1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:26:37.94 ID:cFBP7t8f0
何も聞こえない。
無音?
いや、
嗚呼…
貴方に逢えて、
私は…
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:28:02.35 ID:cFBP7t8f0
上条「綺麗だな…。」
美琴「ええ。とても…」
私達は雪山の中を歩いていた。
この季節の山は白く彩られ、
自然の音色が美しく、
何より寒かった。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:30:32.54 ID:cFBP7t8f0
上条「寒いのか?」
美琴「大丈夫よ。このくらいなら…」
そう言いながら、体を震わせる。
上条「・・・じゃあ、少し休むか。」
美琴「…………」
大丈夫なのに……
私は思った。
これからの事を考えたら休む必要がなかったのだ。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:35:24.65 ID:cFBP7t8f0
私達は歩くのをやめ、周りと比べ少し大きい木の下で休む事にした。
上条「それにしても、冬の山というのがこんなにも趣があるものだったなんて……きらきらと、だがゆっくりと…そんな感じかなー。」
美琴「……よくわかんないわよ。」
上条「ハハハハ。そうかそうか。まぁとにかく上条さんはこの景色が好きなのさ。」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:37:36.85 ID:cFBP7t8f0
彼は微笑みながら言った。
私はこの微笑みが好きだった。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、今まで貴方が微笑んでくれたから頑張れた。
だから、貴方にはずっと笑っていて欲しかった。出来れば私と一緒に。……ううん、それは高望みしすぎ。
ただ笑っていて欲しかった。それだけ……それだったのにー………。
10 名前:>>6そうです[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:42:17.77 ID:cFBP7t8f0
レベルと身分の差。
それは私達を表すのに充分な言葉だった。
単に私がレベル5で、私が彼がレベル0である。ただそれだけなのに…
それだけなのに。
私達は、
愛し合う事を許されなかった。
11 名前:>>6そうです[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:43:06.23 ID:cFBP7t8f0
レベルと身分の差。
それは私達を表すのに充分な言葉だった。
単に私がレベル5で、私が彼がレベル0である。ただそれだけなのに…
それだけなのに。
私達は、
愛し合う事を許されなかった。
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:47:49.10 ID:cFBP7t8f0
私達はまた山を登り始めた。目的である湖を目指して。
しばらくして前方を歩いていた彼がこちらを振り向き言った。
上条「そう言えば、美琴と出逢ったのも今日みたいな日だったな。」
美琴「?雪は降ってなかったでしょ?」
上条「そうだけど・・・なんとなくですよ。」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:51:13.32 ID:cFBP7t8f0
はっきり言ってよくわからなかった。
彼の言葉がではなく、
彼との出逢いだ。
「本当に私達の出逢いは正しかったのか。」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:55:12.26 ID:cFBP7t8f0
彼には彼だけの幸せがあったのだ。
それを私がこのような形で奪ってしまった、そう思えてくる。
出逢ったころの私ならこんな事考えもしなかったろう。
人は成長するものだ。
いや、成長してしまうものなのだ。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:58:25.82 ID:cFBP7t8f0
しばらく俯いていたので
彼が私の考えてる事を悟ったのか、手を握り笑いかけてくれた。
上条「見ろよ、雪は綺麗だよな。」
美琴「…………?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:05:46.76 ID:cFBP7t8f0
上条「俺達の出逢いは…例えるなら、この雪のようなモノなんだ。
雪は白く、冷たくて、綺麗だ。美琴と出逢った時、
全ては白く染まり始まった。
辛く、冷たい夜もたくさんあった…
けど、それに劣らず俺たちが共に過ごした日々は輝いていたんだ。
………………だから、間違ってなどはいない。少なくとも俺はそう思う。」
美琴「でもっ………!」
そこまで言って私は何も言えなくなった。何故?彼の顔が優し過ぎたからだ。そんな顔をされて私にどうしろと言うのか…。
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:10:35.04 ID:cFBP7t8f0
美琴「…………わかってるわよ。
私だって、当麻との過ごした日々を失いたいわけじゃないのよ。
それでもっ…!私がいなかったら…アンタと出逢っていなかったら、
アンタは幸せに…っ!!」
言葉に詰まってしまったのは彼に抱きしめられたからだ。
上条「愛してる。だから、もう何も言うな。」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:14:09.50 ID:cFBP7t8f0
泣き出しそうだった。
だけど、"まだ"泣いてはいけないのだ。
美琴「私も…私も愛してる・・。当麻を。心から。」
やはり雪を綺麗と思ってしまう私の心は、ごまかせないのだろう。
上条「………ありがとう。」
そう言って彼は再び私の手を取り、歩き始めた。
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:16:21.96 ID:cFBP7t8f0
雪はやがて溶けてしまう。
今宵がその時なのだ。
私は空を見上げ、思った。
第一章完
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:35:41.29 ID:cFBP7t8f0
初めて逢った時、私は幼かった。
愛情表現に欠け、彼に対して真っ直ぐに気持ちを表現できなかった。
あれから、6年。
学園都市は大きく変わった。
レベルに基づく階級制度が生じ、
レベルによって貧富が比例するようになってしまったのだ。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:42:07.49 ID:cFBP7t8f0
当然、私は富の生活を送り、
彼は貧の生活をおくった。
表面上は。
私たちはそれでも一緒にいて
いつまにか、恋人として共に過ごしていた。
ホントに幸せだった。
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:48:05.65 ID:cFBP7t8f0
彼は大人になった。
身長も伸び、顔もより凛々しくなった。
私も・・・少しは大人になれたかな・・・?
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:56:48.43 ID:cFBP7t8f0
上条「そういえば、インデックスは元気かなー・・・」
美琴「元気にやってるんじゃない?食べ物さえあれば。」
上条「はは。その通りかものな。」
そういって彼はまた黙った。
美琴「・・・・心配?」
上条「・・・・・・・・」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:05:28.86 ID:cFBP7t8f0
心配性の彼の事だ。
彼女を気にかけてないはずがない。
上条「・・まぁな。ここ最近全然会ってなかったしなー・・・
何より最期に一言ぐらいあいさつしとけば良かったな。」
美琴「私も手紙は置いてきたけど・・・
誰にも直接お別れ出来なかった・・。」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:10:20.17 ID:cFBP7t8f0
・・・黒子大丈夫かな。
あの子も最期まで私の側にいてくれた。
初春さんや、佐天さんとはすれ違いが重なって
離れてしまったけど、
それでも黒子は私の側にいて、
私を支えてくれた。
本当に彼女には感謝してる。
たぶん、彼にとってもインデックスはそんな関係なのだろう。
だから、気持ちはわかる。
でも・・・・
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:19:10.20 ID:cFBP7t8f0
美琴「・・・・そんなに心配?」
上条「あぁ・・・まぁな。・・・・・
・・・・・・・・って、美琴?」
やっぱり嫉妬してしまう。
昔はこの感情が理解出来なかった私だけど、
今は理解できる。この感情は嫉妬だ。
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:23:44.73 ID:cFBP7t8f0
上条「・・・・相変わらず可愛いな、美琴は。」
美琴「・・・・・・・・・」
本当に卑怯だと思う。
いつもいつも私ばかり。
彼の周りにはいつも可愛い女の子ばかりで、
私なんか・・・・・・。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:31:10.47 ID:cFBP7t8f0
上条「それでも、俺が選んだのはお前だ。美琴」
また・・・・
彼は私の心を読めるのだろうか。
上条「いつも辛い思いさせてごめんな。
ただ、インデックスは・・インデックスだけは俺の少ない友人だから・・
恋人はお前だけだ。」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:39:47.28 ID:cFBP7t8f0
美琴「・・・・わかってるもん。そんくらい。」
わかってる。そのくらいは。
でなければ、‘‘こんな事‘‘思いつかないだろう。
上条「悪かったって。な?機嫌治せ?」
美琴「ふんっ。」
彼を追い越し、私を歩いていった。
赤面・・・
我ながら幼いよね・・・。
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:44:30.82 ID:cFBP7t8f0
次の瞬間、彼が後ろから抱き着いてきた。
美琴「ちょっ・・・・」
上条「美琴、愛してる」
美琴「・・・・・・・・・私も。」
ホント、ただの幸せそうなカップルにしか見えない。
実際、幸せなのだ。
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:50:49.99 ID:cFBP7t8f0
これから、二人は永遠になるのだから。
第二章完
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 22:30:02.99 ID:cFBP7t8f0
上条「・・・・美琴」
美琴「・・・何?」
上条「好きな季節ってあるか?」
美琴「はぁ?・・・・・・うーん・・夏。」
上条「夏?何でだ?」
美琴「だってカキ氷うまいじゃん。」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 22:36:34.46 ID:cFBP7t8f0
上条「それだけですか・・・・」
美琴「当麻は?」
上条「俺?俺はー・・・・冬かなー。」
美琴「えー・・何でよ。寒いじゃん。」
上条「いやまぁそうだけど・・・・
なんか趣があるじゃん?」
美琴「趣ねぇ・・・・
よくわかんないわ。」
そんな会話を昔したような気がする。
その冬を選んだのは正解だった。
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 22:41:40.85 ID:cFBP7t8f0
的地に着いた。
綺麗な湖だ。
上条「綺麗だな・・・・。」
美琴「・・・・・そうだね・・・。」
ここが最期の場所。
・・・・相応しいと思う。
彼が選んだ場所だ。
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 22:48:48.79 ID:cFBP7t8f0
上条「船があるはずなんだが・・・・
お、あったあった。」
小さい小船が岸につけてあった。
美琴「・・・・・これで行くの?」
上条「不満か?」
美琴「いや・・・」
不満はない。
ただ、不安だった。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 22:56:43.49 ID:cFBP7t8f0
上条「美琴。今ならまだ引き返せる。
・・・まだ、戻れる。・・・アイツと結婚して・・・
幸せに暮らせる未来があるかもしれないんだぞ?」
美琴「今さら何言ってんのよ。好きじゃない男と幸せに
なれるわけないでしょ。」
上条「・・・・・・でも・・・」
美琴「それに、私は当麻以外ありえない、。
それは昔からそう。・・・アンタは違ったみたいだけど。」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:00:43.30 ID:cFBP7t8f0
上条「そ、そんな事ねぇよ!上条さんも美琴一筋だ。
昔も、今も、それから・・・・・」
言葉に詰まった。
何が言いたいのかはわかる。
だから・・・・
美琴「あーはいはい。早く行くわよ、もう。」
上条「お、おい!」
そう言って私は船に乗りこんだ。
これでもう地上の土を踏むことはない―――。
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:06:31.06 ID:cFBP7t8f0
――政略結婚。
それが私たちを二つに引き裂いた。
私の父は小さな会社の社長だった。
それ故、生活を保つために必死だった。
それでも私が小さい頃は頑張って会社を支えてた。
私もお母さんと一緒によく仕事場に行ったなぁ。
そのうち私が学園都市に住むようになり、
その頃から会社は安定してきたようだった。
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:46:29.52 ID:cFBP7t8f0
最近までは。
だが、そんな会社も数年前から経営が困難になり、
最近では倒産寸前まで追い込まれてしまった。
そして飛び込んだのが政略結婚。
在り来りな話だ。少し前の父な断っていただろう。
しかし、父は変わってしまった。
会社を維持するために利益を優先するようになった。
77 名前:>>74ひ×へ○[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:51:06.70 ID:cFBP7t8f0
母も最初はこの結婚に反対してくれた。
だけど、ダメだった。
小さいながらも数百人いる会社一人一人の
生活と私のこれからの人生を天秤にかけ
私を選んではくれなかったのだ。
私は絶望した。
見方だと思っていた母にまで裏切られてしまった。
もう、私には何も残ってなかった。
いや、そう思っていた。
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:03:07.31 ID:2bQzNDVz0
そんな私に一点の光が差した。
それが彼、恋人の上条当麻だった。
彼は高校卒業後、そのまま普通の大学に進学
相変わらずのレベル0だった。
が、
彼は側にいると言ってくれた。
私が他の男と一緒になろうが関係なく、
彼は、私だけの側にいてくれると言ってくれた。
ずっと、ずっと。
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:12:57.70 ID:2bQzNDVz0
それでも、私の隣はアンタしかいない。
他の男と結婚なんて考えられない――。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:29:11.34 ID:2bQzNDVz0
私たちは駆け落ちした。学園都市を離れ外国に隠居しようとした。
しかし――私はレベル5として有名になりすぎてしまった。
飛行機に乗る直前で父が雇った組織に見つかってしまい
当麻が人質に取られてしまった。
彼は右手を除けばただの無能力者であり、
集団に対する術は持ち合わせていなかった。
私も、そのまま掴まる他なかった。
その後、私たちは無理やり学園都市に連れ戻され、
別々の生活を強いられた。
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:40:52.92 ID:2bQzNDVz0
またこの生活に戻ってきてしまったと言うことと、
当麻に会えないと言う事が私を押しつぶした。
私が反抗する気力もないまま
結婚の話はどんどん進んで行きった。
結婚相手は財力抜群のお坊ちゃん。
何度か話をしてみたけど、別に悪い人じゃない。
むしろ良い人だった。この人と結婚する人は幸せになれるだろうな。
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:53:39.83 ID:2bQzNDVz0
それでも私にはあの人しかいない。
あの人しかいなかった。
結婚を一ヶ月後に控えたその日、
彼は現れた。現れてくれた。
心のどこかで諦めてた自分と
彼を信じ続ける自分。
後者が勝った瞬間だった。
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:56:03.00 ID:2bQzNDVz0
――――――――――――――――――――
そんな彼が考えたのが``これ``だった。
まったく、不器用な彼らしい。
でも私は反対しなかった。
それどころかすんなり受け入れた。
だって、これが二人の道なんだもん。
本望よ。
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:58:42.52 ID:2bQzNDVz0
結局最後まで両親は私たちを認めてくれなかった。
でも、もう良いの。
これが本当に、本当に最期だから。
そうして、船は岸から離れた。
第三章完
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:10:03.08 ID:2bQzNDVz0
――――――――――――ある夏の夜――――
その日、学園都市では夏祭りが行われていた。
学園都市でいっせいにおこなわれるもので、
その規模は第覇星祭にも匹敵するほどである。
屋台はもちろん、様々な店がおかれ
何より一番の目玉は学園都市ならではの
科学技術をいた花火だった。
その中に私はいた。
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:15:59.58 ID:2bQzNDVz0
美琴「ったく・・・・あいつ・・・いったい何やってんのよ・・・。」
午後九時時計台前にて、
私は彼と待ち合わせをしていた。
上条「おーい美琴ー!こっちだこっちー!」
106 名前:>>101やっぱり突っ込まれたwwwwすまんwwww[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:20:41.42 ID:2bQzNDVz0
美琴「あ!当麻っ!・・・・・・
じゃなくて、遅い!!!!!!!!!!!!!
何やってたのっ!!!!!!!!!」
上条「いやぁ、悪い悪い。インデックス寝かしつけてたら遅れちまったーナハハ。」
ビリビリと少量の電撃が体から発せられる。
美琴「遅れといて・・・第一声が私じゃない女の子の話?
さすがね。もうさすがとしかいいようがないわ。」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:26:06.87 ID:2bQzNDVz0
フラグ体質の彼だとわかっていても皮肉がでてしまう。
これは・・・・私が悪かったのかな?
上条「だから、悪かったって美琴。
そのかわりこれから朝までずっと二人きりだ。」
彼が私の手を握る。
美琴「なっ・・・・!」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:33:23.37 ID:2bQzNDVz0
当麻はこれを照れずに言う。
いや、意識しないで・・・と言うべきかな。
その割には鈍感で。
女の子の浴衣姿を見てもなにもなし。
ホントに・・・まったく・・・
上条「花火まで・・・少し時間があるな・・・
ちょっと屋台見てまわるか?」
美琴「うーん・・・そうね。そうしましょ。」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:37:33.92 ID:2bQzNDVz0
実は彼と会うまでに
いつもの四人で屋台と言う屋台全部まわったのだけど・・・
それは言わないでおこうっと。
美琴「じゃあ、遅れてきた分何か奢ってね♪」
上条「まじかよ・・上条さんのお財布は今月ピンチなのに・・・不幸だ・・・」
美琴「えーそんなに私にアーンしてもらうのイヤ?」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:43:18.98 ID:2bQzNDVz0
歳を重ねて得た技。
上目遣い。
正直、これが怒るよりも彼に効くと
いうのは最近知った。
上条「い、いやいやいやいや、そんな事はありませんよ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・奢りますよ・・・」
美琴「♪」
ちょろいもんよ。フフッ。
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