ガクッ

ペタン…

滝壺「…?今は地面に座り込んでる場合じゃないよ」

フレンダ「座ってても余裕って訳?油断は禁物よ」

上条「お、おーい…、アクセラレータさん…。まさか…」

一方通行「………ヤベェ。バッテリー切れた……」

上条「はぁぁ!?よりにもよってこんなタイミングかよお前!!」

固法「何を言ってるの?早くしないとあの子が!」


145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 23:35:57.37 ID:QVm02sHOO [46/49]
一方通行「テメェがさっさと列車に轢かれねェで逃げ回るからだろうが!折角手加減してやったってェのに!」

上条「列車ぶん投げてる時点で手加減もクソもあるか!どうすんだよ、これじゃ打ち止めが!」

一方通行「クソが…!能力が無くったってなァ…!」ヨロッ

絹旗「無茶しないで下さいよ!良く分からないけど超身体フラフラじゃないですか」

一方通行「だからって諦められる訳ねェだろうが…!アイツは俺が…、俺が助けなきゃいけねェンだよ!」グッ

麦野「少しは落ち着きなさいよ!能力の助けも無しにココを渡れる訳無いでしょう」

一方通行「だったらどうするッてンだよ!」

滝壺「…まさに、年貢の納め時ってヤツかも」

サッ

上条「納めるなら勝手に納めとけ。悪いな一方通行、その役目俺がもらい受けるぜ」ギュッ

滝壺「一体何をするつもり…?」


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 23:46:27.11 ID:QVm02sHOO [47/49]
絹旗「いくら超上条さんといえども危ないですよ!ジャッジメントがこれだけ居るんですから、誰かが」

上条「その誰かってのはいつ来るんだ?そもそも居る保証があるのかよ?」

絹旗「そ、それは…」

フレンダ「つまりは、私達には一刻の猶予も無いって訳」

上条「心配すんな、ステイルのイノケンティウスに比べれたら、あの位焚き火みたいなモンだ」

固法「その自信…。アナタを信じても良いのね」

上条「あぁ、俺に任せれば大丈夫だ。この炎の海だって右手でぶち壊してやるよ」サッ

絹旗「さっすが超上条さんです!頼りになりますよー」


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/12(火) 23:54:44.78 ID:QVm02sHOO [48/49]
黒子「待って…、待って下さいましよ!」バッ

上条「なんだ白井?早くしねぇと時間が」

黒子「ハッタリは止めて下さいましよ!アナタの右手は異能の力しか無効化できないのは知ってますのよ」

上条「おい白井、何を!」

麦野「異能しか…?だったら何よ。様は丸腰でアレを渡ろうとしてたの、アンタ!」

絹旗「え…?つまりはどういう事なんですか」

黒子「ここはわたくしに任せて下さいまし!わたくしのテレポートなら安全に」

固法「そうよ!白井さんなら誰も危険を侵さずに彼女を助けられるじゃない」

黒子「当たり前ですのよ。一般人を頼ってはジャッジメントの名が泣きますのよ」


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:04:18.11 ID:QVm02sHOO [49/49]
一方通行「テメェこそハッタリは止すんだな…」

黒子「な、なんですのよアナタは。ハッタリなどではありませんわ!わたくしの能力なら…」

上条「…いや、お前が俺の能力を知っているように、俺だってお前の能力は知ってるんだ」

絹旗「どういう事なんですか?こう、超向こう側でワープして帰ってくるだけでしょ?」

上条「一度で跳べる、テレポートには限界距離があるんだ」

黒子「大丈夫ですわよ、何回にも分ければ!」

上条「お前はその途中に、灼熱の炎の中で再演算が出来るのかよ」

黒子「そ、それは…」

一方通行「やれやれ。上条がでしゃばるって事は、こンな事だろうと思ったぜ」


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:12:52.71 ID:ullyGWqUO [1/20]
黒子「それでもダメですの…。例え灼熱の炎で己が身を焼かれようとも、わたくしがやらなければなりませんの!」

麦野「アンタの気持ちは分かったけど…、勇気と無謀は違うのよ。ジャッジメントだからって死なせて言い訳が無い」

絹旗「そうですよ!無敵の超上条さんならきっと何とかしてくれます」

黒子「違いますの…ジャッジメントとかそういう事ではありませんの」

滝壺「それは、どういう事?」

黒子「黒子は取り返しのつかない事をしてしまいました…。わたくしは…わたくしはキセルをしてしまったんですの!」

麦野「キセルぅ?それとコレの何の関係があるのよ」


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:21:32.35 ID:ullyGWqUO [2/20]
固法「そうよ、それにアナタはちゃんと切符を持っていたじゃない」

黒子「違いますの…、あの切符はそこの上条さんの物ですの」

上条「俺の……?って事はお前の仕業かよ白井ぃ!!」

麦野「あら、アンタ本当に犯人じゃ無かったの?」

上条「だから言ってんじゃねぇか、死にかけながらさ!」

絹旗「やっぱり超上条さんは無実だったんですね!私は最初から信じてましたよー」

フレンダ「だからさっきからアンタは上条さんの何を知ってんのよ?」

黒子「全ての原因はわたくしにありますの…。これはわたくしの罪滅ぼしですの」サッ

固法「や、止めない白井さん!」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:38:22.99 ID:ullyGWqUO [3/20]
ピンポンパーンポーン♪

『えーっと、テステス。聞こえますかー』

黒子「駅内放送…?この声は初春…」

固法「初春さんが駅の放送室に?でも一体なんで…」

『風向き、南南西に1.5メートル!高度はその位置からなら、役二メートル半!射出角度は若干高めにして下さい…』

麦野「一体なんなのよこの放送は?意味が分からないんだけど…」


「ちょっ!さすがに肩車でこれ以上は無理ですよ…!」

「もうちょっとよ、もうちょっとだけ踏ん張って。じゃないと柵が邪魔で高さが足りないの!」


絹旗「ん?何ですか、後ろから超騒がしい声が?」

ジジジジジジジ……

一方通行「あァ…?この耳障りで下品な怒鳴り声は…」

上条「おいおい…。後ろの柵から立ち昇ぼってる電撃って……」

黒子「この気配は…、まさか…まさか……」

『これで携帯電話とスピーカーの接続完了です!やっちゃって下さい御坂さぁぁん!!』


165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:48:21.33 ID:ullyGWqUO [4/20]
『そこのボンクラ能力達ぃいぃぃ!ケガしたくなきゃ地べたに伏せてなさいよおぉぉッ!!』

絹旗「どういう事なんですか…?これから超何が始まるんです」

カバッ!

上条「いいからさっさと伏せろ!ビリビリの事だから何が起こってもおかしくねぇ!」

滝壺「ビリビリ…?」スタッ


佐天「いっけぇぇえぇ、御坂さんっ!はっぴぃぃいぃいぃ…!」

御坂「『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』」ブォン

ドッゴォオォオォォォォォォォオォォンッ!!


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 00:55:05.63 ID:ullyGWqUO [5/20]
バラバラバラ

麦野「ゴホッ…ゴホッ…。何なの訳の分かんない掛け声の後に爆発…?」ムクッ

黒子「お、お姉様一体何を…?どこにいらっしゃいますの!?」

『進路は切り開いたわ!後はアンタがケジメをつけて来なさい!!』

滝壺「こ、これは…」

固法「超電磁砲の軌道に沿って、まるで炎がモーゼの十戒みたいに左右に別れてるわ!」

上条「今だッ!行け白井、お前自身でその罪ぶち壊してこい!」

白井「ですのォォォォオォォオ!!」バッ

バッシューーン!!


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 01:04:59.93 ID:ullyGWqUO [6/20]
打ち止め「うぅ…身体がススで真っ黒だよ…、ってミサカはミサカはグッタリ肩を落とす…」

一方通行「ンだけで済んで良かったじゃねェか。本当なら今頃ハンバーグになっててもおかしくねェンだ」

打ち止め「ハンバーグ!?そうだお腹ペコペコなの忘れてたよ、ってミサカはミサカは空腹主張!」グゥゥゥ…

御坂「やれやれ、そんだけ元気があるんなら大丈夫ね」

上条「…相変わらず無茶苦茶だなお前は。俺達も直線上に居たんだぞ、当たったらどうするつもりだったんだよ?」

御坂「駅の中まで入る時間が無かったのよ。…ま、もし失敗してもアンタの右手でなんとかしてくれるって信じてたから」ポン

上条「いらねぇよそんな信頼ッ!俺を何だと思ってんだ!」

御坂「随分な言い方ねぇ。電車も止まってるし、ここまで来るの大変だったのよ」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 01:12:40.70 ID:ullyGWqUO [7/20]
上条「それに何だよあの奇妙な掛け声は?お前はネコキャラじゃねぇだろ」

御坂「掛け声…?何の事よ。必死だったから覚えて無いけど、何か言ったかしら?」

佐天「いやぁバッチリでしたよあのフレーズ!やっぱり猛練習したかいがありましたね」ニヤニヤ

御坂「……うん?」

タッタッタッ

インデックス「当麻ー、当麻ー!」ブンブン

上条「インデックス!?良かった、無事だったんだな」

インデックス「うん、飾利の所でジャージーに着替えさせてもらったんだよ!」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 01:20:52.58 ID:ullyGWqUO [8/20]
御坂「着替え…?なんで着替えたのよ、いつもの修道服は」

上条「あーぁ、それには海よりも深い訳がありまして…」

インデックス「ダメなんだよ当麻!お口にチャックなんだよ!」アタフタ

初春「ちょっとこの騒ぎでトイレが混んでまして。彼女お漏らししちゃったんですよ」

御坂「……ぷっ!お、お漏らし…?」ピクピク

インデックス「あぁあぁぁぁぁっ!?飾利、なんでバラしちゃうのかな!レディに対する配慮がなって無いんだよ!」

初春「えっ!?何か不味かったですか。でも小さい子供は皆そうでしたから恥かしく無いですよ」

インデックス「私は子供じゃ無いんだよぉ!」ジタバタ

御坂「あっはっは!あんまり笑わせないでよ。子供って…ぷっ!」

初春「ちょっと、あんまり笑ったらインデックスさんが可哀相ですよ」


177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 01:37:24.93 ID:ullyGWqUO [9/20]
インデックス「もう怒ったんだよ!こうなったら…」ゴソゴソ

サッ

御坂「うん?何よそれ、デジタルオーディオかしら」

インデックス「ここをこうやって。……はーっぴぃ♪」

『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』

上条「…ぷっ!」クルッ

御坂「な、何かなぁ…コレ?何、誰の叫び声かしらぁ…」ダラダラ

インデックス「ふっふーん、飾利にさっきの放送を録音したデータもらったんだよ!」ビッ


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 01:38:54.13 ID:ullyGWqUO [10/20]
御坂「インデックスさぁん…、悪い事言わないから私に貸してくれるかなぁ?」ダラダラ

インデックス「ふふふ、散々このレディでシスターな私を嘲笑した短髪に、渡すと思ってるのかな」カチャ

御坂「ちょ…、もう止め!!」

インデックス「にゃんたら!猫耳つけて幸せよー♪」

佐天「はーっぴぃー♪」

『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』

御坂「調子に乗っちゃダメぇぇぇえぇっ!!」

上条「…ふ、不こ…ぷっ!…ふ、不幸なヤツ」プルプル


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 01:57:43.77 ID:ullyGWqUO [11/20]
黒子「………………………」

一方通行「おい、ンな所何やってンだよ。テメェがこのクソガキを救ったんだぜ?」

黒子「いえ…、ただ気持ちの整理が付きませんのよ。本当にこれで良かったのか」

打ち止め「良かったんだよ、アナタは胸を張っていいんだよ、ってミサカはミサカは教えてあげる」

黒子「しかし、わたくしはキセルをしてしまいましたの…」

打ち止め「でも、キセルをしなければ私はアナタに助けてもらえなかった、ってミサカはミサカは感謝感激」

黒子「そ、それも、わたくしがキセルをしなければ起こりませんでしたの…」

一方通行「あァ、もうゴチャゴチャ考えンじゃねェよ。テメェはコイツの気持ちを受け止める義務があンだよ」

黒子「い、一方通行さん…。有り難うですの」

打ち止め「贖罪出来ない罪なんか無い…、一生をかけて償う気持ちがあれば、ってミサカはミサカは伝えてあげるの」

黒子「有り難うですわ…。わたくしはやりますの、例えこの身が擦り切れようとも」

『にゅぅぅうぅぅうッにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあッ!!!!』

黒子「…黒子が喋ってる途中でしたのに。なんですのよ、この珍妙な叫び声は?」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:09:26.96 ID:ullyGWqUO [12/20]
固法「さてさて、本当の犯人も捕まった事だし、これで一件落着ね」

上条「へぇー……。って!捕まったのかよ!?いつ?」

固法「さっき泣きながら自首してきたわよ。ただ脅すつもりがこんな大事になるとは思って無かったみたいよ」

上条「あーぁ……。うん、超上条さんの作戦通り!」

御坂「嘘言ってんじゃないわよ、偶然でしょ。それにスーパー上条って何よ」

一方通行「いつの間に消えやがったんだァ?散々好き勝手しやがったクセによォ」

上条「でも、なんだかんだで良いヤツらだったんじゃないか?」

御坂「誰だか知んないけどさ。この惨状を見る限りじゃ、なんだかんだの良い成分を、相当足さなきゃならないんじゃない?」

シューー……

一方通行「……ソイツァ否定しねェ…」

上条「右に同じく……」


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:20:46.00 ID:ullyGWqUO [13/20]
固法「さてさて、後は賠償金云々の事後処理だけど」

上条・一方通行「……………」ピクッ

インデックス「ちょっと当麻?賠償金って何かなー、ウチにお金無いんだよ!」

打ち止め「右に同じくなんだよ、ってミサカはミサカは非難GOGO!」

固法「大丈夫よ、その辺りはジャッジメントが負担するわよ」

上条・一方通行「ほ、本当かそれはッ!?」バッ

固法「えぇ。さもないと食事や排泄環境を整えず不当に市民を拘束したってジャッジメントを訴えるって取り引きされちゃって」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:26:25.14 ID:ullyGWqUO [14/20]
上条「なるほど、その手があったな。実際アンモニアまみれで大変だったし」

一方通行「しかし、どいつがンな事を…」

固法「彼女達四人よ、あなた達は感謝しないとね」

上条「すぐ消えたと思ったらそんな事してたのかよ」

一方通行「ボンクラ能力者かと思ったら役に立つじゃねェか」


麦野「びゃっくしょいんッ!!」

滝壺「むぎの風邪気味かな?」

絹旗「ダメですよー、超上条さんみたいに精神や肉体を強くしないと」

フレンダ「だから、アンタは上条さんの何を知ってんのよ……」


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:29:49.25 ID:ullyGWqUO [15/20]
麦野「ほら、無駄口叩いてないで早く帰るわよ!」

絹旗「うぅー、デズニーランド超行きたかったのに…」フラフラ

滝壺「きぬはたドンマイ。その内良い事あるよ」

絹旗「そうですよね!あの超上条さんみたいに良い事ありますよね」

フレンダ「だ・か・ら!上条さんの何知ってんのよ!?どう見ても幸薄そうなツラしてた訳よ!」


187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:35:56.67 ID:ullyGWqUO [16/20]
ピラッ

上条「ったく、この切符一枚のせいで大変な目にあったぜ…」サッ

初春「白井さんもこれに懲りたら、今度からはちゃんと切符買って下さいよ」サッ

黒子「ふふ、それはお断りですわ」

初春「え!?ちょっと、まだ懲りてないんですか?」

黒子「だって私はこれを買いましたもの」サッ

初春「そ、そのカードは…!!?」

ピッ!…スタスタ

黒子「Suicaですの!」ビッシィ!!


191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:42:43.76 ID:ullyGWqUO [17/20]
佐天「す、凄いよ!白井さんもSuicaデビューしたんだ!」

黒子「これで初春達に遅れはとりませんのよ!」

初春「白井分かってくれたんですね!これで精算の楽さが格段にレベルアッパーですよ!」

スタスタ

御坂「改札前で何の騒ぎよ?早くしないとナイトパレード始まるわよ」

黒子「あ、お姉様!見て下さいまし、黒子は切符要らずになりましたのよ!」

御坂「切符要らず?やぁね、そんなの普通でしょ」


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 02:59:56.30 ID:ullyGWqUO [18/20]
佐天「あれ、御坂さんもSuica持ってたんですか?」

黒子「あら?そうでしたの!でしたらお姉様とお揃ですのよ。おっそろ♪」

御坂「そんなの必要無いわよ。こうやって改札機を斜め35度から…」スッ

初春「……………え?」

御坂「ちぇいさぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁッ!!」ブン

バギィイィィィィィイ!!!

バッターン

御坂「こうやって改札が開いたら通るのよ。まぁ自販機と同じ要領ね」

黒子「お……お姉様ぁ……」ダラダラダラダラ…

御坂「さぁーて、いっくわよー!待ってなさいよゲコ」

ガチャリ…

固法「………………………」バチン


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/13(水) 03:01:43.55 ID:ullyGWqUO [19/20]
御坂「あ、あれぇ…?固法先輩、この手錠は……?」

固法「はいはいー、詳しい話は後で聞くわねー」グイッ

ズルズルズル

御坂「待って!離してよぉぉおぉぉぉ!パレードが、ゲコ太がぁぁ!」ズルズル

黒子「お、お姉様ぁぁぁぁぁあ!?」

上条「さ、最後まで不幸なヤツ…」

インデックス「結局、因果応報、つまりたんぱつは超自業自得って訳なんだよ」

御坂「ちょっと!アンタどさくさに紛れてどんだけ欲張ってんのよッ!!」

=おしまい=
はてなブックマーク - 黒子「Suicaですの!」

上条「アクセラにいちゃん」


2 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 10:12:40.20 ID:30OeSADO
ピンポーン。ピンポーン。ドンドン!

一方「チッ、誰だァ?こンな朝っぱらから」ガチャ

土御門「おはようだにゃー」

一方「朝からにゃーにゃーうるせェぞシスコン野郎。で、なンのようだ?」

土御門「仕事だにゃー」

一方「仕事ォ?ちょっと待てすぐ用意する」

土御門「あー、別に用意はいらないぜよ。あと今日の仕事はお前一人でやってもらうぜよ」

一方「まァ一人でやるのは足手まといがいねェ分楽だが用意がいらないとはどういうことだ?」

土御門「今日の仕事はこれなんだにゃー。おい、もういいぞ早くこっちにくるんだにゃー」

土御門「ほらこの人がアクセラにいちゃんだにゃー」

上条「アクセラにいちゃんおはよう」

一方「おいおい冗談はよしてくれよ。なンなンだこのガキはしかも五人も居るじゃねェか」

土御門「お前には数日間この子らの世話とボディーガードをしてもらうぜよ」

一方「こンなガキ共保育所にでもぶち込ンどきゃ良いだろ!」


3 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 10:14:16.44 ID:30OeSADO
土御門「だからボディーガードもって言ってるだろ。この子達は順番に」

土御門「上条当麻、垣根帝督、御坂美琴、麦野沈利、削板軍覇だ。もう分かるだろ?コイツらはみんなレベル5や学園都市にとって重要な人物だそこらの保育所なんかじゃ誰に狙われるかわからん。そこでお前の出番だにゃー」

一方「俺の記憶では今名前が挙がった奴らは俺と同年代ぐらいな筈なンだが」

土御門「俺も詳しくは知らないんだが学園都市の実験でこのように幼児化してしまったみたいだにゃー。因みにみんな年齢は五歳だにゃー」

土御門「じゃあ数日で元に戻るらしいから後は頼むぜよ」

一方「おい、誰が引き受けると言ったンだ他の奴にやらせろよ」

土御門「俺も最初は他の奴に頼もうと思ったんだが淡希はショタコンでなにをするかわからないし海原は御坂美琴になにをするかわからないからにゃー」

一方「じゃあオマエがやれよ」

土御門「俺は家に舞夏が居るから無理だにゃー。結局お前しかやれる奴がいないんだよ。それに打ち止めのオリジナルも居るんだぜ?」

一方「アァもう!やれば良いンだろやれば!わかったよ」

土御門「よしっ、じゃあ後は頼むぜ。これはこの子達の生活費ぜよ。じゃあ俺は帰るからお前ら良い子にしてるんだぞ」

「はーい!」


5 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 10:16:20.56 ID:30OeSADO
一方「とりあえずオマエら中に入れ」

「おじゃましまーす」

一方「で誰が誰だって?」

美琴「美琴は御坂美琴。お兄ちゃんよろしくね」

上条「俺上条当麻!」

軍覇「削板軍覇だ!よろしく!」

帝督「垣根帝督。お前なんか凄くむかつくけどよろしく」

沈利「麦野沈利。よろしく」

一方「なンか一人すげェかわいげがないのがいるがまァ良いか。オマエらそこら辺で大人しくしてろ。俺はもう一度寝る」スタスタ


6 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 10:19:02.66 ID:30OeSADO
上条「アクセラにいちゃんお腹すいたー!」

美琴「美琴も」

軍覇「お腹すいて気合いがでない……」

一方「我慢しろ」

上条「我慢できない!」

一方「チッ、冷蔵庫になンか有ったか?」

帝督「お前が冷蔵庫って言ったら凄くイライラする。冷蔵庫様と言え!」

一方「はいはい黙ってろ。なンもねーな。しゃあねェ、ファミレスでも行くぞ」

上条「やったー!」

沈利「外食なんて良いの?」

一方「金はあるしガキがンなこと気にするンじゃねェ。さっさと行くぞ」


7 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 10:25:16.82 ID:30OeSADO
ファミレス

上条「俺ハンバーグ!」

美琴「美琴オムライスが良い」

軍覇「俺カレー!」

沈利「私はこのスパゲティ」

一方「じゃあ店員呼ぶぞ」ピンポーン

帝督「ま、待って!俺まだ決めてない」

一方「えー、ハンバーグとオムライスにカレーとスパゲティ。あとコイツにお子様ランチ。後コーヒー」

帝督「えっ!?俺お子様ランチなんか食わねぇよ!」

店員「わかりました。では」スタスタ

帝督「お前ぶっ[ピーーー]!」ファサッ

一方「はははははっ!そンなちっこい翼でどうするって?」

帝督「うるさい!絶対ぶっ殺してやる」パタパタ

一方「おもしれェ!おもしれェが今は静かに座っとけ!」ギロッ

全員(怖い……)

帝督「わ、わかったよ。俺はえらいから静かにするだけでひびってないからな!」

一方「ハイハイわかりましたよ」


8 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 10:31:39.86 ID:30OeSADO
全員「いただきまーす!」

美琴「おいしい!おにいちゃんありがとっ」

一方「オォ……」

帝督「気にくわない」

沈利「良いじゃないお子様ランチ似合ってるわよww」

帝督「バカにしてんじゃねぇ!」

上条「ていと君かわいいじゃん」

帝督「俺の名前はていとじゃない!帝督ていとくだ!」

美琴「ていと君良いじゃない!あだ名決まりね」

一方「ていと君wwくくくっwwww」

帝督「笑ってんじゃねぇ!」

軍覇「ていと君!そんなにイライラするとは根性が足りてないぞ!!」

帝督「お前は根性、根性うるせぇよ根性バカ!」

軍覇「バカはダメだろ!俺が根性をいれなおしてやる!」

帝督「入れてみろよ!根性バカ」

一方「アァ、もうお前らうるせェよ。さっさと食え」

帝督軍覇「はい……」

一方「ン?やけに素直だな」

もぐもぐパクパク

みんな「ごちそうさまでした!」


28 名前:レスいっぱい俺うれしい[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 18:39:25.07 ID:30OeSADO
一方「さてと帰るか」

沈利「服欲しい」

美琴「美琴も!」

一方「そういやオマエら何も持ってきてなかったな。メンドクサイが買いに行くか」

美琴「やった!」

上条「買い物!」

デパート

一方「まずは早く終わりそうな男子からだな」

美琴「えー、先が良い!」

一方「どうせ男共はすぐ終わるンだ我慢しろ」

美琴「ぶー」

一方「じゃあ適当に数着選ンでこい」

上条「おれ、じゃあねぇこれと……」

軍覇「おれはこれ!」

帝督「おれは……!これ!」

一方「オマエ服の趣味メルヘンすぎるだろ」

帝督「自覚はある」

一方「まァガキだからこれぐらいが丁度良いか」

帝督「ガキじゃねぇ!じゃあ違うのにするし」

一方「もうそれで良いから早くしろ女子チームにキレられるぞ」


30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/31(土) 18:45:39.62 ID:30OeSADO
美琴「おわった?」

一方「アァ、次はオマエ等の番だ早く選ンでこい」

美琴「やった。早く行こ!しずり」

沈利「うん」

一方「アイツらいつの間にあンな仲良くなったンだ?」

数分後

上条「ねーまだぁ?」

一方「もうちょっとだ」

帝督「それさっきも言ってた」

軍覇「二人とも根性がたりんぞ!」

一方「そうだコイツの言うとおりだもう少し待て」

上条「もう疲れたぁ」

一方「わかった。後で好きなおもちゃでも買ってやるから静かにしとけ!」

上条「ほんと!?じゃあもう見に行って良い?」

一方「ン?」

上条「ねぇすぐそこだし良いでしょ?」

一方「まァ良いか。じゃあ行ってこい。後で女子達も連れて行く」

上条「わかった!はやく行こうぜ!」タッタッ


32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 18:49:22.27 ID:usFBDaUo
今更だが麦のんは同年代じゃなくね?
結婚適齢期明らかに過ぎてるだろ



33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 18:51:25.76 ID:30OeSADO
>>32 高校生じゃなかったっけ?後むぎのんは老けてない大人っぽいだけ!


一方「おいオマエ等まだかァ?」

沈利「もうちょっとー」

一方「後でなンか好きな物買ってやるから早くしろよォ」

美琴「ぬいぐるみでも良い?」

一方「アァ、なンでも良いぞ」

美琴「やった!しずり早くえらぼ!」

沈利「うん!」


おもちゃ屋

上条「おれこれが良いなぁ」

軍覇「とうま!こっちにも良いのあるぞ!」

帝督「はしゃいじゃってガキだなぁ。あっ!これほしかったやつだ!」

一方「えーとアイツらはと……居た居た!よしオマエ等もさっさと選ンでこい」

美琴「行こっ!」


35 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 18:57:08.86 ID:30OeSADO
一方「おい、オマエ等決めたのか?」

上条「おれ学園レンジャーのロボ!」

軍覇「おれコレ!」

一方「これってただの鉢巻きだぞ。良いのか?」

軍覇「うん!」

帝督「おれこの本」

一方「メルヘン童話集wwオマエ良いけど読めるのか?」

帝督「読める!」

一方「じゃあ後は女子達だな」

上条「えーまたぁ」

一方「今度はそンなに待たないだろうから我慢しろ」

美琴「みこと、このゲコ太のぬいぐるみが良い!」

沈利「私これ!」

美琴「シャケってww」

沈利「良いじゃない。シャケおいしいしかわいいし。みことだってカエルじゃん」

美琴「ゲコ太は良いの!」

一方「はいはい、喧嘩はやめとけ」

美琴「喧嘩じゃないもん!」


37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:06:02.16 ID:30OeSADO
一方「しかし荷物多いな。こういう時結標が居れば便利なンだがな」

淡希「あら呼んだ?」

一方「オマエどっから湧いてきた。もしかしてオマエ尾行してンじゃねェだろうな?」

淡希「違うわよ。ただおもちゃ屋で喜んでる子供達を眺めてただけ」

一方「うわァ、オマエきもいな……」

淡希「で、なんか用なの?」

一方「じゃあこの荷物運ンでくれ」

淡希「なに雑用?嫌よ」

一方「それはコイツらの服やおもちゃだ」

淡希「喜んで運ぶわ!」

淡希「じゃあみんなバイバイ」

全員「ありがとうおねぇちゃん」


38 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:11:09.90 ID:30OeSADO
一方「よし、手ぶらになったし飯の用意でも買って帰るか」

上条「チャーハン!」

一方「チャーハン楽だし良いな。晩飯じゃあチャーハンな」

上条「やったー!」

帝督「おれピラフが良い」

一方「ピラフゥ?ガキはチャーハンで十分なンだよ。つーかピラフなンて作れン」

帝督「だっせぇ」

一方「アァ?じゃあオマエ作れンのか?」

帝督「おれは子どもだから作れなくて当たり前だバカ!」

一方「オマエ晩飯抜きな」

帝督「ヤダ!」

一方「じゃあ謝れ」

帝督「……ごめんなさい」

一方「よし、まァ許そう」


40 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:16:58.34 ID:30OeSADO
食品売場

一方「えー白ねぎに人参チャーシューぐらいで良いか」

美琴「にんじんやだぁ」

一方「好き嫌い言うな」

上条「おもしれぇ!」

軍覇「とうまやめとけ怒られるぞ」

一方「オイ!オマエらカートで遊ンでンじゃねェよ!」

上条「」ビクッ

軍覇「ほら」

一方「よしこれで全部買ったな。じゃあ帰るぞ」

軍覇「家までかけっこな!」ダッ

上条「ずりぃ!」タッタッ

帝督「待てよ!」

一方「ありゃ転けるな」

上条「うわっ」ドンっ

帝督「おいだいじょうぶか?」

軍覇「根性だ!根性」

帝督「バカ!根性でなんとかなるわけないだろ」


42 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:22:48.95 ID:30OeSADO
一方「立てるか?」

上条「うん…」

美琴「だいじょうぶ?」

上条「……平気」ぐずっ

一方「ったく、家帰ったら絆創膏貼ってやるから頑張れ」

上条「うん」

軍覇「ごめんな」

上条「うんだいじょうぶ」

帰宅

全員「ただいまー」

一方「絆創膏はと……あった。おい、早くこい」

一方「ちょっと染みるぞ」シュー

上条「うっ!」

一方「よし、これで良いだろ」

一方「飯作るから。オマエらはそこら辺で遊ンどけ」

全員「はーい」


44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:28:30.74 ID:30OeSADO
一方「」トントン。ジュー

「ぎゃーぎゃーワーワー」

一方「オイ、うるせェぞ」

上条「だってビリビリがビリビリしてくるんだ!」

美琴「たがらビリビリじゃない!美琴よ!」

一方「アァもう……オマエは名前で呼ンでやれ。そンでオマエは人に電撃翌浴びせるな」

上条「にいちゃんだってオマエしか言わないじゃん」

美琴「そうよ、おにいちゃんだって名前で呼んでよ!」

一方「えっ?」

美琴「ほら!」

一方「アァ、わかったわかったから静かにしてくれ」

一方「出来たぞォ」

「ワーイ!」

全員「いただきまーす!」

パクパク

沈利「おいしい」

上条「うん!おいしい」

帝督「まぁまぁだな」

一方「じゃあ食うな」

帝督「あっ!すごいおいしい!」


46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:34:06.35 ID:30OeSADO
一方「オマエこぼしてンぞ」

美琴「名前!」

沈利「なに名前って?」

美琴「おにいちゃんが名前で呼んでくれるんだって」

一方「うっ!削板こぼしてるぞ」

軍覇「おぉ!」

美琴「下の名前!」

一方「どっちでも良いだろ」

美琴「よくない!」

一方「ハァ、美琴口にご飯粒ついてるぞ」

美琴「うぇっ!//」

パクパク

全員「ごちそうさまでした!」


48 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:39:49.03 ID:30OeSADO
一方「もうオマエら風呂入って寝ろ」

上条「にいちゃんいっしょに入ろ!」

一方「えっ?あーそれは駄目だ」

上条「なんで?」

一方「風呂狭いし」

帝督「風呂すげぇでかかったぜ」

上条「ねぇ入ろうよ」

一方「駄目な物は駄目だ!さっさと三人で入ってこい!」

上条「はーい」シュン

軍覇「とうま、ていとくん早く入りに行こうぜ!」

上条「うん!」

帝督「だから帝督だ!」

一方「ハァ……」


49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:43:37.86 ID:30OeSADO
数分後

上条「きもちよかったー!」

軍覇「めちゃくちゃ広かったな!」

帝督「おまえらはしゃぎすぎお湯目に入ったじゃねぇか」

一方「次は美琴と沈利さっさと入ってこい」

美琴沈利「はーい」

一方「オマエらはもう寝る準備しろ」

帝督「ふとんあるの?」

一方「あっ!」

上条「ないの?」

一方「い、いや……」ガラッ

淡希『メモ:布団とかないみたいだから用意しといたわよ!』

一方「あったぞ!」

軍覇「おーふかふかだ!」ぼふぼふ

上条「まじで?」ぼふぼふ

一方「しかしこれカメラとか仕掛けてないだろうな?まァ、さすがにそこまでしないか」


51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 19:49:13.02 ID:30OeSADO
沈利「気持ちよかったね」

美琴「うん!」

一方「オマエらも上がったか。じゃあもう寝ろ」

上条「にいちゃんはまだ寝ないの?」

軍覇「おれにいちゃんのとなりな!」

上条「えーおれが良い!」

帝督「ねてるあいだにイタズラしてやる」

一方「俺はまだ風呂も入ってないしまだ寝ないから先に寝てろ」

一方「じゃあ電気消すぞ」

美琴「あっ、まっくらにしないで!」

一方「アァ、わかった。じゃあ早く寝ろよ」ガラガラ

一方「しンど……これ何日続くンだよ」

一日目おわり


70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 19:35:49.82 ID:c/yLegDO
「アクセラにいちゃん!」ドスっ

一方「ぐァっ……」

帝督「起きるのおそすぎだろ。だからもやしなんだよ」

軍覇「そうだよ!にいちゃんには根性が足りないよ!」

一方「オマエ等よっぽど死にてェみたいだなァ!!」ガバッ

上条「に、にげろ!」ダッダッ

帝督「こ、こわくないし!こんなもやし」

軍覇「にげたら根性なしだろ!でも……」ダッ

一方「逃げないのは評価してやるが。あンまり目上の人を舐めるな!」ガンッ

帝督「いっ、いってえー!!」

一方「後はとまずは俺に飛び乗ってきたのはどっちだァ?」

上条「ぐ、ぐんはくんだよ!」

軍覇「えっ?!とうまだろ!!」

一方「まァどっちもお仕置きだけどなァ!」ガツン、ガツン

上条「いったーい!」

軍覇「根性でがまんだ……」


62 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 01:35:02.83 ID:bktU2MAO
未だに軍覇の五歳児姿が想像できてない…
脳内でSD化しても子供らしさが見えてこない



71 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 19:39:55.83 ID:c/yLegDO
>>62なんかさ冬なのに半袖半パンだったりやたら元気な子いるじゃん。そんなイメージで書いてる。


沈利「……うるさい」

美琴「まだ眠いよ……」

一方「俺もまだ眠みィ。てか今何時だ?」

8:16

一方「こンな時間に起きるのなンて仕事以外ありえねェよ。まァ、これも一応仕事らしいがな」

上条「ねぇねぇごはんまだ?」

帝督「おなかすいたー」

一方「オマエらまだこりてねェみたいだなァ」

上条「だっておなかすいたんだもん」

沈利「わたしも」

一方「アァわかりましたよ。作りゃ良いンだろ。ベーコンエッグと味噌汁で良いだろ」

美琴「みことパンがいい」

一方「ハァ?朝は白ご飯に決まってるだろ」

美琴「パン」

一方「ハイハイじゃあ食パンに乗っけてやるよ」

沈利「じゃあわたしもパン」

一方「はいよ。静かに待ってろ」


72 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 19:45:02.36 ID:c/yLegDO
数分後

一方「おらオマエら席につけ」

軍覇「もうおなかペコペコで根性がでねぇよ」

上条「ごはん!」

「いただきまーす!」

上条「ねぇそれおいしいの?」

一方「珈琲か?まァ美味いが」

上条「ひとくちちょうだい」

一方「バーカ、ガキにはまだ早えよ」

上条「えーずるい!」

一方「うるせェ」

上条「ずるいずるいずるい」

軍覇「にいちゃんあげなよ。そんなにケチだと根性なしになっちょうよ」

一方「うるせェ。駄目だ」

ピンポーン

一方「誰だ?オマエら適当に食っとけ」テクテク


73 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 19:53:39.83 ID:c/yLegDO
ガチャ

打ち止め「おはよう!久しぶりねってミサカはミサカは朝の挨拶を元気よくしてみる」

一方「なンのようだ?」

打ち止め「遊びにきちゃった。テヘッってミサカはミサカはちょっとかわいく言ってみたり」

一方「かわいくねェよ。帰れ」

打ち止め「なんでそんなに冷たいの!もしかしてまた危ないことしてるんじゃ?」

一方「してねェよ」

「にがーい!」ガタン

「うわぁ!」

「にいちゃーん」

打ち止め「にいちゃん?もしかしてアナタ兄弟がいたの?ってミサカはミサカは驚愕の事実に驚いてみたり」

美琴「おにいちゃん大変!」

一方「バカ!向こう行ってろ!」

美琴「ご、ごめんなさい」

打ち止め「かわいい!」ダッ。ぎゅう!

美琴「おにいちゃんこのおねえちゃんだれ?くるしいよ」

一方「ハァ……」


74 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 20:03:43.80 ID:c/yLegDO
打ち止め「この子誰?それにこの子お姉さまやミサカに似てる気がするんだけどこの子誰?ってミサカはミサカはぎゅうぎゅうしながらたずねてみる」

軍覇「にいちゃんはやく!」

一方「アァ!もうわかったわかった」


一方「だから飲むなって言っただろォが!ったく!」ふきふき
上条「ごめんなさい」

打ち止め「でさっきから聞いてるけどこの子達は誰なの?ってミサカはミサカはしつこく尋ねてみる」

一方「まァ、カクカクシカジカってとこだ」

打ち止め「へぇー、じゃあこの子本当にお姉さまなの?」

美琴「おねえさまじゃない!みこと」

打ち止め「ごめんごめん美琴ちゃんってミサカはミサカはよしよししてみたり」よしよし

軍覇「なぁ、にいちゃんこのおねえちゃんだれなの?」

帝督「しゃべり方おかしいww」

沈利「なんだかみことに似てるね」

打ち止め「えっとミサカはね妹達の」

一方「コイツはただの知り合いだ。名前は打ち止め」

打ち止め「ちょっとなんでミサカが挨拶してるのに遮るのってミサカはミサカは少し怒ってみる」

一方「バカ、コイツらはクローンだの言われてもわからねェだろうが。それに第三位も居るンだぞ」こそこそ

打ち止め「あっそっか!打ち止めです!ってミサカはミサカはちっちゃくてかわいいみんなにご挨拶」


75 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 20:14:51.19 ID:c/yLegDO
上条「ねぇトランプしようよ」

一方「トランプゥ?そンなもン家にねェぞ。俺は寝る」

美琴「あるよ!」

一方「ハァ?なンであるンだよ」

上条「あわきねえちゃんがプレゼントだって」

帝督「起きたらまくらの横においてた」

一方「アイツは……」

軍覇「ほかにもあるぞ!」

上条「ねぇやろう」

美琴「おねえちゃんもやるよね?」

打ち止め「ミサカは負けないよ!ってミサカはミサカは勝利宣言してみたり」

一方「オマエらだけでやっとけ」

帝督「へぇー、にげるんだ。年下に負けるのがこわいんだ」

一方「オマエはほンとムカつくガキだなァ。そこまで言うならやってやるよ!」


76 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 20:25:32.44 ID:c/yLegDO
一方「じゃあ配るぞ」サッサッ

一方「ジャンケンはメンドイから俺から時計周りな」

順番:一方→上条→美琴→沈利→打ち止め→軍覇→帝督

一方「おし揃ったぜ」パサ

上条「んーこれ!あぁ、そろわないや」

美琴「やった!そろった」パサ

沈利「そろわないわ」

打ち止め「ミサカもダメェ」

軍覇「くそっ、根性がたりないからそろわないんだ」

帝督「そろった!一番はおれがもらうぜ」

数分後

一方「オイオイ、はやく取れよ。まァ取ったら上がりだがなァ」

帝督「くそっ、ババぬきなんか運だし!次はまけねぇし!」

一方「ハイあがり」

上条「ぜんぜんそろわないやぁ」

美琴「やった!美琴もあがり!」

沈利「んー」

打ち止め「ミサかも全然揃わない」

軍覇「これで揃えばあがり。根性だぁ!くそっ!」

帝督「よし揃った」


77 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/05(木) 20:29:21.73 ID:c/yLegDO
さらに数分後

美琴「あとはとうまとしずりだけだね」

上条「んー、こっちだ!やったぁ!!あがり!」

帝督「よしもう一回やろうぜ。つぎは俺が一番だぜ」

軍覇「今度こそ根性で!」

沈利「おもしろくない。もうやらない」

美琴「えーやろうよ。つぎはしずりも勝てるって!」

打ち止め「そうだよ沈利ちゃんやろ?」

沈利「もうやらないって!」スタスタ

一方「ったく。ちょっと見てくるからオマエらでやっとけ。」

打ち止め「あんまり怒ってあげたら駄目だよってミサカはミサカは歩いていくアナタに念を押してみたり」

美琴「しずり大丈夫かな?」


113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/11(水) 20:38:54.91 ID:4Pol5QDO
コンコン

一方「入るぞ」ガチャ

沈利「……ぐすっ」

一方「オマエなァ、たかがトランプで負けたぐらいで泣くなよ」

沈利「泣いてない!」

一方「ハァ、メンドクセェ」

一方「負けるのがそんなに嫌なのか?」

沈利「」コクリ

一方「じゃあ負けないように強くなれ。もし負けてもまた挑戦して次に余裕で勝てば良いじゃねェか。このままじゃオマエ負けたままだぞ?」

沈利「……」

一方「じゃあな俺は戻る。負けたままが嫌ならオマエもさっさと戻ってくるンだな」テクテク。バタン

打ち止め「どうだった?」

一方「さァ?まァその内機嫌直すだろ」

美琴「みことちょっとみてくる」

一方「美琴が行ったら余計に沈利が惨めになるだろ。だから待ってろ」

美琴「わかった」


114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/11(水) 20:41:01.86 ID:4Pol5QDO
上条「じゃあ、つぎなにする?」

美琴「神経衰弱!」

一方「神経衰弱はあのクソガキが一人勝ちするから駄目だ」

軍覇「すげぇ!でもなんで?」

垣根「とうし系の能力なんだろ」

打ち止め「違うよ。ミサカは電気系だよ」

美琴「みことと同じ!ねぇどうやってするの?」

打ち止め「あのねトランプに書かれてる数字とかでインクの量なんかが違うから電気の流れ方が微妙に違うんだよ」

上条「じゃあこれは?」スッ

打ち止め「んーこれはダイヤの6かな?」

上条「すっげぇ!!」

美琴「みこともやる!」

上条「じゃあ、これ」

美琴「んー、わかんないや」

打ち止め「その内美琴ちゃんもできるようになるよ」

美琴「ほんと?」

打ち止め「ほんとほんとってミサカはミサカはかわいいお姉さまをよしよししてみたり」


115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/11(水) 20:43:03.63 ID:4Pol5QDO
帝督「で、つぎなにするんだ?」

沈利「わたしもやる」

美琴「しずり戻ってきたんだ!しずりなにやりたいの?」

沈利「もう一回ババヌキ」

美琴「じゃあもう一回ババヌキやろ!」

一方「よしっ。じゃあ配るぞ」サッサッ

一方「後順番入れ替えるか」

順番:帝督→一方→打ち止め→沈利→当麻→美琴→軍覇

帝督「次はぜったい一番だぜ!」

当麻「おれだってつぎこそベベにはならない!」

軍覇「とうま、もくひょうが低いぞ!男は一位をねらわないと!」

沈利「わたしだって負けない!」

数分後

沈利「やった!一番!!」

美琴「すごーい!しずりやったね!」

沈利「うん!」

帝督「くそっ二位はおれだ!」

軍覇「いやこのおれが二番だな!」

一方「あー、残念だが俺が二位だわ。あがりー」

当麻「くそー、おれはまたべべなのか?!」

美琴「ふん、みことだって負けないもん!」


116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/11(水) 20:46:04.62 ID:4Pol5QDO
数分後

帝督「はやく二人ともあがれよ。いつまでやってるんだ?」

当麻「うるさい。しゅうちゅうしてるんだから」

沈利「みことがんばれ!」

美琴「うん。こんなやつにまけないんだから!」

当麻「おれだってビリビリなんかにまけないぜ」

美琴「ビリビリじゃない!」スッ

美琴「やった!あがりー」

沈利「やったねみこと!」

美琴「しずりがおうえんしてくれたおかげだよ!」

当麻「くそっ!またべべか……」

軍覇「気を落とすなよ。とうま次はかてるよ」

当麻「ぐんはくんありがとう!」

帝督「というかおなかすいた」

打ち止め「そうだね。気がつかなかったけどもう12時回ってるもんね」

一方「じゃあどっか食いに行くかオマエら用意してこい」

「はーい」ダッダッ

打ち止め「やさしいね」

一方「どこが?」

打ち止め「不幸体質な当麻君を隣にして沈利ちゃん勝たせてあげたじゃないってミサカはミサカはなにもかもお見通しなんだから!」

一方「とか言いながらオマエも沈利からババ取ってやってたじゃねェかバレバレなンだよ」

打ち止め「あれバレてたの!」

「準備できたよー!」

一方「オォ、じゃあ行くか」


124 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/15(日) 20:17:56.68 ID:iP36nEDO
一方「さて何を食いに行くか」

当麻「おれワックのおもちゃがほしい!」

一方「ン、じゃあワックに行くか」

ウィーン

「いらっしゃいませー」

当麻「おれ学園レンジャーのおもちゃ付いてるの!」

軍覇「おれも!」

沈利「わたしホットケーキ」

美琴「じゃあみこともホットケーキ」

帝督「おれはお姉さんの笑顔を(キリッ」

「えっ?!」

一方「アホか!」バシッ

帝督「いってぇ!」

一方「コイツはハッピーセットでこっちのプリクアって奴で後コーヒー。オマエはなンにするンだ?」

帝督「ちょっとまてよ!」

打ち止め「えっとぉ、じゃあミサカもホットケーキってミサカはミサカはプリクアが欲しかったけどお姉さんとしてガマンしてみたり」

一方「思考ダダ漏れだバカもう一つハッピーセットで」

「かしこまりました。後でお持ちしますのでしばらく待っていてください」


125 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 20:26:55.36 ID:iP36nEDO
軍覇「とうま!つくえくっつけようぜ!」

当麻「うん!」

打ち止め「あなた達あんまり騒いじゃ駄目だよー」

「お待たせしました。どうぞごゆっくり」

軍覇「やった!レッドだ!」

当麻「良いなぁ、おれイエローだった」

帝督「なんでおれだけ……ねえちゃんこれあげるよ」

打ち止め「ありがとう!ってミサカはミサカは感謝の気持ちを込めてよしよし」

帝督「や、やめろ!」

当麻「ていとくん照れてるぅ」

帝督「てれてねぇ!」

軍覇「ていとくん顔真っ赤ー」

帝督「うるせぇ!」

沈利「ねぇ、これ上手く切れない」

一方「ン?貸してみろ」

一方「おらこれで食いやすくなっただろ」

沈利「ありがとっ!」

美琴「ねぇみことのも切って!」

一方「わかったわかった」

美琴「ありがとー」


126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 20:31:18.88 ID:iP36nEDO
「ごちそうさまー」

一方「さて帰るかァ」

軍覇「おれ公園いきたい!」

当麻「おれも!」

一方「まァ食後の散歩には丁度良いか」

上条「公園でなにする?」

軍覇「おにごっこは?」

当麻「かくれんぼもやりたいな」

帝督「おれの隠れ場所にじょうしきは通用しねぇ」

当麻「じゃあていとくんがおにね!」

帝督「なんでそうなるんだよ!」

公園

軍覇「よし行こうぜ!」

当麻「じゃあていとくん100びょう数えてね」

帝督「けっきょくおれがおにかよ!」

帝督「いーちにー」


127 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 20:41:43.14 ID:iP36nEDO
沈利「わたしたちはなにする?かくれんぼまぜてもらう?」

美琴「んー、すなばで遊ぼうよ!かくれんぼはあとで混ぜてもらお!」

美琴「打ち止めお姉ちゃんも行こ!」

打ち止め「えっ?ミサカは良いよってミサカはミサカは少し遠慮してみる」

美琴「もー、ほらはやくぅ!」

打ち止め「わかったわかったから引っ張らないで!」

一方「……ふゥ」

「微笑ましいですね」

一方「ン?まァな。ってなンでオマエがここに居るンだよ!」
海原「いや違いますよ。自分はただいつも御坂さんがこの自販機を蹴っているので拝みに来ただけで小さくなった御坂さんをストーカーしてたとかじゃないですから!」

一方「もう良いオマエは喋るなとっとと帰れ」

海原「やだなぁ少し休憩させて下さいよ」

一方「俺の隣に座るな気持ち悪りィ」

海原「しかしかわいいですねぇ」

一方「……」

海原「あっなにか男の子たちが喋りかけてますよ。御坂さんにあまり近寄らないで欲しいですね。」

海原「うわぁこっちに来ますよ!どうしましょうか?!」

一方「あー!!もう黙っとけよオマエ!!」

海原「少しテンションが上がりすぎてしまいましたねすいませんでした。でもこっちに来ますよ」


128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 20:48:42.35 ID:iP36nEDO
当麻「なーにいちゃんもかくれんぼしようよ!」

一方「めンどくさいからパス」

美琴「ねぇおにいちゃんもしようよぉ」

海原「よしっ!それじゃあ自分が一緒にかくれんぼしましょう!」

一方「あっ、やっぱ俺やるわ。ということでじゃあな」

沈利「おにいちゃん帰るの?」

美琴「じゃあね。バイバイ」

海原「えっ?あぁさようなら御坂さん」

海原「一方通行さん金星の光にご注意してくださいね」

一方「あ?オォじゃあな」

帝督「じゃあにいちゃんがおにな!」

軍覇「よしっ!みんなかくれろー!」

一方「ハァ。いーちにーいさーンしー」

****

カァカァー

当麻「つかれたー」

帝督「くそっ!なんであんなに簡単に見つかるんだよ」

軍覇「ていとくんそれは根性がたりないんだ!」

帝督「また根性かよ。もう名前のこと言うのもしんでぇ」

美琴「みこともつかれたー」

沈利「わたしも」

打ち止め「じゃあ帰ろっか」


129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 20:57:31.65 ID:iP36nEDO
打ち止め「じゃあ帰ろっか」

一方「そういや晩飯どうする作るの面倒だしどっかで食って帰るか」

打ち止め「晩御飯なら大丈夫!ミサカに任せてってミサカはミサカは胸を張ってみたり」

一方「アァ、なンかすげェ嫌な気がするがまァいいや」

一方「おし帰るぞ」

「ハーイ」


「ただいまー」ガチャ

軍覇「おぉ!カレーの匂いだ!」

ミサカ「おかえりなさいませ。もうすぐできるので待っていてくださいとミサカはできる家政婦を装います」

一方「オイちょっと待てオマエ鍵はどうした?」

ミサカ「鍵なら合い鍵を持っていますが?とミサカは当たり前のことをなぜ聞くのか疑問に思います」

一方「当たり前ってなァ!ここは俺の家!マイホーム!!合い鍵はこのクソガキにしか渡してねェンだよ!」

ミサカ「あぁ、それなら上位個体があの人の家に遊びに行ってあげてね!とか言いながら学園都市に在住してるミサカ達に配っていましたよ」

一方「おい、こいつはどういうことだァ?」

打ち止め「えっとぉ、ミサカはあなたにもっとみんなと仲良くして欲しいなぁと思ってって痛い痛いどうして叩くのよ」


130 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 21:04:52.14 ID:iP36nEDO
一方「アァ、もういいや鍵は今度交換しよう。今度はオマエにも鍵は渡さねェ」

打ち止め「良いもん!ならお姉さまに無理やり開けて貰うもん!」

一方「うわァ、コイツどうどうと犯罪宣言しやがった」

打ち止め「むぅー犯罪じゃないもん!」

ミサカ「あのイチャイチャしてるとこすいませんが子供達はもう部屋でゆっくりしてますしご飯できましたよ」

一方「誰がコイツとイチャイチャするか!」

打ち止め「あー今の言葉傷ついた!ってミサカはミサカはあなたに謝罪を要求してみたり」

一方「あーハイハイ飯食うぞ」

一方「オマエら手洗ったかァ?」

当麻「うん!」

一方「よし。じゃあ」

「いただきまーす!」

ミサカ「ではミサカは用事も済ましたのでこれで帰りますとミサカは丁寧に帰りの挨拶をします」

一方「飯食ってけよ」

ミサカ「良いのですか?とミサカは内心大喜びで聞き返します」

一方「オマエが作ったンだ食ってけ」

ミサカ「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて」

当麻「おねえちゃんおいしいよ!」

美琴「うん!すごくおいしい」

帝督「おい!とうまおれの皿ににんじんいれるなよ!」

当麻「えっ?いれてないよ」

一方「当麻自分で食え。それに人に作って貰ったのを残すな」
当麻「はーい」


131 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 21:08:35.06 ID:iP36nEDO
「ごちそうさまー」

ミサカ「ではミサカはこれで」

一方「オォ、じゃあな」

当麻「ねえちゃんバイバイ」

軍覇「またカレー作ってくれよな!」

ミサカ「ハイ!ではさようなら」

「バイバーイ」

一方「オマエは帰らないのか?」

打ち止め「今日は黄泉川も家に居ないし泊まっていく!」

一方「そうか」

一方「オマエら風呂入れ」

「はーい」

****

打ち止め「みんな疲れてたのかな?お風呂入ってすぐ寝ちゃった」

一方「オマエもさっさと風呂入って寝ろ」

打ち止め「久しぶりに一緒に入ろうよ!ってミサカはミサカはあなたを誘惑してみたり」

一方「バカ言ってないで早く入ってこい」

打ち止め「ぶー」

一方「ハァ、今日も疲れたな……」

二日目終了


164 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 20:23:28.76 ID:wc7NfQDO
一方「ンン……ふわァー」

打ち止め「おはよー!ってミサカはミサカは元気よくご挨拶」
一方「起きてたのか。ン?なンだこの匂い」

打ち止め「昨日のカレーが余ってたから温めてたのってミサカはミサカはお姉さんっぷりをアピールしてみたり」

一方「アァ、そうかい。ガキはまだ寝てるのか?」

打ち止め「昨日よっぽど疲れたんだろうねぇ。まだまだぐっすり眠ってたよ」

一方「疲れたって言ってももう昼じゃねェかガキ共起こしてくるからオマエは飯の用意しとけ」

一方「おい、オマエら起きろォー」ユサユサ

当麻「もう朝ぁ?」

一方「もう昼だバカ。飯だから他の奴もさっさと起きろ」

軍覇「うぅ、おれはまだねむい」

一方「根性見せろよ」

軍覇「根性ぉおおおお!」バッ

帝督「うっせぇよ根性バカ!」

沈利「あんたもうるさいわよぉ」ふわぁ

美琴「みんなおはよー」

一方「ほらさっさと来い」


166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 20:33:59.03 ID:wc7NfQDO


上条「ねーちゃんおはよー」

打ち止め「おはよう」

打ち止め「はい、これご飯だよ!」

軍覇「これねーちゃんが作ったカレーか?」

打ち止め「うん!そうだよ」

一方「オマエは昨日の残りを温めただけだろうがァ」

打ち止め「これはミサカの愛がこもってるからミサカが作ったことになるのってミサカはミサカはちょっと強引に言い訳してみたり」

一方「強引すぎンだろうがァ。まァ良いさっさと食うぞ」

「いっただきまーす!」

美琴「おいしー!昨日よりなんだかおいしいね」

沈利「だね!」

軍覇「うめぇ!」

打ち止め「でしょでしょ!」

一方「昨日より美味いのは一晩寝かしたからだろ」

打ち止め「もー!なんでそんなに意地悪言うの?!」

当麻「そうだよ、にいちゃんちょっとつめたいよ!」

帝督「女の子にはやさしくしろよなぁ」

一方「意地悪もなにも俺は事実を言ったまでだろうが」


165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 20:31:01.21 ID:wc7NfQDO
一方「てか缶コーヒーはどこだ?」

打ち止め「冷蔵庫にあるんじゃないってミサカはミサカはちょっと冷たく接してみたり」

一方「あっそ」テクテク。バタっ

一方「アァン?缶コーヒーがねェ……」

一方「ちょっと買ってくるわ」

当麻「おれが買ってくる!」

軍覇「俺もついてく!!」

一方「オマエらは待ってろ」

当麻「いいじゃん!おつかい」

軍覇「近くなんだしさぁ」

当麻「ねぇ、おつかいー」

一方「アァ、もうわかった。じゃあ缶コーヒーな」

当麻「おかしも買ってきて良い?」

一方「結局それかよ。アァ、余った金で買ってこいよ」

当麻「やったぁ!」

軍覇「はやく行こうぜ!ほら、いとくんも」

帝督「えっ?おれも行くの?まだごはん食べおわってないんだけど」

当麻「ほら、ていとくんおいてくよー!」

帝督「ちょっとまてよ!」ドタドタ

打ち止め「大丈夫かなぁ?」

一方「一応妹達に連絡して見張らせとけ」

打ち止め「やっぱりあなたってやさしいのね」

一方「別に」


167 名前:そういや今頃どこかで一方さんと上条さんが戦ってる頃だよな[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 20:42:47.80 ID:wc7NfQDO
当麻「えっとコンビニは……あっちだよね」

軍覇「えっ?こっちだろ」

帝督「バーカこっちだよ」

当麻、軍覇、帝督「……」

軍覇「よしっ!にいちゃんに聞きに行こうぜ!」

当麻「そうだね」

帝督「あぁ」


ガチャ

当麻「にいちゃーんコンビニってどっちー?」

一方「ハァ?道もわかンねェのかよ。今地図書くから待ってろ」カキカキ

一方「ほらよっ」

当麻「ありがとっ!」バタン

一方「ほンとに大丈夫なのかよ」

当麻「これでかんぺきだな」

軍覇「いざコンビニへ!」

「オォー!」


168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 20:47:13.38 ID:wc7NfQDO
当麻「そういや、ぐんはくんは何か能力あるの?」

軍覇「んーあるけどなんかよくわかんないなぁ」

当麻「へー、良いなぁ。ていとくんは羽のだよね?あれって飛べたりするの?」

軍覇「飛べるのか?!」

帝督「ちょっと浮くぐらいならできるぜ」

軍覇「すっげぇな!」

テクテク

帝督「なぁ、しずりってかわいくね?」

当麻「とうまくんはビリビじゃなくてみことちゃんのがかわいいと思います。まぁちょっといじわるだけど」

帝督「へぇ、ぐんはは?」

軍覇「お、おれ?あわきねえちゃんかなぁ」

帝督「年上かよ!」

当麻「あわきねえちゃんやさしくて良いよねぇ」

軍覇「と、ところでつぎはいつ曲がるんだ?」

当麻「ていとくんいつ?」

帝督「えっ?お前が地図もってるからお前が数えてたんじゃねぇの?」


170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 20:53:35.63 ID:wc7NfQDO
当麻「おれはてっきりていとくんが……」

軍覇「と、とりあえず戻ろうぜ」

帝督「あぁ」

当麻「この前どこで曲がったっけ?」

帝督「えーと」

軍覇「もしかしておれたちまいご?」

帝督「い、いや違うだろ!」

当麻「まいごだよていとくん」

「……」

軍覇「どど、どうする?」

当麻「えっととりあえずわかる道まで歩こうよ」

帝督「そうだな!歩いてたら人に会うかもしれないしな」


****

ミサカ「こちらスネーク。子供達はどうやら好きな人の話をしてるようですね」

ミサカ「昨日カレーを作ったと言っていた個体の話は出てきませんねとミサカはミサカ達の影の薄さに少々がっかりします」
ミサカ「ん?もっとショタなあの人を見せろですか。しかしこれ以上近づいたらバレてしまいます」

ミサカ「どうやら迷子になったみたいですね」

ミサカ「どうしましょう助けるべきでしょうか。しかし自分たちの力でどうにかするのも大切ですここはしばらく様子を見てみましょう」


171 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 21:01:23.44 ID:wc7NfQDO
帝督「なぁ、こんなとこ通ったっけ?」

当麻「わかんない……」

軍覇「ここはこっちだな!」

当麻「わかるの?!」

軍覇「いや根性だ!」

帝督「また根性かよ!」

当麻「もうやだ…にいちゃーん!」

軍覇「とうま泣くなよ大丈夫だって」

帝督「そうだよ泣くなよ…ぐすっ」

ミサカ「あらら泣き出してしまいましたね。そろそろ助けてあげましょう」テクテク

軍覇「おっ!誰かきた!」

ミサカ「(ここは直接ではなく間接的に)えー確かコンビニはこっちだったなぁー」テクテク

軍覇「おい!あのねえちゃんコンビニ行くみたいだぞ!」

帝督「つ、ついて行こうぜ」

当麻「うん!」

テクテク

当麻「やったついた!」

帝督「やったなぁ!」

軍覇「やったぁー!」


172 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 21:10:25.62 ID:wc7NfQDO
帝督「さっさと買おうぜ!」

当麻「コーヒーコーヒー」

軍覇「どれが良いんだろうな」

帝督「んーこれで良いんじゃね?」

当麻「じゃあこれ!」

当麻「これおねがいします」

「小さいのに大人の人は?」

軍覇「おつかいなんだぜ!」

「へー、えらいねー。気をつけて帰ってね」

当麻「うん!」

当麻「よしっ!あとは帰るだけだな」

帝督「今度はまよわないように気をつけようぜ」

軍覇「じゃあにいちゃん家にしゅっぱーつ!」

***

一方「遅いアイツらはまだかよ!」

打ち止め「うーん、さっき下位個体に聞いたら迷子になってるって聞いたけど大丈夫かなぁ」

美琴「アイツらまいごだってー」

沈利「大丈夫かなぁ?」

一方「くそっ!早くコーヒーを飲まないとどうにかなりそうだ」

打ち止め「ちょっと見てくるってミサカはミサカは心配で耐えられなくなって外に飛び出してみる」


174 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 21:18:03.41 ID:wc7NfQDO
当麻「えっとここを曲がって」

軍覇「あっ!打ち止めねぇちゃんだ!」ダッ

当麻「ほんとだ!ねえちゃーん」ダッ

帝督「おまえら人ににもつ持たせてるくせに走るなよ!」

打ち止め「おかえりー」

「ただいまー!」

当麻「あのねていとくんのせいでまいごになっちゃったんだよぉ」

帝督「おれのせいじゃねぇだろ!」

打ち止め「うんうん頑張ったんだね。あの人も待ってるから早く行こってミサカはミサカは手を差し出してみたり」

「うん!」

当麻「ていとくんとぐんはくんズルいおれもねえちゃんと手つなぐー」

打ち止め「こらっ、引っ張ったら危ないよーってミサカはミサカはアタフタ」

ガチャ

「ただいまー!」

一方「遅いぞオマエら」

当麻「へっへー。はいコーヒー」

一方「オゥ、サンキュー」プシュ ゴクゴク

一方「甘い。甘すぎるぞこれブラックじゃねェじゃねェか!」

当麻「ブラックなんて聞いてないよー」

帝督「買ってきてやったんだから文句言うなよ」

一方「あー、もうオマエらには頼まねェ」

軍覇「えー!」

一方「まぁ、良い疲れただろ休め」

「うん!」


175 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/21(土) 21:27:07.12 ID:wc7NfQDO
当麻「そうだ。みことにしずりちゃんにもおかし買ってきたんだよ」

美琴「ほんと?!」

沈利「ありがとう!」

当麻「はい。打ち止めねえちゃんにも」

打ち止め「えっ!ミサカにも?」

当麻「うん」

打ち止め「ありがとっ!」

一方「ハァ……こんなにクソ甘いの買ってきやがって後で買いに行かねェといけないじゃねェか。まァ、でもこれでも良いか」


190 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:13:38.90 ID:g7xeWIDO
一方「菓子も良いがもう晩飯だぞ」

美琴「おなかすいたー」

当麻「ばんごはんなに?」

一方「もうカレーもねェしどっか食いに行くかァ」

当麻「お外でごはん!」

軍覇「じゃあ早く行こうぜ」

一方「もう行くのか?じゃあさっさと準備しろ」

「はーい!」

一方「よし、じゃあ行くか」ガチャ

ドンドコドコドン

一方「なンだァ?」

打ち止め「そういや今日はお祭りじゃなかったかな?ってミサカはミサカは下位個体たちがそんな話をしてたのを思い出してみる」

当麻「お祭り!」

軍覇「なぁ、にいちゃん行こうぜ!」

一方「じゃあ晩飯は出店で済ませるか」

当麻「やったぁ!おれ焼きそば」

軍覇「おれたこ焼きな!」

美琴「りんごあめ!」

帝督「……わたがし」

一方「りんごあめとわたがしじゃ晩飯にならねェだろうが。沈利はなにが良いンだ?」

沈利「わたしはなんでも良い」


191 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:20:17.47 ID:g7xeWIDO
当麻「うわぁ、すごい人」

一方「はぐれない様に手繋いどけよォ」

打ち止め「はい、沈利ちゃんに美琴ちゃんも」

美琴「みことあれやりたい!」

一方「ヨーヨーすくいか。じゃあオマエら一つずつ好きなの選べ」

美琴「やったぁ!」

一方「オッサン六人分だ」

打ち止め「えっ?ミサかも?」

一方「やらねェのか?」

打ち止め「やる!」

「はいよ」

美琴「んー、ちぎれちゃった」

「おじょうちゃんオマケでもう一回させてあげよう」

美琴「ほんと?」

「コツはこうするんだ」

美琴「おじちゃんうまーい!」

美琴「やった!すくえた」

軍覇「このヒモ根性が足りんな!」

帝督「ヒモに根性をもとめるなよ」

美琴「しずりうまーい!」

沈利「えへへ」

「お嬢ちゃんたちありがとうねー」


192 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/08/22(日) 22:27:54.09 ID:g7xeWIDO
一方「で次はなンだァ?」

当麻「おれお面ほしい!」

一方「よし、じゃあどれか決めて来い」

一方「オバサン六つな」

「はいよ」

当麻「おれ学園レンジャーレッド」

軍覇「レッドずりぃ!じゃあおれブルーな!」

帝督「グリーンで」

美琴「じゃあみことイエローにしようかな。しずりもピンクにしようよ!」

沈利「じゃあピンク」

打ち止め「じゃあミサカはホワイトかな」

「おにいさんもどうだい?オマケするよ?」

一方「いや俺は」

当麻「じゃあにいちゃんブラックな!これで学園レンジャーそろったな!」

「はいおにいさん」

一方「あっ、アァ」

当麻「よしっ、行こうぜ!」

一方「なンで俺がこンなもン着けなきゃなンねェンだ……」


193 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:33:49.61 ID:g7xeWIDO
軍覇「おれあれやってみたい!」

一方「射的か……」

一方「あの六人分で」

「はいよー」

軍覇「よっしゃあ!おれあれねらってやる!」パンっ

美琴「ぜんぜん当たらなーい」

沈利「難しいね」

一方「貸してみろ」パンパン

美琴「おにいちゃんすごーい!」

軍覇「すっげぇ!」

沈利「かっこいい!」

「にいちゃん上手いねぇ。商売にならねぇよ」

打ち止め「景品持ちきれないね」

一方「アァ」


194 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:39:58.02 ID:g7xeWIDO
帝督「おれはスーパーボールが良い!」

一方「六人分で」

「はいはいー」

軍覇「おれあのデカいのすくってやるぜ」

帝督「バカあんなのすきおうとしたらやぶれるだろ」

当麻「やぶれちゃった」

美琴「みこともー」

沈利「わたしも2個しかすくえなかった」

「はーいみんな3つずつ好きなの持っていってねぇ」

当麻「おれじゃあこれ」

軍覇「なぁあのデッカいのでも良いのか?」

「これは20コ以上掬えたらあげるよ」

当麻「ていとくん今なんこ?」

帝督「14」

軍覇「あと6つがんばれていとくん!」

帝督「あっ、やぶれた……」

「じゃあおしいからオマケしてこれあげるよ」

帝督「ほんとか?ありがとう!」

「じゃあねー」


195 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:45:19.93 ID:g7xeWIDO
一方「最後は沈利か」

沈利「んー、じゃああのかたぬきっての」

一方「六人な」

「はいはい」

当麻「んー、むずかしいなぁ」

軍覇「だー!こんなちまちましたのやってられるか!」

美琴「みこともこういうのにがてだなぁ」

当麻「ていとくんうまいねぇ」

帝督「話しかけるな集中してるんだ」

沈利「……」ちまちま

帝督「あぁ、だめだぁ」

沈利「できた!」

当麻「おぉー!」

打ち止め「おめでとー」

美琴「しずりすごーい!」

「はいじゃあ景品ね」

沈利「ありがとー!」


196 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:52:54.52 ID:g7xeWIDO
一方「じゃあそろそろ何か食うか」

当麻「焼きそばね!」

軍覇「たこ焼き!」

美琴「じゃあイカ焼き!」

一方「アァ、わかったわかった」

打ち止め「じゃあここらへんで食べようかってミサカはミサカは場所キープ」

「いっただきまーす!」

当麻「おいしー」

沈利「おいしいねみこと」

美琴「うん!」

ドンッ

打ち止め「あっ!花火!」

美琴「キレー!」

当麻「すっげぇ!」

軍覇「ラッキーだな」

ドンっドンっ

賑やかな音の中
夜空に咲く大輪の花にみな目を奪われている。
騒ぐ子供たちそれにくだらねェと言いながらも付き合う少年
仲良く並び端から見れば兄妹の様だ。


197 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/22(日) 22:56:20.12 ID:g7xeWIDO
打ち止め「終わっちゃったねぇ」

一方「さて帰るかァ」

打ち止め「美琴ちゃん寝ちゃってるよ」

一方「ちっ、どこまでもメンドクセェガキだな」

当麻「あっ、ずりぃ!おれもおんぶ!」

一方「アァ、もううるせェ起きてるンだから歩けよ」

当麻「じゃあ、おれていとくんにおんぶしてもーらお」

軍覇「じゃあ、おれも!」

帝督「や、やめろ重い!」

沈利「あんまりうるさくしたらみこと起きちゃうよぉ」

打ち止め「ケガしちゃだめだよ!」

「ただいまぁー!」

当麻「おっふろ!」

帝督「つかれた…」

一方「おい、起きろ風呂だけ入れ」

美琴「うぅん……」

一方「あー、疲れたコーヒー。あっ、甘いのしかねェンだったな。くそっ」

***

打ち止め「みんなすぐに寝ちゃった。って」

一方「…zzZ」

打ち止め「あなたも疲れてたんだね。ミサカももう眠たいや」ふわぁー


三日目おわり


216 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 12:56:57.63 ID:cuS9XcDO
「いやぁー!」ビリビリ

「みことどうしたの?!ちょっと落ち着いて」

ガラッ

一方「どうしたンだ!?」

美琴「お兄ちゃんが!お兄ちゃんが……ぐずっ、ヒック」

一方「おい、落ち着けバカ」

美琴「ゆめでお兄ちゃんがカレーのお姉ちゃんたちを……うぇーん!ごめんなさいお兄ちゃんはそんなことしないよね?ぐすっ」

一方「あ、アァ……(コイツはあのことは記憶にないはず、なのになンでだ)」

美琴「ぐすっ、ひっく!」

沈利「みこと大丈夫。ただのゆめだよ」

一方「沈利少しの間美琴を頼む」

沈利「えっ、うん」


217 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 13:06:22.11 ID:cuS9XcDO
Prrr

土御門「こんな朝からなんぜよ?」

一方「おい、美琴が夢であの事を見たらしいがどういうことだ記憶はないンじゃねェのか?」

土御門「うーん、俺もわからないぜよ。もしかしたら身体が元に戻る前兆で記憶が戻ってきてるかもにゃー」

土御門「まぁ、研究所に問い合わせて見るぜよ」

一方「アァ、頼む」

土御門「しかし、美琴って呼び捨てですかにゃー(ニヤニヤ」

一方「黙れ!」ピッ

一方「クソったれが」テクテク

一方「オイ、少しは落ち着いたか?」

美琴「うん……」

一方「まァ、ただの夢だ気にするな」

軍覇「なぁ、兄ちゃん暑い」

一方「オマエは少し空気を読めよ。だが確かに少し暑いな」ピッ

一方「アァン?つかねェぞ」

当麻「ビリビリがびりびりしたから壊れたんじゃない?」

美琴「…! ビリビリって言うな!」ビリビリ

当麻「うわぁ!すみません。みことさん」


218 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 13:13:48.65 ID:cuS9XcDO
一方「しゃあねェな。今日はどこかへ行って暑さを凌ぐか」

軍覇「じゃあプール行こうぜ!プール!」

帝督「プール良いな!」

当麻「俺もプール行きたい! うわぁ!やめろみこと」ドタドタ
美琴「まちなさいよ!」ビリビリ

沈利「わたしもプール行きたいかも」

一方「アァ、わかった。プールだな水着はレンタルで良いだろ。あと美琴に当麻これ以上暴れてるとまたなンか壊すからやめろ」

一方「そういやアイツはどこだ?」

軍覇「打ち止めねぇちゃんならまだ寝てるよ」

一方「じゃあさっさと叩き起こしてこい。早く行くぞこんな所に居たら干からびちまう」

帝督「にいちゃんもやしだもんな!」

一方「オマエ冷蔵庫にすンぞ」

帝督「ひっ!ねぇちゃん起こしてくる!」タッタッ


219 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 13:22:20.91 ID:cuS9XcDO
数分後

軍覇「準備完了であります!」ビシッ

当麻「あります!」

帝督「あ、あります」

当麻「ていとくんそこはもっと声はらないとダメだよー」

帝督「うるせぇよ。こんなバカなことに付き合ってやっただけでよしとしろよ」

軍覇「ていとくんバカって言った人がバカなんだぜー」

一方「はいはい、オマエら全員バカだよ」

打ち止め「ハァハァ、お待たせってミサカはミサカはみんなを待たせたことに申し訳なかったり」

一方「おーし、じゃあ行くぞ」

当麻「プール!プール!」

軍覇「とうま泳ぎのきょうそうしようぜ!」

当麻「のぞむところだ!ぜったいまけないからな」

軍覇「俺に勝つには根性がなくちゃ勝てないぜ?」

美琴「ねぇ、しずり。水着どんなのにする?」

沈利「ふつうので良いかな」

美琴「みことはねフリフリのかわいいやつが良いな!」

打ち止め「ミサカもフリフリが良いなぁ。水玉とかかわいいよね!」

美琴「うん!」


220 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 13:33:39.76 ID:cuS9XcDO
プール

当麻「着いた!」

軍覇「涼しー」

一方「ガキ六人と大人一人。あとガキ達は水着のレンタルお願いします」


受付「あの原則水着でないとプールサイドに入れないんですがよろしいでしょうか?」

一方「ハァ?なンだよそりゃ。じゃあレンタル七人で頼みます」

受付「ありがとうございます。ではあちらの方で男女別れて着替えて下さい」

当麻「よしっ!早く行こうぜ!」

軍覇「俺かっこいいの選ぶ!」

帝督「待てよ!」

一方「じゃあ、美琴と沈利頼んだぞ」

打ち止め「OK!じゃあ行こっか!」

美琴「うん!」

男子更衣室

当麻「じゃあ、俺これ」

軍覇「俺はこれ」

帝督「俺はこれで良いや」

一方「ハァ、さっさと着替えろ」

当麻「にいちゃんはやっ!」

軍覇「さては、実は一番にいちゃんが楽しみにしてるな!」

一方「してねェよ」

当麻「おしっ!着替えた。俺が一番乗りだ!」

一方「転けるなよォ」


221 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 13:43:54.26 ID:cuS9XcDO
女子更衣室

美琴「みことこれにする!」

打ち止め「それ凄くかわいー!」

沈利「うん。みことにすごく似合うよ」

打ち止め「ミサカはこの水色の水玉にしよ!」

美琴「そっちもかわいい!」

美琴「しずりはまだ決まらないの?」

沈利「うん、どれが良いかなって」

美琴「しずりはねぇ」

美琴「これなんかどう?」

打ち止め「うん。かわいいし沈利ちゃんに似合いそう!」

沈利「じゃあ、これにしようかな」

美琴「うん、そうしなよ」

打ち止め「よしっ、着替え完了!」

美琴「しずりやっぱり似合うよ」

沈利「ありがとっ//」


打ち止め「お待たせー」

一方「おせェよ。ガキ共はもう遊ンでるぞ」

美琴「みことたちも早く行こっ!」

沈利「あっ、待って」

一方「ハァ……俺は寝とくから適当に頼む」

打ち止め「ハーイ!打ち止めお姉さんに任せなさいってミサカはミサカは胸を張ってみたり」


222 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:55:02.58 ID:cuS9XcDO
当麻「ていとくん泳ぐのヘタクソなんだね」

帝督「うるせぇよ!んっ!おい今水かけただろ!」

軍覇「かけてないぞ?」

帝督「ウソつくなよ!お返しだ!」バシャア

軍覇「くっ!やったな。すごい水鉄砲!」バシャバシャ

当麻「ちょっと俺にかけるなよ!」バシャ

沈利「ん!」

美琴「ちょっとこっちにもかかったじゃない!」バシャ

打ち止め「ちょっ、ちょっとやめなよ。きゃっ!やったなぁ!」バシャバシャ

当麻「俺の勝ちだな」

帝督「いやいや俺の勝ちだろ」

軍覇「というかにいちゃんは?」

打ち止め「あの人ならあそこで寝てるみたいだよ」

帝督「おい、ちょっと耳かせ」

当麻「なに?」

軍覇「なんだ?」

帝督「コソコソ」

当麻「えー、怒られない?」

帝督「大丈夫だって!」

帝督「じゃあいくぞ」

「せーの!」ドパーン!


223 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 14:05:02.72 ID:cuS9XcDO
一方「ンァ!」

帝督「くくっwwwwwwwwwwwwwwww」

軍覇「あはははwwwwwwwwwwww」

当麻「にいちゃんビショビショwwwwwwww」

一方「オマエら!」

一方「うらァ」ドパーン!

当麻「うわぁ!」

軍覇「にいちゃんをプールに落とせぇ!」

帝督「よしっ!任せろ」

一方「オマエらが俺に勝てるとでも思ってンのかァ?やってみろよ!」

「ワーワーギャアギャア」

沈利「男の子って元気だね」

美琴「みことたちも行こうよ!」

沈利「えっ、ちょっと待って」

「ワーワーギャアギャア」


228 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 19:13:09.93 ID:cuS9XcDO
一方「ゼェゼェ。もう良いだろオマエらの負けだ」

帝督「なに言ってるんだよ俺はまだやれるぞ。ハァハァ」

軍覇「なぁ、にいちゃん」

一方「なンだ?」

軍覇「あれやろうぜ!」

一方「ウォータースライダーかじゃあ行くか」

一方「結構並ンでるじゃねェか。俺は待っとくからさっさっと並ンでこい」

軍覇「じゃあ行こうぜ!俺一番!」

帝督「じゃあ二番」

当麻「三番!」

沈利「みこともやる?」

美琴「んー、ちょっと怖いけどやってみようよ!」

沈利「じゃあ並ぼっか」

一方「オマエは良いのか?」

打ち止め「ミサカは止めとこうかなぁ」

一方「オマエが行かなきゃ誰がアイツら見とくンだよ。さっさと行ってこい」

打ち止め「えぇー。わかった行ってくるってミサカはミサカはしぶしぶ了解してみたり」


229 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 19:21:14.08 ID:cuS9XcDO
軍覇「すげぇ高い!」

当麻「なんか怖くなってきた」

帝督「とうま怖いのかよ」

当麻「そう言いながらていとくん足ふるえてるけどね」

帝督「これはちげぇよ!」

軍覇「よしっ!じゃあ行ってきます!」ビシッ!

当麻「いってらしゃっい」ビシッ

軍覇「うっひょぉおおおお!!」

当麻「はい、次ていとくん」

帝督「おし、ぜったい押すなよ!」

当麻「わかってるって」

帝督「よし、ちょっと待てよ」

当麻「早くいきなよ」トン

帝督「押すなって言っただろぉおおおおお!!」

当麻「やっぱ怖いなぁ」

美琴「男でしょ。さっさと行きなさいよ!」

当麻「わかってるよ。よしっ!」

当麻「うわぁあああ!」


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美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 03:55:06.39 ID:Vagl8JCj0
黒子「いま…なんておっしゃいました…?お姉さま…」

美琴「いや…だからさあ…私、漫画よく見るじゃない?
   いろいろ知識とかも豊富だし、描けるんじゃないか
   って…漫画」

黒子「い…いや…なんでそうなるんですの…?」

美琴「こないださぁ、ある週刊誌読んでたら、
   新人漫画賞募集みたいなこと書いてあって…
   ちょっと挑戦してみようかなって…」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:00:58.56 ID:Vagl8JCj0
黒子「お姉さま…そんなこと言って、漫画とか描いたこと  
   ありますの…?」

美琴「え?ないわよ?けど、だから言ったじゃん!漫画たくさん
   読んでで知識とかあるから…」

黒子「無謀ですわ、お姉さま!!漫画を描くということは
   そんな甘いものではないのですよ!?」

美琴「なによ、あんただって描いたことないでしょ?漫画。
   大丈夫よ、短編読み切りくらい、明日には
   ちょちょいのちょいと描いてみせるから!そしたら、あんた
   最初の読者になって感想きかせてよね!!」

黒子「(お、お姉さまが…変な方向に…!!)」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:06:39.92 ID:Vagl8JCj0
次の日の朝…

黒子「お姉さま、おはようござ…お!お姉さま!?ま、まだ描いて
   らしたんですの!?」

美琴「ああ、おはよう黒子。」

黒子「も、もしかして、徹夜されたんじゃ…」

美琴「そうなのよ。ほら、昨日、明日までに短編くらい描いてやる
   って言った手前さぁ…なんとかしあげなきゃっておもって!」

黒子「お姉さま、なんてこと!!徹夜はお肌の大敵だというのに…
   …で…その……できたんですの…?……漫画は…」

美琴「うん、なんとかね。ほら、黒子、みせてあげるから感想聞かせてよ」

黒子「は、はあ…」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:11:13.39 ID:Vagl8JCj0
題名「電撃戦士!!美咲ちゃん☆」

黒子「………(お、お姉さまぁぁ!!!ださい、ださすぎですわ!!)」

美琴「なによ、早く読んでよ黒子。まだ、表紙じゃない?」

黒子「…お姉さま、ちなみにこの漫画、何を使って描いたんですの?」

美琴「え?普通にボールペンだけど?」

黒子「そ、そうですの…」

美琴「それより、はやく内容を読んでよ、早くぅ」

黒子「はあ…」



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:18:51.35 ID:Vagl8JCj0

−私の名前は御坂下 美咲☆ 普段は普通の高校1年生!!
 けど、それは仮の姿…その正体は、悪の組織『悪トラレータ』
と戦うビリビリ戦士、レールガン美咲ちゃんなのだ!!


黒子「…(うわっ…めちゃくちゃ絵が下手ですの…しかもこの主人公の
   名前…)」

黒子「お姉さま…」

美琴「え?何よ。まだ1ページ目なのに。」

黒子「この御坂下美咲のモチーフというのはまさか…」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:23:48.80 ID:Vagl8JCj0
美琴「…な、なによ…そ、そうよ。私のことよ…
   いいでしょ、自分の漫画なんだから!!
   何よアンタ。普段いちいちそんなこと考えながら
   漫画読んでるの!?さっさと続き読みなさいよ!!」

黒子「わ、わかりましたわ…えっと…『ある日の朝…
   美咲「いってきまーす」 母「美咲ちゃん、いって
   らっしゃ』」

美琴「こ、声に出して読むんじゃないわよ!!」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:28:39.66 ID:Vagl8JCj0
ある日の朝…

美咲「いってきまーす!!」

母「美咲ちゃん、いってらっしゃい」

美咲ちゃんは今日も元気に学校へ登校中!!

そう!普段は美咲ちゃんは全くといっていいほど

普通の女子高生なのだ!!

登校中…

美咲「あ、初秋さん!!佐地さん!!おはよう!!!」


黒子「はーーい!!ストップですの!!!」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:39:22.72 ID:Vagl8JCj0
黒子「お姉さま…この初秋さんと佐地さんというのは…」

美琴「あーーーーもーーーー!!いちいちアンタはうるさいわね!!
   そうよ、初春さんと佐天さんをモチーフにしてるわよ!!
   いいでしょ、そのくらい!!…ま、まあ人物の描写まで
   そのままなのはやりすぎたけど…」

黒子「(いや、それは絵が下手すぎてわかりませんけど…)
   …ところでお姉さま」

美琴「なによ」

黒子「そ、その……黒子は…黒子はいつ登場するんですの…?」

美琴「え?…ははーーん!!なによあんた。なんだかんだいって
   あんたも漫画にでたいんじゃないの!!」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:42:21.39 ID:Vagl8JCj0
黒子「と、当然ですの!!初春と佐天さんがお姉さまの漫画に 
   出ているのに、わたくしが出ないなんてそんなこと…!!」

美琴「わかってるわよ、黒子!アンタはもっと後の場面にちゃんと
   でるから!!」

黒子「ほ、ほんとうですの…?」

美琴「ええ、わかったらとっとと漫画の続きをよみなさい!!」

黒子「ええ!お姉さま」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:49:44.22 ID:Vagl8JCj0
引き続き登校中…

初秋「…そういえば美咲さん、聞きました?」

美咲「え?なにが?」

初秋「またでたんですって、悪トラレータの一味が」

佐地「なんでも近くの町で大暴れしたって…」

美咲「そうなの…ひどいわね…」

佐地「やつらのベクトルは悪の方向に向きっぱなしですもんね」

初春「そういえば、前、この町で悪トラレータの一味がやってきた
   ときには、あの謎のビリビリ戦士が助けてくれましたよねー」

佐地「そうそう、あれ、かっこよかったな〜」

美咲「ははは…」

ちなみに、初秋と佐地は美咲の正体を知らないのだ!!


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:53:47.16 ID:Vagl8JCj0
黒子「ところでお姉さま…」

美琴「なによ」

黒子「この、ちょくちょく入るナレーションはなんとか
   なりませんの?」

美琴「何、いってるの黒子。よく戦隊物とかでこんな
   ナレーションはいるでしょ。いちいちそんなこと
   気にするんじゃないわよ」

黒子「わ、わかりましたわ……ええっと…続き続き…」


美咲「(悪トラレータ…必ず私の超電磁砲で倒してやるわ)」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:59:37.47 ID:Vagl8JCj0
その日の夜…

美咲達が住んでいる町

住民「みんな、逃げろぉぉ!!悪トラレータの手下どもがきたぞぉぉ!!」

ドカーーーーーン!!!ガシャーーーーン!!

白子「ほほほほほ…戦闘員どもやっておしまいなさい!!!
   町を壊滅させるのですよ!!!!」

悪トラレータ幹部・黒井白子 懸賞金3億4000万ベリー




黒子「ちょっと待つですのお姉さま!!!!」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:05:11.75 ID:Vagl8JCj0
美琴「ああ…もうホントうるさいわねアンタ…」

黒子「なんで黒子だけ敵役でだすんですの!??
   しかも懸賞金って!!?」

美琴「なにいってるのよ、黒子。あんただけチョイ役じゃなくて
   ちゃんと出番のある敵役にしてあげたのよ?しかも幹部よ
   幹部?懸賞金3億以上よ?七武海並じゃない!!」

黒子「よ…よくわかりませんの…なんかの漫画の話ですの…?」

美琴「とにかく、続きをよみなさいよ!!このあと、美咲ちゃんが
   出てきてじきじきに白子と戦うんだから!!」

黒子「え…ええ…」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:11:39.04 ID:Vagl8JCj0
?「やめなさい、黒井白子!!」

白子「そ、その声は!!来たか、ビリビリ戦士!!『超電磁砲 美咲』!!」

美咲「今日こそ決着をつけてやるわ、白子!!」

  ビリビリ戦士!!超電磁砲 美咲☆登場!!

  懸賞金 8億5000ベリー



黒子「なんで、美咲ちゃんまで懸賞金がついてるんですの!?
   正義の味方じゃなかったんですの!??」

美琴「い…いいじゃない、気分よ気分!!その方がなんか
   すごそうな雰囲気出るでしょ?」

黒子「そ、それにしても…黒子の懸賞金の2倍以上…」

美琴「さ、続き読んだ読んだ!」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:15:33.97 ID:Vagl8JCj0
白子「ええい、忌まわしいビリビリ戦士!!戦闘員ども、
   やっておしまいなさい!!」

戦闘員「キキーーーーー!!」

美咲「ミラクル☆ビリビリ☆アターーーーク☆☆」

戦闘員「ぐぎゃああああ!!!」

白子「おのれぇぇ!!こうなったらこの白子がじきじきに
   相手してやる!!」




黒子「(必殺技のネーミングが最悪すぎますの…)」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:22:16.65 ID:Vagl8JCj0
白子「わたしの華麗なテレポーテーションで血祭りに
   あげてやるわ、ビリビリ戦士!!」

美咲「き、消えた!?一体どこに…!?」

白子「後だ!ビリビリ戦士!!」

バキイ!!

美咲「ああっ!!」

美咲「く、くそ、くらえ!!ミラクル☆ビリビリ☆アターーク☆」

白子「ふん、そんな攻撃など…」

美咲「ああ!また消えた!!!」

白子「ふふ…この私の能力の前では、お前の電撃など役に
   たたんわ、ビリビリ戦士よ!!」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:29:13.06 ID:Vagl8JCj0
美咲「ふふ…それはどうかしらね…」

白子「なんだと…?」

美咲「この私の最強の技・超電磁砲とアンタのテレポーテーション…
   どっちが強いか勝負よ黒井白子!!」

白子「おもしろい!!では撃ってみるがいい!!その超電磁砲とやらを!!」

美咲「行くわよ白子!!いっけぇぇーーーーー超電磁砲!!!!」

ゴオオオオオオオオ!!!

白子「な!!は、はやすぎてテレポーテーションが間に合わな…」

ズゴーーーーーン!!!!

白子「うべええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」





黒子「な、なんでこんな下品な断末魔ですの!?」

美琴「敵なんだからしょうがないでしょ?」

黒子「ああ…白子……で、お姉さま…物語はこれでおわりですの…?」

美琴「いや…実はこの後…」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:38:40.86 ID:Vagl8JCj0
美咲「はあはあ…か、勝った…」

?「くくく…白子程度にこれほど苦戦するとはな…
  期待はずれだよ、ビリビリ戦士…」

美咲「だ、誰だ!!!」

悪トラレータ「はじめまして、ビリビリ戦士…レールガン美咲よ。
       俺が組織のボス、悪トラレータだ」

美咲「あ、アンタが黒幕ってわけね…」

悪トラレータ「さっそくだが、ビリビリ戦士…そのさっき白子を
       倒した必殺技…
       そう、超電磁砲といったか…俺にも撃ってみろよ…」

美咲「な、なんですって!?」

悪トラレータ「どうした?撃たないのか?これは潜在一隅のチャンスだぞ?」

美咲「言われなくても撃ってやるわよ!!くらえ、超☆電☆磁☆砲!!!!」




黒子「(さっきと超電磁砲を撃つときのセリフが違いますの…)」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:43:30.67 ID:Vagl8JCj0
ゴオオオオオオ!!!!

悪トラレータ「くく…」

キイーーーーン!!

美咲「そ、そんなばかな!!超電磁砲が…!!跳ね返った!!?」

ゴオオオオオオ!!!

美咲「そ、そんなまさか、あああああ!!!」

ズゴーーーーーン!!!

悪トラレータ「くくく…俺の能力はベクトル変換…そんな
       攻撃跳ね返すくらいわけねえんだぜ?」

美咲「ううう…」

悪トラレータ「ほう、おまえまだ息があったのか…だがこれまでだな
       …死ね!!ビリビリ戦士!!!」


?「待て、悪トラレータ!!!」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:51:43.76 ID:Vagl8JCj0
悪トラレータ「…なんだ?お前は??」

美咲「あ…あなたは…?」

?「ふふふ…俺か?俺はな…この町を守る正義の戦士・
  下条トーマス様だぁぁ!!!」

悪トラレータ「なにぉ、何がトーマスだしゃらくせえ!!
       この俺のベクトル変換で…」

トーマス「ぬうん!!」

悪トラレータ「わーーー!!ベクトル変換がきかない!!」

トーマス「ぬうん!!」

ドカーーーーーーーーーーン!!!

悪トラレータ「ぎゃあああああ!!!!」






黒子「………」

黒子「…(お、お姉さま、まさか……まさか…)」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:56:24.10 ID:Vagl8JCj0


トーマス「大丈夫か、ビリビリ戦士」

美咲「あ、ありがとう、トーマスっていったっけ?」

トーマス「ああ、初めましてビリビリ戦士。この町を守る
     正義の味方同士として、一度会ってみたかったんだ…」

美咲「私も噂には聞いていたわ…下条トーマス…懸賞金40億ベリー…」



黒子「(懸賞金の話はもういいですの…)」



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:00:26.00 ID:Vagl8JCj0
トーマス「ああ、それにしても以外だったな…噂のビリビリ
     戦士が……その…こんなにも……かわいい女の子だったなんてな」

美咲「え…?」

どきっ☆

美咲「そ、そんな…と、トーマスこそ…こんなにイケメンで
   か、格好いいなんて…わ、わたし…」

トーマス「え…?美咲ちゃん…」

どきん☆


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:03:51.01 ID:Vagl8JCj0
トーマス「美咲ちゃん…お願いがあるんだ…」

美咲「なに…?トーマス…」

トーマス「キス…していいかな…?」

美咲「ば…ばか…/// けど…いいわよ?」

トーマス「わかった…それじゃ、いくよ美琴…///」

美咲「う、うん当麻…///」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:05:16.27 ID:TeHSV3dS0
おいwwwwwwなwwwまwwwwえwwwwww



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:10:23.18 ID:Vagl8JCj0
ビリビリビリィィィィ!!!!!!!!!

黒子「ふ・ざ・け・ん・じゃ・ないですのぉぉぉぉーーーー!!!!!!」

美琴「あ、あああああーーーーーーー!!!く、黒子!!あんた、なに、
   なにすんのよ!!!!」

黒子「お姉さまぁ!!!結局、最期のオチが描きたかっただけじゃないですの
   !!なんなんですの、あの強引なキスシーンへの持っていきかたは!」

美琴「ち、ちがうわよ///// なにいってんのよ黒子!?別にそういうわけじゃあ…!」

黒子「その証拠に、悪トラレータとの戦闘描写が適当すぎですの!!
   それになんで主人公の美咲ちゃんが最期で助けられる立場ですの!?」

美琴「そ、それは…」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:15:26.86 ID:Vagl8JCj0
黒子「だいたいなんですの!?下条トーマスって!?
   あきらかにあの殿方がモチーフですの!!!」

美琴「は、…はあ!?な、なに、何いってんのよ、黒子!?
   ち、ちがうわよ、全然、あ、あんなやつモチーフに
   なんか…!!!わ、わたしはただ、こういう漫画って
   たいていラストは誰かと誰かがくっつくから…」

黒子「その証拠に見るですの、お姉さま!!!このキスの
   直前のコマのふきだしを!!!」

美琴「…え…?あ、あアアアアああああーーーーーーー!!!!」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:22:01.62 ID:Vagl8JCj0
美琴「これは、ちが…!!!ちがうのよ黒子…////
これは間違いで…その、書き間違って…」

黒子「明らかにこのコマがお姉さまの願望をあらわしてますわ…
   お姉さま…
   …そうですわねぇお姉さま…もし、この漫画を本当に漫画賞
   に送るというのなら、初春と佐天さんにもみてもらって…」

美琴「わーーーーーーーーーー!!!!わかった、黒子!!分かった
   から、この漫画のことは誰にもいわないで!!処分するから!!
   お願いだからぁあぁぁ!!!!」




                     おしまい


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:42:49.90 ID:ugATnJ6kO
画・美琴

mikotomanga.jpg



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 06:44:04.95 ID:+Rs24Q4B0
>>69
なにこの再現率wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
はてなブックマーク - 美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」

黒子「好きにすればよろしいんですわ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:58:41.19 ID:HRTfo4HP0
黒子「いくらお姉さまとはいえ、今日という今日こそ我慢の限界ですわ! わたくしのマスターグレードゲルルグを勝手に捨てるなんてどういう見解ですの!!」

御坂「あんたの物だって思いもしなかったのよ。また買ってあげるから」

黒子「あのゲルググは…あのゲルルグは合わせ目消しやウェザリング処理をほどこした世界に一つしかない、わたくしの宝物でしたのよ! 買って済む問題ではありません」

御坂「なにウェザ…? あぁもう面倒くさい子ね、ロボットなんてどれも一緒じゃないの」

黒子「ロボットじゃありません! モビルスーツでしてよ、宇宙服の進化形なので『スーツ』とついていますの、ロボットではありませんの!!」

御坂「はぁ……そうなんだ」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:27:03.50 ID:q7S7GY2U0
=模型屋=

御坂「まったく仕方ないわねあの子は…、いつのまにあんなにロボット好きになったのかしら」

店員「何かお探しですか?」

御坂「あ、すいませんこの『シャア専用』ってプラモデルはどこにあるんですか」

店員「シャア専用ならザクやズゴックなどありますが」

御坂「なにこれ、なんで専用なのにこんな沢山あるのよ…、あの子が持ってたのってどれだったかしら」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:34:18.32 ID:q7S7GY2U0
御坂「結構高いのねぇ、今月厳しいのに……、さて開けてみようかしら」パカッ

御坂「うわ、パーツが多いのね、さっさと終わらせないと。えっとまずは、このAの12ってやつをちぎって」ブチッ

………
……




黒子「なんですの、お姉さまの顔はしばらく見たくありませんのよ」プイッ

御坂「いい加減機嫌直しなさいよ、ほら捨てちゃったあんたのプラモデル買ってきてあげたわよ」

黒子「ほ、本当ですの?」

御坂「けっこう複雑で疲れちゃったわよ」

黒子「しかもお姉さまが作ってくださいましたのね……黒子、黒子感動ですわぁ! 一生の宝物しま」パカッ

ジオング


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:40:08.20 ID:q7S7GY2U0
黒子「脚なんて飾りなんですのぉぉぉぉぉ!!」ブン

ドガッシャーン

御坂「あ、あんた何するのよ! 勿体無い」

黒子「わたくしの持っていたのはシャア専用ゲルググですのよ! なんでよりによってジオングなんですの、なんで赤くない機体なんですの」

御坂「もううるっさいわね。店員さんに聞いたらこれが一番強いって言ってたから、…これじゃなかったけ」

黒子「全っ然ん違いますの! あれだけのスペックを誇っていてもガンダムと相打ちが精一杯だったジオングなんて強くもなんともありませんのよ」

御坂「いいじゃないこれもシャアってキャラクターが乗ってたんでしょ。我慢しなさいよ」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:47:03.70 ID:q7S7GY2U0
黒子「百歩譲って、シャア専用とついていなくても、シャアが一度乗っている機体ならば百式でもリックディアスでも構いませんの」

御坂「ならいいじゃないのよ」

黒子「しかーしですの! このジオングを良く見てごらんまし、お姉さまもしや手でちぎって作りましたわね?」

御坂「そうだけど、それがどうかしたの」

黒子「手でちぎってはライナーのバリが残っていましてよ。パーツの切り離しにニッパーを使うのは初歩の初歩、ご飯を箸で食べるのと同じでございますのよ!」

御坂「しょうがないじゃない、プラモデルなんて作ったことないんだから」

黒子「プラモデルじゃありませんの、ガンプラですのよ! ガンダムのプラモデル略してガンプラですの」

御坂「はぁ……そうなんだ」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 00:56:33.59 ID:q7S7GY2U0
黒子「ほんとーにお姉さまは使えませんわね、しかもハイグレード……なんてケチな」

御坂「はい、射出ー」ブォン

ドガッッッーン

黒子「…ま、待ってくださいまし。ジオングヘッドはコックピットなんですのよ、それをレールガンの弾にするなどと!」

御坂「ジオングだがシュリンプだがしんないけど、いい加減にしないと怒るわよ」

黒子「わ、わたくしも少々熱くなりすぎてしましたわね、反省してますのよ。若さゆえの過ちといいますか」

御坂「じゃあ、ちゃんと床掃除しときなさいよ」

ツカツカツカ


黒子「……マスターグレードでしたら即死でしたわね」ゴシゴシ


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:05:03.58 ID:q7S7GY2U0
=模型屋=

御坂「なんであたしが何度もこんな所に……、誰かに見られてないかしら」

店員「おや、何かお探しですか?」

御坂「すいません、このプラモデルと、それを作るニッパーが欲しいんですけど」

店員「でしたらこちらの接着剤もどうでしょうか」

御坂「接着剤? でもこのガンプラって接着剤いらずって書いてますよ」

店員「この接着剤で結合箇所をくっつけた後にヤスリで削ると合わせ目が消えるんですよ」

御坂「へぇ、それがあの子のいってた合わせ目消しってヤツか……。うぅサイフが厳しいけどそれもお願いします」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:11:51.38 ID:q7S7GY2U0
御坂「さぁーてと、工具も買ったし気合いれて作るわよ!」パカ

御坂「これがマスターグレード……、この前のよりも遥かにパーツ数が多いわね。これ全部接着剤でくっつけてヤスリ……気が遠くなるわね」チラッ

黒子「う〜ん…むにゃむにゃ、せんそうがなければララァのにゅーいぷのねざめは」

御坂「まったく人の気も知らずに、なんの夢みてるのかしら」プチプチ

黒子「じゃっじめんとですのぉあむろぉ…むにゃむにゃ」

御坂「って痛い、指切った!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:19:11.96 ID:q7S7GY2U0
フラフラ

御坂「ほ、ほとんど寝れなかったわ。なんか臭いわね……あたしの身体から接着剤の匂いが」

黒子「あら、どうしましたの目の下に隈などつくりまして。まぁわたくしには関係ございませんが」プイッ

御坂「ふふん、そんな態度をとっていられるのも今のうちよ、これを見なさい!」サッ

黒子「そ、それはまさかマスターグレードの!」

御坂「しかもちゃんとニッパーで切って、合わせ目消しまでしてあるのよ」

黒子「合わせ目消し…お姉さまからその様な単語が聞けるなんて、うぅ黒子感動でございますわ」

御坂「感動するのはまだ早いわよ、この完璧なプラモデルを見てからにしなさい!」

黒子「お姉さまの愛が詰まったガンプラなら完璧でしてよ! パーフェクトでしてよ!!」

MSN-02パーフェクト・ジオング


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:32:00.94 ID:q7S7GY2U0
>>17すまないアニメ数話しかみてないニワカなんです

黒子「ってパーフェクトの意味が違いますのよぉぉぉぉぉ!!」ブン

ドガッシャーーン!

御坂「なぁにすんのよぉアンタは! 10,500円(税込)もしたのよ!!」

黒子「そんなもの、お金持ちのお姉さまにとっては些細な金額ですわよ」プイ

御坂「オモチャに一万円も払ったのよ。何が不満なのよ」

黒子「ニッパーを使用、合わせ消し、そしてマスターグレード。初心者のお姉さまにしては上出来すぎますわ」

御坂「だったら文句垂れないの」

黒子「だから、わたくしが欲して止まないのはシャア専用ゲ・ル・グ・グですのよ! ララァのエルメスに捉まるゲルググですの!」

御坂「エルメス? このオモチャ、バッグにくっつけて遊ぶの?」

黒子「これが……若さでしてね」ガクッ


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:45:08.28 ID:q7S7GY2U0
御坂「そういえばグルググとかそんな感じの名前だったわね」

黒子「MS-14A ゲルググですのよ!」

御坂「いやぁなんだか普通のジオング作ってたら気に入っちゃってね。つい無意識のうちにこれ買ちゃった、やっぱり脚があると強そうね」

黒子「これだから素人は困るんですわ、宇宙空間において脚なんて飾りでございますのよ。大体なんで指からビームしか出さないのにわざわざ五本で間接まであるんですの」ブツブツ

御坂「はぁい、ジオングキャノン」ブォン

ドッガーーッン!!

黒子「そ、そんな機体存在しませんのよ! お姉さま落ち着いて」

御坂「なんかジオング馬鹿にされたら非常に腹が立つわね」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:51:33.66 ID:q7S7GY2U0
とりあえずネタつきるまでやってみます

黒子「ジオング素敵でしてよ! ジオンの名前が入ってるところとかラスボスにぴったりでございましてよ」

御坂「ならジオングさんにごめんなさい…は?」

黒子「ジオングさん御免なさいですわ!」

御坂「はい、それじゃジオングに三十回土下座してから床の掃除しときなさい」

ツカツカ

黒子「なんでわたくしがゲルググさんを差し置いてジオングに『さん』付けを……しかし、お姉さまの指が負傷していなければ即死でしたわね」ゴシゴシ


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 01:58:23.87 ID:q7S7GY2U0
=模型屋=

御坂「ほら、今度は黒子が選びなさい」

黒子「最初からこうすれば良かったのでしたのに、これですわよシャア専用ゲルググは」

御坂「はぁ、これもまた結構な値段ねぇ。これはしばらく玉子かけご飯かしら」

黒子「わたくしともなればいくら金型を流用だとわかっていても全てのザクを揃える覚悟で買い漁りますわよ。毎日玉子かけご飯でも一向に構いませんわ」

御坂「マニアの考えることは良くわからないわね……、じゃあレジに行くわよ」

黒子「待ってくだいまし! このガンダムカラーを忘れていましてよ」バッ

御坂「塗料かしらそれ? でもガンプラって最初から色がついてるじゃない」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:02:56.80 ID:q7S7GY2U0
黒子「甘いですわね、確かに最近のガンプラは素組みでも原作に近い状態を再現できますわ」

御坂「すぐみ…なにそれ?」

黒子「しかし、それだけではパッケージ写真のようにはなりませんの、このジオングの写真をみてごらんまし、全然違いましょう!」バッ

御坂「ん………違うかなぁ」

黒子「全然違いますの! これを再現するためにスジ彫りか墨入れなど色々方法がございますのよ」

御坂「あ、今週新しいCDでてるじゃない」カチカチ

黒子「ちょーっと聞いてますのお姉さまぁ!」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:07:47.01 ID:q7S7GY2U0
店員「ありがとうございましたー」

ツカツカツカ

御坂「スタンプカードまで作らされて…はぁ、完全に常連と思われてるわ」

黒子「げるぐぐーは空をとびー♪ びーむらいふるはじむをうちぬくー♪ しーるどなんて飾りですわよぉ」

御坂「なんの歌よそれ、周りに見られて恥ずかしいんだけど」

黒子「あら知りませんの、ゲルググ音頭ですのよ。わたくしがさきほど考えました」

御坂「そんなの知るわけないでしょ、いいから黙って歩きなさい」

黒子「楽しみですのよ〜早く帰って作りたいですわぁ」

御坂「まったく……そんな嬉しそうな顔しちゃって」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:12:10.30 ID:q7S7GY2U0
黒子「さて、お姉さま準備はよろしいですわね」

御坂「えぇ、塗料、ニッパー、接着剤。今度こそ死角はないわよ」

黒子「では、私は下半身を作りますのでお姉さまは上半身を」

御坂「分かったわ、力をあわせて完璧なプラモデルをつくってやろうじゃないの」

黒子「出来ますわよ、わたくしと……お姉さまなら」

御坂「いっくわよーぉ!」バッ

黒子「ララァ、わたくしを導いてくださいまし!」バッ


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:16:31.62 ID:q7S7GY2U0
=翌日=

御坂「はぁ…はぁ、出来た…出来たわよ」

黒子「わ、わたくしの方も完成ですわ…、スジ入れから全てこなしましたわよ。あとはお姉さまの上半身と合わせれば」

御坂「……そのまえに黒子に一言いっておくことがあるの」

黒子「あら、なんですの?」

御坂「ごめんね、アンタのガンプラを買ってに捨てちゃって……、ガンプラってこんなに面白くて…素敵なプラモデルなのに」

黒子「そんなことならいいんですのよ。お姉さまがそのガンプラの魅力に気づいてくれただけで、黒子は満足でしてよ」

御坂「あ、あんた……」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:30:45.91 ID:q7S7GY2U0
黒子「それではいきますわよ……わたくし心臓の鼓動が素早く波打ってますのよ」

御坂「えぇ、なんだかあたしもドキドキしてきたわ」

黒子「いまここに出力1,440kW、推力 61,500kgの『MS-14Aゲルググ』がここに!!」バッ

MG シリーズ MS-14S ゲルググ シャア・アズナブル大佐機(下半身)

御坂「さぁいっくわよー!」バッ

MG シリーズ MSN-02ジオング


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/07(日) 02:40:33.26 ID:q7S7GY2U0
黒子「なんかもう、ジャッジメントですのよぉぉぉっぉぉっぉ!!」ブォン

ドグッシャーーン!!

御坂「あ、ゴメンあたし自分用に買ったジオング組み立ててちゃった」

黒子「なんでまたジオングですのよ、何故ジオングですのよ! お姉さまどれほどジオングがお好きなんですの!!?」

御坂「まぁ、でも上半身は上半身だからいいわよね」

黒子「よくありませんわ! そんな灰色のボディにこの赤い脚がついたらアンバランスこの上ないですわよ!!」

御坂「やっぱりジオングはいいわねぇ〜」

黒子「ゲルググが…わたくしのゲルググが……」

御坂「この棚の上に飾ってもいいかしら、御坂美琴専用ジオング!」

黒子「好きにすればよろしいんですわ……」ガグッ


星の鼓動は愛
=おしまい=
はてなブックマーク - 黒子「好きにすればよろしいんですわ」

上条「俺って不幸に対して優しすぎじゃね?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:18:31.93 ID:YZtfqYF10 [1/34]
とあるファミレス
上条(もっと敏感であれば・・・)

ウェイトレス「おまたせしましたハンバーグせっ・・・ってわぁぁ!」ガシャーン1

上条「うわぁぁああ!」

ウェイトレス「も・・申し訳ございません!」

上条(あ・・・しゅ・・・宿題のプリントが・・・)

上条「良いんですよ!こういうのにはなれt・・・」




上条「・・・良いわけねぇだろ・・・!」

ウェイトレス「え?」





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:23:19.83 ID:YZtfqYF10
上条「てめぇ人の宿題なんだと思ってんだ!」

上条「後7・6時間しかねぇのにどうやって夏休みの宿題終わらすってんだ!!

上条「おめぇ馬鹿か!?そんなドジ踏むなんてアニメの世界でもねぇよ!」

上条「どうすんだよ!てめぇみたいな馬鹿じゃ宿題終わりそうもねぇしよぉ!」

上条「なんでこんな役ただずが働いてんだよ!店長も馬鹿なんじゃねぇのかぁ!?」

ウェイトレス「うぅ・・・(泣)」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:27:00.64 ID:YZtfqYF10
上条「大体よぉ、この髪型にどれだけ時間かけてると思ってんだ!?」

上条「20分だぞ!20分!」

上条「それなのにご飯なんか掛けやがってよぉ!俺の時間を無駄にすんなよ!!」

上条「タイムイズマネーって知ってるか!?知ってんだったらこんな事しねぇよなぁ?」

上条「これだから馬鹿困るんだよなぁ!!」

ウェイトレス「うっ・・・うわぁーん!」

店長「ちょっとおちついてください!!」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:31:55.50 ID:YZtfqYF10
店長「こちらの方で新しい料理もおだしますし、夕食&夜食&ドリンクバーもお付けします、勿論無料で」

店長「当店は24時間営業なので、今日一日篭って宿題終わらすのはどうでしょう?」

上条「わかりゃいいんだよ、わかりゃ」

店長(前日に宿題終わらそうとするなんて小学生かよ・・・)


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:39:08.25 ID:YZtfqYF10
闇咲「ここか・・・」バリーン!!

上条「な・・!?そげぶ!!」

闇咲「やるな・・・私に協力すれば君に危害は・・・」

上条「あぁぁああああ!俺の読書感想文がぁ!!」パラパラ

闇咲「?何をパニくってんだか知らないが、この子は預からせてもらう」

イン「あぁ!せっかく食べ放題になったのにぃ―――――」

上条「この野郎!インデックスは良いとして、宿題アイツに手伝わせてやる・・・ってアレ?


上条が周りを見渡すと店の中はグチャグチャである

店員達(イライラ)

上条「うっ・・・」



闇咲「!?」





10 名前:訂正[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:40:19.92 ID:YZtfqYF10
闇咲「ここか・・・」バリーン!!

上条「な・・!?そげぶ!!」

闇咲「やるな・・・私に協力すれば君に危害は・・・」

上条「あぁぁああああ!俺の読書感想文がぁ!!」パラパラ

闇咲「?何をパニくってんだか知らないが、この子は預からせてもらう」

イン「あぁ!せっかく食べ放題になったのにぃ―――――」

上条「この野郎!インデックスは良いとして、宿題アイツに手伝わせてやる・・・ってアレ?


上条が周りを見渡すと店の中はグチャグチャである

店員達(イライラ)

上条「うっ・・・」






11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:45:17.87 ID:YZtfqYF10
上条(コレって俺のせいにされるってパターンか?)

店員「お客様・・・今のはお知り合いの方ですよね?」

上条(でもいくらなんでも理不尽過ぎるよなぁ・・・今までの上条さんはここで全てを受け止めてましたが)

店員「この店の状況、一体どう責任とって頂けますか?」

上条(その幻想をぶち殺す!!)

上条「フハハハハ!カキクククケヶケ!」

店員「!?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 17:55:09.56 ID:YZtfqYF10
上条「てめぇら付けあがってんじゃねぇよ!さっき迷惑を掛けたことはもうお忘れですかぁ!?」

上条「あれどう見ても俺の責任じゃねぇよ!見知らぬ人だしさぁ!」

上条「大体知り合いがさらわれてんだから、高校生に店の修理代を押し付けるより風紀委員とか警備員に通報するのがスジってもんじゃねぇの?」

上条「大人げねぇよなぁ、今度この店のことネットや週刊誌でさらしてやるよ、この馬鹿な店員共をな!」

店員「も・・・申し訳ございません!!それだけは勘弁してください!!」

上条「んじゃぁどう俺の機嫌直してくれんの?」

店長「い・・・一週間全料理フリーパスを特別に・・・」

上条「はぁ!?なんなんですか?こんな馬鹿な店一週間も来たくねぇよカス!」

店長「じゃ・・・じゃぁ一年間で」

上条「ふ・・・一年間ねぇ・・・まぁ良いんじゃねぇの?」

上条(温厚な上条さんがキレるとここまで上手く行くとは・・・でもコレって幸運なのか?)


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:00:25.00 ID:YZtfqYF10
上条(・・・ったく色々面倒なことになったがここの店の待遇が良くなったぜフヒヒ)ガツガツ

上条(いつも殻潰し喰われてっからな・・・こんだけ満足に食えるのは久し振りだぜww)モグモグ

上条(ん・・・何か飯食うのに夢中で何か忘れてるような)パクパク



イン「早くとうま助けに来てほしんだよ・・・」




上条「そうだ!宿題忘れてたんだ!良しこれから登校まで追い込むぜ!」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:07:14.18 ID:YZtfqYF10
数時間後


闇咲「グホッ・・・」バタッ

イン「なんか・・・とうまが来る前に敵が倒れてしまったんだよ」




上条「ふぅーー!腹いっぱいになったし、宿題ははかどったし上条さんは満足ですよー」

店員「あのー・・・一つお聞きしたいのですが・・・」

上条「なんだ能無し」

店員「一応風紀委員には連絡しといたのですが・・・今一度御自身で確認を取ってみたらいかがでしょう?」

上条「風紀委員?一体何のk・・・あぁ!」ダッ


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:10:00.22 ID:YZtfqYF10
上条「ぐっ・・・喰ったばっかだから走りにくい」スタスタ

ドンッ!


上条「うっ、悪い!って御坂?」

御坂「あ・・・アンタどうしてこんな所にいんのよ!」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:14:11.68 ID:YZtfqYF10
御坂「―――しなさいよね!―――私の携帯電話の番号は――――」

上条「悪い!急いでるから!」

御坂「ちょ!アンタって奴はァアア!」ビリビリ


ロボ「ゴバぁーン!」

上条「あ・・・あぶねぇ!!」

御坂「ったくふざけんじゃないわよ!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:27:14.36 ID:YZtfqYF10
上条(ふ・・・ふざけんじゃねぇだと?)

御坂「アンタはいつもそうやって人の話を・・・」

上条「ふざけんてんのはてめぇの方だよ御坂」

御坂「え?」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:35:24.82 ID:YZtfqYF10
上条「どうせお前は勝負しろだの何だの意味わかんねぇ理由並べてきるんだろうがなぁ・・・」

上条「こっちは知り合いが訳の分からない奴にさらわれてんだよ!命が関わってんだよ!」

上条「そんな事も分からないで自分の都合ばっか押し付けやがってふざけんな!」

御坂「えっ・・・で、でも私そんな事知らなかったもん・・・しょ、しょうがないじゃない!」

上条「あ〜あ、そうやってまた逆ギレですか、大体こんな汗水足らして急いでいてただ事じゃないって普通分かるよな?」

上条「こっちは殻潰s・・・知り合いの命が掛かってんだ!こんな所で油売っている暇はねんだよ!」

上条「お前はいつまでたっても空気の読めない奴だな?なんなの、学校でも嫌われてるでしょ?ねぇ?」

御坂「そ、そんなことないわよ!」

上条「レベル5の名誉ある称号がなけりゃお前みたいな奴寄ってこねぇよ!」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:43:23.96 ID:YZtfqYF10
上条「大体電撃で公共物ぶっ壊すこと自体考えらんねぇよ!」

上条「俺に攻撃してきた時用に写真撮らなくては・・・」カシャ

上条「良いか、もう俺には二度とちがづくな!近付いたらコレ色んな晒してやる!学園都市の公害女ってなぁ!」

御坂「そ・・そんな、ちょっと相手にして貰いたかっただけで悪気は無かったの・・・」シクシク

上条「はぁ〜そういう悪気の無い所が一番ムカつくんだよ!何で俺はこんな奴を・・・」



海原『彼女を守ってくれませんか・・・』


上条「・・・」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 18:54:01.08 ID:YZtfqYF10
何やってんだ、上条当麻

俺は約束したじゃないか、彼女がどこにいても駆けつけ守り通すと

それを一方的に突き放すなんて・・・馬鹿な男だよなぁ、俺は

御坂も悪気があってやったことじゃない・・・俺と話たいからやっただけだ

それをキレるだけで聞く耳持たないとか・・・一番人の気持ちを知ろうとしなかったのは

この俺だ

そもそもなんで俺はキレたのだ?俺って何でイライラしていたのだ?

アレだ多分、レストランでのストレスが持ち越されたのだろう

それを御坂に八つ当たりしたんだ、御坂は全然悪くないんだ

何て馬鹿野郎なんだ、この俺は




御坂「うっ・・・うぅ・・・ご・・ごめんなさ」

上条「ごめん御坂」ギュ

御坂「ふぇ!?」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:09:38.60 ID:YZtfqYF10
上条「悪かったな、御坂、俺も調子乗ってた」

御坂「えぇえ!?何でよ、わ、私が全部悪い・・・」

上条「人の気持ちを知ろうとしてなかったのは俺の方だ」

上条「それに俺はある男にお前を一生守るって誓った」

上条「それなのにちょっとした出来事でそれを破るなんて」

上条「生半可な気持ちで誓った俺を許してくれ」

御坂「・・・」

上条「大体守る相手の気持ちも知らずに、一方的に守り自己満足に浸っていたのかもしれない」

上条「最低な野郎だ、俺は」

御坂「そんなことないわよ・・」

上条「え?」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:18:26.91 ID:YZtfqYF10
美琴「アンタ、いつも自分の利益にならない所へ飛び込んでいくじゃない」

美琴「それもいつも危険な所へ・・・学園都市最強のLEVEL5を相手にするなんて生半可な気持ちじゃできないわ」

美琴「自己満足というより、本能で動いてるみたいだった・・・」

美琴「本当に感謝してる、それにアンタみたいな馬鹿みたいな正義漢他にいないわよ」

美琴「でも馬鹿は馬鹿でも最低じゃない・・・」







美琴「最高よ、アンタみたいな馬鹿・・・す・・だ・・大好きなんだから!」

上条「み・・・御坂?」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:33:32.62 ID:YZtfqYF10
美琴「グスッ・・・うぐっ・・・ふぅえぇえん!」



上条(いつも素直じゃない、ツンツンしてる御坂が思い切って俺に告白しただど?)

上条(よっぽど辛かったんだろうな、勇気を振り絞ったんだろうなぁ・・・)

上条(何で俺はその気持ちを気付いてやれなかったんだろうなぁ・・・)




33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:35:19.04 ID:YZtfqYF10
上条「悪いな、御坂・・・お前の気持ちしっかりと受け止めたよ、ごめんな気付いてやれなくてな」

美琴「ほ・・・本当に・・・は・・・恥ずかしかったんだから!・・・うっ」

上条「女を守らなきゃいけない男が、女を泣かすなんて・・・本当に俺は最低だ」

美琴「そ・・・そんなことないよぉ・・・グスン」

上条「・・・・もう二度と寂しい思いはさせない、御坂のこともっと知りたい」

上条「だからお前に一生付いていく、だから・・・・」













上条「もう一度誓わせてくれ、お前を一生かけて守る、大好きなお前を」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:43:11.33 ID:YZtfqYF10
そして御坂美琴が落ち着いて数分がたち・・・近くの公園



上条(ん・・・?何か俺大事なこと忘れてね?まぁ良いか)

上条「で、お前は何で俺を呼び止めたんだ?」

美琴「で・・・携帯のアドレスを教えてもらおうかなぁと・・・」

上条「そんな事で公共のロボットぶっ壊したのか・・・」

美琴「そ・・・そんなことってどういうことよ!!」

上条「だってさ、上条さんは全然女の子にモテたことないので異性のメアドは担任の先生以外皆無」

上条「御坂みたいな可愛い子が聞いてくれたらすんなり教えてあげますよ」

美琴(か・・・かわいぃい?????)

美琴「へぇふぇぇろろr」プシュー

上条「おーい、御坂さーん!?」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:48:53.50 ID:YZtfqYF10
上条「それじゃお互いのメアド交換しましょうか」

美琴「そ・・・それじゃ私から送るわね」

上条「まさか御坂のメアド貰えるとは思ってもみませんでしたよ」






美琴「だめよ・・・」

上条「え?」

美琴「カップルになったんだから下の名前で呼ばないと、教えないわよ///」

上条「へへへ・・・悪い、ごめんな御s・・じゃなくて美琴」

美琴「当麻・・・///」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19:56:33.10 ID:YZtfqYF10
上条「そんな訳で、もう夜も遅いしそろそろ帰るとするか」

美琴「ごめんね・・・色々と迷惑かけちゃって・・・」

上条「良いんだよ、俺はお前を一生守るって決めたんだしさ、こんなの朝飯前だろ?」

美琴「うん・・・ありがとう・・・また今度遊びに行こうね?」

上条「良いとも、あ、何なら俺が送ってこうか?」

美琴「何言ってんのよ・・・こう見えて私は学園都市で第三位のLEVEL5なのよ?」

美琴「そこらへんの不良、一人で・・・」

上条「言っただろ?俺が一生掛けて守ると・・・女でもLEVEL5だから助けは要らない」







上条「そんな幻想、俺がぶち殺してやる」

美琴「当麻・・・///」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:12:49.22 ID:YZtfqYF10
0:00

上条「げげっ!美琴を送ったらもうこんな時間に!」

上条「今から帰ってシャワー浴びて寝ても睡眠時間3時間ぐらいじゃねぇか!」

上条「ナポレオンかよ!不幸だぁぁあああああ!」




fin


50 名前:おまけ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:25:56.54 ID:YZtfqYF10
始業式が終わり・・・少し早めの帰り道



上条「さぁて、宿題も無事終わったし美琴とも仲良くなったし」

上条「この不幸な上条さんにも、いーーーっぱい幸せが参り込んだ夏休みでしたよー」

上条「そういやレストランで一年間フリーパス貰ったんだっけ?・・・忘れてたわ・・・」

上条「こんなことなら昼飯買わなきゃ良かった・・・・焼きそばパン余ったし・・・」

上条「ふ・・・不幸だ」

上条「ん?何かまだ他に忘れていることがありそうな・・・」








イン「とォォォォマァァァア゛!?」

上条「」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:31:46.62 ID:YZtfqYF10
イン「他人が魔術師に連れ去られたって言うのに!!とうまは短髪とイチャイチャしてたみたいだねぇ?」

上条「い・・・一体なんのことでせうか??」

イン「さっき一足早く家に戻ってみたけど、とうま携帯忘れてたみたいだねぇ?」

イン「そして気になって開いてみたら短髪の名前があったんだよ!!」

イン「これはいったいどういうことなのかな??」

上条「」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:37:19.04 ID:YZtfqYF10
イン「風紀委員っていう人に助けてもらったけど、ご飯がビスケットだけなんだよ!」

イン「昨晩の夕食&今朝の朝食を抜いた私はお腹がぺこぺこで死にそうなんだよ!」

イン「それなのに・・・とうまはおいしそうな食べ物持ち歩いてムキィィィ!!」

上条「おおおお落ち着けインデックス!こ・・・これは昼飯の残りで・・・ってそうだ!」

上条「実はこの前レストランでフリーパス貰ったんだ」

イン「え?」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:42:16.20 ID:YZtfqYF10
上条「これはどんなに高い物でもどんなにたくさん食べても全て無料になる券!」

イン「ほ・・・本当?」

上条「本当だとも!一年間しか使えねぇが・・・一年間なら毎日行っても有効だ!」

イン「す・・・すごい」キラキラ

上条「どうせなら今から行こうと思うんだが・・・どうする?」

イン「そんなの行くに決まってるんだよ!とうまってやっぱりすごいんだね!」

上条「当たり前だろ・・・インデックスの為なら何だってするさ・・・」ナデナデ

イン「えへへ・・・とうま大好き///」




〜おまけfin〜


58 名前:おまけ2[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:49:11.04 ID:YZtfqYF10
闇咲「ここは・・・」

冥土返し「気が付いたみたいだね・・・」

闇咲「わ・・・私は一体?」

冥土返し「例のシスターちゃんから聞いたよ」
     
冥土返し「君は魔道書の原典を使い、ある女性の呪いを解こうとしたそうだが・・・」

闇咲「な・・・何故それを!」

冥土返し「シスターちゃんの静止も振り切ってまで手を出そうとしたじゃないか」

冥土返し「体中のあちこちの内臓が損傷・・・脳まで被害を受けたら死ぬ所だったんだよ?」


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:52:11.56 ID:YZtfqYF10
闇咲「良いんだ・・・私が死んでも・・・あの女を救えるのなら」

冥土返し「まったく、君は本当に愚かだね・・・」

闇咲「何だと!?大切な人を守る為に身を呈するのがそれ程悪いというのか?」

冥土返し「わるいに決まってるじゃないか」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 20:56:00.55 ID:YZtfqYF10
冥土返し「大切な人が目の前で亡くなって・・・・自分は行きてるのに何もできなくて」

冥土返し「仮にその人が助かったとしても素直に喜べるとおもえるかね?」

闇咲「くっ・・・だが・・・私はやらなくてはならない・・・・私以外誰が!」

冥土返し「ボクを誰だと思ってるんだね?」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 21:04:03.97 ID:YZtfqYF10
冥土返し「コレでも学園都市では名の知れた医者でね、死んでいる者意外は必ず治す」

冥土返し「一度その子ボクに預けてみないかい?」

闇咲「しかし・・・仮にアナタが優秀な医者でも、ただの病とは違う・・・治せるかどうか」

冥土返し「あぁ・・・そうだ、ボクじゃなくてももっと即効性のある人間が居たよ」

冥土返し「その人は右手で異能の力なら何でも打ち消してしまう・・・もしかしたらその呪いも消せるかもね?」

闇咲「そんな人間がいるわけ・・・」



上条『そげぶっ!』





闇咲「ま、まさか・・・・ゴホゴホッ」

冥土返し「ま、人の事を心配する前に自分を心配しなさい。あとは任せるんだね」

冥土返し(まったく・・・・無茶をする人間はあの少年だけで充分だね・・・)

〜おまけ2fin〜


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 21:09:35.42 ID:YZtfqYF10 [33/34]
終わりました、見てくれた方ありがとうございます

初めは身の回りに起こる不幸なできごとを上条さんがとにかくキレるという・・・
つまりキレ条orゲス条的なカオス展開を目指していたんですが綺麗に終わりました
書き溜めが無く、臨機応変に書いてって御坂と上条がここまで仲良くなるとは・・・
もっと御坂を虐めてみたかったw


とにかく読んでくれた方ありがとうございました はてなブックマーク - 上条「俺って不幸に対して優しすぎじゃね?」

初春「スカート捲りの仕返しに佐天さんの胸を揉んでやります!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 03:30:03.22 ID:G121WuMt0 [2/29]
初春「佐天さんはいつも挨拶代わりにスカート捲りをしてきますから、私も挨拶代わりに胸を揉みましょう」

初春「あっ、いた!まずは名前を呼びながら背後から近づいて……」

初春「佐天さ〜んっ!」ダッ

佐天「ん?おーういは――きゃあっ!」

モミモミ

初春(や、やりました!私はついにやったんです!……佐天さんの胸、もう揉めるほど大きいんですね)

初春「どうですか、佐天さんっ!これでいつもスカート捲りをされてる私の気持ちがわかりました、か……って、佐天さん?」

佐天「グスッ……う、ひぐっ……グシュ」

初春「え、えぇっ?さ、佐天さんなんで泣いてんですか……!?」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 03:38:11.40 ID:G121WuMt0 [3/29]
佐天「ヒック、う、うっ……う、うわぁぁぁぁあん!」

初春「あぁ!ご、ごめんなさい……!もうこんなことしないから泣き止んでくださいぃ〜」

佐天「えぇぇぇん……ヒッグ、あうっ……ん、グスッ、ホ、ホント……?」

初春「本当ですから、ね?ほら、このハンカチで涙拭いてください……」

佐天「う、ぐす……うん、わかっだぁ……ありがと、初春」ニコッ

初春「うっ……お礼なんて言わないでください、私が悪いんですから……」

佐天「えへへ、初春のこと信じてるからね」

初春(そんな綺麗な笑顔見せられるとこっちの罪悪感が大きくなるじゃないですかぁ……)


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 03:44:17.19 ID:G121WuMt0
喫茶店にて

佐天「そしたら初春すごい慌ててあたしのこと慰めはじめちゃって!可愛かったですよぉ〜」

美琴「佐天さんもずいぶn演技派なのね……でもなんで初春さんがそんなことを?」

佐天「あースカート捲りがなんとか言ってたから、たぶんいつものスカート捲りの仕返しじゃないですか?」

美琴「なるほど、それは納得ね……佐天さんもスカート捲りやめてあげなさいよ」

佐天「いえいえ、あれは親友の初春が下着をはき忘れてないか確認する作業ですから。やめられませんよ」

美琴「また屁理屈言って。初春さんに嫌われても知らないわよ?」

佐天「大丈夫ですよ!あたしと初春は赤い糸で繋がってますから!なーんて」

美琴(本当に大丈夫かしら……)


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 03:49:32.37 ID:G121WuMt0
177支部

初春「すごい大変だったんですよぉ〜。通学路だったから他の生徒から変な目で見られちゃって」

黒子「自業自得ですわ。でもなにか引っかかりますわね」

初春「引っかかるって?」

黒子「初春はあの佐天さんが胸を揉まれたくらいで泣くと思いますの?」

初春「やっぱり人前だったからじゃないでしょうか。前も下着姿を私たちに見られて恥ずかしがってましたし」

黒子「でもあの佐天さんですわよ?揉まれた仕返しにスカート捲り100回くらいやってきてもおかしくないですわ」

初春「考えすぎですよー白井さん。佐天さんもやっぱりか弱い乙女ってことですよ」

黒子「むむ……」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 03:53:47.72 ID:G121WuMt0
翌日

佐天「あっ、初春おっはよーん」

初春「さ、佐天さん!?」バッ

佐天「……なにスカートガードしてんのさ。もう捲らないって」

初春「え、なんでですか……!?」

佐天「昨日のことで目が覚めたのよ。もう初春の嫌がることはやめようってね」

初春「佐天さん……やっとわかってもらえたんですね、私の苦しみが……」

佐天「まあね。初春、今までごめんね」

初春「いいんです佐天さん。スカート捲りをしてこないなら、それだけで……」

佐天(信じてる信じてる……ニシシ)


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:00:41.41 ID:G121WuMt0
佐天(さて、いつスカート捲りしてやろうかなー。普通にやるだけじゃつまんないし……)

佐天(そうだなぁ……とんでもなく恥ずかしい場所でやるとしますか)

佐天(だとしたらあそこしかないよねぇ……ふふふ)

初春「佐天さん、なんでそんな楽しそうなんですか?」

佐天「んん?今日はなんだか面白くなりそうな予感がしてねー」

初春「面白くなる?なんでですか?」

佐天「それはヒ・ミ・ツ♪」

初春「えーズルイですよぉ。私にも教えてくださいよぉ」

佐天「へへーダメー(胸を揉んでくれた代償はしっかり払ってもらうからね、初春……)」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:09:25.21 ID:G121WuMt0
放課後

佐天「ういはるー、一緒に帰ろー」

初春「はーい、ちょっと待っててください。今日誌書いちゃいますから」

佐天「ほいほーい。今日はどこ寄ってこうか?」

初春「んーどこでもいいですよー。ジャッジメントの仕事もありませんし」カキカキ

佐天「じゃあ、商店街見に行こうよ。今キャンペーンやってて安くなってるから」

初春「わかりましたー」カキカキ

佐天「御坂さんと白井さんも呼んどくね(これで舞台は整った……!)」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:15:17.29 ID:G121WuMt0
商店街にて

美琴「うわっ、人多いわねー」

佐天「キャンペーン中は歩行者天国になるんですよ。出店とかもありますし」

黒子「この匂いを嗅いでるとお腹が減ってきますわね」

佐天「ですねー。なんか食べましょうか。初春はなに食べたい?」

初春「んー私は甘いものがいいです」

佐天「じゃあリンゴ飴とかかな。あとワタアメとバナナチョコと……」

初春「そんないっぺんに食べられませんよっ」

佐天「初春ならいけるってー。甘いものは別腹でしょ?」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:23:47.48 ID:G121WuMt0
佐天「はい、バナナチョコ。あたしの分も持っといてー、次リンゴ飴買ってくるから」

初春「また買うんですか?これ食べてからでいいじゃないですか」

佐天「善は急げってね。すぐ戻ってくるから」ダッ

黒子「行ってしまいましたわね」

美琴「慌ただしいわねぇ。あっ!」

黒子「どうしましたの、お姉様」

美琴「わ、私も小腹が空いちゃったからーなんか食べようかなぁ!というわけでちょっと行ってくるわね!」ダッ

黒子「お姉様!?仕方ありません、ワタクシはお姉様を追いますから初春はここで待機しておいてくださいな」

初春「わかりました……(私だってもっと商店街を見てまわりたいのに)」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:31:08.89 ID:G121WuMt0
佐天「おかえりー。およ?御坂さんと白井さんは?」

初春「どっか行っちゃいました。……リンゴ飴だけじゃなくてワタアメも買ってきたんですか」

佐天「うん、初春の分だけだけどね。ほい、持って持って」

初春「ととっ……これ全部私一人で食べるんですかぁ!?」

佐天「初春が残したのはあたしが食べるから。それでさ、あっちでイベントやってたからちょっと見に行かない?」

初春「食べてからにしましょうよ。こんな人が多いんですから」

佐天「ゆっくりしてたらイベントが終わっちゃうかもしれないでしょ?さあ急いだ急いだ!」

初春「きゃ……お、押さないでくださいぃ!」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:40:56.46 ID:G121WuMt0
佐天(これで準備完了……!)

佐天(初春は今お菓子で両手が塞がってるし、ここは人も多い)

佐天「(やるなら今しかない……!)ねえ、初春。初春は昨日あたしの胸揉んだよね?」

初春「え?あ、あの、そのことは、ごめんなさい……」

佐天「謝らなくていいよー♪だってこれからこうやってぇ……仕返しするからっ!」バサッ

初春「へ……?キャァァァァア!」

佐天「おっ、今日は青のストライプかぁ」

初春「さ、佐天さん!はやくスカートおろしてくださいっ!」

佐天「初春、みんなに見られてるよ?」

初春「っ……!?も、もうやめてぇ〜!」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:45:11.69 ID:G121WuMt0
黒子「結局ゲコ太のおもちゃが欲しかっただけでしたの……」

美琴「う、うっさいわね!アンタが勝手についてきただけでしょうが」

黒子「はぁ、いい加減お子様趣味は……あら、佐天さんですの」

美琴「あれ、佐天さん一人?初春さんは……ってその頬どうしたの!?真っ赤じゃない!」

佐天「……」

黒子「どうなさいましたの?不良にカツアゲされたと言うならワタクシが……」

佐天「……した」

美琴「え?今なんて……」

佐天「……初春に叩かれました」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:52:39.77 ID:G121WuMt0
美琴「そんなことが……」

黒子「(やっぱりワタクシの予想は当たってましたのね)それはさすがに佐天さんが悪いですわ」

佐天「はい……だから謝ったんですけど聞く耳持ってくれなくて、しまいには……」

初春『最っ低です!ついてこないでください!いえ、もう金輪際私に話しかけないでくださいっ!』

佐天「……って言われちゃって」

美琴(まあ当たり前の反応よねぇ……)

黒子「今は初春も頭に血が上ってるでしょうから、また明日改めて謝ってみては?」

佐天「そうします……」

美琴「だからこの前忠告したのに。悪ノリがすぎたのよ、佐天さん」

佐天「ごめんなさい……」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 04:58:26.40 ID:G121WuMt0
翌日

佐天(結局、昨日は電話に出てくれなかったなぁ……まあ着拒されてないだけマシか)

黒子『とにかく、誠意を持って謝ることですわ。それともうスカート捲りはしないこと』

佐天「誠意か……よし!最悪土下座しよう!」

佐天(でも初春に会うの怖いなぁ……もし許してくれなかったらどうしよ……)

佐天「そしてこういうときに限ってすぐ見つけちゃうんだよね……」

初春「……」テクテク

佐天(まだあたしには気づいてないみたい……いつまでもビビッててもしょうがないし、いこう!)


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 05:07:09.18 ID:G121WuMt0
佐天「う、初春っ!」

初春「……」ピタ

佐天「えーっと、その……昨日はごめん!もうスカート捲りなんてしないから!今度はホントだから!」

初春「……」

佐天「あの……初春……?」

初春「……佐天さんは一昨日、私を信じるって言いましたよね?」

佐天「(胸を揉んだときの話だよね……?)う、うん」

初春「だから私も佐天さんのスカート捲りはやめたって言葉を信じてたんですよ」

佐天「あ、それは……」

初春「なのに、佐天さんは私を裏切ったんですよね?親友の私を」

佐天「ちがっ……裏切ったわけじゃなくて……!」

初春「……もう一度言います。もう二度と私に話しかけないでください。それでは」スッ

佐天「あ……ういは、る……」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 05:18:52.34 ID:G121WuMt0
お昼

アケミ「あれ。涙子、今日はういはるんとお昼食べないの?」

佐天「う、初春ちょっと忙しいみたいでさ。あははっ」

アケミ(様子がおかしい。登校も珍しく別々だったし……これはなんかあったわね)

ムーちゃん「なによケンカー?ういはるんの一番の親友は涙子なんだから、はやく仲直りしなよ?」

佐天「うん、わかってる(できたら苦労しないよ……)」

マコちん「うんうん。自覚ないと思うけど、涙子もなんだかんだでういはるんがいないとダメダメなんだよー?」

佐天「そ、そう?」

ムーちゃん「ホントよ。ういはるんが休んだときなんかずっと元気なくて、心ここにあらずって感じだったし」

佐天(初春……初春がいないと、あたしは……)


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 05:28:13.51 ID:G121WuMt0
177支部

初春「……」カタカタ

黒子「(初春が黒いオーラを纏ってますの……)う、初春、昨日は先に帰ってしまったんですのね」

初春「……どうせもう佐天さんから話は聞いてるんですよね?回りくどいことしないでいいですよ」

黒子「(マジギレですわね、これは)えー、それで佐天さんと仲直りは……?」

初春「仲直りもなにも、直す仲がありませんから」

黒子「あー……佐天さんも昨日はかなり反省してましたし、許してあげては……?」

初春「別に私怒ってませんから。友達でもない人からなにされたって、どうだっていいです」

黒子(佐天さん、こうなった初春は厄介ですわよ……)


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 05:40:23.81 ID:G121WuMt0
常盤台の寮

佐天「うっ、うっ……みざかざぁん、あだしどうずればいいんでしょう……」

美琴「私に聞かれてもねぇ……もう一回謝ってみるしかないんじゃないかしら?」

佐天「むりでずよぉ……もうはなじかけるなって、ういはるに……うぅっ、ヒック」

美琴「メールや電話は?」

佐天「だめです、ひぐ……きのうがら、うっ、じゅ、じゅっとむしざれてで……」

美琴「うーん(確かに、一度怒った初春さんは頑固だからなぁ)」

美琴「やっぱりもう一回直接謝るしかないわね。このままだと本当に仲直りできないわよ?」

佐天「で、でもぉ……グシュ、ういはる、あだじのことむじずるかも……そしたら、あたじ、あたし……うぁぁぁん」

美琴「私がついていってあげるから。ほら、泣いてるだけじゃなにも始まらないでしょ?」

佐天「うっ、グスッ……は、はい……ありがとうございます……」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 11:46:57.25 ID:G121WuMt0
177支部前

美琴「そろそろ終わる頃かしら」

佐天「そうですね……!」

美琴「佐天さん、そんな緊張しないで。リラックス、リラックス」

佐天「は、はい!」スーハー

トントン

黒子「……ですから初春は――あら!お姉様に佐天さん!」

美琴(きた!ほら佐天さん、今よ!)

佐天「あ、う……」

初春「……なんの用ですか、佐天さん」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:01:28.09 ID:G121WuMt0
佐天「う、初春……その……」

初春「なんですか?なにも話がないなら、帰らせてもらいます」

佐天「ま、待って……!昨日は本当にごめんなさい!もう初春のこと騙したりしないから、だから……」

初春「……白井さんから聞きました。この前私が胸を揉んだときの泣き顔、あれは演技だったって」

佐天「な……」

黒子(いぃっ!?)

美琴(黒子アンタ……なに余計なこと教えてんのよぉ!?)

初春「どうせ今の悲しそうな表情も演技なんですよね?私の同情をひくための」

佐天「ち、違うよ初春……あたしは本気で初春と仲直りしたくて……!」

初春「私のことからかうのもいい加減にしてください!私はずっとスカート捲りはやめてって言ってきたのに……」

佐天「ご、ごめ、ういは……」

初春「佐天さんなんてもう知りません。友達じゃなく赤の他人です」

佐天「え……う……グスッ」

初春「な、泣いたって意味ないですから。私はもう帰ります!」ダッ

佐天「初春……ういはるぅ……」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:11:12.82 ID:G121WuMt0
美琴「黒子、あんたはあとでブレーンバスターね。佐天さん?こっち来て。ほら、泣かないの」

佐天「う、ひっく……御坂さん……」

美琴「涙子の涙は綺麗な涙のことなんでしょ?こんなことで泣いちゃダメよ」

黒子「佐天さん、えーっと……も、申し訳ありませんでしたの!」

佐天「い、いいんです。白井さんもきっと良かれと思って教えたんでしょうから」

黒子「佐天さん……!」

美琴「なにホッとした顔してんのよ。ぶっ飛ばすわよ」

佐天「いいんです、御坂さん……二人にはご迷惑をおかけしました」

美琴「なによこれくらい、友達でしょ?また明日謝りに行きましょう。初春さんもきっとわかってくれるわよ」

佐天「いえ、もういいです……」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:20:20.22 ID:G121WuMt0
美琴「もういいって、どういうこと?」

佐天「ですから、初春と仲直りするのはもう諦めます」

黒子「佐天さん、なにを……っ!?」

佐天「きっと初春はもうあたしのことを許してくれません。それだけのことをしちゃいましたから」

美琴「そ、そんなことないわよ!初春さんだって今は冷静じゃないだけで……」

黒子「そうですわ佐天さん!諦めたらそこで試合終了ですわよ!?」

佐天「だとしても、あたし一人でどうにかします……もうお二人の手をわずらわせるわけにはいきませんから」

美琴「私たちなら大丈夫だから!そんな水くさいこと言わないで!」

佐天「いえ、もう決めましたから。心配無用ですっ」

美琴「……なにか困ったことがあったら、私たちに相談するのよ?」

佐天「はい、ありがとうございます……!」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:30:26.64 ID:G121WuMt0
一週間後

黒子「結局、あれから一度も佐天さんと口を聞いてないんですの?」

初春「……白井さんに心配されるようなことじゃありませんから」

黒子「本っ当に頑固ですわね。そろそろ寂しくなってきたんじゃありませんの?」

初春「さ、寂しくなんかありません……!」

黒子「どうだか。初春、アナタ最近ジャッジメントの仕事がはかどってないの自覚ありまして?」

初春「……!?な、なんのことですか」

黒子「パソコンに向かってるだけで、ボーっとしてる姿をよく見ますわよ。佐天さんのことを考えてるんじゃなくて?」

初春「なっ……なに言ってるんですか!私が佐天さんのことを考えるなんて……」

黒子「佐天さんと話さなかった一週間はどうでしたの?つまらなかったんじゃありませんの?」

初春「う……」

黒子「いい加減認めなさいな。アナタは本当は佐天さんと仲直りしたがってると。アナタには佐天さんが必要だと」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:46:59.36 ID:G121WuMt0
帰り道

初春(私が佐天さんと仲直りしたがってるなんて、そんなはずありません……)

初春(だって佐天さんは、私を騙して、あんなに恥ずかしい思いをさせて……)

初春(でもこの一週間はつまらなかったです……)

初春(ただ学校と家を往復して、たまに支部に行くだけで……)

初春(佐天さんと遊んでるときが一番楽しかったなぁ……)

初春「はっ!違う違う、私は佐天さんを求めてなんかいない……!」フルフル

初春(はぁ……はやく家帰って寝ましょう。宿題は明日でいいや)


初春「ふぅ、やっとつい――え……なんで……」

初春「……佐天さん?」

佐天「や、やぁ初春」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 12:54:42.99 ID:G121WuMt0
初春「な、なんで私の部屋の前に……」

佐天「え、えへへ……来ちゃった」

初春(まだ制服……もしかして家にも帰らないでずっと私を待ってた……?)

佐天「うい、はる……?」

初春「えっ……?あっ!ま、まずは私の部屋に入ってください!」

佐天「……いいの?」

初春「そ、そこに居られる方が迷惑ですから……!」

佐天「ごめん……また初春に迷惑かけちゃったね……」

初春「っ……!いいから、はやく入ってください!」

佐天「うん。おじゃましまーす……」


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 13:21:01.32 ID:G121WuMt0 [29/29]
初春「はい、お茶です」

佐天「ありがと」

初春「……なんで私の部屋の前にいたんですか?」

佐天「初春と仲直り――じゃなくて、また友達になりたくて」

初春「それで、どうするんですか?」

佐天「う……スカート捲ったり、いろいろ迷惑かけて、ごめん……」

初春「結局謝るだけですか……」

佐天「ご、ごめんね……あたしバカだから、これくらいしか思い浮かばなくて……」

初春「わかりました。じゃあ今から私のいうことを一つきいてください」

佐天「う、うん!わかった!なんでもきくっ!」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 13:39:01.62 ID:G121WuMt0
初春「じゃあ……目をつぶってください」

佐天「それだけ……?はい、これでいい?」

初春「私がいいって言うまで絶対開けちゃダメですよ」

佐天「ん、わかった」

初春(素直すぎますよ。佐天さんは、そんなに私と……)

初春「……バカ」スッ

佐天「え?初春なんか言っ――ひぇ!」

モミモミ

初春「この前のスカート捲りの仕返しです……今日はずっと、佐天さんの胸は私のものです」

佐天「ういは……あン!あっ、あっ、そんな……」

初春「佐天さんに拒否権はありませんよ」


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 13:55:39.50 ID:G121WuMt0
初春「佐天さんが悪いんですよ?」

佐天「う、うん……わかってるよ、はぁ、はぁ……」

初春「この一週間、佐天さんと一緒にいなかったからすごくつまらなかったんです」

佐天「あ、んっ……え……?」

初春「白井さんにも心配かけちゃって、ジャッジメントの仕事もうまくいかなくて……全部佐天さんが一緒にいてくれなかったせいです」

佐天「それって……んぅ、はうっ!」

初春「わ、私にずっと寂しい思いさせて、佐天さんのことしか考えられないようにして……っ!」

佐天「初春……」

初春「もう友達じゃないなんて言わないからぁ……あの日のことも許してますから……だから、だからっ……」

佐天「……」

初春「だからずっと私のそばにいてくださいよぉ……!」

佐天「……うん、わかった……」


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 14:22:45.94 ID:G121WuMt0
佐天「ねえ初春、もうそろそろよくない?」

初春「ダメです、まだ全然足りません……むふぅ」

佐天「そうやってずっと胸に顔うずめてると、なんか赤ちゃんみたいだよ」

初春「いいです、佐天さんの赤ちゃんで。むしろなりたいです」

佐天「もう……(可愛いからいいけどさ)」

初春「この一週間一緒にいられなかった分をこうやって取り戻すんです」

佐天「それならしょうがないなぁ……あたしの胸はどんな感じ?」

初春「すごく柔らかいです……それにあったかくて、気持ちイイ……」

佐天「(気持ちイイ……?)そっかー、じゃあもっと堪能していいよ……こうやって」ムギュ

初春「わぷっ!?んーっ、んーっ!(や、柔らかすぎですぅ〜)」


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 14:36:30.47 ID:G121WuMt0
佐天「さてと、もう八時だしあたしはそろそろ帰るね」

初春「えぇ!?帰っちゃうんですか……?」

佐天「これ以上遅くなるとちょっと怖いし」

初春「と、泊まっていけばいいじゃないですか!」

佐天「え?でも明日も学校あるし……制服しかないしなぁ」

初春「私のやつ貸してあげますから!そ、それに……!」

佐天「それに?」

初春「今日が終わるまでまだ6時間もあるんです……そ、それまで佐天さんの胸は私のものです!」

佐天「胸だけ?」

初春「う……さ、佐天さんは私のものです!」

佐天「よろしい。じゃあ初春が泣いちゃうかもだし、泊まっていくとしますかぁ!でも……」

初春「なにか困りごとですか?」

佐天「初春の服、あたし着れるかなぁ〜。主に胸のあたりが心配だなぁ♪」

初春「あ、あう……ひどいですよぉ〜!」

おわり

はてなブックマーク - 初春「スカート捲りの仕返しに佐天さんの胸を揉んでやります!」

佐天「蟲が見える能力かぁ」2

575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:31:50.02 ID:E70EBr470
一通「鬼、鬼ねェ……」

一通「懐かしなオイ……昔は能力のことで鬼子だなンだって言われたモンだ」

一通「あのころから俺は何か変わったか?―――変わったな」

一通「だってのに角なンざ生えてきちまって……って、何感傷にひたってンだか。だっせェ」




佐天「そんなわけでこんにちは。なんだ、患者の人って白髪の人だったんですね」

一通「白髪とか言うンじゃねェよ」

佐天「まぁまぁ。そういえば先日はありがとうございました」

一通「ありゃ別にオマエのためにやったもンじゃねェ―――って、さっきから何やってンだ?」

佐天「蟲払いの香を焚いてるんですよ。ちょっと前に友達が同じ蟲にかかっちゃいまして、その時と症状が同じだったので用意してきたんです」

佐天「珍しいんですけどね、阿にとりつかれるなんて。その割に吽の被害は全然聞きませんし―――っと、これで大丈夫です。反射?とかいうのを切っても大丈夫ですよ」

577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:41:48.86 ID:E70EBr470
一通「……ン、随分音が消えたな」

佐天「ここは遮音室だから外の音はカットできますけれど、蟲はそんなのおかまいなしにその辺りにいますからね。
    現代物理でも蟲の音まではカットしきれなかったみたいです」

一通「虫?」

佐天「蟲。ま、深く考える必要のないもんですよ。植物みたいなものです。さって、それじゃ治療しちゃいますか」

一通「そォいや、この角みてェなのはなンなンだ?」

佐天「この蟲につかれると生えてきたりするものですけど……(記憶にあるより早いんだよね。やっぱり、蟲の影響力が強くなってる?)」

佐天「ま、治療すればとれますから。それじゃ手で耳を塞いでください」

一通「舐めてンのか」

佐天「別にそんなつもりはないですよ。これが治療方法なんですってば」

一通「……」スッ

578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:55:27.88 ID:E70EBr470
佐天「どうですか?何か、地鳴りみたいな音が聞こえますよね」

一通「……ああ。筋肉と血流の音だな」

佐天「そんじゃあとはそれをじっと聞いていてください」

一通「はァ?ンなもンで治るわけねェだろォが」

佐天「いーから。ちゃんと治りますって」

一通「……ちっ」



どろり

一通「?なンか、手が濡れて―――っと、お?」

佐天「阿が死んだみたいですね。どうですか?もう普通に聞こえますよね」

一通「おォ」

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:59:39.26 ID:E70EBr470
―――。

一通「助かった、礼を言う」

佐天「なにそれ堅苦しい。白髪の人は何時も通り不遜な態度でいればいいんですよ」

一通「俺をなんだと思ってンだ」

佐天「えらそうな第一位。ほらほら、お迎えもきたことですし、私はこれで」

一通「お迎え?」



打ち止め「病気が治ったって聞いてはせ参じたよってミサカはミサカはアナタにとびついてみたり!」

一通「っと、この馬鹿、危ねェって何度も言ってンだろォが」

打ち止め「あ、ホントにまともに会話できるようになってる!ってミサカはミサカh」

一通「おォ。迷惑かけたなァ打ち止め」

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:02:28.38 ID:E70EBr470
―――。

打ち止め「からすがなくからかーえろーってミサカはミサカは科学的に全く意味のわからない歌をうたってみたり」

一通「―――」

打ち止め「?どうしたの、そんな難しい顔して、ってミサカはミサカはいつもの仏頂面よりさらに険しい顔になってるアナタにたずねてみる」

一通「―――いや。なァ打ち止め、ちょっと両手貸してくれ」

打ち止め「両手?こうでいいの?ってミサカはミサカは差し出したり」

一通「ん」ぴと

打ち止め「みっ、耳なんかにあててどうしたのかな?ってミサカはミサカはあんまりに意味不明な行動でちょっと同様してみたり」

一通「……いや、オマエの生きている音を聞いてみたかったンだよ」

打ち止め「えっ……それって、」

一通「……結婚しよう」

えんだあああああああああああああああああああああ

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:05:45.37 ID:E70EBr470
佐天「さて、と。ほんとに蟲の影響力が強くなってきてる気がするなぁ」

佐天「阿なんて、数日で角まで生えてくるし」

佐天「これってどういうことなんだろ」



一方通行さんが他人の命をかみしめるようです おわり


一通さんが自分の音と打ち止めの音を聞いてる時に、今まで殺してきた妹達のことを回想さえようかと思ったけど面倒だからやめちまった。
なんだかんだで、命の重さを知ってそうな一通さんの話。
こんな感じでよければ>>586
こんな時間だし、ご飯たべつつ休憩しますわ。えんだあー

586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:15:12.88 ID:WAZG3UDS0
大禍時で


593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:01:15.88 ID:E70EBr470
佐天「たはー、日直の仕事してたら遅くなっちゃった」

佐天「日も随分長くなってきたってのに夕暮れ時か。だいたい6時くらいかな?」

佐天「っとと、そうだ、ご飯買いにいかなきゃならなかったんだ。急がないと―――ん」

佐天「何あれー……影だけしか――――」

大禍時「」

佐天「?こっちに近づいて――――っ!あぶなっ!」ばっ

佐天「お、思い出した……大禍時、だ、あれ……あっぶない、もう少しで踏まれる所だった……」

大禍時「」

佐天「……あ、消えてった」

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:14:34.28 ID:E70EBr470
―――。

佐天「むー……大禍時までいるなんて」

佐天「それにしても、危ないなぁあれ。知らない人が好奇心で近寄ってったら不味いね」

佐天「……そういえば、考えたこともなかったけど」

佐天「なんだか、この街蟲多すぎな気がする……光脈筋にしかできない虚穴も出来てるし、なんだろ」

佐天「……なんだろう」

佐天「ま、それより今は大禍時の対処考えないと。白井さんに行って、風紀委員から呼びかけてもらおうかな?
    姿のない影を見た場合近づかないように、とか。能力者の仕業とか言ってさ」

佐天「それくらいしないと危ないよね。とりこまれたら記憶失くしちゃうし」

佐天「明日にでも相談してみますか」


―――。


佐天「―――というわけでして」

白井「わかりましたの、一応あのお医者様を通して上へ報告しておきますの」

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:24:12.84 ID:E70EBr470
白井「とっ、ところで佐天さん、その、傷はもうよろしくって?」

佐天「問題なく完治しました。痕も残ってませんし―――って、まだそんなこと気にしてたんですか」

白井「そんなことって」

佐天「それより!御坂さんとはあのあとからどうなんですか?」ニヤニヤ

白井「何時も通りですのよ。お姉さまは仰りましたの、あれくらいの事件で変わっていまうようなあやふやで脆い関係ではない、と」

佐天「はぁん。御坂さんらしですねー。ま、それじゃお願いしますね」

白井「りょうかいですのー」


―――。


13577「全く、じゃんけんで負けて買い出しなんてとんでもない役目をおってしまいました、とミサカは超悪態をつきます」

13577「むむ、MNWから文句言うなと流れこんできます、とミサカは頭のなかの情報を疎ましく思います」

13577「全く―――おや」

13577「なんとも怪奇的な現象ですね、とミサカは姿は見えないのに影だけ見えていることを不思議に思います」

13577「どこかの研究所の発明かなにかでしょうか、とミサカは推察しますが、影が見えてちゃ意味ねーよともつっこみをいれます」

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:26:24.84 ID:E70EBr470
13577「おや、近づいてきますね。ということは、何かスーツ的なものなのでしょうか、とミサカは―――――――――」



御坂妹「―――?」

19090「?13577の反応が突如途絶えました、とミサカは報告します」

10039「そんなこと言われなくとも同じ妹達なのですからわかります、とミサカはつっこみをいれます」

御坂妹「どういうことでしょう、とミサカは首をかしげます」

妹達「うーん?」




599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:55:00.30 ID:E70EBr470
―――数日

御坂妹「あれから13577からの反応は途絶えたままかと思いきや、」

19090「夕暮れ時のみ、その反応を感知することに成功しました、」

10039「と、ミサカはリレーをしながら解説します」

佐天「で、どう考えても異常だから私を呼んだと」

御坂妹「いぐざくとりぃ、とミサカは流暢な英語で肯定します」

10039「流暢(笑)とミサカは馬鹿にしたような言い方で10032を馬鹿にし、おっと」

19090「13577との会話を試みたものの、一方的に向こうから『暗いよ怖いよ寂しいよ』としか返ってこないのです、と
     ミサカは隣で馬鹿やってる二人とは違って真面目に対応します」

佐天「というかさ、スルーしてたけどどうして妹さんが4人もいるの?」

御坂妹「考えるな、感じるんだ、とミサカは便利な言葉をつかいます」

佐天「はぁ……まぁ、いいけどね」

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:03:40.63 ID:E70EBr470
佐天「ともあれ、それは大禍時って蟲につかまっちゃんだね」

御坂妹「オオマガトキ?とミサカは聞き返します」

佐天「夕暮れ時のみ現世へ現れる、不思議な蟲。とは言っても、ほとんど現象のようなものだし、蟲って言ってもいいか怪しい存在だね」

10039「蟲ってなんでしたっけ、とミサカはたずねます」ヒソヒソ

19090「ほら、以前10032の体が冷えていく病気があったでしょう。あれですよ、とミサカは答えます」ヒソヒソ

佐天「大禍時がどうして現世に現れるのか―――仮説としては、@人から栄養分を得ているためA現世に住む小さな蟲を食べるため。
   とにかく、蟲のほとんどは生命に近い存在だから生きることを第一と考えてるし、だからこそ食欲のために動くものがほとんど。
   @の人から栄養分を、ってのは、戻ってきた人の記憶がなくなってるとこから記憶を食べてるのかもしれないし」

御坂妹「……。えっと、よくわからないのですが、13577は助かるのですか?とミサカは本質的な質問をします」

佐天「……ん、っと。ちょっと、わかんない、かな」

御坂妹「えっ」

佐天「いや、助かると言えば助かるんだけどね。代わりに誰かが影をふめば、入れ替わるから。けど、それじゃ意味ないし」

佐天「ふーむ……ちょっと、いろいろ試してみよっかな」




602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:22:09.19 ID:E70EBr470
試行@

佐天「まずは他の生き物に影を踏ませてみます」

御坂妹「13577、補足しました、とミサカは座標を打ち出します」

白井「そこへ私がテレポですのっ」シュンッ



佐天「それでは解き放ちますはこのネコを」

猫「」ニャー

大禍時「」

佐天「駄目か……大きさで判断してるのかも」

603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:24:31.70 ID:E70EBr470
―――。

佐天「というわけで、次は人間の子供くらいの大きさのペンギンをもってきました」

佐天「はぁぁぁん、ペンギンもふもふかわいー」モフモフ

佐天「しかし容赦なく投下。さ、行っておいでー」


ペンギン「」カァー

大禍時「」


佐天「駄目か……やっぱり人間じゃなきゃだめなのかな」

605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:27:29.05 ID:E70EBr470
試行A

佐天「次は、記憶すなはち情報を食べてると仮定してみます」

佐天「というわけで、取り出し足りますは、1tbの外付けHD。中身は白井さんの御坂さん盗撮写真および映像でぎっしり」

白井「後生ですの!それだけは!それだけはおやめになってくださいですの!!」

御坂妹「観念なさい、とミサカは変態てれぽーたーをはがいじめにします」

佐天「というわけで、そりゃっ」


HDD「」ガシャンッ

大禍時「」


佐天「駄目か……」

白井「ひどいですの……(け、けれど!あれは耐衝撃性もかねたモノ!あれくらいでは大丈夫なはずですの!)」

607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:41:48.05 ID:E70EBr470
―――。

佐天「(あのあと色々―――それこそ白井さんを放り込む気でいろいろ試したけれど効果はなく)」

佐天「やっぱり人間じゃないとダメなのかな……」



そのころ。

従業員「最近ほんっと暑いっすねー。夕方でもむしあついっす」

ドルキさん「馬鹿野郎、この程度で音をあげてるんじゃねえ―――なんだありゃ」

大禍時「」ユラユラ

従業員「影だけっすか?変わった発明品っすねー。あ、そーいやドルキさんは昔やりましたか?影踏み鬼。
     ほら、こーやって影を踏んで―――」

ドルキさん「っ!」ゾクリ

ドルキさん「馬鹿野郎!それを踏むんじゃねえ!!」ばっ

従業員「え―――ぁ?ドルキ、さん?」

13577「おや、ここはどこでしょう、とミサカはMNWに繋いで記憶の共有を試みます」

608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:44:10.74 ID:E70EBr470
―――。

佐天「え?帰って来た?」

御坂妹「はい、当然現れまして。とにかく、お世話になりました、とミサカは頭をさげます」

佐天「はぁ……まぁ、誰かが影踏んじゃったのかなぁ」




ドルキさんが大禍時にとらわれたようです おわり


すまんなんかオチ付けられなかった。ワラキアよろしく現象を相手にするとどうしようもなくなるなホント。
ちなみにドルキさんはどっかでスキルアウトと入れ替わりました。

ごめん、こんな感じでよければ>>611で。あ、あんまり難しい蟲にされちゃうと困るんだからねっ

611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:48:25.82 ID:IfxzGV6MO
霧に捕われるやつ


628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 18:32:44.11 ID:E70EBr470
上条「え?明日こっちにくる?」

刀夜『あぁ、久々に息子の顔が見たくなってな。明日は学校も休みだろうし、一日付き合ってくれてもいいだろ?』

上条「そりゃ構わないけどよ。母さんはくるのか?」

刀夜『いや、母さんはちょっと前に仲良くなった、えっと、美琴ちゃん?のお母さんと旅行に行ってるんだ』

上条「……ああ、なるほどね。母さんもいないし、家で一人は寂しいからこっちへ来るってわけか」

刀夜『ははは、まあそんなとこだよ。それじゃ頼む』

上条「わかった、またターミナルに着いたら電話してくれよな」


――――。


刀夜「お。よぉー当麻。大きくなったなぁ」

上条「対して変わってないだろ」

刀夜「男子三日会わ……えっと、なんだったか。まあいいさ、親にとって息子の成長はよく見えるもんさ」

上条「そんなもんなのか―――えっと、久しぶり、父さん」

刀夜「ああ、久しぶり当麻。元気そうで何よりだ」

629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 18:36:47.66 ID:E70EBr470
上条「んじゃまずは荷物をホテルに置いて―――」

刀夜「ん?何言ってるんだ、お前の部屋に寝泊まりするに決まってるじゃないか」

上条「えっ」



インデックス「すふぃんくすー、今日はなんだか美味しいものが食べられそうな気がするんだよー」

猫≪まじかよひゃっはー≫


上条「い、いやぁ、俺の部屋(バスタブ)はそんなに広くないしどうかなーと」

刀夜「男同士だ、雑魚寝もいいだろう?」

上条「雑魚寝する程のスペースがあるかどうか……」

刀夜「そりゃあるだろうさ。ほら、案内してくれ」

上条「(ええい、南無三)」

630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 18:40:28.01 ID:E70EBr470
インデックス「それにしても今日はとうま随分早く出ちゃったね。制服でもなかったし、何だろうね」

インデックス「はっ!ま、まさか、あの短髪とデデデデデェトとかそんなんじゃないよね!?」

がちゃっ

インデックス「?とうまが帰ってきたのかな」


インデックス「お帰りなさいとうまー」

刀夜「やぁこんにちはお嬢さん」

インデックス「ふおっ!?ど、どちらさま!?」

上条「俺の親父。


ここまで書いてて思ったんだが、インデックスって上条さんの親父さんに大覇星祭の時会ってたっけ?

634 名前:つーか四巻の時点で会ってたか[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:18:28.38 ID:E70EBr470
上条「俺の親父、大覇星祭の時会っただろ?」

インデクッス「そういえばその無精ひげに見覚えあるかも」

刀夜「はっはっは、まさか当麻にこんな可愛らしい居候さんがいるとはなぁ。母さんが知ったらびっくりするぞ」

インデックス「……ねぇとうま、私達のこと話したの?」ヒソヒソ

上条「来るって言って聞かなくてな……断れなかったし、嘘はついてないが真実は隠すかんじでな」ヒソヒソ

上条「ちなみに今日親父泊ってくからさ」ヒソヒソ

インデックス「んー……じゃあ私はこもえの家に行ってたほうがいいかな?」ヒソヒソ

上条「どうだろうな……ま、そこはおいおい考えるさ」ヒソヒソ

刀夜「なあ当麻、そろそろ中へ入りたいんだが」

上条「っと、悪いな。まぁ狭いとこだけどあがってくれ」

刀夜「よーし荷物置いたら観光行くぞー!インデックスちゃんも一緒に行くかい?」

インデックス「(観光=美味しいもの!)いく行く、行くに決まってるんだよ!」

上条「……財布の中身は十分か」ボソツ

刀夜「何か言ったか?」

上条「いや……何も」

635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:28:29.04 ID:E70EBr470
―――。

インデックス「クレープ!ジェラート!」

刀夜「ははは、indexちゃんはよく食べるなぁ」

上条「親父、あんまり甘やかさないでくれよ」

インデックス「刀夜は親切なんだよ!当麻はいっつもお金がないって言って奢ってくれないんだよ」

刀夜「そうかそうかー。けどな、indexちゃん、お金を稼ぐのは大変なことだから、それをあまり簡単に浪費しちゃいけないんだよ。
    だから当麻のやっていることは間違ってないんだ」

インデックス「じゃあどうして刀夜は今日はそんなに簡単に出してくれるの?」

刀夜「それは今日は観光に来たからさ。お金は出すべきとこと出さないべきところがある。今日は前者だからね。
    娯楽をするのに些細なことを気にしていても仕方ないだろう?だから今日は大盤振る舞いさ」

インデックス「なるほど、つまり今日は美味しいものがたくさん食べられるってことなんだね!」

刀夜「ははは、インデックスちゃんは賢いなぁ。その通り、だから普段は少し我慢することだ。我慢すれば我慢するほど
    今日みたいな日が嬉しくなるからね」

インデックス「わかったんだよ!」

上条「親父……」ホロリ

637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:35:01.05 ID:E70EBr470
―――。

刀夜「お、ボートがあるな。よーし当麻、乗ろうぜ乗ろうぜ」

インデックス「私はあれが食べたいんだよ!」

刀夜「よしよし、ならこれで買っておいで。僕たちはちょっとボートに乗ってくるからね」

インデックス「いってらっしゃいなんだよー」


上条「おいおい、男ふたりでボートかい」

刀夜「いいじゃないか、久しぶりで。子供のころ、お前はボートが好きだっただろ?」

上条「……あぁ、そう、だったな」

刀夜「さぁ親子水入らず、ぎっこんばったんしようじゃないか」



刀夜「え?アヒルがたのボートしかない?じゃあそれで」

上条「おい」

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:42:57.85 ID:E70EBr470
―――。

刀夜「いやぁこうして息子と二人きりでボートに乗るのも、たまにはいいもんだな」キコキコ

上条「少なくとも俺は普通のボートに乗りたかったけどな」キコキコ

刀夜「はは、こやつめ―――っと」

上条「ん……なんだこれ。さっきまで晴れてたのに、いきなり霧が出てきたな」

刀夜「これは―――懐かしいな。あの時もこんな霧が出てたか」


刀夜「なぁ当麻。覚えてるか、昔こうして二人でボートに乗ったときのこと。あれは、お前が学園都市に来る前のことだったな」

上条「え?……あ、ああ、そんなこともあったっけな」

刀夜「あの時お前はその体質で、随分つらい目にあってたな」

上条「そうだったっけか。いいよ父さん、そんな昔のこと」

刀夜「そしてあの時も、この靄が出てた―――小さかったから覚えてないかもしれないが」

上条「……そうだな。あんまりに昔のことで、うまく思いだせない」

640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:47:50.16 ID:E70EBr470
刀夜「あの時お前は陸が見えないと言っていたが―――今はどうだ」

上条「……え?」

刀夜「元の生活に戻りたいか、それともこのままどこかへ行ってしまいたいか―――どっちだ?」

上条「どうしたんだよ父さん、抽象的すぎて何言ってんのかわかんねぇよ」

刀夜「いいから、ほら。考えず、思うままに答えてくれ」

上条「……そうだなぁ」

上条「確かに今でも不幸なことは毎日起こってるし、それを辛いと思うこともあるけれど―――まぁ、今は楽しくやってるよ」

刀夜「……そっか。それで、陸はどっちに見える?」

上条「あっちだろ?」

刀夜「よし……それじゃ、そろそろ戻るとするか。こいつらが起きてしまう前に」

上条「?」

刀夜「さぁいそげいそげー全速力だー!」キコキコキコキコ

上条「うおっ!?」

641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:50:51.27 ID:E70EBr470
刀夜「」ゼェハァゼェハァ

上条「ばっ……はぁ、はぁ……父さん、も、……歳なんだから、無理すんなよ……」ゼェハァゼェハァ


インデックス「あれー?随分遅かったねとうま」

上条「え?」

インデックス「もう日もくれちゃうよ?」

上条「?おかしいな、そんなに長い間こいでた気はしないんだけど……」

刀夜「アレはそういうものなんだ……気にしちゃいけない」

上条「?」

刀夜「さーて、それよりそろそろ夕飯の時間だな!インデックスちゃん待たせたね、何が食べたい?」

インデックス「なんでもいいの?それじゃあね―――――」


上条「……?なんだったんだ?」

643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:55:57.68 ID:E70EBr470
―――。

刀夜「なるほど、調査ってことで来てみたが、本当に随分蟲が多い」

刀夜「それでも大きな問題になってないところを見ると、ヌシの術を誰かが張ってるか、蟲師のようなことをしてるのがいるんだろう」

刀夜「ま、少し心配な面もあるが―――これなら問題なし、ってところか、っと」どんっ

佐天「あふっ。と、ごめんなさい、よそ見してました」

刀夜「いやいやこちらこそお嬢さん、すまないね」

佐天「(うわぁなんだかうさんくさい)いえいえ、それじゃ」

刀夜「……ふむ」



上条さんは昔陸に戻りたくなかったそうです おわり

考えた末、こんな感じでした。
昔の、子供のころの上条さんが海千山千の靄の中に入ったら見えなくなってただろうなぁーとか。
でも今は見えるんだろうなぁーとか。ちなみに、昔抜け出せたのは刀夜の説得のおかげ。
こんな感じで、他に何か書け!ってのがあれば。残りレスもあれだし、安価つけなくていいや。
適当に書かれた奴から話作り易そうなの選んで書いてみるぽ

651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 20:20:47.48 ID:E70EBr470
短編。

御坂「最近自分の意思に反して雷が落ちるの……」

佐天「意思に反して雷が落ちるって、変な話ですよねぇ。いや、蟲の仕業どうこうじゃなく会話が」

御坂「それで、これって蟲かしら?」

佐天「ショウライシ、って蟲の仕業です。雷、まぁようするに電気を食べる蟲ですね」

御坂「ああ、だからうまく能力が」

佐天「対処法は御坂さんなら簡単ですよ。自分のお腹あたりに電気を集中してやれば、成体になって勝手に
    体の外へ出ていきますから」

御坂「そうなの?」

佐天「ヘソの緒を使って薬を作るとか、お腹を裂いてとりだすとか、昔はそういうことしてましたし、普通はそうでなきゃ無理なんですけどね。
    御坂さんだからこそ出来る荒技です」

御坂「なるほど……」

652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 20:23:00.33 ID:E70EBr470
―――。

御坂「それじゃ―――ん、」ビリビリ

佐天「あ、そーだ。一応蟲が出やすいようにおへそだしててくださいねー」

御坂「そ、そうなの?」ピラッ

佐天「(み、御坂さんの白い肌―――そしてへそ!)」ごくり

御坂「(なんだかいやらしい視線を感じるわ……まあ、その、佐天さんならいいけど)」


御坂「なんだかおへそのあたりがむずむずして―――んっ、あ、ひゃんっ!?」ビクンッ

蟲「」ふよふよ

佐天「お、出てきましたね―――どうしたんですか座り込んで」

御坂「な、なんれもなひ……」ハァハァ


おわり。

655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 20:40:43.46 ID:E70EBr470
インデックス「お団子美味しいんだよ」

上条「そりゃよかった。けど、たまにはいいな、こうやって木陰でのんびり食べるのも」

インデックス「じゃあ明日も―――」

上条「たまには、だからな」

インデックス「むぅ……――――警告」

上条「ぇ?」

インデックス「術式不明・奏者不明の記憶侵食を確認。対抗策の検出に失敗。防御策の代償として意識を遮断します―――」ぽてす

上条「え……インデックス?インデーックス!!」



上条「―――というわけなんだ」

ステイル「このおバカ!!」

上条「ぐあっ!!」

ステイル「君がついて居ながら、意識不明だと?何をしていたんだ君は……君は何をしていたんだ!!」

656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 20:44:33.83 ID:E70EBr470
上条「んなこと、わかってるよ!!けど、原因がさっぱりわかんねぇんだからしょうがねえだろうが……!」

ステイル「しょうがない?しょうがないだと!?だから君は―――」

医者「はいはい病院で暴れないでね?」

ステイル「む……」

上条「く……」

医者「診察の結果脳波に異常無しだね?まったく、本当に原因不明の事件が多いね?」

ステイル「……とにかく、インデックスは一度僕らがイギリスへ連れ帰り検査してみる。文句は言わせないよ」

上条「……くそったれ」

医者「まぁ待ちなさい。こういう事件は彼女に限るね」



佐天「やはりこいつは蟲の仕業ですね」

上条「あ。君は確か」

佐天「おや、誰かと思えばあの時の―――い、いろいろありがとうございました」カァァ

上条「え?何が?」

657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 20:51:47.58 ID:E70EBr470
佐天「それはともかく!大きな木の木陰―――そしてkjさんが言う、記憶の侵食云々。そして患者さんを実際に見てみた結果、
    これは蟲―――カゲダマの仕業だとわかったわけです。蟲に対する説明は省略しますね」

ステイル「妖精のようなモノか?まあそんなことはいい、要は治せるかどうか、ということに尽きるんだけどね」

佐天「治療法は頭を割って日光を浴びせることです」

ステイル「イノケンティウスー!!」グアアアア

佐天「ナニアレー!?」

上条「落ちつけステイル!!」ソゲブ

ステイル「グアッ」

上条「えっと……佐天さん、だったか。あんたもいきなり物騒な言い方しないでくれよ」

佐天「ご、ごめんなさい」ビクビク


658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 20:53:58.16 ID:E70EBr470
―――。

医者「脳へ日光を?」

佐天「たぶん紫外線とかでいいと思うんですけど」

医者「ふむ……危ない気もするが、それしか手がないのならなんとかしてみるね?
    なぁに、何ともできないことを何とかするのが僕の信条でね」


―――。

医者「できた」

上条「さすが先生!」


佐天「あと、カゲダマは感じで影魂です。陰魂だとインハクって呼んじゃうので注意してくださいね」

おわり

671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:34:06.35 ID:E70EBr470
TV≪―――の落下事件もすでに―――≫

佐天「(―――そろそろ、この事件にも決着付けないと駄目か)」

佐天「(何も無い空高くから人が降ってくる事件―――幸い、と言っていいのかどうかわからないけれど、まだ知り合いは一人も巻き込まれてない)」

佐天「(けれど、それも時間の問題、か)」

佐天「―――行くか」



――――。


佐天「白井さんに聞いたところ、落下者はだいたいこの辺りへ来て姿を消してる、だっけ」

佐天「衛星や監視カメラの様子だと、いきなり空へ舞い上がってそこで消えて―――で、また姿を現す、と」

佐天「姿を現す高度もだいたい決まってるらしいし、何か法則性があるんだろうな」

佐天「まぁ、それがわかったところで、蟲の仕業なら見えないし感知できないだろうけれど」

佐天「何せ、今まで対象にしてこなかった相手だから、感知器材もあるわけないしね」

672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:39:40.71 ID:E70EBr470
佐天「ま、だからこそこうして私が出てるわけだけど」

佐天「それにしても、今思うと不思議なもんだよねぇ。なんで蟲が見えるようになったのが私だったんだろ」

佐天「……ま、くじ引きで当たったのがどうして私か、って考えるくらい無駄なことか」


―――。


佐天「ん……なんだろ、あの白い―――ヒモ?」

蟲「」ユラユラ

佐天「……あれ。おかしい、な。蟲なはずなのに、思いだせない」

佐天「新種の蟲……?な、わけはない、というか、あれ、そもそも、この記憶ってどこから―――考えたことも、なくて」

佐天「……っ。とと、どうしたんだろ私、いきなり頭のなかがぐるぐるしちゃった」

佐天「随分空高くまで続いてるなぁ……こんな蟲初めてみた」

673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:44:46.83 ID:E70EBr470
佐天「風にかすかにゆられてるだけで全然動かないなぁ……ホント、なんだろこの蟲」スッ

「それに触っちゃ駄目ですっ!!」

佐天「え――――――――――――――――――――――――――――――」




――――――――――。




佐天「―――――――――――――!!」

佐天「高っ……!っ、息が、」

天辺草「」

佐天「……!(天辺草……!アレの触手だったか……くそ、なんで思いだせなかった!)」

佐天「(不味っ―――飲まれ、)」

674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:49:29.03 ID:E70EBr470
―――。

―――どこだろう、ここ。

明るいような、暗いような。

寒いような、暑いような。

ひどく、軽い気持ちになる。

「ったく……少しは蟲払いをして、蟲ってもんを理解してると思ったんだがな」

誰だろうこの人は。

あれ。この人に会うのは初めてじゃない気がする。

確か、前もこんなふわふわした気持ちの時に一度―――

「とっさで拾い上げたが……おい、俺がわかるか」

うなずく。

「よし。なら、自分が誰だか覚えてるか」

くびをふる。

「まいったな……」

675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:54:31.05 ID:E70EBr470
「前に会えた時に注意しとくべきだったか……」

あ。やっぱり、この人とはまえに会ったことがあるんだ。

「仕方ない。あんまり居させてやれねぇが、二三日なら大丈夫だろ」

「あの」

「ん?なんだ、口は聞けるんじゃねえか」

「思いだせないの。私はだれだっけ」

「そのうち思いだすから安心しろ。ま、放っておけばそのまま蟲になっちまうが、そうはさせんさ」

蟲。

なんだろう、すごくききおぼえのある。

なつかしいような、こわいような。

「……よし、ほら、これ飲んどけ」

わたされたゆのみをのぞく。においをかぐ。

……いやなかんじ。

677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 22:59:58.74 ID:E70EBr470
「……そう渋い顔すんな。飲まねえと治らんぞ」

「……」

口をつけてすする。

「…………………………っっ」

「まぁ、なんだ。こらえろ」


――――。


「ここだと時間もわからんが、そろそろ眠るかね」

「……?なにあれ」

「ん―――ああ、ここでならよく見えるだろ。光脈筋だよ」

光脈筋。

「あんまり見るなよ。ほら、ここからなら空の明りもよく見える」

「――――」



678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:02:51.25 ID:E70EBr470
指さされたほうを見ると、光の河に負けないくらいの青い河。

「どうだ?もう今となっちゃ、なかなか見られんもんだが」

「……きれい」

「そうだろ。俺達はあっちを見ておけばいい。何も、好んであちら側にいく必要なんてねえよ」


――――。

――――。

――――。

――――。





ん。

頭がぼんやりとする。体も、変な感じだ。
どこだろうここ。確か、私は―――

679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:06:57.39 ID:E70EBr470
佐天「―――ぁ。そうだ、天辺草にのまれて、それから……えっと」

ギンコ「起きたか?……なるほど、もう記憶も戻ってるみたいだな」

佐天「おわっ、白髪の人その二!?」

ギンコ「……いや。まぁ、今更気にしねぇが。ほれ、一応コイツ飲んどけ」

佐天「な、なんですかコレ?」

ギンコ「蟲払いの薬。思いだしたんなら覚えてんだろ」

佐天「ああ、そうでした。天辺草に飲まれて、そっからよく覚えてないですけど、体に残る蟲の気配からすると
    私も蟲っぽくなっちゃったってとこですか?」

ギンコ「話が早いな。だからそれ飲んどけ。記憶は戻ってもまだ完全に抜けてねぇかもしれないからな」

佐天「はい………………っっ!?」

ギンコ「こらえろ。これからは初対面に白髪の人なんて言うんじゃないぞ」

佐天「根にもってる……というか、初対面じゃないでしょうに」

681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:17:03.14 ID:E70EBr470
ギンコ「む」

佐天「覚えてますよ、というか思い出しました。常闇に飲まれたとき、助けてくれましたよね」

ギンコ「……ま、そんなこともあったね」

佐天「その節は助かりました―――ところでここどこですか」

ギンコ「二つ目の瞼の裏―――とでもいやいいのかね。俺にも詳しくは説明できん」

佐天「二つ目の……何ですって?」

ギンコ「お前はどこまで知っていてどこまで知らないんだ。理の考えることはたまに理解できんね」

佐天「こ、ことわり?」

ギンコ「やれやれ……それじゃ、そろそろ帰ってもらうとするか。俺もいつまでもこっちにいるわけにもいかんのでね」

佐天「帰るって……どうやって?」

ギンコ「お前なら出来るはずだ。やってみろ。目を閉じて、さらにその奥の瞼も閉じ―――そして開け」

682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:26:39.53 ID:E70EBr470
―――。

佐天「蟲師はご覧のスポンサーの提供でお送りしましたっ!?」バッ

佐天「ぁ……と、ここは……自分の、部屋?」

佐天「夢……なわけないか、口にまだあの苦い感じが残ってる」

佐天「―――二つ目の、瞼の裏、か」




佐天さんがあの蟲師に会うようです おわり

スイが地理的な部分ふっとばしてギンコと会えてたところから、二つ目の瞼の裏って時間的関係もふっとばせるんじゃね?!
とか思ったんだ。ギンコ爆誕。時系列的には最終話から数年後、かしら?
つーか今さら気付いたんだが、最終話に二つ目の瞼の裏を持ってきてるあたり、なんだか感慨深いものに襲われた。
受賞作で出したのも瞼の裏。降幕もまた、瞼の裏。うぅん、ほんっと今更気付いたなぁ。

さて、それじゃ時間もきてるし、そろそろ終わりの話にしますね。

686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:39:10.81 ID:E70EBr470
佐天「二つ目の瞼の裏―――そっか。そういうのもあったんだ」

佐天「……ふぅ。よし、それじゃあちょっと、このいろいろ不可解な事件の元凶に話を聞いてきますか」

―――。


「というわけで、来たわけだけど―――なんだ、私、前にもここに来てたんじゃん」

なんだ。また来たのか。

「今回は導かれるままじゃなくて、自分の意思でね―――さて、と。で、どうよ、私は」

「蟲ってもんがどういうものかわかってきた。これから、どう接していけばもわかってきた」

「そして、それらはアンタ達がくれた知識じゃなくて、自分で得た考えだ―――ほら、私は、忘れてたものをちゃんと思いだせた」

「だからさ、もう眠ってもいいじゃん。蟲にとっても、生きづらいだけでしょこの都市は」

「いくらこっち側の研究者の事故で蟲の活動が活性化されたからって、ヌシの力があれば沈静化できるでしょ?」

「もともと光脈筋なんだし、ヌシもいるはず――――って、ちょっとまって」

687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:42:13.69 ID:E70EBr470
「え……え?うそ、嘘よ、なんで―――ここのヌシって、そんなの」

「……っ!」

――――。

佐天「おうどんかえだまっ!?」

佐天「っと、どうしても慣れないな……じゃなくて」

――――。



初春「いやぁ今日もいい天気ですね。ところで、話ってなんですか佐天さん」

佐天「はぁ、はぁっ……話って何、ね……」ゼェハァ

初春「まぁまぁ、とりあえず息を落ちつけてください」

佐天「……初春。アンタ、視えてたんだ」

初春「なんのことですか?」

佐天「とぼけないでよ……いや、初春は、私が蟲が視えるようになったって言った時からとぼけてたか」

690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 23:51:31.32 ID:E70EBr470
佐天「でも、うそでしょ?だって、看病した時とか、一緒にお風呂入ったときには全然―――なかったじゃない、頭に花も草も」

初春「……それは、その時は佐天さんがまだ蟲を視れていなかったからですよ」

初春「今なら視えますよね?この草花が」スッ

佐天「……!」

初春「佐天さんの予想通り、私がここの光脈筋のヌシですよ。ヒトがヌシをやるのは、まぁ、ちょっと特殊なんですけどね」

初春「それに私は生まれつきじゃないですし。この都市で能力開発を受けてる最中に、ヌシに選ばれちゃったんですよ」

初春「能力開発のおかげで脳の処理容量も増えてましたし、もともとそこまで自然のない都市でしたから人格を残したまま
    管理できてきましたけれどね」

初春「それにしても、最初頭に草花が生えてきた時はびっくりしたんですよ?その時からですね、こうやって造花を被り始めたのは。
    もし誰か、蟲の視える人に出会ってバレちゃうのもいやでしたから」

初春「だから―――佐天さんが、いきなり蟲が視えるって言いだして、本当にびっくりしたんですよ?」

佐天「……その話が本当なのはわかるけど、だとしたら腑に落ちない点がいくつかある」

初春「いいですよ、聞いてください」

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:02:18.04 ID:voVanqEC0
佐天「ひとつ―――管理できてた、って過去形で言ったこと。最近の蟲の事件―――そう、あれは私が蟲を視られるようになってから
    急に発生してきたことだけど、どうしてそれを食い止められなかったのか。それはすなはち、」

初春「ええ、そうです―――佐天さんが視えると言いだしたその二日前にあった研究所の事故。あれは、狙ってなのかどうかは知りませんけど、
   ここの光脈筋を活性化させて、そして同時に蟲もまた活性化しました。いきなり種類も量も増えた時はびっくりしましたよ」

佐天「今までのようには管理できなくなってた、ってことね―――だから、理は私を選んだ」

初春「佐天さんが選ばれたのは、おそらくヌシである私に一番近いからでしょうね。管理しきれなくなったなら蟲師に払わせよう、と」

佐天「だからか……蟲の声が聞こえるだなんて、ありえない現象が起きてたのは。半分、ヌシの仕事をしなきゃならなかった故の仕様ね」

初春「私が蟲、自然側を管理するのなら、佐天さんは蟲師として人間側を管理しろ、ってことなんですかねぇ」



697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:17:32.47 ID:voVanqEC0
佐天「じゃあ、ふたつ―――と言っても、もうまとまった質問があるわけじゃないんだけど、理が教えてくれなかったこと」

初春「ああ、いいですよ、だいたいわかります」

佐天「なんでさ」

初春「ヌシですから。あ、ちなみに情報収集は私の得意わざですけど、あれってムグラちゃんに頑張ってもらってるんですよね」

佐天「あぁ……だから、サエズリガイも」

初春「そういうことですね。ホントはどこにいるのか全部解ってましたけど、それ言っちゃうとばれちゃいますし」

佐天「そんなに私にバレたくなかったの?」

初春「……出来れば。だって、もう、私はほとんどヒトじゃありませんから」

佐天「ぇ―――?」

初春「―――それより。理が教えてくれなかったこと―――どうして、光脈筋を戻さないのか、でしたよね」

佐天「あ、うん―――ヌシの力があれば、なんとか出来ると思うんだけど」

698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:21:38.50 ID:voVanqEC0
初春「確かにヌシの力があればできます。けれど、私じゃできないんですよねぇ」

佐天「……?どういうことよ」

初春「ヌシにもいろいろありまして。私のヌシ力……ヌシパワーとでも呼びましょうか」

佐天「えぇー」

初春「私のヌシワパーを100とします。すると普通の山を納めてるヌシパワーは10000です」

佐天「一万っ……!?って、それじゃアンタヌシとしては、」

初春「勿論、私のヌシパワーを10000に上げることだって出来ますよ?でもそうすると、ヒトとしての機能が全部削がれちゃいますから」

佐天「ぁ、そっか」

初春「話を戻します。で、光脈をもとに戻そうとすると、100000ヌシパワーが必要なんですよね」

佐天「まさしく桁が違うってわけね……」

699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:31:13.38 ID:voVanqEC0
佐天「なーるほど、つまり初春が一旦ヌシパワーを引き上げる、それに加えて私が蟲師としての術で光脈を抑え込むってわけね。
   たしかに、ナラズの実とかあるくらいだし、蟲師にだって多少はそういうことも―――」

初春「まぁ、最初はそういうことも考えてたみたいですけど―――残念ですが、時間ぎれです」

佐天「え?」

初春「もし佐天さんが、蟲ともう少し上手く付き合えてたら別の道もあったかもしれないんですけれどね」

佐天「?何を言って―――」


ゴォォォォン


佐天「―――……今の、音」

初春「……見つけましたか」

佐天「な―――嘘、でしょ?初春、アンタまさか―――」

初春「……この前、天辺草に佐天さんが飲まれた時に思ったんです。やっぱり、ヒトの身じゃヌシは出来ないし、
    友達を危ない目にあわせちゃう、って」

702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:35:35.58 ID:voVanqEC0
初春「不完全なヌシはいらない。けれど、ヌシは必要―――あとは、わかりますよね、佐天さんなら」

ゴォォォォオオン

佐天「……くちなわ」

ゴォォォォオオオン

初春「アレに任せておけば蟲は大丈夫です。佐天さんも、蟲を気にせず普通の生活に戻れますよ」

ゴォォォォオオオオン

佐天「…・・っ!何言ってんのよ……これじゃ、アンタが!」

初春「んー、佐天さんが来ちゃったのは予想外でした。そうじゃなければ、さっぱり記憶から消えてたんですけどね」

佐天「何を馬鹿なことを……」

初春「やっぱり、ほら、私も腐ってもヌシですから。少しずつ、余計な感情は消えていったみたいでして。
    ―――あんまり、悲しいとか、そういう気持ちにならないんですよね」

703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:44:03.96 ID:voVanqEC0
佐天「……くっ」ばっ

初春「?何してるんですか佐天さん」

佐天「アンタをヌシにしてるモノを、ムグラで無理やりひっぺがす―――それをクチナワにぶつければなんとかなるでしょ」

初春「そんなこと無理ですよ、できっこないです」

佐天「出来ないわけがない。そもそもクチナワを呼ぶ時点で間違ってる」

初春「え?」

佐天「理が何百年ぶりにヒトにヌシを任せたっていうのに、初春はそれを勝手に放棄したんだから―――
    ――-だから、理はもう初春に見切りをつけてる。もうヌシとしての、ヌシパワーはほとんど残ってないはず」

初春「……けれど、今はまだヌシです。それにクチナワはあと少しで私を食べますよ?」

佐天「理舐めるな。ヌシクラスの蟲だろうと、アレなら――――(二つ目の、瞼の裏を―――)」



なんだ。また来たのか。

705 名前:サイレンばりの駆け足展開になってまいりました。眠い。[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:52:54.37 ID:voVanqEC0
――――――――――――――――――――――。

――――――――――――――――――――――。

――――――――――――――――――――――。


あのあと。
理の元でなんやかんや話をつけてると、横からギンコとかいうあの白髪の人が乱入。
何やら難しい話をした末、初春からヌシの力は抜けて、かわりにクチナワがその場のヌシになった。
そして、


――――――――――――――――――――――。

――――――――――――――――――――――。

――――――――――――――――――――――。

佐天「ああ、これは蟲の仕業ですね。水鏡って蟲です。何、対処法は簡単で―――」

そして、私の蟲を視る能力はまだ消えていなかった。
蟲の被害もあの頃と比べれば随分減ったけれど、それでもやっぱりたまにある。
そう言う時は私が呼ばれて、理から聞いた知識でその蟲を払ってやるという日々が続いた。

708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 00:59:56.28 ID:voVanqEC0
佐天「ふぅ……今回の件も一件落着、っと。まさかホクロを食べる蟲が白井さんを誤食しようとするなんて」

佐天「さて、それじゃ今日も寝る前に、少しだけ―――」



なんだ。また来たのか。

「このやりとりも定型文だね」



佐天さんが蟲を視るようです おわり


http://yutori7.2ch.net/news4vip/761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 20:35:50.44 ID:voVanqEC0
佐天「むぅ」

佐天「今日も御坂さんの夢を見てしまった」

佐天「ここ最近、ずっと御坂さんの夢……しかもなんだか具体的な会話してるし」

佐天「忙しくってすっと会ってなかったから気にかけてるのかな……って!べ、べつに私は御坂さんのことをそんな風に思ってなんてないんだから!」ブンブン

佐天「はぁ……あれは夢野間のせいだもん」



初春「おはようございます佐天さんっ」ばっ

佐天「うっひゃあ!?ちょ、初春っ、何してんの!?」

初春「いえいえー、なんだかぼんやりてたのでいつのも仕返しを。それにしても縞パンですか」

佐天「ストライプって言いなさい。全くぅ」



学生「イエッス!イエスイエス!!」

学生2「FUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!」ピシパシグッグッ

762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 20:39:44.35 ID:voVanqEC0
佐天「それで、最近調子はどんな感じ?」

初春「頭の中がさっぱりしすぎて不気味なくらいですね。おかげで演算力上がりましたけど」

佐天「えーいいなー」

初春「佐天さんだって蟲と会話できる能力があるじゃないですか」

佐天「こんなの局所的すぎて使い道ないもん。蟲を視るだけなら初春にだって視えるし」

初春「たはー」

佐天「そーいえばさー。最近よく御坂さんの夢みるんだよねぇ」

初春「なん……だと……」

佐天「なんちゅー顔してんのよアンタは。近頃会えてないからかなぁ」

初春「御坂さんも三年生になって忙しいですからねぇ」

佐天「アタシらも一年後には受験受験って言ってるのかなー」

初春「御坂さんの忙しさは受験じゃないですけどねぇ」

766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 20:47:11.34 ID:voVanqEC0
――――。

先生「―――植物は本来自然界では起こり得ないことを実現しており、それはつまり―――」

佐天「(うおおお……眠い……眠すぎる……)」

先生「本来なら拡散してしまうエネルギーを固定化しているという点で――――」

佐天「(う……駄目だ……これも、すべて、蟲の仕業)―――ぐぅ」

初春「(また佐天さん寝てる……)」


―――。

―――――。

佐天『あぁ、授業中の睡眠ってのはどうしてこんなにふわふわしてて気持ちいいんだろー』ボニャリ

御坂『さーてんさんっ』

佐天『ふおあっ!?御坂さんっ?また御坂さんの夢かぁ』

御坂『むっ。夢でアタシに会うの嫌だっていうの?』

佐天『いえいえそんなことございませんけれど』

768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 20:50:05.08 ID:voVanqEC0
御坂『えへへーでしょー?』スリスリ

佐天『うわぁ、この御坂さんすごい。なんかすごい』

御坂『んー佐天さん佐天さんさってんさーんっ♪』スリスリ

佐天『ううん、こんな夢を見てしまうなんて私も相当末期なんだろ―――

―――

―――――


佐天「きゃんっ!?」

先生「こーら佐天、また寝てただろう。来年は受験なんだからもう少し真剣に聞きなさい」

佐天「す、すみません」



佐天「はぁー、えらい目にあっちゃった」

初春「もー、佐天さんったら、せっかく後ろからつついて起こそうとしたのに全然起きないんですからぁ」

佐天「えーそんなに深く眠ってたかなぁ」

770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 20:57:52.04 ID:voVanqEC0
――――。

佐天「ふぃーやっと終わったぁ」

初春「お疲れ様です、はい缶コーヒー」

佐天「あんがと。まったく、ちょっと眠ってたからってレポートだなんて」

初春「佐天さんあの授業いつも寝てたじゃないですか。ちょっとじゃないです」

佐天「そ、そうだけどさ……」

初春「それで、どんなレポート書いたんですか?」

佐天「こんな感じ。たぶん。これだったら大丈夫だと思うんだけど、ちょっと読んでみて」

初春「えっと……」

773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 21:17:25.34 ID:voVanqEC0
『ベルギーでは、チョコレートは国民にとって欠かすことのできない重要な食べ物である。チョコレートといえばカカオ豆で、
 産地として有名なのはガーナで、この国は赤道付近に位置する。赤道付近に位置すると聞くとバナナなどの南国の食べ物を
 すぐに思い浮かべてしまうが、それは特に間違いではない。なぜなら、あちらでは一家に一本バナナの木があり、住民は
 スーパーでバナナを買うなどということはほとんどしない。そんなバナナ、と言いたくなるが、嘘のような嘘話である。
 さて、ベルギーはヨーロッパの一国であり、公用語はフランス語であるが、語感から別にドイツ語でもよいのではないか、
 と個人的に思うところがある。ちなみに、ドイツ語で映画館のことはキーノ、キノと呼ぶ。キノといえば、あの電撃文庫
 「キノの旅」が真っ先に思い出される。ここで、キノの旅について簡単に紹介しておこう。
 この作品はキノという少女がエルメスと呼ばれるモトラド(平たく言えばバイク)に乗りさまざまな国を旅する物語である。
 彼女は身を守るために何本ものナイフと大口径のリヴォルバータイプの銃―――『カノン』と、小口径の自動式けん銃
 ―――『森の人』を腰にぶら下げ、そして組み立て式ライフル『フルート』を荷台に積んで荒野を走っている。ちなみに
 このモトラド―――エルメスは空を飛ぶ。これもまた嘘である。そうするとこれはモトラドではなくなってしまうからだ。
 もう少し、『カノン』について特筆しておこう。これは元々彼女のモノではなく、彼女が師匠として仰いでいた女性が所持
 していたものを勝手に持ち出したのだ。全く悪い子である。けれどそんなところに萌えー。さて、その師匠も、昔は旅を
 しており、『カノン』は師匠の左腕ともいえるべき存在だった。それを勝手に持ってきてしまうなんて、本当にイケナイ子である。
 さて、この作品は少女だけでなく男も登場する。シズという男性で、日本刀で戦うナイスガイだ。お供に犬の陸と、ロリっこの
 ティーをつれてバギーで荒野を疾走している。ティーは陸の幼馴染という設定だったが、いつのまにか無口なロリっこ
 爆弾魔として描かれるようになった。嘘である。このシズ、番外編の「学園キノ」ではえらい変態として出てきており、
 謎の美少女ガンファイター・キノが変身するポーズをみるといつもガッツポーズをするくらいのキノ好きっこである。
 そんな風に、学園キノでははじけてるくせに本編では全く無表情な彼女だが、一度あとがきで素晴らしい声を挙げてくれた。
 それはアムール河の横を走っているさい、暑くなってきたし、周りに誰もいないということで全裸で水浴びをしていた時のこと、
 お魚さんにへんなところをつつかれて「あんっ♪」とか言って居たのである。これを聞いたシズ様ウッハウハ!私も鼻血を出した。
 このキノの旅、実は私が小六の時に初めて買ったラノベで、今思うと『旅』というものにこのころから惹かれていたのかもしれない。
 蟲師もギンコが旅をしているので、その辺りもまたお気に入り要素のひとつなのだろう。どうでもいいが、汗ばんたワイシャツを 
 ぱたぱたしているキノやギンコはとてもセクシー!』

774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 21:20:25.92 ID:voVanqEC0
佐天「どうかなっ!」

初春「うん、いいと思いますよ?ちゃんとキーワードもはいってましたし」

佐天「はーよかった。これで書きなおしとかだった大変だったよ。ごめんねぇ、こんな時間まで学校に残しちゃって」

初春「いいですよー最近佐天さんとの時間も少なかったですし」

佐天「おっ、嬉しいこといってくれるじゃないの。このこのー」

初春「きゃふっ、もぉ、やぁですよぉ」



同級生「まーたやってるよ」

同級生2「忘れ物とりにきたのにはいりづれぇ」

778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 21:40:52.66 ID:voVanqEC0
―――。

佐天「はー、今日も疲れた疲れた。でも明日は土曜日だからね、ゆっくり眠っていられるね」

佐天「それじゃおやすみなさーい」


―――。

―――――。


御坂『さてんさぁーんっ』

佐天『oh...また御坂さんの夢ですわ。よしよし』ナデナデ

御坂『えへへー』ニヘラ

佐天『うん、夢だ。御坂さんがこんなはずがないもん』

佐天『それにしても、夢でこんな御坂さんを視るってことは、私は御坂さんにこうされたいってこと?うーむ』ブツブツ

御坂『何独り言いってるのよ?』

佐天『いえ別に。ちょっと口元が寂しくなったので動かしてました』

780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 21:43:53.21 ID:voVanqEC0
御坂『口が寂しいの?だったらねぇ……えいっ』

佐天『むぅっ!?』

佐天『ん……っはぁっ……。ちょ、みさかサンッ!?』

御坂『えへへ、久しぶりだねぇ』

佐天『(何これどういうことなの)』


―――

――――――


佐天「だいろっかんっ!!」

佐天「ぁ……と、うわー!何あの夢はっずかしー!」

佐天「うーわー……私、ほんとに御坂さんのこと好きになっちゃってるのかなぁ……」

佐天「いや、御坂さんのことは好きだけどね。でも恋愛感情じゃなくてさ」

佐天「……朝の散歩でもするか」

781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 21:48:30.67 ID:voVanqEC0
―――。

佐天「あーすがすがしいー」

佐天「クチナワも変わらずお元気?なようで」

クチナワ「」

佐天「ん、そっか。そういえばさ、アンタってご飯とか食べないの?」

クチナワ「」

佐天「へぇ、ヌシの力食べたらあとは光脈から力わけてもらってるから大丈夫なんだ」

佐天「一時はアンタが来てどうしようかと思ったけど、結果的にはハッピーエンドで終わったし、ありがとね」

クチナワ「」

佐天「んー、相変わらず無愛想。ヌシクラスの蟲ともなると会話が普通にできて面白いけど」


御坂「あ……佐天さん」

佐天「おや、御坂さん」

782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 21:52:06.02 ID:voVanqEC0
御坂「ひ、ひさしぶりねっ」

佐天「そうですねぇ(夢の中であってるからそんな感じしないんだけど―――ん?)」

佐天「(なんだろ、御坂さんを目の前にして違和感が……夢の中で、あう?)」

佐天「(……確か、これは、)」

佐天「―――御坂さんっ!」

御坂「はひっ!?」

佐天「ちょっとこっちへ来てください」

御坂「え?へ、あ、ちょっと佐天さんっ!?」


―――。

佐天「さて―――御坂さん、今からいくつか質問しますから正直に答えてくださいね」

御坂「う、うん?」

785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 22:03:54.94 ID:voVanqEC0
佐天「ひとつ―――最近夢に私が出てきましたか?」

御坂「そ、そんなことないわよ?」

佐天「……ふたつ。最近寝る前とかに、私のことを考えてたりしましたか?」

御坂「べ、べつにとくに意識してないけど?」

佐天「…………さいご。夢で私にキスしましたか?」

御坂「ナンノコトカシラッ!?」

佐天「……確かに自分でこういう質問するのもアレでしたが、御坂さんって嘘つくの下手ですよねぇ」

御坂「ほ、ほんとよ?本当にみてないし知らないもん!」

佐天「……あーあ、夢の中でも御坂さん可愛かったなぁ。抱きしめたいなぁ」

御坂「ホントっ?」

佐天「貴女は本当に第三位ですか」

御坂「あう」

786 名前:俺はミコ天が好きなンだ![] 投稿日:2010/10/04(月) 22:13:08.83 ID:voVanqEC0
佐天「ともあれ、これは蟲の仕業です。かいろぎ、って言いまして―――虫の知らせ、って言葉、ご存じですよね?」

御坂「うん、あれよね。身うちとか知り合いに悪いことが起こった時嫌な予感がするやつ」

佐天「ま、そんなかんじですね。それを自由に引き起こせるのがかいろぎって蟲です。詳しい仕組みははぶきますけど、
    どうなるのかは御坂さんが体験した通り」

御坂「……」テレテレ

佐天「一見便利そうですが、かいろぎは宿主のなかで確実に数を増やしていきます。そうするとどうなるかわかりますか?」

御坂「その……佐天さんと、いっぱい会える?」

佐天「(可愛いっ!)えっと、違います。かいろぎは今のところは御坂さんの意識を私のところまで乗せてきてますけれど、
    増えすぎると御坂さんの意識をのせてどっか別の場所に行って、帰ってこられなくなるんですよね」

御坂「……つまり、ずっと意識不明になるってこと?」

佐天「そういうことです。かいろぎに連れ去られた意識は戻ってきませんから、もしそうなってしまった場合はお終いですね」

御坂「そんな……」

佐天「ま、安心してください。これまた詳しい仕組みは省きますけれど、私と御坂さんとの繋がりを一時的に切る薬を作りますから。
    それを飲んでいればそのうちかいろぎも居なくなって、問題なくなりますよ」

787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 22:19:34.15 ID:voVanqEC0
―――。

佐天「そんなわけで出来たのがこの薬です。いいですか、ちゃんと飲んでくださいね?」

御坂「……でも、これ飲んじゃったら佐天さんに会えないんだよね?」

佐天「(可愛いっ!)べ、べつに会えない距離じゃないんですから、またこうやって会えばいいじゃないですか」

佐天「蟲になんて頼らなくても私達はいつでも会えますって」

御坂「そっか……そうだよね」

御坂「ごめんね、迷惑かけちゃって。最近さ、レベル5としての仕事とか、広報活動とか、いろいろ忙しくってあんまり会えてなくて」

御坂「けどなんだか会うきっかけみたいなのもなくって―――寂しくなっちゃって」

佐天「会うきっかけって、そんなの別にいらないじゃないですか。友達なんですから、意味も無く一緒にいたって別にいいと思いますけどね」

御坂「……じゃあさ、佐天さん、今から暇?」

佐天「ん?私ですか?勿論暇ですよー今日はお昼まで寝過ごそうと思ってたんですよ。そしたらあの夢で―――ぁ、まぁ、その、ね?」テレテレ

御坂「……じゃ、じゃあさ、今から一緒に―――」

佐天「お、ゲーセンでも行きますか?パンチングマシンじゃまだまだ負けませんよー」

御坂「ううん、その……佐天さんの部屋で、一緒にのんびりしたいな、って」

佐天「」


789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 22:22:36.13 ID:voVanqEC0 [15/15]
佐天「」

佐天「っは!」

佐天「……えっと、なんですって?」

御坂「だから、その、佐天さんの部屋で……ね?」

佐天「(なにこれー)あ、あの、御坂さん?なんだかキャラ違いません?」

御坂「だって……今までさんざん夢の中で甘えてきて、いろいろ知られちゃってるし、隠す必要なんてないかな、って」

佐天「……どういうことなの」



御坂さんがかいろぎに乗るようです おわり

うおおおーレポートが嫌になったから息抜き程度に書いちゃったー
最初は普通に上琴でいこうと思ってたらどこをどう間違ったのかわからんでござる。
御坂嬢がなんだかすごいキャラになっちゃってるでござる。熊と格闘するギンコ萌えー

http://yutori7.2ch.net/news4vip/820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 10:50:53.29 ID:a72n7ApF0 [1/42]
佐天「死んだ人間がよみがえってる?なんですかその都市伝説」

白井「都市伝説ではありませんの。以前、空から人が降ってくるという事件があったのは記憶にありまして?」

佐天「ええ、そりゃあもう」

白井「あの時、幸運にも地面に直接叩きつけられず、ぐちゃぐちゃにならず済んだ死体が、また動きまわっているというものですの」

佐天「……うっそだぁ」

白井「本当ですのよ。今は病院に隔離されてますの。もっとも、動きまわる、というだけで会話もできませんけれど」

佐天「ふぅん……それで、なんでそんな話を私に?」

白井「こういうコトは佐天さんの専門かと思いまして」

佐天「ああ、そういうこと。わっかりましたよ、んじゃーちょっと見てきます」



佐天「というわけで、来たんですけど」

研究者「お引き取り下さい」

佐天「ですよねー」

821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 11:00:46.36 ID:a72n7ApF0
佐天「むぅ、やっぱりいきなり訪ねていっても駄目か」

佐天「となると」

―――。

佐天「―――てことで、紹介状をもらってきました」

研究者「あの人は何を考えているんだか……まぁいい。こっちです」


研究者「あれですよ。今はこの部屋から出さないようにしてます。しきりに外に出たがりますけれど」

佐天「(―――ガラス越しだけど、いるな。ニセカズラか。確かに、日の光を求めて死体をのっとるって報告はあるけれど―――)」

佐天「(けれど、おかしいな……ここはある程度どこでも日の光はあるからいちいち死体をのっとる必要なんてなさそうなのに)」

佐天「(蟲も何百年とたつうちに生態を変えてきたのかもしれないけれどさ)」

佐天「(まぁ、でも、ニセカズラなら放っておいてもいいかな。特に実害のある蟲じゃないし)」

佐天「やーお忙しい中ありがとうございました。では」

研究者「?あの子は言った位何をしにきたんだか……」

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 11:05:48.87 ID:a72n7ApF0
―――。

白井「どうでしたの?」

佐天「蟲の仕業でしたけど、放っておいても問題ないですよ。ただまぁ、あのままだったらあの死体はずっと死なないままでしょうね」

白井「つくづく、蟲とは不思議なものだと思い知らされますの」

佐天「そりゃ人間だって自分の体のことすらわからないんですから、ほかの生き物のことなんてわかるはずありませんよ」

佐天「蟲なんて、視える人と視えない人がいるくらい曖昧なものですし」pllllpllll

佐天「っと、すいません―――初春から?もしもしー?」

初春『ああ、佐天さん。ニセカズラって蟲知ってますか?』

佐天「んー?知ってるけど、それがどったの?」

初春『ちょっと不味いことになってます。今からあの公園まで来てもらっていいですか?』

佐天「不味いことって……あれは放っておいても特に問題ないと思うけど」

初春『いいからいいから』ピッ

佐天「あっ、こら勝手に切るな」

835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 16:06:33.26 ID:a72n7ApF0
――――。

佐天「何よ呼び出したりなんかして」

初春「ほらほら、あれ見てください」

佐天「ニセカズラじゃん。それがどうしたの?」

初春「もうすぐですよ……あ、ほら!」

小鳥「」ピィー

蟲「」ニュルリ

小鳥「」

佐天「……?……ああ!」

初春「わかりましたか。今さっきまで生きてた鳥に寄生しましたよね?」

佐天「うん……でも、ニセカズラにあんな生態は無い筈なのに」

初春「それはそうですが、けれど実際に起こったことですしぃ」

836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 16:10:28.92 ID:a72n7ApF0
初春「で、私が言いたいのは―――」

佐天「生き物に寄生するってことは、私達人間も寄生される可能性がある、ってことでしょ?」

初春「そういうことです」

佐天「なるほどねぇ……ちょっとクチナワにニセカズラどうにかしてくれないか頼んでみよっか」



佐天「―――というわけなんだけど」

クチナワ「」

佐天「……え?そうなの?」


初春「どうでした?」

佐天「なんかねぇ、ニセカズラはクチナワのことが嫌いだからこの都市から出ていきたいんだって。だから動物に寄生してるみたい」

初春「なんですかそれ」

838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 16:16:19.29 ID:a72n7ApF0
佐天「けど、クチナワが蟲の出入りを制限してるせいで自由に出られないから、ああやって他の生き物の体を借りてくんだってさ」

初春「なるほど?」

佐天「でも安心して、ニセカズラは人には寄生できないみたい」

初春「どういうことですか」

佐天「もともとあの蟲は死体―――すなはち、意識の無いモノに寄生できる蟲だったわけよ。それがちょっと強くなって
    生き物の体を借りられるようになったみたいだけど、でもそれは小鳥みたいな鳥頭な生き物だけなんだって。
    人間みたいな複雑思考をしてるのはさすがに操れないってさ。そもそも、光走性をうえつける程度の支配力だしねぇ」

初春「じゃあ放っておいてもいいってことですか?」

佐天「そうみたいだよ」


ニセカズラは学園都市の外へ出ていくようです おわり

ごめん全然話が浮かばなかった。もういいや、このスレはどうせ終わってるんだし
山歩いてたらお腹すいたから僕はご飯を食べてくる。さて、次は何書くか

842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 17:29:27.85 ID:a72n7ApF0
佐天「野外学習パート2」

初春「でも今回は学園都市の外ですよ!普段出られないぶん楽しみですね!」

佐天「つっても、学園都市の協力機関の敷地内でしょ?たいして実感わかないなぁ」

佐天「そういえば初春ってさ、ヌシやってたときは学園都市から出られなかったんだよね?」

初春「そうですねぇ。出ていったら大変なことになっちゃいますから」

佐天「はー。大変だったんだねぇヌシってのも。あれ?じゃあもし初春がまだヌシやってたら今日とかどうするつもりだったの?」

初春「勿論欠席するつもりでしたけど?」

佐天「……そっかぁ」


―――。


佐天「はぁ、また植物採集か……まかせた初春」

初春「まかせてください!って言っても、佐天さんも蟲師するならちゃんと覚えないと」

佐天「えー?いーよ私は。必要になったら必要なぶんの知識はいってくるし、ググればだいたいわかるし」

843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 17:32:49.73 ID:a72n7ApF0
初春「無精するとあとが大変ですよ。どうせ名前覚えなきゃならないんですから、ついでに覚えていったほうが」

佐天「げ、そういえば暗記試験あるんだったね……はぁ、仕方ない」

―――――。

初春「これがタムシバ、こっちがネジキです」

佐天「ネジキって全然特徴ないよね……そりゃ木を見たらわかるけど」

初春「こっちがスノキでしたっけ。はい、葉っぱどうぞ」

佐天「?どうするのよこれ」

初春「食べてみてください」

佐天「えっ」

初春「何事も経験ですよ!ほらほらー」

佐天「む……」あむっ

佐天「……すっぱい」

初春「スノキですからねぇ」

844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 17:37:52.76 ID:a72n7ApF0
初春「ちなみに果実は食用ですから」

佐天「そんな知識いらない……ぺっぺ」

初春「美味しいと思うんですけどねぇ、スノキの葉っぱ」モグモグ

佐天「女の子が葉っぱ食べないの。ほら、ぺっしなさいぺっ」

初春「これでも元ヌシですから大丈夫ですよ!」

佐天「関係ないからっ!」

初春「ちなみにタムシバもなかなかスっとする味で美味しくてですね……」アムアム

佐天「やめて!」

―――。

佐天「そうこうしてるうちに結構奥まで来ちゃった」

初春「夢中になりすぎましたねぇ。そろそろ戻りますか」

佐天「そだね―――っと、うわ、すっごい木」

初春「山柿ですね、これ。大きさは全然ですけど、もう200年はたってますよ」

佐天「200年?柿の木ってそんなに寿命あったっけ?」

845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 17:40:43.43 ID:a72n7ApF0
初春「ほら、あれあれ」

佐天「あれ?……ああ、なるほど。木霊か」

初春「ちなみに学園都市にもいますよ、木霊。コダマもいますし」

佐天「え?」

初春「ん?」

佐天「……まぁ、いいや」



――――。

佐天「うおーまた初春のやつはりきって採りすぎちゃってもう!吸水紙が足りない!」

佐天「仕方ない、新聞紙でも貰ってこよう」

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 17:49:26.53 ID:a72n7ApF0
――――――。

初春「大変です佐天さんっ!」

佐天「どあっふ。ほうひはのふひはる」モグモグ

初春「サンドイッチなんて頬張ってる場合じゃありません!」パチーン

佐天「いひゃいっ!な、なんで叩かれたの?」

初春「なんとなくです。それはそうと、木霊のこと覚えてますか?」

佐天「うん、木に宿る蟲で、長寿をもたらす蟲でしょ?それがどうしたの?」

初春「じつはその蟲を悪用してる人がいるんです」

佐天「蟲を悪用って―――ちょっと待って、私達以外にも蟲を視える人がいるっていうの?」

初春「別に驚くことじゃありませんよ。蟲が見える人視えない人は昔からいましたし、学園都市にいたって不思議じゃありません」

初春「佐天さんみたいに後天的に視えるようになる人だっていたんですから。まあ、佐天さんはちょっと特殊ですけど」

佐天「そうなんだ……っと、それで、なんで悪用してる人がいるってわかったの?」

初春「コダマちゃんが教えてくれました」

848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 17:51:33.18 ID:a72n7ApF0
佐天「え?初春も蟲の声が聞こえるの?」

初春「?蟲の声なんて聞こえませんよ?」

佐天「えっ?」

初春「え?」

佐天「……ま、いいや。それで、その人はどこに?」

初春「どこにいるかはわかりませんけど、どこに来るのかはわかってます。張り込みしましょう張り込み!」

佐天「ん……ま、そういうことなら断れないし。いいよ、はりこもう」

初春「さっすが佐天さん!それじゃアンパンと牛乳買ってきてくださいね。張り込みといったらこれですから!」

佐天「えっ、私パシリなの?」

852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:01:04.77 ID:a72n7ApF0
――――深夜

佐天「」ウツラウララカ

初春「寝ちゃだめです佐天さん」パシーン

佐天「ぷあっ。ねぇ初春ぅ、もう帰ろうよぉ。今日は来ないってぇ」ネムネム

初春「いえ、コダマちゃんに聞いたところ周期的にこの時間に来るそうです」

佐天「えぇー……」


ガサッ


初春「!来ました!」

佐天「っと、ホントに来たんだ……よしっ」



???「よし、今夜も湧いてンなァ」

???「これを瓶に詰めて―――」

佐天「そこまでだっ!」バッ



854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:06:46.79 ID:a72n7ApF0
佐天「―――って、白髪の人!?」

一通「オマエは……なンでこンなとこにいやがる」

佐天「そ、それはこっちの台詞ですよ!なんであなたがここに!?」

初春「なんでこの人がここに―――それは愚問ですね佐天さん。何故なら!この人が瓶を片手にここに居る理由はただひとつ!
    木霊を採りにきたからです!!」

一通「……そォか、そォいやオマエこれらが視えるンだったなァ」

佐天「あなたはどうして―――以前会った時は視えてなかったのに」

一通「ああ、あの角の時か?あれから数日たったらいきなり視え初めてなァ。驚いたぜェ、最初は気がくるっちまったのかと思った」

一通「だがな、なんとなくコレ―――確か、蟲って呼んでたか?蟲は手を出さなきゃ問題ねェってこたァわかってきた」

佐天「だったら、どうして今は木霊を……!」

一通「ああ、コイツは木霊っつゥのか?ま、名前なンざどーでもいいが。手を出したのはな―――コイツの特性が必要だったからだよ」

855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:11:25.87 ID:a72n7ApF0
佐天「木霊の、特性……?けど、その蟲は木を長生きさせる程度でしか―――」

一通「はァ?オイオイ、それだけなわけがねェだろォが」

佐天「何……?」

初春「……そういえば、まだ話してませんでしたね。木霊のもうひとつの生態」

初春「木霊は確かに木に寄生し、宿主に長寿をもたらしますが―――それは、宿主が人であっても同じことなんです」

佐天「え……?」

初春「木霊を体の中にいれた人は、成長する速度が非常にゆっくりになります。それこそ、樹木と同じ時間を生きるかのように」

一通「そォいうこった。だからこそ俺がコイツが欲しかった―――コイツがあれば、アイツが成長しなくて済むンだ!」

佐天「……え?」

初春「……はい?」

一通「この蟲の存在を知った時はゾクゾクしたぜェ……なんたって、打ち止めをずっと天使のままでいさせられるンだからなァ!!」

一通「中学生みてェなババァにはさせねェ!!ここに!全人類が目指した結果があるンだ!」

一通「カキクケケコカキクケコカカコカカカ―――!」

856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:16:04.95 ID:a72n7ApF0
佐天「……うわぁ。これは、また」

初春「これはひどいです……」

一通「っと、そっちのハワイアン。オマエは中学生だがまだまだ見込みはあるぜェ。どォだ?コイツでずっと天使でいるつもりはねェか?」

初春「おことわりします」

佐天「そ、そうよ!初春の胸がこのまま成長しないなんてかわいそうにも程がある!」

一通「胸だァ?ンなもン脂肪の塊にしかすぎねェだろォが。ババアはすっこんでろ」

佐天「なっ……!あ、あんた、蟲をそんな風に利用していいと思ってるの!?」

一通「おっと言い返せねェから論点を変えてきたかァ?さすがババア、小賢しいなオイ」

佐天「(うっざぁああああ!!)」

佐天「ふ、ふん!なんとでも言いなさい―――ただね!蟲をそういう風に自分の利益のために利用してきた輩は、ことごとく
    破滅してるんだから―――周囲を巻き込んでね!」

一通「そりゃソイツらがマヌケだったンだろ?俺は違う。それに、これは俺だけじゃなく全人類の夢なンだよ!」

859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:22:57.74 ID:a72n7ApF0
佐天「聞く耳もたず、って感じか―――どうしよ、力づくでなんとかしようにも、相手は第一位だし」

初春「―――木霊の生態、その三」

佐天「え?」

一通「あ?」

初春「一つ目が樹木に長寿を。二つ目が人間に長寿を。そして三つ目が―――人間の五識を麻痺させること」

一通「なン……だと……?」

初春「視覚聴覚嗅覚触覚味覚―――これらが麻痺してしまった時、ヒトがどうなるかわかりますか?」

一通「……そォいや、最近打ち止めのやつどこかおかし―――」

一通「嘘だろ……なら、俺がやってきたことは、」

初春「えぇ。ひとりよがりで、その子を玩具にして、まるで人形のように扱っていただけなんですよ」

一通「……」ガクリ

初春「さ、その子の元へ案内してください―――木霊を抜きますから。佐天さんが」

佐天「ああ、それは私がやるんだね」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:27:23.46 ID:a72n7ApF0
―――。

打ち止め「うーん、なんだか久しぶりにすっきりした気分!ってミサカはミサカは最近の体調不良が嘘だったかのように背伸びしてみる!」


一通「……その、ありがとな」

佐天「どういたしまして。でもわかりましたか?蟲なんて、人に利用できるもんじゃないんですよ」

一通「あァ……身にしみて感じた」

佐天「わかったら、今の打ち止めちゃんを愛してあげてください。そして、成長していく様を、喜んであげてください。
    ロリコンさんの気持ちはよくわかりませんけれど、その子に対する愛が変わらなければ姿なんて問題ないはずです」

一通「そォだな……いろいろ、大切なことを忘れてたみたいだ。恩にきるぜ」

佐天「わかればいいです(私をババアと言ったことに関しては許してないけど)」

佐天「そういえば、どうして木霊の生態なんて知ってたんですか?」

一通「あン?そりゃオマエ、あの木にいた奴に聞いたに決まってンだろォが。ジャガイモみてェな、カラカラしたやつ」

佐天「なにそれこわい」

一通「え?」

863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:33:19.85 ID:a72n7ApF0
―――。

初春「ふー、一件落着ですねぇ」

初春「全く、変な人もいるんですから、姿が見られて嬉しくなったからっていろいろ喋っちゃだめですよ。めっ」

コダマ「」カラカラカラカラカラ

初春「可愛らしくとぼけても駄目です」





コダマが蟲の扱いを教えていたようです おわり


正直どうオチつけようか悩んだけど、一方さんが出てきてくれてうまくまとまった。すげぇぜ一方さん!
木霊とコダマの違い。佐天さんにはコダマは視えてないようで。
陰火は、昨晩ちょっとためし書きしてみたけど面白くならないし筆も進まないから無理です。


あと、どっかでキノや岩代作品以外でおすすめ上げろって言われたからざっと。
・月姫とか、型月作品。 ・ARIAとうみんちゅ ・和月作品全般 ・ニードレス
ざっと本棚みたらこんな感じだったよ。

865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:53:03.94 ID:a72n7ApF0
              ,. ..‐..:., ─- ..、
               /.: /.:/.:..:..:..:..:..\
             /..:..:./, 〃/. .:.i..:..:.:、ヽヽ
              ,'::.:..::,':.':..: ::..:..:..:..:..:.i:.ヽ:..:!
               !::..:.::i::.:..:.:j:..:..:..:..:..:.;ハ:..:..:.i
              !::.::;r'i::.:.::;リvj、;ハ:;/ _,レ:.:.:!   私はありなのか?
              ヽ:、!<ゞ:::j エニr  rェj:.::/
             ` `ヾリ      .j /v'′
              r‐-r、ノ 丶.._ 一/
               j   \ヽ r{、´
           / >;rっ \ |r─────-、
             /7⌒ソニ´ヽ   `Y^!、_,. -‐=ァ'7'´
          i /:jゝ′ヽ;)丶. / ,ノ´ '/ノ,. ク´
           i し′   ヽ ',ヽ{  , イ '´ /
            |:r'. -、   ヽi j  /´i イ
           i':..:..   \   i!./  !-‐|  |、
          _,ハ.:..:.   _,.>、/   | ̄.!  ヽヽ
      _. ‐ ´..:! ヘ:.:.  /.:'´:7/  .:!ニ._|   !:. }
    / .:,. '´j :! 、:..  ./i./  .:ノ=ー.|   } i
.    / .:; '´ ,:' | :.! :i゙.:. .:/   !   ,:イ._ \ ハノ
   〈:.  ..:.:.  | :r!、i.:..:/.:.   |`ー' ljニ二´ |i`′!
   ヽ::.:/    ! :ゞ:::!._'rf:/).!   j!-‐==|i:.. j|
    ゞ{::.:. .::j :.:iヽ!:ゝ!/  ! ,イ___,」ヽ: j ',
     `ヽ.:/:j .:.:i.:..i´(!、 __ ∨'j    ,ト、V |
       /.:!  :.:..:.」´)!ノ::;ノ :i /       i.′:!


866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:53:53.71 ID:a72n7ApF0
                                    .  ⌒ヽ
                            _.ノ{-r≪__    /  .   i
                       / フ⌒¨    }ミ_/    ′  l
                   .__┘_{ノ{\   __jノ'     /     |
                    / / ´厶≧ヒ.人    __ ..イ    |
                 / //  i |厂 ̄`` ,`フ爪 i !V    |  
                   }ノ ′ | |     . -- 、 从jノ'⌒ヽ.  |
                  / /i  トミ  / ̄_⌒’ }| |: /: : : : \|
                'イ{j  i {         从{/: : : : : : : :`7
                  i 八  トミー─   ヽ///: : : : : : : : :V
                  |ハ{\| iい      イi//{ : : : : : : : ∨
                        }从 }     {_/ i: : : : : : : :/
                      }ハ     /}:{  l:、: : : : : /
                 __、  -‐<{___.____{/: } ,|: :\ : /
             ,. :く  丶 : : : : : : : : : \ / : ノ /: : : : ∨
               /: : : :\  \: : : : : : : : : : : : { i : : : : : i
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     /     /         | : : : | : : : : 〉 : : : : : : : : } /: : |

867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 18:54:45.93 ID:a72n7ApF0
               ,..- ´   _   `ヽ、
            ,、 /,..-、、ゝ`" `ヽ`ヽ‐-ヽー-、
          ,,..{ //,.-// ヽ     ) `, ヽヽ´)ヽ
         /ミ、/´'´7 |  ノ    ´  /  | lノ
         ';:ヽ:l゙、ミ { l ' _     -‐-、 ' .!
          ゝ:_|ヾ、 !  '´          ,'
                ',ヽ',  ,..-,‐、      /::。,ヽ !、
               ゝ,l   {(:::゚:ノ    .、 ゝ::ノ |ミヽ
            {/ |  _       '    " l^ヽ )
               {ゝ!-、 ´    r──f  ,_'  ノ
            /ヽ/`r-、 .__ `二´,..イ 、_ゝ、
              / /ヽ  ヽ/ \/ノ / /|  /ヽj、
          / ,X  〉‐-、,/、 〉' 7、/「|`ゝ、,ト\
          / |/ ヽ/j」_|\ /ヽ/ /」-|!/、 /ヽ`ノ\,、
     、、_/ j/丶 ノヽj、|  「 /、 /`/ 」/{、 ∧ /\ j 'っ
    ミ゙ | / l   X  /! ` ー---゙‐'"´= ´ | 〉、,/ヽ ノ  彡
    `ー-、.Y  ヽ/ `/ノ` ー =      _,. _,|/ |'、ヽ/、_l'´
      U^ヽ/ヽ / |゙丶 ._ ‐ -- ─ ´_, イ/\!ゝ´/


878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:15:38.84 ID:a72n7ApF0
淡幽「なぁたま」

タマ「なんでしょうお嬢様」

淡幽「私も今年で20と5だ」

タマ「そうでございますね」

淡幽「そろそろ結婚してもいい年齢―――というか適齢期はとうに過ぎてると思うんだ」

タマ「そうでございますね」

淡幽「……どうしたらギンコをその気にさせられるかなぁ」

880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:19:22.30 ID:a72n7ApF0
タマ「何を言い出すと思えば」

淡幽「私はアイツに背負ってもらったことがあるんだ」

タマ「それは知っておりまする」

淡幽「確かに私の乳房はさしてふくよかではない。加えてこの厚着だ。あまり感触は伝わらないかもしれない」

タマ「いえいえ、お嬢様のお身体はとてもお綺麗だと思いますよ」

淡幽「いや、褒めてくれるのはありがたいんだがこの際それはおいておこう」

タマ「はぁ」

淡幽「でな、その、背負ってもらったときちょっとだけ、ほんとにちょっとだけ強めに抱きついてみたんだ」

タマ「まぁ」

淡幽「そうしたらアイツなんて言ったと思う?」


ギンコ『っと、悪いな、ズリ落ちそうか』


淡幽「なんだそれは。まるで私が重くなったみたいな言い方ではないか」

882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:26:47.64 ID:a72n7ApF0
タマ「そういうわけではないと思いまするが」

淡幽「うん、たぶんそうだと思う。けれど私はちょっとばかり傷ついた」

淡幽「ほかにもな、私が蟲封じをし終えた時の話だ。蟲封じにはとてつもない痛みが伴うんだ」

タマ「存じ上げておりまする。このタマ、ずっとおそばで見てきましたから」

淡幽「うん。そんなタマだからこそわかると思うが、蟲封じを終えた私は、結構色っぽいと思うんだ」

タマ「はぁ」

淡幽「汗ばんで息が少々荒く、ほんのり頬を赤く染めた様はなかなかのものだと思う」

タマ「ご自分で言いまするか」

淡幽「うん。でな、ある日のこと、それに加えてちょっと、ほんのちょっぴり着物を乱れさせてみた」

タマ「まぁ」

淡幽「そしたらアイツなんて言ったと思う」

ギンコ『痛み、大丈夫か』

淡幽「なんだそれは。私の渾身のアピールは全く気にならず、墨色の足ばかり気にしているのか」

884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:29:49.04 ID:a72n7ApF0
タマ「それはお嬢様のお身体を心配しての言葉だとは思いますが」

淡幽「だろうな。アイツはそういう男だ」

淡幽「けどな、もうちょっと別の部分を見てくれてもよかったのではと思う」

タマ「例えばどのような?」

淡幽「それは、ほら、そのだな。うなじとか、首から肩にかけての、この線とか」

タマ「巷ではそういった箇所に欲情を覚えることを、まにあっくと申すようで」

淡幽「そ、そうなのか?知らなかった、さすがだな、タマは物知りだ」

タマ「いえいえ」



885 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:33:57.75 ID:a72n7ApF0
淡幽「とにかく、ギンコとも随分付き合いが長い。タマと同じくらいか、それ以上の親密度だと思う」

タマ「それはそれは」

淡幽「でもこのままなぁなぁで進んでいけば、確実に進展しないと思うんだ」

タマ「確かに、ギンコの性格であれば遠まわしな表現では伝わらないでしょうな」

淡幽「うん。アイツはそういうやつなんだ。優しいからこそ、私一人を見てくれない」



すず「へっくし」
ミハル「どうしたの姉ちゃん」
すず「ん、なにかな。夏風邪かしら」


綾「ん、くしゅっ」
緒「どうしたの綾ちゃん」
綾「夏風邪、かな?」

887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:37:10.33 ID:a72n7ApF0
淡幽「だからな、そろそろ本気を出すことにした」

たま「具体的な案は?」

淡幽「うん。まずは、やはり歌を詠むのが一般的かと思う。これでも読み書きの勉強は人一倍にしてきたし、
    なかなかのものだと思うんだ」

たま「なるほど、それはいい手でございますね」

淡幽「そうだろう。よし、善は急げだ。一筆したためてくる」





ギンコ「熊を殺してでも生き残る〜、と」カタカタ

ギンコ「ん、文か」ガサガサ

ギンコ「狩房家……おたまさんからか?」

888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:44:40.52 ID:a72n7ApF0
ギンコ「何何……淡幽から?珍しいな」


一日こそ人も待ちよき長き日をかくのみ待たば有りかつましじ

ギンコ「なんだこりゃ……ああ、そういうことか」




たま「ちなみに、どのような歌を?」

淡幽「うん、どうやら私には創作の才能はなかったようなので、いつか読んだ本から引用してみた。
    一日こそ人も待ちよき長き日をかくのみ待たば有りかつましじ=Aとな」

たま「一日ならまだしも、長い間待たされると耐えられない、と」

淡幽「今まで必死で好意を示したのに気づいてくれなかったという想いもこめてだ」

たま「どうして恋という文字が入った歌を引き出さなかったのです?」

淡幽「だ、だってあまりに直接的だと恥ずかしいじゃないか」

たま「まぁまぁ」

889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:46:57.07 ID:a72n7ApF0
数日後。

たま「淡幽お嬢様、ギンコがいらっしゃいましたよ」

淡幽「ほ、ほんとか!今現れたということは―――」

たま「ええ、おそらくは」

淡幽「ふふ、ようやっとかぁ」



ギンコ「や、久しぶりだな淡幽」

淡幽「ああ、文は届いたか?」

ギンコ「でなきゃ来てねぇよ」

淡幽「なんだそれは。まるであの文が催促文だったような言い方ではないか」くすくす

ギンコ「ん?違ったのか?」

淡幽「えっ?」

890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 22:50:09.75 ID:a72n7ApF0
ギンコ「そろそろまた蟲の話を聞かせろってことだろ?悪かったな、最近ちょいとほかの依頼で忙しくてね」

淡幽「え……えっと?」

ギンコ「だが歌で催促してくるとはな。風情があってよかったぞ」

淡幽「そ、そうか……それはどうも」

ギンコ「?どうしたんだ妙な顔して。で、どうする?今から蟲の話初めても大丈夫か?」

淡幽「いや……お前も来たばかりで疲れているだろう。少し休んでからにしよう」

ギンコ「そうか。じゃ、そうさせてもらうかね」




おたま「お嬢さま……やはり恋という字をいれたほうがよろしかったのでは」

淡幽「ああ……あそこまで純粋に蟲のことを考えているとは思っていなかったよ」

淡幽「たまぁ……どうしよう」

おたま「おやまぁ」

896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:03:40.90 ID:a72n7ApF0
たま「しかしご存じの通り、たまも蟲師として生きてきた身。ゆえに異性の口説き方には弱く」

淡幽「ああ、そういえばそうだったな……なんか、すまない」

たま「いえいえ、たまはお嬢様に使えることこそが使命。問題などありませぬ」

淡幽「たま……ありがとう。よし、なんだか元気が出たよ」

たま「それはそれは」

淡幽「よーし、私もあの頃から少しは成長したんだ。もう一度、その、色仕掛けだ」

たま「今は夏ですから、それもよいかと」



淡幽「やぁギンコ、またせたな」

ギンコ「いや、こっちも休めてよかったよ」

淡幽「そ、それにしても最近暑いな」パタパタ

ギンコ「今が一番暑い季節だろうな」

淡幽「(薄着してるんだからその辺り気にしてほしいんだがなぁ)」

897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:08:50.95 ID:a72n7ApF0
ギンコ「さて、それじゃ始めるか。まずは―――オイ、大丈夫か、机につっぷして」

淡幽「いやな、この冷たさが気持ちいいなと」

淡幽「(お前の前では無防備な姿も見せるんだよというこの姿勢―――さぁどうでる)」

ギンコ「お前は好きに歩けない分体力少ないからな。夏の暑さもこたえるだろう。無理しなくてもいいんだぞ」

淡幽「(ま、こうなるか)」

淡幽「いや、すまない、大丈夫だ。さぁ始めるか」

ギンコ「そうか?辛かったらちゃんと言えよ。じゃあな、雷を作り出す蟲の話だが―――」


淡幽「(あぁ)」
淡幽「(ギンコのやつ、本当に楽しそうに蟲の話をする)」
淡幽「(もちろん、全て蟲と人が共に生きている話のときだけだが)」
淡幽「(普段は感情の起伏が少ない分、こういう姿を見ていると可愛らしくも思えるな)」

ギンコ「それで―――おい、ぼんやりして大丈夫か?」

淡幽「っえ?あ、ああ、大丈夫だ」

898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:11:56.05 ID:a72n7ApF0
ギンコ「本当か?」ずいっ

淡幽「え?あ、ん……」

ギンコ「熱は――ねぇようだが」

淡幽「だ、だから大丈夫だと言っているだろ?ただやはり暑いからな、ふっと気が抜けてしまうんだ」

ギンコ「そうかい。んじゃちょっと休憩するか」

淡幽「そうだな、たまに茶をいれてもらってくるよ」

ギンコ「んな構うなよ」

淡幽「いいからいいから。私も、少し歩いて気を引き締めたい」

ギンコ「……んじゃ、頼んだ」

淡幽「ああ、少しばかり待っていてくれ」



淡幽「たまー!たまー!」

たま「おやおや、どうしました」

900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:16:52.02 ID:a72n7ApF0
淡幽「さっきな、ギンコがな、ぴとってしてすごく近かったんだ!」

たま「落ちついてくださいましお嬢様。何を申されているのかわかりかねまする」

淡幽「え?ああ、今さっきギンコがこう、この辺りまで近づいて、おでこを触って熱を計ってくれたんだ」

淡幽「勿論、今までギンコに近づいたことは何度もあったが、今回のは何か、こう、今までとは違う―――そう、ときめきだ。
    ときめきのようなものを感じたんだ」

たま「大はしゃぎでございますね」

淡幽「柄にも無くな。っと、お茶と茶菓子を頼めるかな」

たま「承知いたしました」



淡幽「どうだ、いい菓子だろう」

ギンコ「普通に美味いね、これは。どこのモンだ?」

淡幽「ずっと西のほうのモノらしい。クマドが持ってきてくれたんだ、保存もきくしここを発つときに少し持たせるよ」

ギンコ「ああ、アイツの土産ね。元気にやってんのか」

淡幽「―――相変わらずだ」

902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:21:45.48 ID:a72n7ApF0
ギンコ「そうか―――変わんねえな、アイツも」

淡幽「お前が言えたことではないだろうに」

ギンコ「違いない。じゃあ、続きを初めてもいいか?」

淡幽「ん、頼む」

ギンコ「今度はぼうっとしてんなよ?」

淡幽「わかっているさ」



―――。


ギンコ「――――と、こういうわけだ。とりあえず、これで手持ちの話は全部だな」

淡幽「お前……あれだけ長い間ほっつき歩いていて使える話がこれだけか」

ギンコ「悪かったね。仕方ねぇだろ、どうしても時間のかかる案件が、いくつも積み重なっちまったんだからよ」

淡幽「そのようだな……さて、こちらも始めるか。そこにいてくれるか?ギンコ」

ギンコ「ああ、いつもの通りに」

903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:27:30.41 ID:a72n7ApF0
淡幽「……っ、づ。く、―――ぅ、は、ぁ……!」


ギンコ「(……禁種の蟲は確実に封じられている。だが、はたしてこれらが終わるのはいつのことやら)」
ギンコ「(そういやぁ、ずっと前に淡幽に足が治ったらどうすんのか聞いたっけか)」
ギンコ「(俺と一緒に旅をしたいとか言ってたが、コイツの体力じゃ難しい気がするがね)」
ギンコ「(って、何本気にしてんだか。ありゃコイツなりの冗談だろうに)」


淡幽「ふ、ぅ……、ぁっ、う」

淡幽「く……づ、ぅ――――――ぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

ギンコ「……終わったか。今、おたまさんを呼んでくる」

淡幽「いや、いい―――それより、もう少しここに居てくれ」

ギンコ「……わかった」

904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:34:19.99 ID:a72n7ApF0
淡幽「(ふ、ふふ、どうだギンコ。密室で薄着の女子と二人きり―――)」

ギンコ「(毎度辛そうだな)」

淡幽「(さぁ、私は心の準備はできている。どさくさにまぎれてかなり服も乱した)」

ギンコ「(もしクマドのやつが禁種の蟲の払い方を見つけたら、こんな思いもしなくて済むだろうにな)」

淡幽「(あ、でも本当はもっとこう、できればそういう行為は段階を踏んでだな)」

ギンコ「(淡幽は一生連れ添う覚悟は出来てると言ったが、やはりなんとかしてやりてぇもんだね)」

淡幽「(そうだなぁ、まずは何もしなくていいから、寄り添うように座っていたいなぁ)」

ギンコ「(そのためにできることと言やぁ蟲の話―――それも殺した話をするくらい、か)」

淡幽「(それで、人の蟲が共生している話を聞くんだ―――ああ、それはとても素晴らしいことだろうなぁ)」

ギンコ「(辛いね、どうにも。救いといえば、コイツの覚悟の強さくらいか)」

淡幽「(冬の日なんかは寒いだろうから、もっとこう、くっついて……ふふ)」

ギンコ「(出来ることと出来ないことの見切りくらいはつけられてるが……ふぅ、どうにもならんね)」

908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:39:36.83 ID:a72n7ApF0
淡幽「……」フフフフ

ギンコ「……」ウーム

淡幽「……って」

ギンコ「?どうかしたか」

淡幽「いや、その……なんでもない」

淡幽「(やはりこの手も駄目か……しかたない、他の策を練ろう)」

淡幽「ん、そうだ。少し、外の空気をあたってくる―――っと、」グラッ

ギンコ「おいばかっ、蟲封じしたあとなんだ、自分の体力を考えろ」

淡幽「ああ、そうだったな」ととと

ギンコ「ほれ、おぶされ」

淡幽「えっ」

ギンコ「ん?」

910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:43:13.76 ID:a72n7ApF0
淡幽「え、それは、その」

ギンコ「今の体じゃ杖つかっても歩けねぇだろ。何時かみたくおぶってやるよ」

淡幽「(け、けど今のこの恰好じゃさすがにいろんなところの感触があたってしまうのでは!?)」

淡幽「(さすがにそれは、少しばかり恥ずかしい―――いやいや、何を言って居るんだ私は。これは好機じゃないのか)」

淡幽「そ、そうだな、頼むよ」

ギンコ「ああ―――しょ、っと」ヨイセッ

淡幽「(ああ……ギンコの背中の温かさがすごく近くに感じられる……幸せだなぁ)」ぽわぽわ

ギンコ「(コイツ、また軽くなったか?大丈夫か)」

淡幽「(ずっとこうしてくっついていられたらなぁ)」

ギンコ「(それとも俺の体が強くなったのかね)」

淡幽「(いっそギンコの荷物になりたい……)」

911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/05(火) 23:51:53.23 ID:a72n7ApF0
ギンコ「ふぅー……夕暮れの風が涼しいな」

淡幽「そうだなぁ……(ギンコの背中おっきい、あったかい)」

ギンコ「っと、ここいらで一度降ろしていいか。お前も、ずっと背負われてるのはしんどいだろ」

淡幽「えっ?あ、ああ、そうだな。そこの岩に頼む」



―――。


淡幽「―――日が沈んでいくな」

ギンコ「そりゃ世界は廻ってるからな」

淡幽「知っているかギンコ。つい最近まで、この星は平坦だと思われていたらしい」

ギンコ「化野に聞いたよ。模型もみた」

淡幽「化野……あのモノ好きな蒐集科だな」

ギンコ「ああ。そういやぁな、あの野郎この間―――」

912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 00:01:06.49 ID:a72n7ApF0
淡幽「(……ギンコのやつ、化野の話をするときやたら楽しそうに話すな)」
淡幽「(……ま、さか)」

ギンコ「―――ってなことがあってな、それで、」

淡幽「ギンコ」

ギンコ「ん、どうした」

淡幽「少し体が冷えてきた―――戻ってくれてもいいか」

ギンコ「ああ、りょうかい。ほれ、おぶされ」

淡幽「ん」ヨイショ


―――。


淡幽「たまー!たまー!」

たま「どうされましたお嬢様」

淡幽「ギンコが男色かもしれない!」

914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 00:04:33.39 ID:N2P+VZ0j0
たま「何をおっしゃいまする」

淡幽「あの蒐集家の話となると凄く楽しそうになるんだ……それはもう」

淡幽「もしギンコが男色だったと仮定しよう。そうすれば、今までの行動にも全て話がつく」

たま「……考えすぎでは?」

淡幽「杞憂で済めばよいのだがな。どうにもいやな予感がしてたまらないのだ」



ギンコ「っくし」

ギンコ「夏風邪かね?どっかであらぬうわさでもされてるのやら」

947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:13:25.78 ID:N2P+VZ0j0
―――。

ギンコ「よう化野」

化野「久しぶりだな。なんか珍しいもん見つけたか?」

ギンコ「じゃなきゃお前のとこには来んさ」

化野「ひでぇことを言うな。まあいい、とにかく上がれ」



化野「で?今回はどんなモンを持ってきたんだ?」

ギンコ「コイツだ」

化野「筒?硝子みてぇな素材だが随分軽いな。それにこの部分の柔らかさはなんだ?」

ギンコ「筒じゃねぇよ、そいつは筆だ」

化野「筆だと?コイツがか?」

ギンコ「その蓋をとってみろ。先端がとがってるだろ。それを紙の上に滑らせると中から墨が出て字がかけるってわけだ」

化野「ほー。どれ」ビリッ

化野「……オイ、紙が破れちまったじゃねえか」

949 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:19:32.10 ID:N2P+VZ0j0
ギンコ「そりゃそうだろうな。紙はこっちの紙のように丈夫じゃなきゃいけねえようだ」

化野「随分つるつるした紙だな。それに本のようにまとまってる」



化野「―――なるほどな。先端がとがっているように見えるが、実は極小の玉がついている。玉の筒側に
    墨がつき、玉を転がすことで墨を紙にうつす、ってとこか」

化野「しかしこんな珍品、どこで手に入れた?」

ギンコ「ちょいとこの間とある見習い蟲師の蟲払いをしてやったんだよ。その時に報酬としてちょいと拝借してきた」

化野「火事場泥棒か」

ギンコ「違うわい」

化野「ふぅん―――まぁいい、いくらで売ってくれる?」

ギンコ「そうだな―――これでどうだ?」

化野「ばっ、高すぎだろ!蟲付きならいざしらず、ただの道具にここまで出すか!」

ギンコ「なら別にいいさ。ただしコイツはほかじゃ絶対に手に入らんぞ」

化野「くっ……」

950 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:22:01.70 ID:N2P+VZ0j0
化野「……そっちの紙も一緒だな?」

ギンコ「ああ、それで構わんぜ」

化野「……しょうがない、買ったよ。ほれ」

ギンコ「毎度あり」



ギンコが化野にボールペンと手帳を売りつけるようです おわり

まだ残ってんのか。あと50程、ちゃちゃっと埋めてみようか。
ボールペンとかは、佐天さんからぱくったみたいです。

953 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:34:07.82 ID:N2P+VZ0j0
―――秋

ミハル「それじゃあ山菜とってくるから」

すず「あんまり蟲と遊んでちゃだめだからね」

ミハル「わかってるよ」



ミハル「今年はみのりが多いのかな」

ギンコ「よぉミハル」

ミハル「ん、ギンコか」

ギンコ「なんだ、随分なもの言いだなオイ」

ミハル「いや、そろそろ来るかなと思ってたから」

ギンコ「そうかい。どうだ、蟲とは」

ミハル「ちゃんと距離はたもってるよ。なんだか最近見たことない蟲も増えてるけど」

ギンコ「ああ、そりゃちょっと前にこの近辺の光脈筋が移動したからだな。この土地側に移動したから、少しは豊かになってきたんだろ」

ミハル「だからかぁ」

955 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:52:29.51 ID:N2P+VZ0j0
―――。

すず「いきなり来るんだもん、びっくりしたじゃない」

ギンコ「依頼がこの近くだったからな、ついでに寄ったんだよ。突然で迷惑だったか」

すず「ううん、そんなことないけど」

ミハル「(姉ちゃん顔にやけすぎ)」

すず「そ、それでどうするの?今日は泊ってくんだよね」

ギンコ「そうさせてもらえるなら助かるが」

すず「うん、じゃあ泊ってってね。旅で疲れてるだろうし」

ギンコ「んじゃ、ありがたく」

すず「それじゃあ夕飯の支度しなきゃ……そっちでミハルの面倒見ててくれる?」

ギンコ「おやすいごようで。おーいミハル、お前が最近増えたっていってた蟲、教えてくれねえか」

ミハル「うんいいよ」

957 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 18:56:18.11 ID:N2P+VZ0j0
―――。

ギンコ「―――なるほどな、じゃあこっちはどうだった?」

ミハル「それは見てないけど、こっちなら」

ギンコ「そいつは危ねぇから近づくなよ」

ミハル「わかった……ん、ちょっとごめん」



すず「〜♪」トントントン

ミハル「姉ちゃん姉ちゃん」

すず「はうっ!ど、どうしたのよ」

ミハル「……頑張れ」

すず「なっ!なに言ってんのよばか!」


ギンコ「何してたんだ?」

ミハル「なんでもないよ」

961 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:19:21.04 ID:N2P+VZ0j0
―――。

ミハル「お風呂わいたけど、一緒にはいろうギンコ」

ギンコ「いきなりだなオイ」

ミハル「薪がもったいないから。ほらほら」

ギンコ「しょうがねえな。悪いすず、先に湯貰うぞ」

すず「うん、ごめんねミハルがわがまま言って」

ギンコ「構わんさ。あいつもお前さんと二人きりで、人に甘えたいところもあるんだろ」



ギンコ「いい湯だ」

ミハル「ちょっと熱かったかな」

ギンコ「いや、これくらいが俺は好みだがな」

ミハル「……ギンコとその目って、蟲がすんでるの?」

ギンコ「ほぉ、よくわかったな。どうしてわかった」

ミハル「なんとなく」

962 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:22:29.37 ID:N2P+VZ0j0
すず「しょ、っと。お布団識終わりました、っと」

すず「これ、ギンコの服……」

すず「……」バサッ

すず「……あったかい。それになんだかいいにおい」ボンヤリ


ギンコ「上がったぞー……何してんだ」

すず「うひゃいっ!」

ギンコ「寒かったのか?風呂空いたからはいってこいよ」

すず「う、うん」


966 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:36:25.40 ID:N2P+VZ0j0
佐天「ふー……寒い。すっかり冬だ」

初春「焼き芋が美味しいきせつですね」

佐天「さつまいもはちょっと季節はずれな気が……というかね、飾利くん。君はもう少し女の子らしい発言をなさい」

初春「といいますと?」

佐天「例えばー、イルミネーションが綺麗な季節だなぁーとかさ」

佐天「私達ももう中二。彼氏の一人くらい作らなきゃなんだかほら大変だよ」

初春「私は佐天さんがいてくれたらそれでいいですよ?」

佐天「嬉しいお言葉ありがと。けどそれとこれとはまた別の話です」

初春「そうですかね。彼氏、彼女というのは満たされない人間が求めるモノです。何かに打ち込んでいて満たされている人間は
    そんなもの必要ないと感じますし。私は佐天さんで満たされてますから、とくに欲しいだなんて思いませんけどねぇ」

佐天「うわ、いきなり初春が人間心理を語り始めましたよ?」

初春「というか、好きな異性ができてその人が彼氏になったらいいのになぁが正しい思考であって、彼氏が欲しいというのが
   先にくるのはどこか間違ってる気がするんですよ」

佐天「そ、それはそうかもしれないけどさ」

初春「過程と結果が逆転するなんてゲイボルグじゃありませんし。ああ、あれはまた別でしたか」

967 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:43:27.58 ID:N2P+VZ0j0
佐天「それじゃ、また明日ね」

初春「はーい、おやすみなさーい」


佐天「彼氏、彼氏かぁ。私も恋に恋する時期ってだけなのかしらね」

佐天「ま、確かに今は初春達がいるだけでいいし。言ってもまだ中二、そう焦る必要もないかな」

佐天「―――ん、つめたい。……おー雪だ。初雪」

佐天「いよいよ本格的に冬になってきたねぇ。とと、雪が降りだすと体感温度が2度くらい下がっちゃうね。早く帰ろ」


佐天「ふぁーあったかい。やっぱり冬はこたつだねぇ」

初春「駄目です佐天さん!」

佐天「うぉあっ!?う、初春っ、アンタどこからはいってきたの!」

初春「玄関からですよ?合鍵の場所は知ってますし」

佐天「知ってるからって無断侵入しない!あーびっくりした」

初春「それより!コタツなんていつ買ったんですか!」

佐天「ひと月くらい前だけど」

968 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:49:15.19 ID:N2P+VZ0j0
初春「駄目じゃないですかー。コタツ買ったら佐天さんコタツで寝ちゃうでしょう」

佐天「そんなことないよ?だいたい5回に一回くらいかな」

初春「やっぱり駄目じゃないですか。風邪ひいちゃいますよ?」

佐天「大丈夫だって。て、そういえばなんで来たの?」

初春「あ、そうそうそうです。雪が降ってきましたし、初雪記念ってことで鍋しましょう鍋」

佐天「いきなりだね……まぁ、晩御飯決まってなかったからいいけど」

初春「じゃあ御坂さんたちも呼びましょう」

佐天「お、いいねぇ。最近4人で集まれてなかったし」

初春「それじゃついでに材料もいろいろ買ってきてもらいましょう。カニとかエビとかホタテとか」

佐天「白井さんにたかるのやめようよ……」

初春「えーいいじゃないですか。あ、もしもし白井さん、今から佐天さんの家で鍋しますからカニとか買ってきてください。
    え?何?今日は御坂さんと二人きりで過ごしたいから無理?」

初春「しょうがないですねぇ……(佐天さん、御坂さんの説得頼みます)」

佐天「りょーかい……あ、御坂さん、今から家で鍋するんですけど一緒にどうですか?はい。はい。
    そうですね、初春はカニとか欲しがってました。ええ、お願いします。はーい」

初春「どうやら説得完了したようですけど、白井さんも来ますよね?……はいはい、文句はあとで聞きますから材料お願いしますねー」

970 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:51:29.69 ID:N2P+VZ0j0
―――。

御坂「こんばんはー!」

白井「お晩ですの……」

御坂「へぇーここが佐天さんの部屋かぁ」

佐天「ルームメイトもいませんし、のんびり使ってますよ。ささ、どうぞどうぞ」

白井「初春ゥゥゥ……この恨みは忘れませんの」

初春「なんのことですか?それよりほらカニよこしてくださいカニ」

白井「ちくしょうですの」



―――。

佐天「……」

御坂「……」

初春「……」

白井「……」

971 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 19:55:35.20 ID:N2P+VZ0j0
佐天「……誰か、喋りません?」

初春「……やっぱり、カニ鍋は、沈黙効果がありますね」

御坂「うまくとれない……」

白井「あれ?今思えば殻だけテレポさせればよかったんですの」シュンッ

初春「ああっ、白井さんずるいです!私のも私のもー!」

白井「嫌ですの」モグモグ

佐天「仕方ない、ここは秘密兵器のハサミちゃんを使うとしますか。おりゃー!」バキンベキン

佐天「ふぅ……おいしおいし」モグモグ

御坂「とれない……」

初春「私もハサミ使いますか……固くて切れないです」

佐天「初春は非力だねぇ。ほら、私がやったげるからさ」バキンベキン

初春「さすがですねぇ佐天さん。女の子とは思えない豪快さです」

佐天「とっておいてもらってそんなことを言うのか飾利くんは」

御坂「とれないよぅ……」

973 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:01:09.66 ID:N2P+VZ0j0
―――。

佐天「さぁて食も進んできたところで取り出し足りますは日本酒」

白井「風紀委員の手前でお酒とはいい度胸ですのね」

御坂「まぁまぁいいじゃない少しくらい」

白井「お姉さま、さすがにお姉さまのたしなめだとしても黒子は風紀委員として―――(ちょっと待つですの。
    お酒でへろへろに酔ったお姉さまを介抱―――こ、これですの!)」

白井「ま、まぁ少しくらいなら大目にみますの」

初春「うわぁい白井さんが何を考えてるか手に取るようにわかります」

佐天「それではまずは一番歳が上の御坂さんからどうぞ」

御坂「んーありがと。私日本酒ってはじめてなんだけど美味しいかな」

佐天「これはいいお酒ですからねぇ。たぶん飲めると思いますよ」

御坂「果物みたいな香りがするのね」

初春「大吟醸って、なんで佐天さんがそんなのを?」

佐天「親が風邪ひいたときこれで卵酒つくりなさい、って。もったいないから使わなかったけど」

976 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:07:19.92 ID:N2P+VZ0j0
御坂「うましっ!何これおいしい」

佐天「マジですか。どれ……あー、飲みやすい酒ですねぇ」

初春「そして私もとりだしたりますはこのお酒」

白井「黄金色にひかってますの」

佐天「ぶっ!?ちょ、初春それって―――」

初春「(大丈夫です佐天さん、これは吸蜜糖から作った光酒もどきですよ)」

佐天「(いや、それ十分大丈夫じゃなくない?というかアンタお酒作りなんてできたの?)」

初春「(ヌシパワーでちょちょいと作ってました)」

佐天「(ヌシパワーすごい)」

初春「ささ、白井さんどうぞ」

白井「まぁ、少しくらいなら―――美味ですのっ!?」

初春「おいしいでしょう、なんたって生命の源に近い味ですからねぇ。誰の口にも合います」

御坂「へー私も一口……うわぁ、佐天さんのも美味しかったけどこっちも凄い」

佐天「おそらくこっちのほうが美味しいでしょうね……というかコレに勝てる飲みものがあるとは思えませんけど」

977 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:12:46.18 ID:N2P+VZ0j0
―――。

白井「ですのですのー。なんですのこのちっさいヘンテコなのはですのー」

佐天「わぁ、白井さん無茶苦茶酔ってる」

初春「まー光酒を初めて飲んだらああなるでしょうねぇ。というか視えてますよね、あれ」

佐天「視えてるねぇ。やっぱりそのお酒のせいじゃないの?」

初春「まさかこんなことになるとは……」

御坂「ねーさてんさーん」だきっ

佐天「おぶっ。御坂さん、いきなり後ろからのしかかられると―――」

白井「あーおねえさまがさてんさんにくっついてますのーわたくしもおねえさまにくっつきますのー」だきっ

佐天「ぐえっ。ちょ、重……」

初春「そして私も便乗してみますね」だきっ

佐天「ぐえーっ。う、初春、アンタは正気なんだからやめなさい!」

初春「だって私だけ仲間はずれはいやですよぅ」

佐天「嫌とかじゃなくて。ふおあっ、御坂さん耳の近くで喋らないくださいくすぐったい!」

978 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:18:22.89 ID:N2P+VZ0j0
―――。

佐天「それじゃ、私は御坂さんの酔い覚ましいってくるから、初春は白井さんを看てね」

初春「完全に酔い潰れちゃいましたねぇ白井さん」

白井「ですのー……」

御坂「さてんさん、からだあつい……おそといきたい」

佐天「はいはい、今から行きますからちゃんと上着きてくださいね」


―――。


佐天「ふぅー……うわぁ、雪まだ降ってたんだ。すっごい積ってる」

佐天「街明かりが反射して綺麗ですねみさかさ――――」

御坂「ゆきだーっ!」ばっ

佐天「ちょっ」

御坂「そりゃー!」ずさー

佐天「しまった飲ませ過ぎた」

979 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:20:48.59 ID:N2P+VZ0j0
佐天「じゃなくて、もう、何やってんですか御坂さん!」

御坂「つめたーいきもちいーい」

佐天「風邪ひきますから起きてください、ほら」ぐいっ

御坂「やー」ぐいっ

佐天「っと、うあっ!」どさっ

佐天「あいたた……」

御坂「……やっと二人きりになれたわね、佐天さん」

佐天「えっ……御坂、さん?」


≪省略しました各自妄想お願いします≫


佐天「もうお嫁にいけない……」

御坂「何言ってんのよ、ロッカーではもっとすごいことやったじゃない」

佐天「それは忘れてください……」

981 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:25:43.70 ID:N2P+VZ0j0
佐天「うー、体が熱いような寒いような、変な感じになっちゃったじゃないですか……」

御坂「そう?私は全然寒くないけど」

佐天「元気ですねぇ……ほら、もう部屋に戻りましょう」

御坂「そうね」

―――。

佐天「たっだいまー。あーやっぱり部屋あったかいなー」

御坂「痛っ」

佐天「え?」

御坂「ん……なんだろ、部屋に入ろうとしたら肌が痛くなって―――やっぱり痛い」

佐天「―――、……なるほど、蟲の仕業ですね」

初春「どうしたんですか佐天さん、玄関でつったって」

佐天「御坂さんに蟲がついちゃって。常雪蟲かな」

初春「へー珍しいですね」

983 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:29:51.26 ID:N2P+VZ0j0
佐天「―――というわけでして、御坂さんが痛いと感じるのはほとんど錯覚みたいなものです」

御坂「痛みに耐えていれば元に戻るってこと?」

佐天「そういことですね」

御坂「でもなんで私だけ……あの時は別になんともなかったのに」

初春「あの時?」

御坂「うん、佐天さんと雪の上でn」

佐天「わーわーわー!な、なんでもないよ初春っ!と、とにかくね、御坂さんをあっためないと!」

御坂「でも温めようとするとやっぱり痛いし……」

初春「耐えなきゃいけないですよ。じゃなきゃどんどん体温が下がっちゃいますから」

佐天「それに昔ならいざしらず、今の世の中暖房は完備されてますからねぇ。払わないとどこにも行けませんよ」

御坂「んー……それじゃあ、佐天さんが温めてくれるなら頑張ろっかな」

初春「なん……」

佐天「だと……」

985 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:33:26.91 ID:N2P+VZ0j0
初春「佐天さん……御坂さんが何かほざ、申しておりますが」

佐天「御坂さん……冗談はよしこちゃんですよ」

御坂「冗談って、さっきのキスは嘘だったの?」

佐天「あ、あれは御坂さんが強引にしてきたんじゃないですk……ぁ」

初春「……へーえ、佐天さんと御坂さんってそういう関係だったんですねーへー」

佐天「ち、違うの初春、そうじゃないの誤解なの」

御坂「そんな……私は遊ばれてただけなのね」ヨヨヨ

佐天「み、御坂さんあなた酔ってるんですかシラフなんですかどっちなんですか!?」

初春「もういいです、佐天さんなんか知りませんからっ!!!」

佐天「ちょ、まってういはr」

御坂「……また、二人っきりになっちゃったわね」

佐天「ちょっ」


≪省略したよ≫

986 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:35:27.28 ID:N2P+VZ0j0
佐天「……」シクシクシクシク

御坂「んー、もう痛くないわね」

佐天「ひどい……野外であんなに……」シクシク

御坂「ご、ごめん、ちょっと本気になっちゃった」

佐天「御坂さんこわい……こわいよぅ……」シクシク



御坂さんが常雪蟲につかれたようです おわり

988 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/06(水) 20:39:02.90 ID:N2P+VZ0j0
その頃の白井さん

初春「……佐天さんの、ばか」

白井「んーもうカニはいいですのー……」

初春「白井さん……」

初春「……佐天さんが御坂さんをとるなら、私だって―――」

白井「ふわぁー……中華は火力が命ですのー……」

初春「ん……白井さんの髪の毛ふわふわです。それにいい香り……お嬢様っぽい香りです」スンスン

初春「あ……なんだか匂いかいでたらちょっとその気になってきました」

初春「では―――いただきます」


―――。

白井「もうお嫁にいけませんの……」シクシク

初春「いやぁこっちも結構イケるかもしれません」



はてなブックマーク - 佐天「蟲が見える能力かぁ」2

佐天「蟲が見える能力かぁ」1

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/29(水) 19:12:15.61 ID:LVlpCW9/0 [1/53]
初春「虫なら私たちでも見えますけど」

佐天「違う違う、虫じゃなくて蟲。虫が三つで蟲になる、あの蟲」

白井「違いがわかりませんの」

佐天「虫は昆虫で、蟲はひとつの命の在り方、ってところかな」

初春「ああ、ついに中二病こじらせちゃったんですね。まだ中一なのに」

佐天「うわあ信じてもらえてない。まあしょうがないけど」

白井「まあこのままでは話が進みませんので初春の発現は無視して、蟲とはなんですの」

初春「蟲と無視をかけたんですか?面白くないですよ白井s」ヒュンッ

佐天「ありゃ、どこに飛ばしたんですか?」

白井「屋上ですの。それで?」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:12:48.03 ID:LVlpCW9/0 [2/53]
佐天「ああ、蟲が何か、ですか。さっき言った通り、私達とは違う命の形をもった何か、です。
   そうですねぇ、ちょっと非科学的な表現になりますけど、心臓を生命の源だと考えてください」

白井「まぁすでに蟲という存在が非科学的ですから構いませんのよ」

佐天「確かに。それで、人差し指、つまり心臓から一番遠い場所にいるのが私達人間だとしますね。
   他の親指や小指が植物、ほかの動物だとします。そして手首あたりが微生物、菌類とかですね」

白井「……なるほど、心臓に近づくにつれ、下等な生き物になっていくということですのね」

佐天「さっすが白井さん、そういうことです。で、腕をたどって肩を通り過ぎて、心臓のすぐ隣に位置するのが、
   蟲って存在です」

白井「心臓が生命の源だとすれば―――蟲とは、つまりほとんど生命そのものということですの?」

佐天「いくざくとりぃ!」

白井「しかし、どうしてそんな知識を?」

佐天「さぁ?私も朝起きたらいきなり理解してましたから。真理の扉を開いたエドみたいな感じですかね?」

白井「なんですのそれ」

佐天「ありゃ、そっか。白井さんはこういう漫画読みそうにないもんなぁ。御坂さんだったらわかったかもしれないのに」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:13:18.94 ID:LVlpCW9/0 [3/53]
白井「それにしても、どうしてまたいきなりそんな能力を?」

佐天「うーん、どうしてでしょうか。一昨日の研究所爆発事件とかと関わってたりしそうなんですけど。勘で」

白井「……そういえば、あそこは生命関係の研究所でしたわね」

佐天「やや、ビンゴっぽい。……ん、けど、だとしたら、」

白井「だとしたら?」

佐天「蟲が見える能力が手に入ったってことは……その辺りに、蟲が湧いてくる、ってことになるのかも」

白井「その蟲がいるとどうなりますの?ただの生命そのものであれば、特に害はないのでは?」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:13:50.37 ID:LVlpCW9/0 [4/53]
佐天「いえ、蟲は限りなく生命そのものですが、けど私達同様生きていますから。私達が生きるために動物を殺すように、蟲だって生きる為に他の生き物に結果的に害を与えることだってあります」

白井「はぁ……それも突然えた知識で?」

佐天「はい。ちなみに、蟲払いの知識も少しくらいは入ってるみたいですね」

白井「蟲払い……蟲を殺すということですの?」

佐天「まぁ、だいたいそんな感じです」

白井「……しかし、佐天さんには失礼ですけどここまで聞いておいてやはりその能力が本物かわかりませんの」

佐天「そりゃー確かめる術は今のところありませんからね。しょうがないですけど。ただ、もし原因不明の自体が起こったら、それは蟲の仕業かもしれないので、私に連絡してもらえませんか?」

白井「そういう事件が起これば、ですけれど」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:14:26.61 ID:LVlpCW9/0 [5/53]
――――。



佐天「(うーん、やっぱり信じてもらえなかったなぁ。ま、しょうがないか)」

佐天「(……お。野錆がいる。こんなところまで出てくるなんて、ありえないのに)」

佐天「(確か、野錆は独特の周波で仲間を呼ぶんだっけ……本来は山の分解者なのに、コンクリートなんかにへばりついてる)」

野錆「」カサカサ

佐天「ほらほら、お前たちの居る場所はここじゃないよ。ここには食べ物なんてないんだから、はやく山へ帰りな」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:14:57.66 ID:LVlpCW9/0 [6/53]
野錆「」カサカサ

佐天「……あ、聞いてくれたのかな。なんか移動しはじめた―――って、蟲って私の言葉わかるの?」

佐天「(……ま、いっか。それより、あんまり壁に向かってぶつぶつ話してるとおかしく見られちゃうし)」


佐天「(それにしても……)」


蟲「」カサカサ


佐天「(いるなぁ……結構な数。見た感じ、有害な蟲はいないみたいだけど)」

佐天「(まあ、放っておけば問題ないモノだし、別にいいのかなぁ)」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:26:45.56 ID:LVlpCW9/0 [7/53]
―――。

佐天「(蟲がみえるようになってから一週間。そのあたりにふよふよしてるけど、特になんの問題も起こってないなぁ)」

佐天「(だとするとこの能力、全然やくに立たないじゃん……うわあ……)」

佐天「(はぁ……まぁいっか。テレビテレビ、っと)」

テレビ『――――――、――――――』

佐天「……んー、やっぱ今の時間帯だとほとんどニュースかぁ。でも外雨降ってるし、やることないなー」

テレビ『―――です、最近何も無いところから人が降ってくるという奇怪な事件が多発しており、被害者はすでに5人―――』

佐天「……こっ、この感じ、蟲の事件……!勘だけど」

佐天「でも、なんの蟲だろ……私の知ってる中では何もないなぁ」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:29:49.83 ID:LVlpCW9/0 [8/53]
pllllpllll

佐天「お、電話。もしもしー」

白井『白井ですの。今よろしくて?』

佐天「大丈夫ですよー暇ですよ?というか珍しいですね、白井さんから電話だなんて」

白井『ええ、そのですね。以前蟲の話をして下さったでしょう』」

佐天「ああ、はい。何か、ありました?」

白井『……お姉さまが』

佐天「御坂さん?」

白井『……もしよろしければ、今から寮に来ていただきたいのですけれど』


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:34:43.68 ID:LVlpCW9/0 [9/53]
佐天「ん、わかりました。ちょっと待っててくださいね」

白井『雨の中迷惑かけますの』

佐天「あはは、私と白井さんの仲じゃないですか。一応聞いておきますけど、御坂さんがどんな感じになってるんですか?」

白井『よくわかりませんけれど、足が痺れると。病院にも行ったのですけれど、原因不明で』

佐天「足が痺れる?」

白井『ええ。能力者の仕業かと思いましたけれど、何故か同様の症状を訴える生徒が寮内に多数いまして』

佐天「はぁ……まぁ、行ってみますね」

白井『お願いしますの』ピッ


佐天「足が痺れる、かぁ……んー、なんだろ」

佐天「それにしても、ようやくこの能力の出番かー。ちょっと嬉しいかな」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:37:03.20 ID:LVlpCW9/0 [10/53]
―――。

佐天「来ましたよー白井さーん」

白井『お疲れさまですの。今扉を開けますからお待ちくださいまし』

佐天「あーい……よし、それじゃ行きますか」


佐天「……って、地面に生えてるこれ、なんだろ」

佐天「白井さーん、開けてくださーい」コンコンコン

白井「お待ちになってくださいまし……ごめんなさいですの、雨のなか」

佐天「いえいえ。それで、御坂さんは?」

白井「あっちですのよ」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:40:03.27 ID:LVlpCW9/0 [11/53]
佐天「こんにちは御坂さん、なんだか久しぶりな気がしますけど」

御坂「こんにちは佐天さん、悪いわねこんな雨のなか」

佐天「だからいいですって……って、その足」

御坂「うん、なんだかずっと痺れてて……歩けないことはないんだけど、ずっとこうだと辛くってさ」

御坂「黒子に相談したらなんでかしらないけど佐天さんなら、ってことになって」

白井「わかりますの?佐天さん」

佐天「ん……やっぱり白井さんたちには見えないですか」

御坂「見える?」

白井「……蟲の仕業ですの?」

佐天「ええ、蟲の仕業ですね。足から木の芽のようなものが出てます。えっと、確か……ああ、そうそう、骸草、でしたっけ」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:46:04.44 ID:LVlpCW9/0 [12/53]
御坂「むくろ……なに?」

佐天「骸草。死骸を泥状まで分解する蟲で、生きている動物に踏まれると寄生して子株を振りまく蟲です。あの、本当に何も見えないんですか?」

白井「わたくしにはお姉さまの綺麗な素肌しか視えませんの」

佐天「(むぅ……頭のなかの情報だと、見えるらしんだけど……そういえば、見た瞬間に情報が入ってきたな。なんでだろ)」

御坂「ね、ねぇ佐天さん……私にはよくわからないんだけど、その、私の足泥になっちゃうの?」

佐天「え?ああ、いや、そんなことはないですよ。せいぜい足が痺れてるだけです、命に別条はありません」

御坂「よかったぁ……」

士郎「治療法は?」

佐天「……その、一応薬の作り方は頭の中に入ってるんですけど、材料が聞いたこともないような名前ばっかりでして……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:49:45.09 ID:LVlpCW9/0 [13/53]
白井「どういうことですの……」

佐天「私だってよくわかんないですよ……」

白井「……ふむ。でしたら、一応その材料を書き出してくださいまし。それをパソコンで調べてみますの」

佐天「ああ、そうですね。それじゃあまず―――」


佐天「―――です」

白井「本当に聞いたことないような名前ばかりでしたの……」

佐天「もしかしたら、古い名前かもしれませんし。じゃあ、私はちょっと元凶を潰してきますね」

御坂「元凶?」

佐天「骸草の親株です。あと、被害が広がらないように子株の駆除。白井さん、感染してる人に今から部屋を出ないように言ってください。それから、食堂で塩もらってください」

白井「塩ですの?」

佐天「塩です」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:52:23.84 ID:LVlpCW9/0 [14/53]
白井「―――というわけですので、今から部屋の外に出ないようにと」

寮監「わかった、白井がそう言うのならそうしよう」

佐天「あ、寮監さんもかかってますね」

寮監「……どうやら、本当に何か見えているらしいな。痛みを訴えるような素振りはしていないはずだが」

佐天「そりゃあまあ。それじゃ、お願いしますね」



白井「はい、塩ですの。これだけあれば?」

佐天「ええ、十分です。それじゃ調べ物、お願いしますね」

白井「任されましたの。そちらも駆除、よろしくお願いしますの」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:56:34.44 ID:LVlpCW9/0 [15/53]
佐天「さて、と……子株が続いているのは―――こっちか」


―――。


佐天「中庭、ねぇ……まぁ、この辺りしか可能性はないんだけどさ」

佐天「さて……っと、あったあった。この大きさからして、小鳥が死んでそこから発生したのかな」

佐天「それじゃ塩を―――」

骸草「」

佐天「……え?何?」

骸草「」

佐天「……駄目だよ、そんなこと言われても。だって皆困ってるもん」

骸草「」

佐天「んー、でもさ。ほら、私達人間だからさ。自分勝手な生き物で十分だよ。それじゃね。恨むんなら、こんな場所で育っちゃった運を恨んでね」パラパラ

骸草「」ドロリ


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:00:53.55 ID:LVlpCW9/0 [16/53]
佐天「よっし、これでおっけぃ。白井さんの方は成果でてるかなー」

―――。

佐天「どうですかー白井さん」

白井「どれも既存の植物の名前でしたの。佐天さんの言った名前は、ほとんどが地方の方言のようなものでしたのよ?」

佐天「なんと。それで、その植物は手に入りそうですか?」

白井「いくつかは可能ですけれど、今はもう希少になっていて手に入らないものも……ただ、成分だけでしたら揃えられますので、それでも?」

佐天「ええ、たぶん、大丈夫だと思います。どれくらいで揃えられそうですか?」

白井「常盤台での事件と、知り合いの医者に頼めば三時間ほどで大丈夫かと」

佐天「それじゃあそれで。私は、他に見落としないか見て回りますから」

白井「わかりましたのー」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:04:29.14 ID:LVlpCW9/0 [17/53]
―――。

佐天「―――よっし、薬完成!!じゃあ御坂さん、失礼します」

御坂「うん……ひゃぁっ」ビクンッ

佐天「うぁっ、どうしたんですか!?」

御坂「え、あ、ごめん。ちょっと冷たくてびっくりしちゃった」

佐天「あんまり不用意にそういう声あげると白井さんが大変なことになりますよ?」

白井「正直今にも押し倒したいのですけれど、ひとまず治療が終わってからということで」

御坂「黒子、アンタそういう発言がせっかくこうして治療のめどを立ててくれた感謝の気持ちを削ぎ落して言ってるって気付いてる?」

白井「……不覚ですの」

佐天「あはは、どんまい。―――と、これで終わりです。どうですか?」

御坂「あ……治った」

佐天「よっし成功!」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:08:25.75 ID:LVlpCW9/0 [18/53]
御坂「あー、こうして治ってみると、普段意識してなかった健康の大事さを気づかされるわね……ありがとね、佐天さん。助かったわ」

佐天「いやぁ、私は何もしてないですよ。それじゃ、他の生徒のとこにも行ってきますからー」

白井「さぁお姉さま、その付着した薬をこの黒子めがなめとってさしあげ―――おふっ」

御坂「ちゃんと自分て拭くから大丈夫よ」ぐりぐり

白井「ああ!お姉さまの素足で踏まれてますの!興奮しますのー!!」


―――。


佐天「ふー。これで全員ですね」

寮監「……すまんな、世話をかけた」

佐天「いえいえ、なんてことないです。私ひとりじゃどうしようもありませんでしたし」

寮監「いや、そもそも君がいなかったらどうにもならなかった。寮を代表して礼をさせてくれ」

佐天「はぁ……じゃあ、どういたしまして」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:12:38.40 ID:LVlpCW9/0 [19/53]
寮監「それにしても、蟲というのは全てが全て、こうなのか?」

佐天「いえ、そういうわけでも。見えないと思いますけど、今もこの辺りをふよふよしてます。まあこれは全く無害ですけどね(光が強いし)」ツン

蟲「」フヨフヨ ビクンッ

佐天「それじゃあ、私はこれで。雨も上がったみたいですし」

寮監「ああ、もう一度、本当に助かったよ。ありがとう」


―――。


佐天「ふー。終わった終わった」

佐天「お、虹だ……って、配色逆だから虹蛇か。珍しいー」

虹蛇「」 ジジジジジジジジジジジ

佐天「あー、凄いなぁ……この距離からでも声が聞こえてくる。て言っても、ナガレモノの声なんて全く意味をなしてないけど」

佐天「……まさか、蟲の声まで聞こえるなんて。しかも、言語として理解できるなんて、びっくりした」

佐天「……どうして殺す、かぁ。そんなこと言われても、ね」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:16:43.23 ID:LVlpCW9/0 [20/53]
佐天「―――ま。今更かわいそうだとか、そんなことは思わないけど」

佐天「断末魔みたいなのが聞こえるのは、ちょっと、ね」

佐天「でも、ま。しょせん蟲は蟲だし。気にすることないよね」

佐天「……ないよね」



美琴が骸草に感染してしまったようです 終わり

ちょっと飯を。あと次は何の蟲にしよう。アニメの設定本にのってた蟲でも大丈夫よ>>45


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:48:34.17 ID:FSpRN/La0
クローンを作る蟲の話



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:57:07.97 ID:LVlpCW9/0 [21/53]
―――――。

佐天「ふぅ、やっと終わった」

初春「佐天さーん、今日一緒に帰りませんかー?」

佐天「あれ、初春今日は風紀委員の仕事ないんだ?」

初春「最近働きづめだったので、お休みもらえたんです。ほら、例の」

佐天「ああ、空から人が落っこちてくるって事件ね」

初春「はい、能力者の仕業かと思ってるんですけどね……衛星を調べてみたら、突然凄く高くまで飛び上がって、それから落下してるんですよ。
   これだけの力は、超能力者クラスの能力でも難しいはずなんですけどね」

佐天「ふぅーん……(なんだろ、やっぱり蟲かな)」

初春「手がかり無しで、行き詰まり状態です……」

佐天「なるほどねぇ。まぁ、それはそうとして、休める時は休んでおくべきだって。自然公園の近くに美味しいクレープ屋が出来たっていうし、行ってみない?」

初春「あ、いいですね。私そこ行ってみたいと思ってたんですよー」

佐天「おおーさすが私と初春の仲。考えることは同じだね。それじゃ行きますかー」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:00:21.20 ID:LVlpCW9/0 [22/53]
―――。

初春「うまし!」

佐天「このごく薄の生地とヨーグルトクリームの酸味がなんとも」

初春「そっちも一口もらっていいですか?」

佐天「ん、いいよ。ほら、あーん」

初春「あーん」

佐天「とりゃーっ」べちゃっ

初春「ふわっぷ!?ちょ、佐天さん勢いつけすぎですって!ああもう、口の周りとかほっぺたべたべたじゃないですかぁ!」

佐天「そしてそれをなめとる私!」ぺろっ

初春「うあうっ?!ひ、な、なんですかぁっ!?」

佐天「ふふふ、最近こうしてじゃれてなかったから初春が恋しくて恋しくて……」ペロペロ

初春「ぁ、ぅ……」カァァァ



通行人「おい、あれ……」

通行人2「ああ……いいな」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:04:31.35 ID:LVlpCW9/0 [23/53]
佐天「ごちそうさまでした」

初春「もうっ、今日は許しますけど、今度は人のいるとこではやらないでくださいね」

佐天「ということは人のいないとこではいいと。ありがとうういはるん」

初春「……今後一切やらないでください、と訂正します」

佐天「そんなこと言わないでさー」イチャリイチャイ

初春「あーうー歩きづらいですから肩に寄りかからないでくださいー」

佐天「甘えたい年頃なんだよー私はー」

初春「いつもは私を子供扱いするくせに……」

佐天「たまにはいいじゃん。ほら、初春もお姉さんぶりたいでしょ?」

初春「……わたしだって、佐天さんにあまえたいんですよぅ」ボソッ

佐天「……えへへ、かわいいなぁ初春はっ」



学生「あれが伝説の……」

学生2「百合、か……まさか実在するとはな……!」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:08:15.10 ID:LVlpCW9/0 [24/53]
佐天「それにしても……」

蟲「」ザワザワ

佐天「(多いな……どれも光を帯びてるから、たいしたことないけど。自然のなかのほうが多いのかな)」

初春「?それにしてもなんですか?」

佐天「え?あ、ああ―――いや、自然がいっぱいだなぁ、って」

初春「そういえばここに来たのって何気に初めてなんですよねー」

佐天「へぇ、そうなんだ?私は中学になってから学園都市に来たから勿論初めてだけど、初春もねぇ」

初春「ここまで遠出して自然に触れよう、って気にはなりませんでしたし。あ、ほらほら佐天さん、貸しボート無料って書いてありますよ」

佐天「結構大きな池だもんね、ここ。よっし、それじゃここはひとつ佐天涙子ちゃんのアウトドアテクニックを見せつけてあげようか」

初春「こげるんですか?」

佐天「まぁねー。これでも小学校のころはカヌーをやっていたのさ」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:12:25.22 ID:LVlpCW9/0 [25/53]
―――。

佐天「ごんどーらはーどこまーでもーいくよー」

初春「なみをーうんでーべねつぃあのまちをー」

佐天「ふぅ……ほんっとに広い池だね。まだ一周出来てない」

初春「本当ですねぇ……もう日がくれちゃいますよ」

佐天「うーん、それは不味いなぁ……ん」

蟲「」

佐天「……なんだろ、この感じ。下に、なんだか……」

初春「?どうしたんですか?」

蟲「」

佐天「……まずい。この感じ、不味い。声はまだ聞こえないけど―――初春、そっちのオールもって。急いで戻るよ」

初春「え?」

佐天「タイミング合わせてこげば大丈夫だから。この辺りは植物に囲まれてて日が落ちたらすぐに暗くなるから、もうほとんど時間がない。ほら、いち、にーの……」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:15:21.67 ID:LVlpCW9/0 [26/53]
―――。

初春「」ハァハァハァハァ

佐天「ふぅ……はぁ、疲れた……」

初春「ど、ごふっ……どう、したんですか佐天さん……」

佐天「……いや、ね。暗くなったら、本当に危ないからさ。急いでみただけだよ」

初春「確かに、あの辺りは照明も無さそうでしたけど……そんなに急ぐほどのことだったんですか?」

佐天「初春は都会っこだもんねー。暗いなか水の上に残される恐怖を知るまい」

初春「そ、それは確かに危ないし恐ろしいとは思死ますけれど……」

佐天「ま、急がせてごめんね。ほら、完全下校時刻になるし、そろそろ帰ろ」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:18:11.86 ID:LVlpCW9/0 [27/53]
―――。

―――――――。


佐天「―――さて」

佐天「あの感じは蟲だけど……随分大きかったな」

佐天「それに、凄く嫌な感じがしたし……ちょっと気になるし。調べてみますか。


佐天「さすがにボートであそこまでいくのは危ないし、森の中を抜けてくしかないか。うー、夜の森は怖いなー」

佐天「……と思ったけど、蟲の光でちょっと綺麗かも。それに学園都市だし、危ない動物もいないだろうし」

佐天「えっと、確かこっちであってるはず……ああもう、蜘蛛の巣邪魔だなぁ!」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:24:37.99 ID:LVlpCW9/0 [28/53]
佐天「ふぅ、ふぅ……この、辺り―――うわぁ」


蟲「」 リリリリリ


佐天「すご……水面が光ってる、というより水の中から光ってるんだ」

佐天「……そっか、木の枝でトンネル状になってるから、衛星でも発見できない、ってわけね」

佐天「けど、なんであの時はこの蟲を危ないって感じたんだろ……あ、なんか浮いてきた」

佐天「ん、もうちょっと近くに行けば……陸の端は……うおあっ!?」バシャッ

佐天「――-っはぁっ、はぁっ、はぁ―――あっぶな……足滑らしちゃった―――っ!?」


蟲「」リリリリリリリリリ


佐天「っ、ぁ……!な、引っ張って……!?」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:27:05.70 ID:LVlpCW9/0 [29/53]
蟲「」リリリリリリリリリリリリ


佐天「ちょ、やめっ……離してっ!」


蟲「」リリリリリ


佐天「なっ……エサ、って……!」ゾクッ

佐天「(や、ばい……!力、強すぎ……!)」

佐天「く、ぅ……あっ」ばしゃんっ


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:30:38.39 ID:LVlpCW9/0 [30/53]
佐天「(やばい―――やばいやばいやばい……!)」

佐天「(この蟲、私を食べようと―――)」ちらっ


蟲「」


佐天「……!(な……に、これ……)」

佐天「(―――ああ。なるほど)」

佐天「(これが、蟲か――――――)」ゴポッ




バシャッ

佐天「―――、は、ぁっ……げほっ、う、ごほっ……」

佐天「え……え?外……空気?」

佐天「蟲、は……?」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:34:52.67 ID:LVlpCW9/0 [31/53]
一方「おいクソガキ、夜遊びはほどほどにしとけ。こんな道のねェとこにわざわざ来てンじゃねェぞ」

佐天「へ……?」

一方「ったく……オラ、おぶされ。さっさとこっから出てけ」グイッ

佐天「へ……え?―――うあっ!?」




土御門「んー?どうしたんだ一方通行」

一方「一般人がいやがったンでちょっとな」

土御門「なんだ、森の外まで送ってきてやったのか。優しいとこあるじゃないか」

一方「うっせェ。で?時間はまだか?」

土御門「あと少しだよ。『取引先』が来るまでな」

一方「こンな森の中で、か。ま、こっちとしても、後片付けが楽でいいがな」

土御門「そうだな。文句を言うとすれば、蚊がいることくらいか」

一方「虫避けスプレー使うか?」

土御門「お、さんきゅ」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:37:43.40 ID:LVlpCW9/0 [32/53]
―――。

佐天「なんだったんだろ、さっきの人……あ、お礼言うの忘れてた」

佐天「それにしても―――そっか。あれが、蟲、なんだ」

佐天「……蟲なんて、どうにでも出来ると思ってたけど。その辺りにいる、下等生物としか思ってなかったけど」

佐天「……」ゾクッ

佐天「……怖かった。ああ……ぅ、ぁ、っく……こわかったよぅ……」




佐天が沖つ宮に沈むようです おわり

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:51:28.31 ID:LVlpCW9/0 [33/53]
御坂妹「……ふむ」

御坂妹「他の妹達と差をつけるために、何か技能を身につけるべきだとミサカは熟考の末至りました」

御坂妹「女らしさ、そして大和撫子さを演出するためには、@華道A茶道B書道の三択しかありません、とミサカは案を提示します」

御坂妹「そしてこの中からミサカが選び出すのは―――書道でしょうね、とミサカは選択します」

御坂妹「何せ華道、茶道は見せるための舞台や道具が必要となりますが、書道でしたら手紙という形でもっとも自然にかつ簡単に
     技能をアピールできます、とミサカは考え抜きます」

御坂妹「というわけで、さっそく初めてみましょう。まずは簡単な字から―――木、日、と」さらりさらり


木「」 にょきにょき

日「」 さんさん


御坂妹「」



御坂妹「字を書いたらいきなり動きだしました、とミサカはあり得ない現実を受け止めます」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:55:01.32 ID:LVlpCW9/0 [34/53]
御坂妹「待って、すとっぷ、何これ、とミサカは狼狽します」

日「」さんさん

木「」にょきにょき

御坂妹「あああさらに成長してます、とミサカは木の枝ののびっぷりに驚愕します」

木「」にょき……しなっ

御坂妹「あ、しなりはじめました……なるほど、確かに水もなく日を浴びていれば枯れるのは当然ですね、とミサカは納得します」

御坂妹「でしたら、」

雨「」ざああああ

御坂妹「あわわわ紙がびしょぬれに……あ、字が潰れたら何もかも元通りになりました、とミサカはぐしゃぐしゃに滲んだ字の痕を確認します」

御坂妹「しかし、これは一体なんなのでしょうか……とミサカは首をひねります」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:01:08.29 ID:LVlpCW9/0 [35/53]
―――

御坂妹「あれからいろいろな字を試してみましたが、どうやら象形文字は動きだすようですね、とミサカは試行錯誤の末結論を打ちだします」

御坂妹「まさか鳥が飛びまわったり、魚が跳ねたりするとは思いませんでした……とミサカは、それらは潰してしまえば墨に戻ったことも忘れず付け加えておきます」

御坂妹「そしてここでひとつの可能性を提示します。象形文字とは元々が絵―――つまり、これは絵を実体化させるものでは?」

御坂妹「というわけで、いざ試してみましょう、とミサカは絵心がないままにイヌの絵を描いてみます」サラリサラリ


イヌ「にゃぁーん」


御坂妹「ほう……これはこれは」

イヌ「にゃぁーん」

御坂妹「ふふふ、イヌなのににゃぁーん……にゃぁーん」

イヌ「にゃぁーん」

御坂妹「にゃぁーん」



美琴「……何やってるのよアンタ」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:04:04.33 ID:LVlpCW9/0 [36/53]
御坂妹「おや、これはお姉さま、とミサカはああそういえば今日はお姉さまと合う約束をしていたのだなぁと今更ながら思い出します」

美琴「コイツは呼び出しておいて……それより、何それ」

イヌ「にゃぁーん」

御坂妹「イヌです」

美琴「いや、そうじゃなくて。何、どっかの新製品?なんでこんな立体感ないのが動いてるの?」

御坂妹「それがミサカにもよくわからないのです、とミサカは突然宿った自分の能力に戸惑います」

美琴「能力?」

御坂妹「ええ、かくかくしかじか」

美琴「まるまるうまうま……にわかに信じられないけど」

御坂妹「でしたら、そうですね……羊、とミサカはさらりと筆をすべらせます」


羊「」めぇー


美琴「」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:06:57.14 ID:LVlpCW9/0 [37/53]
美琴「え……えっ?」

御坂妹「さぁアナタの役目は終わりです、とミサカは筆で羊を塗りつぶします」

羊「」めぇ

美琴「え……えー?」

御坂妹「と、このように象形文字および絵を描くと、それが現実となる能力なのですが、とミサカは己の才能に戦々恐々します」

美琴「……ちょっと待っててね」




ソラハアオイヨネーキミガホホエンダー

佐天「はい、もしもし……ああ、御坂さん。え?はい、大丈夫ですけど……はい、はい、わかりましたー」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:11:27.93 ID:LVlpCW9/0 [38/53]
―――。

佐天「どうもっ」

御坂妹「どちら様でしょう、とミサカは突然現れた黒髪ロングの地味っ子名前を問います」

佐天「その言い方だと■■さんと被るからやめて。佐天涙子だよ、初めまして妹さん」

美琴「悪いわね、突然来てもらって」

佐天「いえいえ。それで、何ですか?」

美琴「まぁ、ちょっと見てみて」



御坂妹「さらりさらり」

弓「」ギリギリ

矢「」ヒュンッ

佐天「うあっはぁ!?」

美琴「ちょ、アンタ何してんの!?」

御坂妹「何と言われましても、言われたとおりにしただけですが、とミサカはまさか矢が飛び出して佐天涙子の頬を掠めるとは思っていなかったことを付け加えます」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:14:31.62 ID:LVlpCW9/0 [39/53]
佐天「うへぇ……何今のー」

御坂妹「かくかくしかじか」

佐天「まるまるうまうま……はぁ、なるほど」

美琴「どう?蟲、ってやつの仕業?」

佐天「いや、これはそうじゃないみたいですけど……」

御坂妹「蟲とはなんですか?とミサカはたずねます」

佐天「かくしか」

御坂妹「まるうま。なんと、とミサカは驚愕をあらわにします」

美琴「言ってることは本当よ。私もお世話になったし」

佐天「でも、この能力は蟲じゃないですよ。えっと、ちょっと待ってください……なんだかあと少しで、いろいろ思い出せそうな……」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:19:08.67 ID:LVlpCW9/0 [40/53]
佐天「―――あ。思い出した。思い出しました。その能力のこと」

美琴「思い出す?」

佐天「ん、まあ言葉の表現はどうでもいいとしてですね……結論から言うと、それを治す術はありません」

御坂妹「……ということは、ミサカは一生字が書けないということになるのでしょうか?とミサカはたくらみが一日以内で破綻してしまったことに肩を落とします」

佐天「いえ、そんなことはないですよ。ためしに左手で書いてみてください」

御坂妹「左手、ですか?とミサカは慣れない手で字を―――?不思議と違和感がありません、とミサカは利き手でないにもかかわらず普通に字が書けることに驚きます」

美琴「ああ、それは私がもともと左利きだったからね。いろいろ不便だったから右ききに直したけど」

御坂妹「なるほど……あ」

佐天「どうですか?実態化しませんよね」

御坂妹「ええ、鳥も魚も飛びまわりません、とミサカは当たり前のことを口にします」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:24:08.84 ID:LVlpCW9/0 [41/53]
―――

佐天「―――とまぁ、そういうわけで。これから右手では字や絵は描かないでください」

美琴「確かに。あんな不思議な能力が研究所に知られちゃったら、何されるかわからないわよ。物質創造能力なんて、第二位の領分じゃない」

御坂妹「ミサカも実験所に隔離されるのは嫌なので、おとなしく指示に従うことにします、とミサカは右手を封印します」

佐天「すみません、これくらいしか力になれなくて」

美琴「ん、こっちこそ呼び出してごめんね」

御坂妹「しかしこれは、華道と茶道のどちらかをマスターするしかないようですね……とミサカは案を練り直します」

美琴「ん?案?」

御坂妹「あ、いえ、なんでもありません、とミサカはあの人の気をひくためにいろいろ画策していることを知られまいと誤魔化します」

美琴「……妹達って不便よねぇ」

御坂妹「いえいえそれほどでも、とミサカは素直になれないよりはマシだぜと開き直ります」

美琴「あははは」

御坂妹「ふふふ」

佐天「なにこれこわい」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:27:45.52 ID:LVlpCW9/0 [42/53]
――――。

―――――――。


――――――――――。

「ん……どこ、ここ。夢?明晰夢?」

そんなことないぞよ

「……だれ?」

だれといわれても
なまえなどないが
こうみゃくとでもいえばわかるか

「……光脈。ああ、なるほど、つまりこれは、蟲の宴みたいなものなんだ」

なつかしいなそのなまえも
もうなんびゃくねんときいていなかったよびなだ

「それで、光脈がなんの用さ」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:32:01.53 ID:LVlpCW9/0 [43/53]
いやなに
れいをしておこうとおもってな

「……妹さんの右手のこと?いいよ、終わったことだもん―――それに」

それに

「こうして、向かい合ってわかった……この蟲の知識は、あんた達がくれてるんだね」

―――

「どっからわいてきてるのかさっぱりだったけどさ……蟲師が、狩守家が、光脈になにかをたくしたってんなら話はわかるよ」

―――

「それがどうして私だったのかは知らないし、どうして今頃になって光脈がここにのぼってきたのかわからないけど、いいよ、わかった。
 それが私の役目だっていうんなら、それを全うしてみるのもいいと思う」

―――
いまおきていることはいちぶをのぞいてわすれてしまうことだけつたえておく

「え?なんで?」

つぎがおまえか
まだはんだんしかねるからだ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:36:10.55 ID:LVlpCW9/0 [44/53]
「?次?判断?」

さて
れいだけしておこうか

「え、ちょっとま―――」



佐天「―――ん、ぁ……朝、か」

佐天「う、なんか疲れたなぁ……変な夢見てたのかな」コツン

佐天「ん……なにこの、えっと、ひょうたん?」チャポッ

佐天「?なんか入ってる……って、これは―――えっと、確か……ああ、そうだ、光酒、光酒だ」

佐天「って何で光酒がここに……?わっかんないなぁ、寝てる間になーんかあったような気がするんだけど……」

佐天「……まぁ、いっか」



御坂妹は緑の座に立たなかったようです おわり

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:55:27.02 ID:LVlpCW9/0 [45/53]
佐天「なんか昼寝してたら『蟲タバコ』って蟲払いの道具の作り方を思い出したわけで」

佐天「ちょっと作ってみた」

白井「たばこ?風紀委員として未成年の喫煙は見過ごせませんのよ」

佐天「いや白井さん、これは普通のたばことちがって、んーそうですね、出がらしを筒状に巻いたようなものですから、違法ではないですよ」

白井「そうですの?」

佐天「そうです。それにこれが上手くできてれば、今後蟲の被害にあった時に白井さんたちでもなんとかできるようになるかも」

白井「ふむ……そういうことでしたら、どうぞ」

佐天「わーい、それじゃさっそく……ごふぅっ!?」

白井「!?だ、大丈夫ですのっ!?」

佐天「げほっ、う、ごほっ……な、なにこれっ……ゾンビ味!?」

白井「どんな味ですの……」

佐天「STOのマスターの秘伝栄養ドリンクみたいな?と、とにかく、これは無理!ぜったい無理!」


おわり


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:08:02.19 ID:LVlpCW9/0
佐天「はぁー、実習で自然公園ねぇ」

初春「薬草とかの名前を覚えるのは実際に生えてるところを見るのが一番だとか、そういう理由らしいですよ?」

佐天「なんで薬草?」

初春「能力開発には薬物つかってますから。薬は植物からつくられるものもありますし。ねーお花ちゃん」

佐天「こやつ頭の花に話しかけておる……」

初春「基本的な草花だけですから、そう難しくはありませんよ。それにほら、佐天さんいつも『机の前に座ってるだけが授業じゃない!』って言ってた
    じゃないですか。主にテストの点数が悪かった時に」

佐天「う……そりゃそうだけど」

初春「ほらほら、そろそろ実習のミソ、植物採集ですし。ちゃんと先生の説明聞いとかないとどれがどれだかわからなくなりますよ」

佐天「はぁーい……」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:10:14.51 ID:LVlpCW9/0
―――。

初春「さっていきましょうか佐天さん!」

佐天「なんでそんなに張り切ってるのさ……」

初春「ふふふ、だって植物さんたちと触れ合えるんですよ?喜ばないでいられませんっ!」

佐天「さいですか。ま、この調子なら初春にくっついていけば問題なく採集できそうだけどね」

初春「ふふふー腕がなりますよー」

佐天「(あ、産土。学園都市にも居るんだ)」

初春「ほらほらーおいてきますよー佐天さーん」

佐天「って早っ!?もうあんな森の中に!?まってよ初春一人でいくと危ないよー!」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:15:49.47 ID:LVlpCW9/0
佐天「ったく、初春ったら……」ぐにょんっ

佐天「ひぃっ!?」ビクッ

佐天「な、あ……び、びっくりしたぁ。ウロがわいたむしこぶか……って、うそっ、ウロまでいるの?危ないかも……」

初春「さてんさーん!こっちですー!」

佐天「あーはいはいわかったってば!もうちょっとじっとしてなさい!」

―――。

初春「いやーたのしかったですね佐天さん!」

佐天「私は疲れたよ……先生もちょっと引いてたじゃん。あんなにいろいろとってくるから」

初春「でもこれで成績はばっちりですよ?」

佐天「何言ってるんだか……とってきた植物を標本にして、名前を覚えなきゃいけないんだよ?初春が余計なものまでとってくるから
    覚える量すっごく増えちゃったじゃん」

初春「むぅ……楽したぶんそれくらいはしましょう」

佐天「そりゃそうかもしんないけどさっ」


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:21:21.18 ID:LVlpCW9/0
――――。

佐天「ふぅ……さすがに30種もあると吸水紙で挟むのも大変だね」

pllllllllllpllllllllll

佐天「ん、お電話か……もしm」

美琴『佐天さんっ!!黒子知らない?!』

佐天「うおあっ、み、御坂さん?どうしたんですか?」

美琴『あ、あのね……』



―――。


佐天「……なるほど。わかりました。それは蟲の仕業ですね」

美琴『え……?』

佐天「場所は、その自然公園でしょう?そこにはウロが―――ああ、くそっ、どうしよ……それは、すっごく不味い状況ですよ……」

美琴『え……え……?』

佐天「とにかく、今から自然公園に行きますから。御坂さんも来てください」

美琴『う、うん』


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:25:55.35 ID:LVlpCW9/0
回想

白井「そろそろ暑くなってくる時期ですの」

美琴「そうねー。でも初夏の風って気持ちいいわよね」

白井「気持ちいいことでしたら黒子が毎晩お手伝いしますのよおぶっ!?」

美琴「アンタはいいかげんその変態グセを直しなさいっ!!」

白井「だ、だからといって足払いをしたあとゴミ箱を被せるのはどうかと思いますの!?」

美琴「何も入って無かったんだからいいじゃない」

白井「それはそうですけど―――」

美琴「だいたいね、アンタは自分のことを淑女っていうけどレディは公園で夜の営みの話なんか―――あれ?黒子?」

美琴「おーいくろこー?どこいったのー?」

回想終わり


美琴「ということがあって……」

佐天「これはひどい」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:31:23.68 ID:LVlpCW9/0
美琴「電話も繋がらないし……いきなり消えちゃうなんて、今まで一度も……」

佐天「電話先でも言いましたけど、それがウロって蟲の仕業です。その、詳しくは言えませんけど……人を虚穴、ってところに飛ばしちゃうんですよ」

美琴「うろあな……?」

佐天「それが、その、すごく言いにくいんですけど……そこに迷い込んだら、もう」

美琴「……もう?」

佐天「……出てこられる可能性は、ほとんど無いんです」

美琴「……。」

美琴「……。で、でもっ。黒子は、ほら、空間移動使いだし!」

佐天「虚穴は次元としては少しずれたところにあります。たとえ11次元ベクトルをつかった能力だとしても、今現在の自分の座標がわからなければ、意味がないでしょう」

美琴「―――」

佐天「……信じられない、って顔してますね。ちょっと、こっち来てください」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:35:07.25 ID:LVlpCW9/0
佐天「あった……むしこぶ」

美琴「?こんな木が何って……佐天さんっ!?木に沈んで……?」

佐天「説明は省きますけど、ここ自体は危ないものじゃないですよ。ほら、御坂さんも手を」

美琴「う、うん……うぁ、なにこの感触」ぞぶっ


―――。


佐天「……これが虚穴、か。はは、初めて来たはずなのに、なんだか懐かしいや」

美琴「この狭いところに黒子が?」

佐天「ここは端っこですよ。もう少し進みます」


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:41:28.47 ID:LVlpCW9/0
美琴「……」

佐天「(言えない……御坂さんが密室を作ったせいで白井さんが飛ばされたなんて言えない……)」

佐天「(それにしても、どうしよう……たしか、虚穴は長居すると記憶を失うらしいし、時間はあんまり無い、か)」

佐天「(とは言っても、見つける手立てなんて全く無いし……)―――っと、つきました。大虚です」

美琴「大虚……?」


美琴「―――なにこれ」

佐天「これが大虚。こっから、さっき通って来たみたいな道へ何十、何百と分かれていきます。そしてそれらが出口に繋がっている可能性は低くて、その、
   なんていうか……つまり、」

美琴「……嘘よ。だって、こんなの」

佐天「……上下左右、いったいどこまでこの暗闇が続いているか検討もつきません。迷い込んだら最後、二度と出てこられない、と言っても過言じゃありません」

美琴「……なんで、」

美琴「なんで、佐天さんはそんなに淡々としていられるの……?」

佐天「え……?」


119 名前:さるめ……久々に我を怒らせたな、雑種ー![] 投稿日:2010/09/30(木) 00:16:23.83 ID:DIGNS6ya0
美琴「さっきから、黒子はもう助からないってことばかり……なんで?友達なのに、なんでそんなことばっかり言うのよ!」

佐天「(……そういえば、確かに)」

美琴「私は行くわよ。何があっても、黒子を探し出してみせるから」

佐天「……っ!ちょ、待ってください!無理です、無作為に探したところで絶対に見つかりません!」

美琴「離してよ!だって、こんなわけのわからないことで黒子を……!」

佐天「(う、まず……このままじゃ本当に御坂さんいっちゃう……)」

佐天「……わ、私に考えだあります!だから一旦退きましょう!」

美琴「考え……?」

佐天「はい、ですから一回出ます。その後にちょっとやってもらいたいことがあるんです」


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:21:43.35 ID:DIGNS6ya0
―――。

美琴「―――あった!これでしょ?」

佐天「ああ、はい、これです。というかこの公園に蚕住んでるんですね……」

美琴「それを、どうするの?」

佐天「ん、まぁ、ちょっと待っててください」



佐天「ねえ、聞こえてるでしょ?」

ウロ「」カサカサ

佐天「あのさ、あんた達の仲間に私の友達が連れてかれちゃったんだけど、返してくれない?」

ウロ「」カサカサ

佐天「え?無理?大虚は結果として出来ただけであんた達も中身がわからない?」

ウロ「」カサカサ

佐天「……まぁ、しょうがないか」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:25:21.23 ID:DIGNS6ya0
佐天「駄目でした」

美琴「えっ」

佐天「ウロに頼んだんですけど、彼らもわからないって」

美琴「……」



滝壺「……北北東から信号をきゃっちした」

浜面「はい?」

絹旗「またいつもの超AIMですか」

滝壺「行かなきゃ……デウスエクスマキナ役として」

浜面「あの、滝壺さん?いったいなにを……」

滝壺「浜面、バイクだして。はやく。はりーはりー」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:29:53.93 ID:DIGNS6ya0
美琴「離して!お前を殺して私はいく!」

佐天「駄目ですって!落ちついてください!まだ何か方法を……」

美琴「そんな悠長なこと言ってられない!」

佐天「ああもうっ!元はと言えば御坂さんのせいでこうなったんですから!ちょっとは自制を―――あ」

美琴「……え?」

佐天「しまった……」

美琴「わたしの、せいって……佐天さん、どういう―――」

佐天「……その、実は、ウロってのは密室に発生して、密室が破られた時に消える蟲なんです。
    そしてもしその密室にほかの生き物が居た場合、それもつれて消えちゃうんです」

美琴「……は。何、それ。それじゃ、私のせいで、黒子は―――」

佐天「……大変申し上げにくいのですが」

美琴「……は、はは。あはは―――ああああああああああっ!!!」

佐天「うおあー!?」



滝壺「急いで急いで」

浜面「これでも飛ばしてるんだよ!!」


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:32:44.67 ID:DIGNS6ya0
御坂「あ、あああ、あああああ!!」

佐天「ちょ、あぶなっ、うわっ、びりっときたぁっ!?」

御坂「私のせいで私のせいで私のせいで……!!」

佐天「ぅわみさかさんっょぃ」



浜面「うおっ、なんだありゃあ……」

滝壺「懐かしいAIM。あの時は、まだ―――」

浜面「ん?どうかしたか?」

滝壺「―――ううん、なんでもない。今も、凄く幸せだよ」ぎゅっ

浜面「……なんだかわかんねぇけど、そりゃよかった。ほら、着いたぞ」

滝壺「うん、ありがと。ちょっと待っててね」


絹旗「サイドカーの私は超蚊帳の外です」イライラ


131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:36:42.40 ID:DIGNS6ya0
※この滝壺さんは訓練された滝壺さんなので体晶無しでAIMストーカーが使えます。


美琴「ああ、ああああ―――あ?」

佐天「……?と、とまった?」

滝壺「久しぶり」

美琴「……アンタは」

佐天「え、何、お知り合い?」

滝壺「昔にちょっと。それより、今困ってることがあれば助けになれるけれど」

佐天「急展開すぎてちょっと待って」


―――。


佐天「なるほど、AIMストーカー」

美琴「確かに、それがあれば……」

滝壺「正確な範囲はわからないけれど、微弱なものならなんとなくの方角がわかるから」

佐天「よし、協力してください滝壺さん」

滝壺「デウスエクスマキナ役として勿論」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:39:53.59 ID:DIGNS6ya0
―――。

佐天「―――かなり入り組んでるけど、わかります?」

滝壺「――――――――――、あっちのほうから弱い力場を感じる」

美琴「よしっ、それじゃあ早く―――」

滝壺「あ、第三位は残ってて。帰りの道がわからなくなるから」

佐天「ああ、確かに。無能力者の私の力場より、御坂さんの力場のほうが目印としてはちょうどいいですもんね」

美琴「で、でも私のせいでこうなったんだし私が行くべきじゃ―――」

佐天「いいから、ここにいてください。適材適所ですよ」

美琴「……わかったわよ」



―――。


白井「暗いですの怖いですの何処ですの」

白井「ああお姉さま黒子はここで朽ち果てますのもう助かりませんの能力も上手く使えませんのおしまいですの」メソメソ


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:42:56.96 ID:DIGNS6ya0
白井「思えばあの時、足払いをかけられてすっころんだ時に短パンの隙間からわずかにパンツが見えたような気がしますの」

白井「今まで鉄壁だった短パンを、あのような形で破れたというのなら、この生涯に悔いはありませんの」

白井「ああ、さらば愛しき人。この白井黒子、自分を忘れても貴女のことは忘れませんの」

白井「……」

白井「……空しいですの」

白井「……うええええええええええええええええん!!お姉さまー!誰かー!ヘルプミー!!!」


佐天「ヘイ白井さん」

白井「ほうわァッ!?」

滝壺「この人?」

佐天「うん、間違いなく」

白井「さ、さてんさん?」


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:47:43.72 ID:DIGNS6ya0
―――。

美琴「……暗い」

美琴「……深い」ゾクッ

美琴「こんな中を、黒子は今頃一人っきり……」

美琴「うぅ……ごめん……ごめんねぇくろこぉ……」

美琴「いっぱい、あやまるからぁ……もっとやさしくするからぁ……だから帰ってきてよぅ……」メソメソ


佐天「おおーい、御坂さーん」

美琴「佐天さんっ?黒子、黒子は?」

白井「お姉さまー!!」

美琴「黒子……黒子ー!!」ひしっ

白井「ああっ、お姉さま!こうして、こうしてもう一度抱擁をかわせる日がこようとは……!黒子感激ですの!!」

美琴「ごめんね黒子、怖い思いさせちゃって……」

白井「いいんですの、こうして今、お姉さまのぬくもりを感じていられるだけで、黒子は、黒子は……!」

滝壺「大団円?」

佐天「かなぁ」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:51:43.65 ID:DIGNS6ya0
―――。

佐天「どうもありがとうございました」

滝壺「気にしないで。私はデウスエクスマキナとしての役を果たしただけ」

佐天「デウス……?なんですか?」

滝壺「物語の収拾がつかなくなった時に現れる神様。正直、最初は妹達との電磁波コンビネーションで探し出そうと
    してたんだけど、よく考えたら貴女に妹達のことを知られるわけにもいかなかったので却下。
    物語的にどう収拾つければいいか悩んでいたところに、あのレスがきたということ」

佐天「???」

滝壺「わからなくてもいいこと。それじゃあ」




浜面「お、終わったのか」

滝壺「……うん。それで、どうして絹旗と路上で?」

浜面「いや違うんだ、これはプロレスの話をしていたらどうしてもカウンター寝技をかけたいって絹旗が言ってきてな」

絹旗「いえそんなことは超全然言ってません」

浜面「絹旗さンッ!?」

滝壺「……はーまづらぁ」


139 名前: ◆oDLutFYnAI [] 投稿日:2010/09/30(木) 01:01:10.69 ID:DIGNS6ya0
美琴「怖かったでしょ?今日は一緒に寝よ?」

白井「ああ、ついに、ついに黒子の夢がかなうのですね……まさかお姉さまから誘っていただけるとは」



佐天「んー、疲れた。あ、今回私何も出来なかったなぁ」

佐天「それにしても、虚穴って光脈筋にできるはずなのに……ここ光脈筋?だとしたら、ヌシは……?」

佐天「……うーん、なんだか、何か忘れてる気がするんだけどなぁ。まぁ、いっか。もう夜も遅いし、寝よう」



黒子が虚穴に落っこちました おわり


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:39:34.73 ID:DIGNS6ya0
御坂妹「あれから一度書道からは手を引きましたが、よくよく考えれば左手でも字は書けることに、ミサカは気づきました」

御坂妹「よってまた書道を再開しました、とミサカは現状を誰にともなく懇切丁寧に説明します」

御坂妹「そこでいっそ道具にもこだわってみようと思いネットで硯を検索しているしだいですが、とミサカは今現在の行動を口頭に―――おや」

御坂妹「……ふむ。ミサカは硯のことはわかりませんが、しかし写真越しでさえ、どこか惹かれるものがありますとミサカはモニタに写された硯をまじまじと眺めます」

御坂妹「値段は……oh、とミサカはあまりの0の多さに驚愕を隠せません」







御坂妹「ということですので」

美琴「何がということなのよ」


177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:45:36.83 ID:DIGNS6ya0
御坂妹「いえいえ、学園都市に七人しかいない超能力者の中でも第三位に位置する御姉さまでしたら、これくらいちょちょいのちょいかと、とミサカは
     オリジナルにたかるつもり満々でおだてます」

美琴「ほんっとアンタたちのその口癖不便よねぇ……はぁ、まあいいわ。どれよ、見せてみなさい」

御坂妹「こちらです、とミサカはページを開きます」

美琴「へー、確かになんだか他とは違う雰囲気を感じるわね」

御坂妹「お姉さまのお子様センスでも理解できいひゃいいひゃい」

美琴「アンタはー!人に物を頼む時はもう少し口を慎みなさい!」

御坂妹「も、もうしわけわりません、とミサカは謝罪します」

美琴「まったく……ん、ほんと。結構いい値するわね」

御坂妹「毎月のお小遣いでは到底買えるものではありません、とミサカは通帳と硯の値段を見比べます」

美琴「うーん……いいわ、買ってあげるわよ」

御坂妹「……言いだした身でこう言うのもなんですが、本当によろしいのですか?とミサカはなんだかやけに優しいお姉さまに確認をとります」

美琴「まぁ私も特に使い道ないままどんどんお金溜まってるしね。これくらいプレゼントしてあげてもいいでしょ」

御坂妹「ミサカの武将忠誠度は100あがりました、とミサカはお姉さまに忠誠を誓います」

美琴「何よそれ」


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:50:52.84 ID:DIGNS6ya0
―――。

御坂妹「そんなわけで硯が届きました、とミサカは封を解きます」

御坂妹「おお……実際に目の当たりにして手にとってみると想像以上のものです、とミサカはしげしげと眺めます」

御坂妹「同封の書には、なんでも随分と昔に名のある匠により掘られたものと書いてありますね、とミサカはなるほどだからあれだけ高かったのか、と骨董品値段に納得しました」

御坂妹「では、いざ一筆とらせていただきましょうか、とミサカは少々使うのが勿体ない気もしつつ硯に水を与えます」

御坂妹「やはり、まずはお姉さまへのお礼の手紙でしょうね、とミサカは文面を思案しつつ墨を―――、?」

御坂妹「なんでしょう、今さっき、体の中に冷たいものが入っていったような……?とミサカは首をかしげます」

御坂妹「……まぁ、何かの気のせいでしょう、とミサカは筆をとり、紙面にすべらせます」



御坂妹「……くちゅんっ」


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:58:29.70 ID:DIGNS6ya0
御坂妹「む……風邪、でしょうか。とミサカは少し寒気を感じます」

御坂妹「……まぁ、今日は体を温めて寝ましょうか。書き終えた手紙は明日にでも投函しましょう、とミサカは夏も間近だというのに毛布をひっぱりだします」

御坂妹「ふぅ……ではおやすみなさい、とミサカは誰にともなくおやすみの挨拶をして床につきました」





御坂妹「」ブルブルブルブル

御坂妹「な、何故でしょうか……とても寒くて仕方ありません……とミサカは既に布団を五枚も重ね着しているというのになかなか暖まらない体をおかしく思います」

御坂妹「うぅ……」


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:04:11.42 ID:DIGNS6ya0
―――翌朝

医者「まだ10032君が起きてきてない?」

19090「はい、いくら呼んでも返事がなく、とミサカはおいおいアイツ寝坊かよ珍しなと不思議がります」

医者「それは困ったね?ちょっと呼んできてもらってもいいかい?」

19090「了解しました、とミサカは素直にオーダーに従います」



19090「10032、入りますよ?と相変わらず返事がないのでミサカは勝手に10032のプライベートルームに侵入します」

10032「ぅぅ……い、19090ですか、とミサカは布団にくるまりながら尋ねてきた検体番号を確認します」

19090「どうしたのですか、そんなアルマジロみたいな格好をして、とミサカは首をかしげます」

10032「と、とても寒くて……」

19090「寒い?とミサカは夏も近いのにコイツ何言ってんだと訝しがります」

10032「ほんとうなんですよぅ……とミサカは手をさしだします」

19090「どれどれ……つめたっ!?とミサカはまるで氷のような手に驚愕をあらわにします」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:13:31.17 ID:DIGNS6ya0
19090「こっ、これはどう考えても異常では?とミサカは失礼ながら10032の腋に手を差し込みます」

10032「あうっ」

19090「つめたっ!?ド、ドクター!ドクタァー!!とミサカは医者を呼びに部屋を飛び出します!」



医者「明らかに異常だね?検査してみても、特に何も見当たらない」

10032「」ガチガチガチガチ

打ち止め「そんなに寒いの?ってミサカはミサカは布団にくるまって白湯飲んでる10032に尋ねてみたり」

10032「ありえん」ガチガチガチガチ

打ち止め「うーん、スキャンしてみたけど特になにもなかったし……ってミサカは頭をひねってみたり?」


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:22:09.01 ID:DIGNS6ya0
10032「うう、もうミサカは駄目かもしれません、とミサカは原因不明の病に絶望します」

19090「諦めてはいけません、とミサカは10032を励まします」

打ち止め「そっ、そうだよ!病は気からって言うし、気持ちまで負けちゃだめ、ってミサカもミサカで励ましてみる!」

10032「ふ、ふふ……最後に、これを、とミサカは19090に封書を渡します」

19090「こ、これは……?とミサカは受け取りつつ問い尋ねます」

10032「お姉さまへの手紙です……もう、ミサカからは渡せそうにないので、どうかこれをお姉さまに、とミサカは最後のお願いをします」

打ち止め「だめー!あきらめちゃだめー!ってミサカはミサカは10032の手をさすってみたり!どう?あったかい?」

10032「ああ、上位個体の優しさが身に染みます……と、ミサカ、は―――がくっ」

打ち止め「うあああああー!10032−!!」

医者「はいはいふざけてないで。白湯のおかわりもってきたからね?」

10032「かたじけねぇ……とミサカは温かなお湯を体に含みます」コクコク


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:26:37.98 ID:DIGNS6ya0
10032「ともかく、どうかそれをお姉さまに渡してきてくれませんか?とミサカは普通に懇願します」

19090「それは構いませんが、どうして手紙を?とミサカは普通のメールではない辺りに違和感を覚えます」

10032「ああ、それはお姉さまに買っていただいた硯を使って一筆したためたからですね、とミサカは懇切丁寧に説明します」

19090「硯?」





19090「―――ということで、こうしてミサカが参上したしだいであります」

美琴「ちょっ……それって大変じゃないの!あのリアルゲコ太でもわからないんでしょ!?」

19090「ええ、まあ」

美琴「……あー、まって。こういう不思議なことって、だいたい……」



佐天「というわけで呼ばれました」

19090「誰?とミサカはなを尋ねます」

打ち止め「どちらさまー?ってミサカはミサカはお尋ねしてみたり」


187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:30:08.37 ID:DIGNS6ya0
佐天「うおお……御坂さんがいっぱい……どういうことなの」

美琴「あんまり深く聞かないでもらえると助かるんだけどね」

佐天「なら、そのように……それで、妹さんが大変なんでしたっけ」

美琴「まあ私も詳しくわかんないんだけど、直接会ってみてあげて」

佐天「わっかりましたー」



10032「おや、お久しぶりですねとミサカは布団の中から失礼します」

佐天「久しぶり、ですかね?どうしたんですか、この夏間近な季節にアルマジロになって」

10032「それがですねかくかくしかじか」

佐天「まるまるうまうま……はぁー、体温が下がり続けてる、と」

美琴「どう?何か心当たりある?」

佐天「いえ、話を聞いただけじゃ……ただ、妹さんの中から蟲の声が聞こえてくるのは確かなんですよね。
    妹さん、それっていつごろからの症状ですか?」


188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:37:02.32 ID:DIGNS6ya0
御坂妹「確か、お姉さまにその手紙を書いたあとくらいからでしたか、とミサカは記憶をさぐります」

佐天「手紙?」

美琴「ああ、これのことね。まだ読んでないけど」

御坂妹「まだ読んでくれていないのですか……とミサカはうなだれます」

美琴「アンタが元気になったら、アンタの前で読んであげるわよ」

佐天「けど、手紙を書いて……?うーん、それだけじゃどうにも……」

御坂妹「……そういえば、墨をすった時になにか冷たいものが体の中にはいっていったような気がします、とミサカはふと思い出します」

佐天「墨をするって……えっと、硯ですか?」

美琴「硯って、この前の?」


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:40:29.04 ID:DIGNS6ya0
――――。

美琴「これね、例の硯」

佐天「へー、綺麗な黒色ですね」

美琴「ほんとねー。で、どう?何かわかる?」

佐天「……蟲の気配はします。おそらくこれで間違いないと思いますけど、ただ……」

美琴「ただ?」

佐天「……声が聞こえてこないんですよね。それに、今までは見たら何の蟲かわかったのに、これはわからないんですよ」

美琴「えっと……どういうこと?」

佐天「蟲の声です。妹さんの体の中からは確かに聞こえてたのに、ここからは何も聞こえない。
   それに、今までは何故か知りませんけど蟲を見ればその蟲の名前と対処法を思いだしたんですけど」

美琴「これはさっぱりわからない、ってこと?」

佐天「はい……うーん、どういうことだろ」


191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:51:55.44 ID:DIGNS6ya0
―――。

佐天「とにかく、私はこの硯をもうちょっと調べてみます。何かわかったらすぐに連絡しますから」

美琴「ん、ありがと。でもさ、」


10032「寒っ。夏なのに冬の気分を味わえるなんて、とミサカはプラス思考でとらえますがやはり寒いものは寒いので白湯をすすります」ズズズ


美琴「……あんまり長くは、さ」

佐天「……そうですね。出来る限り迅速に調査します」

美琴「うん、お願い。




佐天「―――とは言ったモノの、どうしたもんかねー」

佐天「硯自体に蟲の気配があることは確かだから、これが原因なんだろうけど……声が聞こえないってどういうこと」

佐天「妹さんの体の中からは、かすかだけど確かに声がしたのに」

佐天「……うーん」


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:08:35.73 ID:DIGNS6ya0
――――それから三日が経った。
一日のほとんどの時間、硯と向かい合っていたがなんの策も見つからず。
その間にも、妹さんの体温は下がり続ける一方だった。
色々な薬でなんとか体温を維持しているそうだが、もともとそう薬を投与できる体でも無いらしく、限界は近いらしい。


佐天「くそっ……どういうことなんだろ……」

佐天「あれから適当な蟲を捕まえて聞いてみても、ろくな返事は帰ってこないし……」

佐天「……蟲払いなんて、骸草の時みたいに、そう難しいもんじゃないって思ってたのに……」


―――思い返されるのはあの夜こと。
河の中にすむ巨大な蟲。
あれは、私のことを確か、


佐天「……えさ、か。人間がほかの生き物を食べるように、蟲だって私達を食べることだってあるんだ」

佐天「……いや、待て。そもそも、蟲の餌ってなに?骸草はたしか、生物の死骸が餌だった。野錆もそうだった。
   ウロのエサはわかんないけど、あの虚穴を見るとそういう空間が食べ物なんだろうし」

佐天「ナガレモノに関しては自然現象と同じでエサなんてなくて雨とかと一緒に動いてる……
    そうだ、蟲は私の常識になんて当てはまらない生態を持ってるんだから、その辺りから考えていかないと解決の糸口はつかめない」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:14:49.40 ID:DIGNS6ya0
佐天「考えろ考えろ……妹さんは体が冷える、って言ってた。体の中にいる蟲の声は、どこか喜んでいるように聞こえたから……
    あの蟲は、体温を食べてる、つまり熱を食べてるってことだよね」

佐天「熱を餌にする蟲、か……何か、これで思いだせないかな……」

佐天「――――」

佐天「――――駄目、かぁ」

佐天「やっぱり実際に蟲を見ないとダメか……けど、こうやってずっと眺めてても全然……ぁ」

佐天「そうだよ……妹さんは墨をすった時、って言ってたじゃんか。だったら、私もそれを試してみないと」




佐天「そういうわけで試してみたら、なんか出てきたでござる」

佐天「えっと、これは……雲喰み、そうだ雲喰みだった」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:19:05.09 ID:DIGNS6ya0
―――。

佐天「―――というわけで、雲と同じ高さ、だいたい2千〜3千メートルの高さまで持っていけば蟲は抜けるはずです。
    もしくは、気圧をそれくらいの高さと同じレベルにまで下げるって方法もありますけど」

医者「わかった、ならそれをためしてみよう」





御坂妹「とまぁ、なんやかんやありまして、蟲はぬけました、とミサカはお世話かけましたと頭をさげます」

佐天「こちらこそ、時間かけちゃってすみません」

美琴「佐天さんはよくやってくれたわよ」

佐天「そうですかね。あ、これ硯ですけど、どうします?」

美琴「それって、すったらまた出てくるのよね?」

佐天「ええまあ、まだ蟲の気配ありますから」

美琴「だったら使えないじゃない……勿体ないけど、これはもう捨てるくらいしか」

御坂妹「それは駄目です、とミサカはお姉さまの提案を却下します」


198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:23:49.95 ID:DIGNS6ya0
美琴「え?でも使えないんじゃ意味ないし……たしかに観賞用としておいておく分にはいいかもしれないけど、また何があるかわかんないわよ?」

御坂妹「そういうことではなくてですね。だって、これはお姉さまからの折角のプレゼントですから、とミサカは硯を抱きしめます」

美琴「――――ぁ」

美琴「―――そっか」

佐天「うーん、だったら今からその蟲全部出しちゃいますか」

美琴「え?」

御坂妹「え?」



御坂妹「ひとつすっては父のためー、ふたつすっては母のためー、まぁミサカに母親なんていないんですけどね、とミサカ複製ジョークを―――むぐ」

美琴「それは佐天さんには秘密だから」

御坂妹「おっとそうでしたね……それにしても、墨をすることで蟲が出てくるのなら全て出しきるまですろうとは、とミサカは当然といえば当然な案に関心します」

美琴「口から入ってこないようにマスクもしたしね。私達には見えないけど、蟲は出て言ってるの?」

佐天「はい、どんどん出てってますよ。みんな久しぶりの食事だーって喜んでます」


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:29:15.85 ID:DIGNS6ya0
蟲「」モクモク

佐天「あはは、今は夏だからそんなに急いで食べなくても大丈夫なのに」

蟲「」モクモク

佐天「……嬉しそうだなぁ。こうやってみてると、蟲も私達と変わらないな」

佐天「生きる為に生きて、食事を喜んで」

佐天「―――あのとき骸草を殺しちゃったけど、もっと他の方法もあったのかな」

佐天「あれも、頑張って生きてたんだよね。全部殺しちゃう必要なんて、なかったんだよね」

佐天「……まぁ」

佐天「こんなこと、もうどうにもならないことだけど」



あの人が死に際に作った硯がここに来てよみがえったようです おわり


214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:34:37.57 ID:DIGNS6ya0
打ち止め「うわーいアナタと一緒に出かけるなんて久しぶり!ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」

一通「デパートで暴れるンじゃねェ」

打ち止め「あ、ほらほら、あの貝殻すっごく綺麗だよってミサカはミサカは展示品を眺めてみる!」

一通「ただの貝殻じゃねェか」

打ち止め「でもでもミサカは海って見たことないから、こういうのもあんまり見たことないんだよってミサカはミサカは貝殻を手にとってみたり」

一通「こら、展示品に触るな」

店員「よろしいですよー。どうぞ手にとってみてください」

一通「あ、そうなンですか、すいませン」

打ち止め「わぁーなんで巻貝ってこんなとんがりあるんだろってミサカはミサカは首をかしげてみたり」

店員「耳にあてると潮の音がしますよー」

打ち止め「ええっ、ほんと?ってミサカはミサカはさっそく言われた通りにしてみる!」

一通「ンな非科学的なことがあるか……」

「」〜♪

打ち止め「」

一通「……ン?どォした打ち止め、鯉の真似か?」


217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:39:28.11 ID:DIGNS6ya0
打ち止め「―――!―――!」パクパク

一通「おォ、演技派じゃねェか」

打ち止め「――――――!」パクパクパクパク

一通「……オイ、そろそろ普通に喋らねェと怒るぞ」

打ち止め「―――!」パウパウッ

一通「……打ち止め?」



御坂妹「なるほどなるほど、とミサカはMNWによって上位個体の言いたいことを把握しました」

一通「コイツは何て言ってンだ?つーかふざけてンのかコイツ」

御坂妹「いえいえ、どうやら喋り方を忘れてしまったそうです、とミサカは目の前の白髪もやs……いえ、なんでもありません」

一通「喋り方を忘れただァ?ンなもン、歩き方を忘れたって言ってるよォなモンじゃねェか」

御坂妹「しかし実際にそう言って―――そう考えているのですから仕方ありません、とミサカは上位個体を身下げます」

打ち止め「……」パクオアク

一通「一体どォいうことだよ……」


218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:43:41.41 ID:DIGNS6ya0
御坂妹「まぁ幸いながら、こういった不思議現象を解決できる人に心あたりがありまして」

一通「誰だそりゃ」




佐天「呼ばれて飛び出てこんにちは」

一通「ン……オマエ、確か」

佐天「え、なに、ナンパですか?いやーんまいっちんぐー」

一通「ブッコロスぞ」

佐天「ひぃっ……あの、妹さん、この人誰なんですか?」

御坂妹「恩人でもあり仇でもあり―――簡単に言えばロリコンです、とミサカは一方通行の紹介を端的に終わらせます」

佐天「oh……」

一通「てめェ」

御坂妹「おや、殺しますか?今までしてきた妹達のように、とミサカはなんとなく古傷をえぐってみます」

一通「……う、うおおおおおおおおおお!!!」だっ

佐天「あっ、どこ行くんですかー?」

御坂妹「放っておいてあげてください、とミサカは涙目になっていた一方通行に(笑)」


220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:51:26.90 ID:DIGNS6ya0
佐天「……えっと、それで、」

御坂妹「そうでした、ええとですね―――」


御坂妹「―――ということでして、とミサカは説明をしめくくります」

佐天「貝に耳をあてたら、かぁ……うーん、それだけじゃなんとも。ひとまず、その貝が売ってたところまで案内してくれる?」

打ち止め「―――」パクパウッ



打ち止め「……」パウッ

佐天「ああ、あそこね……ん」

佐天「(喧騒にまじってかすかに鳥の声―――これは、なんだったか……)」

打ち止め「―――」パウッ

佐天「この貝を耳にあてたら喋れなくなった、と」

打ち止め「」コクコク

佐天「んー……あぁ、サエズリガイか」


221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:56:39.01 ID:DIGNS6ya0
――――――。

御坂妹「サエズリガイ?」

佐天「そういう名前で呼ばれることもある蟲。鳥みたいな形してるんだけど、貝の中に隠れることもあって、
   その貝を耳に当てて間近で声を聞いた人は喋り方を忘れちゃう、つまり喋れなくなっちゃうんだって」

御坂妹「治療方法はあるのですか?とミサカはたずねます」

佐天「すぐに回復する治療方法は無いかな。でも、人の言葉を聞いてれば徐徐に治っていくから、そっちのほうは心配なし」

御坂妹「……そっちのほう?」

佐天「あー……っと。まぁ、気にしないで。それじゃ、あの頭の白い人にもよろしく言っといてね」

御坂妹「はい、どうもありがとうございます、とミサカは負荷深と頭をさげます」

打ち止め「――-!」ぺこー




佐天「……おかしい。あの蟲は、本来海にいるはずなのに」

佐天「しかも貝のなかに入ってるってことは、これからよくないことがあの辺りで起こるってこと―――どういうことなんだろ」


246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:29:34.87 ID:h1pgtgS60
―――。

佐天「(というわけで、気になったんでまたサエズリガイを見に来たわけだけど)」

蟲「」ピィー

蟲「」ピィー

佐天「(増えてる……どっから沸いてくるんだろ……)」

佐天「(ともかく、増えてるってことは何か起こるのはもう少し先ってことか)」


佐天「すみませんこれひとつください」

店員「はーいありがとうございまーす」



佐天「(さすがに人通りの多いところで貝に向かってしゃべるのは危ない人だもんね。この辺りでいいかな)」

佐天「ねぇ、この辺りで何が起こるの?」

蟲「」ピィー

佐天「?何か起こりそうってだけで具体的にはわからない?まぁーそんなもんなのかな」


247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:32:59.86 ID:h1pgtgS60
佐天「じゃあさ、あんた達って海に住んでたんじゃないの?なんでこんなところにいるのよ」

蟲「」ピィー

佐天「知らんて」

佐天「蟲にこれ以上期待するのも駄目かー……しょうがない、地道に調査するかな」



佐天「ういはるーっ」

初春「ふぉああああっ!?しょ、正面から堂々スカートまくらないでください!」

佐天「後ろからならいいわけね」

初春「そういう問題でもないんですけど」

佐天「それは置いといて、ちょっと調べてもらいたいことがあるんだけど。こういう貝が売ってる場所って、あそこのデパート以外どっか無いかな」

初春「また随分難題ですねー。うーん、ま、ちょっと待っててください」


248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:47:12.30 ID:h1pgtgS60
初春「できましたっ。さっき佐天さんが言った場所で開催されてる「どきっ!懐かしい夏の音フェア」以外に、ここと、ここ。それからこっちにふたつですね」

佐天「こんな細かいことまで……凄いね」

初春「貝殻なんて外からの輸入物ですからね。そっからどこへ流れてるか調べればすぐですよ」

佐天「そんなのを調べられるのが凄いってことよ。ありがと、それじゃちょっと行ってくるね」

初春「はーい」



――――。

佐天「ふむ」

佐天「調べてみたところ、蟲がいたのはあのデパートとそっから一番近い露店で売ってた貝だけか」

佐天「てことは、あの辺りに災害が出るってこと、なんだよね」

佐天「うーん……でも、何が起こるっていうんだろ」

佐天「(そもそもこの蟲は海の災害を感知する蟲だし……てことは、水関係の何か、か?)」


249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:53:19.67 ID:h1pgtgS60
佐天「……ああ、もう。水関係たって、一体何が―――」

美琴「んー?どうしたの佐天さん、頭おさえて」

佐天「御坂さん―――こそ、こんなところで何してるんですか?ここあんまり人来ない場所なのに」

美琴「えっ?べ、べつに?なんとなく散歩してたらね!(アイツを追っかけまわしてたら何時の間にか)」

美琴「そういう佐天さんこそ何してるの?」

佐天「ここは私の好きな場所なんですよ。何故か知りませんけど、たまーに来たくなるんですよねぇ」

美琴「ふぅん。それで、頭おさえてどうしたのよ」

佐天「……ん。まあ、御坂さんになら相談してもいいかな」



佐天「―――ということでして」

美琴「また蟲関係ってことね」

佐天「今回は別に、蟲が何かをしてるってわけじゃないですけど」


251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:02:11.30 ID:h1pgtgS60
佐天「それにしても、水関係の災害なんてこの学園都市で起こるのかな―って思いまして」

美琴「浄水設備は定期的にメンテナンスされてるし、水道だって問題ないはずだもんね」

佐天「けど、蟲が無駄なことするとは思いませんし……うーん……」

美琴「……」

佐天「……、?どうしたんですか、私の顔になんかついてます?」

美琴「ううん、なんていうかさ。佐天さん蟲が見えるようになってからなんか変わったなーって」

佐天「……そうですかね」

美琴「こう言うのもなんだけど、前は特に周りを見て無かったのにさ、」

佐天「あはは、御坂さんに言われたくないですよ」

美琴「……あははは」

佐天「はははは」

美琴「あはははははははははははははは」

佐天「……ごめんなさい」


252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:06:38.64 ID:h1pgtgS60
美琴「ま、まあそれは置いといて!今の佐天さんはこうやって休日潰してまでいろいろ調べ回ってるじゃない」

佐天「んー……まぁ、蟲が見えるのは私だけですし。とくにたいした意味なんてないですよ」

美琴「そうなの?」

佐天「意識したことはないですねぇ―――さって、それじゃそろそろ帰りますね」

美琴「ああ、送ってわよ」

佐天「えっ、悪いですよ」

美琴「帰り道はほとんど方向同じだからね。一人じゃ危ないわよ」

佐天「それじゃ、お言葉に甘えまして」


―――。

佐天「お―――『全天候型プール近日オープン』かぁ。こんなところにプールが出来るなんて珍しですね」

美琴「あー、これはレジャー施設って言うより競技練習用にお金持ってる学校がたてて、ついでに一般客もとってお金稼ごうってことらしいわよ」

佐天「なにそれいやらしい」
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